今回でUSJ 襲撃編は最後となります。
原作の方も大変盛り上がってるヒロアカ、最後は一体どうなるでしょうか?
それではどうぞ!
???
霧雨「・・・・・・。」
USJ襲撃事件から一晩経ち、世間は敵に襲撃された雄英高校をこぞってニュースとして取り上げていた。ヒーローの学校が襲撃されたという前代未聞のスクープはマスコミたちの格好の餌となっている。
そんな中、雄英高校1年A組の生徒である霧雨魔理沙は今
ある場所にいた。
霧雨「・・・・・・・・・・・・・・・。」
そこは雲一つ無い青空と草原が見渡す限り広がり、程よく風も吹いていた。
一般人ならば、そのまま寝転がり昼寝をしてしまいたい欲求を抑えきれないかもしれない、それほど美しい光景が魔理沙の周囲には広がっていた。
そんな美しい場所にいるにも関わらず、魔理沙は神妙な顔をして、ただ一点だけを見ていた。
霧雨「・・・・・・。」スタ…スタ…スタ…スタ…スタ…スタ…スタ…
前方にあるものを確認すると、魔理沙はそこへ向かって歩きだした。
より目つきを鋭くしながら、魔理沙は周囲の景色に何の興味も無いかのように真っ直ぐ歩いていく。
魔理沙の向かう先にあるものは日差しを防ぐためにあるのか、洒落た白いパラソルに白と紫がかった縦長のテーブル、テーブルの上にはアンティークなポッドとティーカップ、そしてテーブル中央には青い薔薇が何本も花瓶に入れられ、飾られていた。
テーブルの近くにはアクアマリンように輝かしくも落ち着いた色の椅子が2人分ある。その一方には、既に座っている人物がいた。
その人物はティーカップを手に取り、慣れたような手つきでポッドから紅茶をティーカップに注いだ。そして、自分の向かい側の席に置き、座りながら魔理沙の方を向いた。
霧雨「・・・・・・遅くなって悪かったな
パンドラ。」
パンドラ「いいえ、それほど待ってませんよ、魔理沙。」
男女関係なく、この世のありとあらゆるものが惚れてしまう程の笑顔を浮かべながら魔理沙に返事をする人物、それは電車脱線事件で創破が入院していた病室に突如現れた謎の美少女、パンドラ本人であった。
魔理沙は椅子に座る何かを訴えるような目で優雅に紅茶を飲んでいるパンドラの瞳をじっと見つめた。
パンドラ「////そんなに見つめられると飲みにくいのですが?」
霧雨「とぼけんな、あとそのあざとい仕草やめろ。腹が立つ。」
パンドラ「フフッ、すみません。つい癖でやってしまいました。お詫びにどうぞ、チョコチップクッキーです。」
霧雨「要らねぇよ!お前のものなんて誰が食うか!!」
パンドラ「あらあら、酷いですね。私のものが食べられないなんて、味は美味しいんですよ?」
霧雨「味の問題じゃねぇよ!!その原料の問題なんだよ!!誰が知っていながらお前の体液なんか食うかよ!!そんなの一部の頭がイカれてる奴かよっぽどの物好きだけだ!!」
パンドラ「そうですか?それは残念です、あの子達は美味しい美味しいって言ってくれたのに。」
霧雨「お前が生み出した奴らだろ、だったら美味いって言うしかないだろ・・・・・・っておい!!こんな話をするためにここに来たんじゃねぇ!!
パンドラ、お前ぇ!!
昨日、USJ に来てたなぁ!!!」
魔理沙はテーブルを叩くようにして椅子から立ち上がり、パンドラに向かって叫んだ。
それに対してパンドラは何も喋らずにポリポリとチョコチップクッキーをこぼさないようにして食べている。
パンドラ「・・・・・・」ポリッポリッポリッ
霧雨「それだけじゃねぇ!!救援が原作よりも遅くなったのも、お前が力を使って妨害したからだろう!!」
クッキーを食べ終わり、少し口がパサついたのか潤すために紅茶を飲んでいた。
霧雨「何とか言え!!USJ事件は私が1人でやるって事前に言ったよな!?何で余計な茶々をいれたんだ!!」
パンドラはティーカップを受け皿に置き、静かに口を開いた。
パンドラ「貴女のやり方では、生温いからですよ。」
霧雨「・・・・・・何だと?」
パンドラ「貴女の彼を思う気持ちはよく分かります。こうしてまた、彼と出会えたこと自体が奇跡のようなものです。ですが、このまま原作通りの時系列で進めていけば、どんなことが起きるか・・・アテナさんに言われたはずです。」
霧雨「あぁ、言われたよ。だけど、あっちは……………そうくんの記憶の件はこっちの判断に任せるって言ったんだ。お前にも伝えた筈だろ?」
パンドラ「えぇ、忘れていませんよ。」
霧雨「だったら━━━━」
パンドラ「だからこそ、彼には一刻も早く強くなって欲しいのです。」
霧雨「そいつは分かってるって!」
パンドラ「いいえ分かっていませんよ、貴女には今、彼が...……彼の力がどうなっているのか…………一番近くにいながら分からないんですか?」
霧雨「あぁ?」
パンドラ「USJ での彼と脳無が戦っている姿を見ましたよね?彼が変身したのは、仮面ライダーオーズでした。シャウタコンボとプトティラコンボです。」
霧雨「それがどうしたんだ?」
パンドラ「彼は・・・・・・彼の変身した仮面ライダーオーズは
本来のオーズよりも数十倍、力が増していたのです。」
霧雨「・・・・・・何だと?」
パンドラ「よく考えてみてください。彼は脳無と戦う前に体力の殆どを使いきっていました。そんな状態でプトティラコンボに変身したとしても基礎能力は本来よりも劣っている筈なのに、能力は劣るどころか基礎を凌駕した強さでした。この意味が分かりますか?」
魔理沙はパンドラに言われたことを自分の頭の中で整理する。
霧雨「・・・・・・!!そうくんの力が私達が予想していた以上に膨れ上がっているってことか!!」
パンドラ「そうです。先程の話の他にも、もう一つ力が上がっているという証拠があります。」
霧雨「え?」
パンドラ「彼は、
変身せずとも仮面ライダーの力を使ってました。」
霧雨「!!!」
魔理沙は驚き、息を呑んだ。
パンドラ「彼は仮面ライダークロノスの
霧雨「・・・!!おいパンドラ!!まさか!!
