いよいよ決勝戦勝つのはどちらか
控え室1
魔理沙と爆豪の試合が終了し、30分程の休憩を挟んだ後に決勝戦ということになった。創破はA組観覧席から選手控え室Aに移動し、頭の中で作戦を立てていた
創破「…………相手はあの霧雨、今までの相手とは一味違う相手だ」
魔理沙はよく自分の特訓に付き合ってくれる友人であり、ライバル。そのため、お互いの攻撃手段や個性の扱い方もよく知られている
間違いなく、体育祭で一番厄介な相手だろう
創破「まだ霧雨にも見せたことのない仮面ライダーはあるけど、それは向こうも同じ。霧雨がまだ見せたことのない魔法を使ってくることだって充分ある。何より、一番の気掛かりは…………」
魔理沙との特訓の時
霧雨『へへッ!!そうだろそうだろ!!私だって日々成長してんだよ!!それに、まだ
創破『
霧雨『それを話しちまったら面白くねぇだろ。体育祭まで内緒だぜ。私がようやく完成させた切り札なんだ!!』
創破『マジか……もうそんなのもあるなんて凄いな』
霧雨『ハハッ!!まぁ体育祭の時は楽しみにしてくれよな!私が優勝する様を!!皇は表彰台の2位のとこから見上げてな!!』
魔理沙が特訓の時に言っていたこと。それがまだ明かされていないため、油断は絶対出来ないのだ
武蔵『創破、そろそろだぞ』
創破「……っ!もうですか……時間経つの早いな」
武蔵『お前は考えすぎだ。いちいち頭の中でそう作戦を練っていたら、肝心な時に動きが遅れて勝利を逃すぞ』
創破「ですが」
武蔵『創破、あの娘には生半可な作戦は通じない。お前の目を通して見たが、あの娘の個性は他の者達とどこか違う』
創破「違う?」
武蔵『上手く言い表せんが………何処と無く、お前の個性に似ているんだ』
創破「えっ?」
武蔵『………すまん、これから試合なのに余計なことを言った。とにかくお前は、自分の力を信じて勝ちに行け……いいな?』
創破「は、はい。分かりました!」
創破は武蔵の言葉が少し引っ掛かったが、気持ちを切り替えていざ、フィールドへと向かった
控え室2
もう一方の控え室には魔理沙がいた。だが、魔理沙は創破のように作戦を立てておらず、誰かとスマホで話していた
霧雨「あぁ……あぁ……分かった。じゃあな」
通話が終わり、スマホを切ると魔理沙はペットボトルの中の水を飲む
霧雨「(あいつ等はちゃんと自分の仕事をこなしてるみたいだな………ったく、よりによって決勝前にこんな連絡してきやがって)」
電話の相手は、この体育祭に来ていたパンドラの分身体であるラムからだった。内容が内容のものだったため、魔理沙が少し気が滅入ってしまった
霧雨「(……まぁ良い。私は試合に集中するだけだ)」
魔理沙は気を引き締め直し、フィールドへと向かう
創破「(いよいよだ)」
霧雨「(絶対に)」
創破・霧雨「「(勝ってみせる!!)」」
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プレゼントマイク『HEY!!リスナー諸君!!雄英体育祭もいよいよ最後の試合となった!!1年最強が誰になるのか決まる!!お前ら、一瞬たりとも目を離すなよーー!!』
「「「「「WAAAAAーー!!!」」」」」
創破と魔理沙。2人がフィールドへと上がり、会場中はこれまでにない程盛り上がっていた
会場中の席は全て埋まり、立ちながらも観に来ている客がわんさかいる。会場に入ってこられない人達は外のモニターやスマホの生中継を見ながら今か今かと、待ちわびていた
そして何より驚くべきことは、この決勝戦を見ているのが雄英の2年と3年の生徒達も含まれているということ。雄英体育祭は学年ごとに別会場で行われているのだが、始まる時間は同じでも競技の進行時間は選手達の活躍によって左右されるため終了時間はバラバラである
だが、毎年一番に競技が終了するのは1年の部であった。
理由は何となく想像がつくかもしれないが、雄英に入ったからと言ってまだ入学したての1年生であるため、個性の扱い方に戦い方、経験がまだ浅い。
そのため、経験豊富な2・3年生よりも毎年早く終わってしまっていたのだが………今年は2・3年の部が1年の部よりも早く終わったのだ
