感情表現とかって書くのムズいですねやっぱり
読みにくい所もあるかもしれませんが、引き続きどうぞ
その後も試合は続いた。轟と瀬呂の試合によって発生した大氷塊が溶けた後は、飯田と発目の試合が行われたが
発目「飯田君、鮮やかな方向転換!!私の『オートバランサー』あってこその動きです!」
飯田「おい君!どういうつもりだ…うぉ!」
プレゼントマイク『な、なにコレ?』
相澤『売り込み根性たくましいな……』
創破「(ぶれないなぁ、発目さん)」
飯田も発目も、発目の作成したサポートアイテムを装着して試合が行われた……のだが、始まったのはアイテム解説付きの鬼ごっこだった。発目は勝利よりもサポート会社に自作のアイテムを売り込むことを目的としていたのだ。約10分間、飯田は散々発目のアイテムアピールに利用された。
そして、発目は自ら場外へと出た
発目「ふっーー……全てあますことなく見て頂けました。もう思い残すことはありません!」
飯田「騙したなぁぁ!!嫌いだぁぁ君ぃぃ!!」
緑谷「飯田君の真面目すぎる性格を利用されたみたい」
創破「う、うん……(やっぱ発目さん、目的の為なら手段を選ばないような人だな)」
お茶子「………ふぅ」
緑谷と創破は飯田を少し憐れみ、発目の大胆な行動に驚く。そんな中お茶子はゆっくりと息を吸い、立ち上がった
お茶子「っし……そう君デク君、そろそろ控え室行ってくるね」
緑谷「あっ、うん!」
創破「分かった」
そう言い、お茶子は控え室に向かって行った。創破はその場を去るお茶子の後ろ姿を見送る
創破「………」
パラド『創破?』
創破「………あ、いや何でもない」
それから第五試合、常闇vs芦戸の試合は芦戸が酸を投げつけるがダークシャドウは躱し、芦戸を押し出して勝利した
続いて、魔理沙の出番となる第六試合が始まる
プレゼントマイク『空を飛び、バリアを展開し、次はどんな
霧雨「へへっ!」
プレゼントマイク『
八百万「…………」
ステージ上にはやっと自分の番が来たと思いながら好戦的な笑みを浮かべてる魔理沙と緊張した表情を浮かべている八百万がいた
そんな様子を観客席で見ている創破達。緑谷の後ろに座っている尾白が声を掛けてくる
尾白「なぁ、皇はこの試合どう見る?」
創破「そうだね……八百万さんが霧雨の攻撃をどう捌いていけるかだな。霧雨のビームは1発当たっただけで動けなくなるし、他にも色んな攻撃手段がある。対応が少しでも遅れてしまえば、その瞬間勝負は決まる……(八百万さんは推薦入学者だが、だからこその
八百万「(霧雨さんの『魔法』、戦闘訓練で見せた光線のような物で攻撃してきたら、盾では防ぐことが出来ない。避けるしかない、避けながら少しずつ距離を詰めて攻撃していくしか……でもそれだと空からの攻撃してくるかもしれない)」
プレゼントマイク『第六試合!!START !!』
八百万「ッ!!」
八百万は頭の中で必死に作戦を立てていたため、試合の開始時間になったことを忘れてしまっていた。それにより、行動が少し遅れてしまう
霧雨「おっらぁ!」
八百万「ッ!?」
魔理沙は腕から*1金色の縄のような物、『マスターウィップ』を生み出し、八百万の右足に巻き付けた、腕を引いて転ばせた。体勢が崩れた八百万に魔理沙は素早く近付き、両足を掴んで場外へと投げ飛ばした
八百万「くっ!」
八百万は鉄パイプを創造し、地面に突き刺したことでギリギリ場外にならずに済む。だが、安心出来たのも一瞬だった
霧雨「ハッ!」
ドガァン!!