もう一つの力が!!!!!」
パンドラ「えぇ、可能性が無い訳ではありません。しかし、彼が私達の予想を遥かに超えて成長しているのは事実です。」
霧雨「・・・・・。」
パンドラ「もしも、あの力が今、完全に目覚めてしまったら彼の身体は耐えきれないでしょう。あのUSJ 事件でハッキリと分かりました。」
霧雨「!!まさか、そうくんの今の実力を見極めるためにあんなことやったのか!?」
パンドラ「えぇ、あの時もしも彼が殺されそうになったら、私があの脳無どもをただの肉だるまにしてやりましたよ。」
霧雨「・・・あぁそうかよ。(こいつだったら、本当に言葉通りにやっちまうんだろな。)」
パンドラ「それで、・・・疑問は晴れましたか?」
霧雨「一応はな、だけどお前だったら事前に私に言える時はあっただろ。こっちからいくら呼び掛けても無反応だったし!!」
パンドラ「それは申し訳ありませんでした。つい・・・・・・//////」
彼女は白い頬を仄かに赤く染め、目をトロ~ンとし、誰かを思い浮かべている、まるで恋する乙女のような顔をした。
霧雨「・・・?つい・・・何だよ?」
パンドラ「彼の勇ましく戦っている姿があまりにもかっこよくて・・・見惚れてしまってました///////」
霧雨「・・・・・・
あぁ!? 見惚れてただぁ!? おい!!こっちはそうくんが死ぬかもしれないと思ってずっと気を張り詰めてたんだぞ!!」
パンドラ「お詫びと言ってはなんですが、こちらをどうぞ。」
パンドラがどこからか取り出したのは小さなSD カードだった。
霧雨「何だよこれ?」
パンドラ「その中にはUSJでの彼の行動全てを記録した映像が入ってますよ。」
霧雨「・・・はぁ!?」
パンドラ「脳無との闘いは勿論、水難ゾーンでの戦いや原作キャラとの会話まで、全て録画しております。」
霧雨「お前・・・マジか。」
魔理沙は驚き半分、嬉しさ半分という心境だった。パンドラが言ってることは嘘ではない、この中身を確認すれば直ぐに分かる嘘などつく理由が無い。問題はどうやって撮影したのかだ。
あそこは敵に襲撃されており、誰もがいつも以上に周囲の警戒をしていた筈だった。勿論魔理沙もイレギュラーなことが起きるかもしれないと常に気を張っていた。そんな中、パンドラがUSJに来ていると気付いたのは、オールマイトが原作の脳無を吹き飛ばし、中々救援が来ないと思った時であった。
まさか襲撃が始まった頃にもういたとは、自分がいつも以上に周囲を警戒しているにも関わらず、気付かなかったなんて驚き以外の何物でもなかった。
残りの嬉しさは、これを見ればどこまで創破が強くなっているかどうか、じっくり確認出来るということ………
そう、創破のカッコいい姿をじっくりと見れるのだ。
パンドラ「あら、貴女も満更では無さそうですね。」
霧雨「!!う、うううううるせぇ!!」
パンドラ「まぁとにかく、彼の成長具合には気を付けて下さい。今の彼があの力を使いこなすには、まだまだ時間が足りません。なるべく早く
彼の器を完成させて下さい。」
霧雨「あぁ分かってる。そうくんと一緒にトレーニングする回数を増やしていくつもりだ。」
パンドラ「それと、分かってると思いますが…………………次は雄英体育祭が始まります。」
霧雨「知ってる。まさかとは思うが………………………」
パンドラ「安心してください。私は手を出しませんよ。」
霧雨「・・・・・・本当だろうな。」
パンドラ「えぇ、ただ見に行くだけです。」
霧雨「駄目に決まってんだろ!!お前はそうくんに顔見られてんだぞ!!そうじゃなくてもお前は目立つんだよ!!」
パンドラ「ご心配無く。USJのように気配を殺して観察しますから。」
霧雨「駄・目・だ!!お前も言ってだだろうが!そうくんの成長が早いってこと!!万が一にもお前の気配に気付く可能性があるなら、会場に来るな!!」
パンドラ「~~~」プクッ~
魔理沙がそう言うと、パンドラはぷく~っと頬っぺを膨らまし、いかにも納得いかないと言った目で魔理沙のことを凝視していた。
凝視されている魔理沙はふん!!と鼻息を鳴らすとそっぽを向き、パンドラに視線を合わせないようにした。
パンドラ「・・・ハァッ、それじゃあこういうのはどうですか?」