これには2年生も3年生も驚き、今年の1年生はどんな子がいるのかとスマホやモニターに食い付く勢いで観戦していた
???「今年の1年は凄いね!特にA組、敵と対峙して退けたって話し、先生方が迅速に対応してくれたってだけじゃないみたいだね!」
???「はぁ……後輩に舐められないか不安になってきた……胃が痛い」
???「もう~、相変わらずだね天喰君は!!でもでも、本当に凄いよね今年の1年生!!通形は誰か気になる子いた?」
ミリオ「そうだなぁ~。爆破の子やエンデヴァーの息子も気になるけど……俺はやっぱり、ずっと1位を獲っている皇君と………あの超パワーの緑髪の子が気になるかな?」
天喰「緑髪って、あの地味目の………緑谷って名前だったっけ?」
ミリオ「そう、緑谷君!障害物競走や騎馬戦の動画を見たけど、彼は我武者羅のように見えて、勝利に向かう真っ直ぐな姿勢はまさにヒーローらしいなって思ったんだよね!!天喰はどの子が気になった!?」
天喰「お、俺?俺は………駄目だ、皆俺よりも優秀に見えて選べない。いや、俺ごときが選ぶのも烏滸がましい」
???「はいはいはーい!!私はやっぱり皇創破君が気になるなぁ!!」
ミリオ「おっ!波動さんも俺と同じか!」
ねじれ「うん!(だってあの人は……私のヒーローだから)」
A組・B組生徒観覧席
視点は変わり、1年のA組とB組の観覧席。そこには創破と魔理沙の試合で気を失っていた轟と爆豪も座っており、決勝戦が始まるのを今か今かと待ちわびていた
八百万「いよいよ始まりますわね。皇さんと霧雨さんの試合」
芦戸「どっちが勝つのかな?」
瀬呂「分かんねぇ、ぶっちゃけあの2人の実力は底が知れねぇからな」
上鳴「俺は皇が勝つと思うぜ。対人戦闘訓練じゃあ皇が勝ってたし、USJの時とか
切島「俺も、皇が勝つって信じてるぜ!あいつは漢だしな!」
耳朗「いやいや漢だからって勝つとは決まらないでしょ」
葉隠「そうそう!女の子だって舐めたら痛い目に遭っちゃうんだよ!頑張れー霧雨!!」
轟「…………」
緑谷「轟君、怪我の方は大丈夫?」
轟「あぁ、リカバリーガールが治癒してくれた。まだ痛むとこはあるが、安静にしてれば自然に治る」
緑谷「そっか……」
轟「………ありがとな」
緑谷「えっ?」
轟「皇から聞いた。お前が俺に伝えて欲しいことを、話してくれた………まだ整理出来ていないこともあるが、お前達のおかげで俺は……取り返しがつかなくなる前に気付くことが出来た」
緑谷「轟君……」
轟「だから、ありがとう」
緑谷の隣に座っていた轟が頭を下げながら言った。体育祭が始まる前の轟とは、少し雰囲気が違う。何処と無く柔らかなものとなっていた
緑谷や近くに座っていたお茶子も少し驚く
緑谷「そ、そんな!僕は、ただ……」
お茶子「???」
その様子を、事情を知ってしまっていた爆豪は舌打ちをしながら見ていた
鉄哲「決勝は結局、A組で揃っちまったか………まぁだけど、皇の奴がここまで来たんだ……絶対勝たねぇと許さねぇぞーー皇!!」
物間「まったく鉄哲は………A組め、次の体育祭じゃあ必ずリベンジしてやる。精々ここで手の内を引け開かしておくんだな」
拳藤「物間も懲りないねぇ……にしても皇も霧雨もここまでの強さだったなんてね」
角取「ワタシタチモ、マケテイラレマセン!ココハモノマサンノヨウニオフタリノタタカイヲミテ、マナビマショウ!」
物間の言い方はアレだが一理ある。角取も拳藤自身も今回は予選落ちしてしまった
拳藤「そうだな………私も2人の戦いを見て、負けないようにしないと」
拳藤は気持ちを切り替えて、角取や鉄哲達と共にフィールドにいる2人を見る
生徒達の他にも、観に来ているプロヒーロー達も今まで以上に注目していた
皇創破も、霧雨魔理沙も、これまで他を圧倒する実力を見せていたため、その2人がどんな戦いを見せてくれるのか
No.3ヒーロー「いよいよか……」
女ヒーローNo.1「……………」
誰もが待つ中、プレゼントマイクの放送が再び始まった
プレゼントマイク『雄英体育祭決勝戦!!鎧を纏いし無敗の男、そのまま無敗伝説を築けられるか!!?ヒーロー科、皇創破!!』
創破「………」
プレゼントマイク『
霧雨「………」