八百万「キャッ!!」
魔理沙はその隙を逃さず、掌から魔力で生み出した衝撃波『マスターインパクト』を至近距離で放ち。今度こそ八百万は場外となってしまう
ミッドナイト『八百万さん場外!!2回戦進出、霧雨さん!!』
プレゼントマイク『圧勝!まさに圧勝!!皇創破に続いて、凄まじい個性じゃねぇかこれ!?』
霧雨「おっし!ありがとうございました!」
八百万「……ありがとうございました。(そんな……何も出来なかった……)何も………」
魔理沙は一礼し、会場を後にする。八百万は何も出来ず完膚なきまでの敗北にショックを隠せず、ミッドナイトが注意するまで暫く呆然としていた
緑谷「霧雨さん……凄すぎる。僕、最初は八百万さんが盾か何かを創造すると思ってたけど、そんな暇を与えさせずに決着をつけた……(皇君とトレーニングを行ってるって聞いてたけど、やっぱり強い個性だ)」
創破「(霧雨……心配はしてなかったけど、良かった。問題は八百万さんか……)」
創破はステージを後にする八百万を見る。彼女の顔は見えないが、漂っている雰囲気はとても暗いものに感じた
創破「やっぱ彼女の弱点は……頭で考えすぎてしまっていることか」
尾白「八百万が?」
創破「うん。多分、八百万さんは試合が始まる直前まで勝つための作戦が纏まってなかった。だから始まってすぐ隙を晒してしまったんだ」
尾白「成る程な、その隙を霧雨さんは一気に攻めたのか」
創破は八百万が試合前まで何かを考えて込んでいる表情をし、始まった瞬間ハッとした表情で前を見たことに気付いていた
次の第七試合、切島vs鉄哲の試合。そして次の第八試合は爆豪vsお茶子の試合だ
創破「………」
尾白「皇?」
創破は無言で立ち上がり、観客席を後にする
尾白「あいつ試合見ないでどこ行くんだ?」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
選手控え室2
そこには、あともう少しで試合が始まるため、椅子に座って待機しているお茶子がいた
お茶子「………」
ガチャ(ドアを開ける音)
そこに試合を終えた飯田が入ってきた
飯田「ハァ~……」
お茶子「お疲れ様、飯田君……」
飯田「お、うらら━━━」
お茶子「………」ミケンシワシワ
飯田「━━━━かじゃないな!?シワシワだぞ眉間!!」
お茶子「みけん?」
お茶子は眉間に皺をよせ、見たこともないようなしかめっ面でいた
お茶子「あー……ちょっと緊張がね、眉間にきてたね」
飯田「そうか……君の相手、あの爆豪君だものな……」
お茶子「うん、正直怖い……でもね、そうくんとの約束があるから……」
飯田「約束?」
ガチャ(ドアを開ける音)
緑谷「麗日さん!!」
お茶子「デク君!」
入ってきたのは緑谷だった
お茶子「あれ?皆の試合、見なくていいの?」
緑谷「大体短期決戦ですぐ終わっててね、今は切島君とB組の人がやってるとこだよ」
お茶子「じゃあ、もう次……すぐか……」
飯田「しかしまぁ、流石に爆豪君も女性相手に全力で爆発は……」
緑谷「するね」
飯田「ッ!!」
緑谷は断言する
緑谷「皆、夢の為にここで1番になろうとしてる。かっちゃんでなくとも手加減なんて考えないよ」
お茶子「………」
緑谷「僕は麗日さんにたくさん助けられた。だから少しでも助けになればと思って……」
緑谷は手に持っていたノートを見せる
お茶子「それって、デク君の……」
緑谷「うん。麗日さんの個性でかっちゃんに対抗する策!付け焼き刃だけど……考えてきたんだ!!」
お茶子「………」
飯田「おぉ!麗日君やったじゃないか!!」
お茶子「……ありがとうデク君……
でも、いい」
緑谷「えっ……」