パンドラは頬っぺを膨らませるのを止め、良いことを思い付いたのか、未だそっぽを向いている魔理沙に向かって喋った。
パンドラ「私の生み出した分身体に試合を見てもらうというのはどうですか?」
霧雨「!?」
パンドラ「そこまで驚く程のことでは無いでしょう。私の分身体なら、顔も気配も全く異なります。彼が私であると気付かれることは無いでしょう。どうですか?」
魔理沙は少し考えた後に重い口を開いた。
霧雨「ハァッ・・・分かった。どうせ私が注意してもお前が守る可能性は低いからな、それだったらある程度はお前の意見も聞き入れなきゃな。」
パンドラ「フフッ、ありがとうございます。」
霧雨「だけど!!絶対にそうくんには近付いたり、話し掛けたりすんなよ!!分身体だからってお前はお前だ!!ばれる可能性だって有るんだからな!!」
パンドラ「えぇえぇ、十分注意しますよ。」
霧雨「ハァッ・・・。」
魔理沙はため息をつくと、椅子から立ち上がった。
霧雨「私はもうここから出る。じゃあな。」
パンドラ「あら、もう帰ってしまわれるのですか?」
霧雨「あぁ。お前の話を聞いて、私も早く強くならなきゃと思ってな。」
魔理沙は己の右手を見つめ、強く握り締めた。
霧雨「この力を私はまだ、上手く使いこなせていない…………そうくんの成長が予想以上に早いんだったら、私も早く彼に並ぶくらい強くならなきゃなんねぇ。」
パンドラ「・・・。」
霧雨「だから少しの時間も無駄にしたくねぇんだ。」
パンドラ「・・・そうですか、分かりました。体育祭頑張ってくださいね。」
魔理沙はある程度パンドラから離れると
魔理沙「・・・・・・・・・。」
目を瞑り
シュッッッ!!!!
その場から消えた
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魔理沙の部屋
霧雨「・・・(パチッ)」
目を開くと魔理沙は自分の部屋のベッドで横になっている。チラッ窓の方を見ると、眩しい太陽の光がさしており、外は晴れていることを知らせていた。
壁にかかっている時計を見ると、まだ13時あたりであった。魔理沙はベッドから起き上がり、軽く背伸びをする。
霧雨「ンンンンッッーーー!!!さてと、特訓する前に何か食うか。もう昼過ぎてるから買っておいたカップ麺で良いか。」
魔理沙は空いた腹を満たすため、台所に向かった。
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???
魔理沙がこの空間から消えた後、一人残っているパンドラは優雅に紅茶を飲んでいた。
パンドラ「やはり、彼は昔から変わってないですね。」
彼女は何か懐かしむような表情を浮かべていた。
パンドラ「昔から、どこか危なっかしくて、普段は女性の想いに鈍感な癖にいざって言う時は的確に人の心を読んでくるんだから。一人で抱え込んで自分のことなんか後回しにして、求めていないのに...…………いつも誰かを必ず助けようとする………………………………
とっても
強欲な人♡
でも、面白くて、勇気があってかっこよくて、この世の誰よりも
ヒーローな人♡」
パンドラは椅子から立ち上がるとパラソルの日陰から出て、空を見上げる。
両手を広げ、空に向かって微笑んだ。
パンドラ「そんな貴方が
だ~いすきです♡////////」
目を閉じ、パンドラも
シュッッッ!!!!
この空間から消えた。
いかがでしたか?
???空間はリゼロを読んでいる人であれば絶対分かる筈です。
次回より、雄英体育祭編が始まります。
雄英体育祭編の最初の投稿は何と!一気に3話!投稿しようと思ってます!!!
なんと、その内の2話は!!!
ヒロアカ2期のオープニングとエンディング「仮面の英雄と約束の場所」リニューアルversion です!!
OP曲「ピースサイン」
ED曲「だから、ひとりじゃない」
ベースは元々の映像を基に、創破や魔理沙などが登場しています。文字だけのため、イメージしづらければ元の映像を予め見ておけば、イメージしやすいと思います!!
まだまだ続きます、創破の活躍!!!
体育祭では何の仮面ライダーに変身するのか!?
パンドラや魔理沙の言っていたもう一つの力とは!?
感想や評価もよろしくお願いします!!