2人はお互い笑みを浮かべながら創破は魔理沙を、魔理沙は創破を見ていた
創破「霧雨、とうとうここまで来たな」
霧雨「だな!ずっと楽しみにしてたぜ!この場で、お前とタイマンで戦えることを!全力でお前と戦えることをな!」
プレゼントマイク『決勝戦!!Readyーー!!START!!』
創破「これでどっちが1年最強か決まる。優勝するのは、この俺だ!」
創破はゼロワンドライバーを腰に召喚、手には『アサルトホッパープログライズキー』を召喚した
『HYPER JUMP!』
霧雨「いや、私だ!」
魔理沙は黄色と緑色のエネルギー弾を複数発射した。
エネルギー弾は創破に、地面に着弾し、爆発。土埃が舞い上がった
『Over Raize!』
土埃が立ち込む中、一筋の光が射し込み土埃を吹き飛ばした
創破は『アサルトホッパープログライズキー』を自身の胸の前に持ってきて鍵を開けるように回すと、身体から金色のバッタのライダモデルが飛び出してきた
プレゼントマイク『またもや皇の身体からバッタが飛び出してきた!!今度はなんか金ピカに輝いているぞ!!?』
バッタは金粉を振り撒きながら、魔理沙に突撃する。魔理沙はエネルギー弾を放ちながら後退する
創破「変身!!」
『Prograize』
『WARNIG!WARNIG!This not a test!ハイブリットライズ!シャイニングアサルトホッパー!!』
金色のバッタのライダモデルは創破の頭上に浮遊し始め、人型の外骨格に変形する形で覆い被さった。これにより、創破は塩崎の時に戦ったゼロワンの強化形態
仮面ライダーゼロワン シャイニングアサルトホッパーとなった
プレゼントマイク『皇創破!またバッタがスーツとなり、変身したーー!だが塩崎の時に見せた時より少しごっつくなったぞ!!』
相澤『…………』
霧雨「そうこなくっちゃな!おらおら!!」
魔理沙はさっきよりも多くのエネルギー弾を創破に向けて放った。エネルギー弾は丸型と星型であり、それぞれ追尾機能があるのか創破はシャイニングアサルトホッパーの脚力と演算能力を持って回避に徹していた
創破「(シャインシステム起動!!)」
オーソライズバスター
創破は『シャインシステム』を起動した。それにより、青いクリスタル形状のエネルギー波動弾『シャインクリスタル』が胸部より展開され、更に『オーソライズバスター(アックスモード)』を召喚した
『シャインクリスタル』からはそれぞれ迎撃のためにビームが放たれる。そしてオーソライズバスター(アックスモード)で迎撃しきれなかったエネルギー弾をはじきながら魔理沙に向かって『シャインクリスタル』を利用し、接近する
創破「おりゃあ!!」
霧雨「ふっ!!」
魔理沙は箒を召喚し、創破のオーソライズバスター(アックスモード)とぶつかり合う。ガキィン!と言う音が鳴り響く
霧雨「やっぱこんなんじゃあお前は倒れねぇか!」
創破「いや、ちょっと冷やっとはしたぞ!特訓の時も思ったが、お前の容赦の無さは怖いぞ!」
霧雨「へへっ!まだまだこれからだ!」
霧雨は思い切り蹴り上げ、一旦距離を取る。召喚した箒に乗り空へと飛び上がると、今度はフィールド上空を埋め尽くさんばかりの黄色の魔法陣が展開され
霧雨「『マスターレイン』!!」
そこから大量の星形エネルギー弾が雨のように降ってきた
創破は『シャイニンググラディエーター』*1と『SAホッパーショルダー』*2を利用し、回避していく
回避しながら6個の『シャインクリスタル』を魔理沙へと近付けさせ
創破「(今!)」
霧雨「ッ!!」
『シャインクリスタル』を魔理沙の周囲へ展開させ、結晶の中へ閉じ込めた
プレゼントマイク『おーーっと皇!!霧雨を青いクリスタルのような物へ閉じ込めた!!』
霧雨「チッ!!」
魔理沙は青い結晶の中を魔力を纏ったパンチや蹴りで割ろうとしたが、びくともしていない様子だった
霧雨「(くそっ!こんな狭い所で技は撃てねぇし!)」
創破はその隙を見逃さず、エネルギー弾の雨を掻い潜りながら
『プレス!』
オーソライズバスター(アックスモード)に『ブレイキングマンモスプログライズキー』を装填
Progrise key confirmed. Ready for buster.