緑谷はまさか断られるとは思わず驚いてしまう
お茶子「……デク君や、そうくんは凄い!どんどん凄いとこ見えてくる」
緑谷「…………」
お茶子「騎馬戦の時……仲良い人組んだ方がやりやすいって思ってたんだけど……今思えばデク君に頼ろうとしてかもしれない。そうくんと約束したのに、考えようとしないで誰かに頼ろうとする自分が……恥ずかしくなった」
緑谷「麗日さん……」
お茶子「だから、いい!!」
お茶子は椅子から立ち上がり、力強く話す
お茶子「皆将来に向けて頑張ってる!!そんなら皆ライバルなんだよね……だから!」
緑谷と飯田に向かって、お茶子は━━━━━━━
お茶子「爆豪君に勝ってくる、デク君!!」
━━━━グーサインを決めた
その言葉は、控え室の外にいた創破にも聞こえていた
創破「…………お茶子さん、頑張れ」
そう呟き、創破は控え室の中には入らず、観客席へと戻っていった
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ミッドナイト『切島君、鉄哲君、両者ダウン!!引き分け!!』
第七試合、切島vs鉄哲の個性ダダ被り対決は真っ向勝負の殴り合いが続き、結果的に両者気絶、引き分けとなる。その場合は回復した後に腕相撲で勝敗を決めることとなった
そして遂に、一回戦最後の試合が始まる
蛙吹「次、ある意味最も不穏な組ね」
耳郎「ウチ、なんか見たくないな」
爆豪の性格をよく知っているA組は、殆どの者がお茶子のことを心配していた
緑谷「(頑張れ、麗日さん……)」
飯田「(麗日君……)」
霧雨「………なぁ皇、この試合はどうなると思う?」
創破「………お茶子さんは勝つ。決勝で会おうって約束したんだ……だから絶対勝ち進む」
霧雨「……そうか!それじゃあ、お茶子がどんな試合を見せてくれるのか、楽しみだな!」
プレゼントマイク『さぁ!次で一回戦ラストだぁ!』
爆豪とお茶子が、ステージに上がってくる
プレゼントマイク『中学からちょっとした有名人!!堅気の顔じゃねぇ!ヒーロー科、爆豪勝己!!』
爆豪「………」
プレゼントマイク『
爆豪は相変わらず不機嫌そうな顔で、お茶子は覚悟を決めたような顔でいる。そんな中、爆豪はお茶子に話し掛ける
爆豪「お前浮かす奴だな、丸顔」
お茶子「ま、まる……!?」
爆豪「退くなら今退けよ、痛ぇじゃすまねぇぞ」
お茶子「…………爆豪君」
爆豪「あぁ?」
お茶子は爆豪の鋭い視線に若干怯えるが、すぐに両手の掌を爆豪に向けるような構えを取る
プレゼントマイク『START !!』
お茶子「退くなんて選択肢、ないから!!」
お茶子は爆豪に向かって突進してくる
創破「良いぞ、お茶子さん!お茶子さんが触れさえすれば、ほぼ勝ちが決まる」
蛙吹「どういうこと、皇ちゃん?」
創破「爆豪は強い。個性も近接戦闘も殆ど隙はない。だけどお茶子さんの
蛙吹「ケロッ、成る程ね」
霧雨「問題は、あの爆豪の爆破にお茶子が耐えられるかどうかだな」
触れようと突進してくるお茶子に対し、爆豪は回避ではなく迎撃の構えをとる
お茶子「(ここだ!)」
お茶子は最初の頃の戦闘訓練にて、緑谷から爆豪の癖を聞いていた。その癖とは『大抵最初は右の大振り』であるということ
お茶子「(ここを避けて………!?)」
バァァン!!
爆豪の爆破がお茶子を襲う
観客a「うわぁ、モロかよ……!!」
観客b「女の子相手にマジか………」
お茶子「ぶわっ!?(アカンこれ!来ると分かってても反応出来ない!)」
吹き飛ばされたお茶子は何とか体勢を整え、爆破によって発生した煙幕の中に入る。爆豪は煙幕の中向かって来る人影に向かって再び爆破を行う
爆豪「じゃあ死ね」
バァン!!
爆豪「あッ?」
爆破した先にいたのは、お茶子ではなく体操服の上着だった。そして、お茶子は爆豪の背後の煙幕から飛び出してくる
お茶子「っし!」
プレゼントマイク『おぉ!上着を浮かせて這わせたのか!よく咄嗟に出来たな!』
お茶子「(ここで浮かしちゃえば!)」
爆豪「っらぁぁ!!」
バゴォォン!!
お茶子「わ"っ!?ったぁ!?」
爆豪は素早い反射神経で振り向き様に爆破を喰らわせた
瀬呂「見てから動いてる……!?」
上鳴「あの反応速度なら、煙幕はもう関係ねぇな」
霧雨「触れなきゃ発動出来ない麗日の個性……あの反射神経にはちょっと分が悪いぞ……」
創破「………」
お茶子「ッ!!」
爆豪「オッラァ!!」
バゴォォン!!
お茶子は諦めず、突撃を繰り返す。その度に爆豪の爆破を浴びせられ、身体には傷が無数に出来ている
プレゼントマイク『休むことなく突撃を続けるが……これは……』
ヒーローa「……あの変わり身が通じなくて、ヤケ起こしてるよ……あれ」
拳藤「麗日……」
角取「ウララカサン……」
物間「ハァ~アホだね……アイツ」
拳藤「ッ!おい、物間!!」
蛙吹「お茶子ちゃん……!!」
耳郎「うち、もう見てらんない……」
耳郎は思わず両手で両目を塞いでしまった。創破はその様子を見て、思わず耳郎に言い放った
創破「じゃあ見ないの耳郎さん?……今でも必死に爆豪と戦っている、クラスメイトの姿を」
耳郎「えっ……」
峰田「す、皇?」
創破「酷いから、一方的だから見るのをやめるの?クラスメイトが頑張ってるんだよ?だったら、眼をそらしたり手で覆ったりするんじゃなくて……懸命に戦っているお茶子さんを応援することなんじゃないの、耳郎さん?」
耳郎「…………ご、ごめん」
蛙吹「(皇ちゃん……)」
お茶子「まだまだぁー!!」
爆豪「っぜぇぇ!!」
ドッガァァァン!!!
ヒーローb「なぁ、止めなくていいのかよ!大分クソだぞ!」
セメントス「…………」
観客席の中にいたヒーローの1人が審判のセメントスに声を掛けるが、セメントスは無反応である。お茶子はその後も必死に爆豪に向かい、爆豪は爆破で迎撃する
そんな中、またもや観客席で見ているヒーローが声を上げる
ヒーローb 「……見てらんねぇ!おい、それでもヒーロー志望かよ!」
創破「ッ!!」
A組観客席にいた創破はその声が聞こえた方向を見る
ヒーローb「そんだけ実力差があるなら!早く場外にでも放り出せよ!」
創破「………ッ」
それに同調するように、他のヒーロー達も爆豪に向かってブーイングを始めた
ヒーローc「女の子いたぶって遊んでんじゃねーよ!!」
ヒーローd「そーだそーだ!」
「「「「「ブーー!!」」」」」
プレゼントマイク『一部から……ブーイングが!』
創破「………ッ」
霧雨「皇?」
蛙吹「皇ちゃん?どうしたの?」
創破は無言で立ち上がり、ポケットからある物を取り出す
創破「皆、ちょっと耳塞いでて、今から大声出すから」
耳郎「お、大声?」
創破が取り出したのは、ビルドの『マイクフルボトル』だった。創破はボトルを振り、中の成分を活性化させた
創破「すぅぅぅぅぅぅぅぅぅ……………
黙れぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!」
霧雨「ッ!!」
蛙吹「っ!?」
緑谷「ッ!?皇君!?」
飯田「耳がっ!?」
マイクフルボトルによって本当のボイスマイクのように声が膨張し、創破の声が会場中に響き渡った
プレゼントマイク『め、めっちゃくちゃデケェ声が……今のは、皇の声か?』
相澤『アイツ……』
観客達も他クラスの生徒達も、お茶子や爆豪も思わず手を止め、創破のいるA組の観客席を見た
創破「2人は今!真剣に戦っているんだ!ここまで勝ち上がって来た
「「「「「………………」」」」」
創破のプロヒーローに向けた叫び声、それは担任の相澤にも聞こえ、紡がれた
相澤『おい、今遊んでるっつったのプロか?何年目だ?』
「「「「「!!!」」」」」
相澤『シラフで言ってんならもう見る意味ねぇから帰れ。帰って転職サイトでも見てろ』
創破「相澤先生……!!」
相澤『さっき皇が言ってたように、ここまで上がってきた相手の力を認めてるから爆豪は警戒してんだろう。本気で勝とうとしてるからこそ手加減も油断も出来ねぇんだろうが……んなことも分からずに観てんだったら帰れ、不愉快だ』
相澤の叱責により、ブーイングをしていたヒーロー達は黙り込んでしまった。そんな状況で爆豪は、お茶子のあることに気付いていた
爆豪「(まだだ……まだコイツ、死んでねぇ)」
お茶子「ハァ、ハァ、ハァ……そろそろか……な……」
お茶子は荒く息つぎをしながら目の前の爆豪を見据える
お茶子「ありがとう、爆豪君……
油断してくれなくて!」
爆豪「あッ……?」
お茶子は開いていた両手の掌を合わせる
一方生徒観客席にいた創破と物間は、お茶子が準備していたある仕掛けに気付いていた
物間「爆豪の距離ならともかく………客席にいたのに気付かずにブーイングしたプロは恥ずかしいね」
創破「お茶子さんは、ずっと準備してたんだ」
蛙吹「準備?」
創破「ほら、上だよ上」
蛙吹「上?……あっ!」
ステージ上空には、これまで爆豪の爆破によって破壊されたステージの瓦礫が浮かされていた
霧雨「あの瓦礫って、お茶子が」
創破「そう、低姿勢での突進を繰り返して爆豪の打点を下に集中させ続けた。絶え間ない突進と爆煙で視野を狭め、己の武器を蓄え……悟らせないようにしていたんだ」
お茶子「勝あァつ!!」
お茶子は個性を解除したことで、浮かせた大量の瓦礫が爆豪に降り注がれた
プレゼントマイク『
相澤『気付けよ』
緑谷「そんな捨て身の策を……麗日さん!!」
創破「……(お茶子さん)」
創破も緑谷も立ち上がり、身を乗り出す
お茶子は瓦礫が降り注がれる中、爆豪目掛けて走り出した
お茶子「(こんだけの量!!迎撃にしろ回避にしろ必ず隙が出来る!!その瞬間に超必で距離つめる!!)」
お茶子はそう思いながら手を構える。爆豪は降ってくる瓦礫を爆破で迎撃しようと腕を掲げる
お茶子「(勝つ!!勝って!!………そうくんとの約束を果たすんだぁ!!)」
爆豪「………」
バァァァァァァン!!!
お茶子「ぐわぁ!!!」
今までよりも高火力かつ、広範囲の爆破が上空に放たれた。それによって、降ってきた瓦礫は全て破壊されてしまった……お茶子は爆破の衝撃によって吹っ飛ばされてしまう。場外には出なかったが、必死の作戦があっという間に壊されてしまったことにショックを隠せないでいた
爆豪「……デクや鎧野郎とつるんでっからなテメェ。何か企みあるとは思ってたが……」
お茶子「い、一撃で……」
プレゼントマイク『会心の爆撃!!麗日の秘策を堂々と、正面突破!!!』
創破「…………」
霧雨「………お茶子」
蛙吹「………お茶子ちゃん」
爆豪「……危ねぇな」
お茶子「うう″……(私の出来る最大限……!!全く通じへんかった!!!……でも)」
爆豪は右手を少し痛めたのか、ピクピクと痙攣している。だが、爆豪は笑みを浮かべお茶子に迫る
爆豪「いいぜ!こっからが本番だ、麗日!!」
お茶子「(それでも!!絶対諦めたりなんか!!)」
お茶子も再び走り出そうとしたとき、くらっと足がもつれ、倒れ込んでしまった
爆豪「ッ!!」
プレゼントマイク『麗日ダウン!!』
お茶子「(ハッッ……んの……体、言うこと……きかん)」
創破「お茶子さん……」
霧雨「
蛙吹「ケロッ……」
お茶子は、手足を必死に動かし、ほふく前進のようにして進もうとするが
お茶子「くっ……まだ……まだ………(そうくんと……決勝で……!!)」
お茶子は創破と屋上で約束したときのことを思い出していた
創破『決勝で会おうぜ!』
創破とグーサインを交わした、あの時のことを
お茶子「そ……う、く…………」
ミッドナイト『…………』
ミッドナイトはお茶子に近付き、状態を確認する
ミッドナイト『麗日さん行動不能!!二回戦進出、爆豪君!!』
観客達「「「「「WAAAA!!!」」」」」
プレゼントマイク『一回戦第8試合……あぁ、爆豪一回戦突破……うん……』
相澤『ちゃんとやれよ、やるなら』
お茶子は意識を失い、爆豪の2回戦進出が決まった
創破「………」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
控え室に続く道
創破「…………」
創破は次の二回戦第1試合、緑谷との試合のために控え室へ向かっていた。だが、創破の頭の中で考えていたのはお茶子のことだった
その時、道の途中で誰か2人が大声で話している声が聞こえてきた
創破「(この声……緑谷と爆豪?)」
創破は立ち止まって耳を傾けていると、どうやら話の内容はさっきの試合でのお茶子の瓦礫作戦は緑谷がお茶子に入れ知恵したものだと爆豪は言い放った。だが緑谷は、全部お茶子が考えたものであり、厄介だと思ったのならそれはお茶子が翻弄したのだと、強く否定した
創破「緑谷………(言う時は言う男じゃん)」
創破はそう思いながら、少し周り道をして控え室の方に向かった
お茶子がいる控え室へ
選手控え室2
お茶子「いやぁ!!負けてしまった!!」
創破「…………」
創破はお茶子がいる控え室2に入ると、思っていた雰囲気と違い異様に明るく、笑顔だったのだ
お茶子「最後行けると思って調子乗ってしまったよ。くっそ~……」
創破「……ケガは大丈夫?」
お茶子「うん、リカバリーされた!体力削らんよう程々の回復だから、擦り傷とかは残ってるけど」
創破「………お茶子さん」
お茶子「いやぁーやっぱ強いねぇ爆豪君は!!完膚なかったよ!!もっと頑張らんといかんな私も!!」
創破「………お茶子さん」
お茶子「やっぱ私なんかの実力じゃ、優勝なんて夢のまたゆ━━━━━━」
創破「お茶子!!」
お茶子「ッ!!」
創破はお茶子さんとは呼ばず、呼び捨てで名前を呼んだ。それにより、お茶子は驚く。小さい頃から今まで、さん付けでしか呼ばれてなかったからだ
創破「……何年幼馴染みやってると思ってんの」
お茶子「……ッ」
創破「……僕の前だけは自分を偽らなくても良いんだよ、お茶子」
お茶子「~~ッッ」
その言葉を皮切りに、お茶子は眼から涙が溢れ出てきた
お茶子「う"う"ッッ………ひっく……ごめん……ごめん、そうくん」
創破はお茶子の顔が見えないよう、自分の胸に押し当てるようにした
お茶子「約束……ッッ、ひっく……守れへん、かった……ごめんなさい……ひっく……」
創破「……何言ってるの、まだ
お茶子「……えっ?」
創破「約束したとき、体育祭の決勝で会おうぜって言ったでしょ?今年の1年生の体育祭は無理だったけど、2年と3年の分がまだある」
お茶子「あっ………」
創破「勿論、こんなことを言ったとしてもただの気休めにしかならないと思う。負けて悔しいって気持ちは、その人にしか分からないからね………だけどお茶子、まだ約束は続いている!僕と君の約束はまだ破られてない!」
お茶子「そうくん………」
創破「………ここは次の試合、僕の控え室でもあるから……良いよ僕は……いや、俺はここにいる。胸を借すぐらいは出来る」
お茶子「そうくん……そうくん……グスッ…グスッ…ありがとう」
それからお茶子は創破の胸の中で、声を出しながら泣いた。創破は何も言わずただ胸を借し、頭を優しく撫でていた
それから暫くすると、プレゼントマイクの放送が聞こえてきた
プレゼントマイク『あーーおォ!今、切島と鉄哲の進出結果が出たぁ!引き分けの末、キップを勝ち取ったのは切島!!これで二回戦目進出者が揃った!』
切島vs鉄哲の腕相撲は、切島が勝利したようだ
その放送を聞き、お茶子は目元を擦りながら創破から離れた
お茶子「あっ!……ご、ごめんそうくん!もうそんなに時間になってしもうた、私ずっと……」
創破「いいんだよ……もう平気?お茶子さん?」
お茶子「うん……ありがとねそうくん。私、いっつもそうくんに助けられてばっかで……胸まで借りちゃった……//////」
創破「小さい頃からの友達でしょ、これくらいどうってことないよ」
お茶子「……うん……(友達……か……)」
お茶子は創破の言った友達という言葉が、妙に心をざわつかせた
お茶子「じゃ、じゃあね!頑張ってそうくん!!」
創破「あぁ、ありがとう
お茶子「………ねぇ、そうくん」
創破「ん?」
お茶子「私のこと、さん付けじゃなくて呼び捨てで呼んで!」
創破「えっ?」
お茶子「さっき私のこと、呼び捨てで『お茶子』って言ってたじゃん!魔理沙ちゃんのことだって、呼び捨てにしてるし!口調も馴れ馴れしい感じでえぇから!」
創破「………わ、分かった。お茶子……これで良い?」
お茶子「………ありがとう、そうくん!元気出た、じゃあね頑張って!!」
創破「あ、うん……」
お茶子は今度こそ、本当の笑顔を浮かべて控え室を出ていった
創破「お茶子さん……あいや、お茶子が元気になって良かった……(だけど、何で呼び捨てにしてくれって……?)」
英雄達『『『『『…………ハァ……』』』』』
創破「えっ?皆さんどうしたんです、ため息ついて?」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
観客席へと続く道
お茶子「そうくんの胸……温かかったなぁ……」
私は、一回戦敗退となった。だけど、そうくんはまだ約束は続いているのだと言い、優しく抱き締めてくれた。だけど私の泣き顔を見られたと思うと恥ずかしい気持ちが隠せない
しかも最後、私の名前を呼び捨てにして欲しいと頼んでしまった………そうくんが魔理沙ちゃんのことを呼び捨てにしていることが……羨ましくて
お茶子「………//////」
あかん……さっき控え室を出た時から、顔が熱い。心臓がドクドクってしている
負けてしまった悲しみが、全部吹っとんでしまうくらい……嬉しかった。この気持ち……
お茶子「……私……わたし……」
幼い頃から、ずっとそうくんと一緒だった。小学校も中学校も、そして今も……ずっと……
お茶子「………そうくん」
彼が傍にいるだけでドキドキして、他の女の子と仲が良さそうにしている所を見ると、心がモヤモヤしてしまう
今まで、将来のこととかヒーローになるための勉強とかでこの気持ちを無視していた……けど、さっきので自覚してしまった
お茶子「好きなんだ………そうくんのこと/////」
わたし、麗日お茶子はそうくん……皇 創破君のことが、異性として好きだと
観客席
レム「姉様、大丈夫でしたか?」
ラム「えぇ、問題ないわ。強さは一般のヒーローぐらいだったから、1分もかからなかったわ」
レム「流石姉様です。しかし、それでは今まで何を?」
ラム「ご主人様からの伝言を受け取っていたのよ」
レム「パンドラ様から?」
ラム「彼はこの体育祭で、更に力を成長させる。だからもし、力が暴走してしまったら、私達で必ず誰にもバレないように対処するようにということよ」
レム「………かしこまりました」
ラム「さぁ、続きを見ましょう」