『バスターボンバー!!』
2本のマンモスの足を模したエネルギーを魔理沙に向かって叩きつけた。魔理沙は結晶ごと場外へ向かって弾き飛ばされる
霧雨「ぐっ、やっば!!」
このままでは場外に叩き出される。魔理沙は自分にもダメージが入ってしまうのを覚悟で大型の魔法陣でエネルギー弾を発射した
それによって結晶に穴が開き、魔理沙は場外に出るギリギリにて脱出。フィールド上に着地する
霧雨「危っぶねぇ~…………!!」
創破「はぁ!!」
ガキン!!
ほっとしたのもつかの間、創破は『シャインクリスタル』を利用しオールレンジ攻撃を仕掛けてきた。創破は胸部の『オービタルユナイト』から無数の『シャインクリスタル』を射出し
霧雨「マジかよ!!」
創破「さっきのお返し!」
一斉にビームを放った。それは先程の霧雨が行った『マスターレイン』のようである
霧雨は再度黄色の魔法陣を複数展開し、迎え撃つ
創破「おりゃあ!!」
霧雨「でやぁ!!」
双方『シャインクリスタル』と魔法陣を展開し、ビームとエネルギー弾を撃ち合いながらお互いに急接近。箒やプログライズバスターを駆使しながら時には蹴りや突きを入れながら、2人の闘いは白熱していく
プレゼントマイク『皇に霧雨!!バトルフィールド上が魔法陣にクリスタルだらけだーー!!これ全部2人が操ってんのか!!?と言うか、2人の箒と……斧?の撃ち合いが見えねぇ!!早すぎだろ!!……見えるかイレイザー?』
相澤『……辛うじてだがな』
格が違う……
相澤やプレゼントマイクだけではない、3年や2年、特に1年の生徒達は思った
会場は青のビームと黄色と緑色のエネルギー弾が交差し合い、その中を創破と魔理沙が肉弾戦、時には箒とオーソライズバスター(アックスモード)をぶつけ合わせ、火花なんてものじゃない炎や衝撃波を生み出す
その光景は見る者によっては、幻想的な風景であった
緑谷「(こんなに……ここまで、差があるのか……!!)」
お茶子「(そうくん……)」
爆豪「(アイツら……アイツらァァくそが!!)」
轟「(足りねぇ……やっぱり俺には、まだまだ力が足りてねぇ……)」
蛙吹「(2人の動きが全然見えないわ……同じクラスメイト、同じ授業を受けているのに……こんなに差が開いてるなんて)」
拳藤「(分かってはいたつもりだったけど……全然分かってなかった……!!)」
角取「(霧雨サンモアソコマデツヨカッタトハ……同ジヒーロー科ニ在籍シテイマスガ、ココマデスゴイトジシン失クシテシマイマス)」
鉄哲「(強ぇ、今の俺よりもよっぽど……!!だが、負けねぇぞ皇!すぐにお前のとこまで追い付いてやる!!)」
1年A組・B組の観覧席は、静かであった
創破と魔理沙の戦いがあまりにも速く、規模が大きく、今までの自分達の戦いよりも洗練されたものであったからだ
喋ようにも言葉を発する前に次の動作に驚き、忘れてしまう。集中してしまう程の激しい攻防が眼前で繰り広げられていたからだ
全員、言葉には出していないがそれぞれが並々ならぬ想いを抱いていた
ガンライズ!
創破はオーソライズバスターをアックスモードからバスターモードへと移行させ、ゼロワンドライバーにスキャンする
『ゼロワンオーソライズ!』
『ゼロワンダスト!!』
創破「はぁ!!」
霧雨「くっ!!」
創破は至近距離から黄色いバッタ型のエネルギー弾『ゼロワンダスト』を放つ
魔理沙は魔法陣を盾のようにして展開して防ぐが、咄嗟だったため攻撃を完全に防ぐことは出来ず、後退する
その隙を見て創破は再度、ゼロワンドライバーにオーソライズバスターをスキャン。そして今度は『ライトニングホーネットプログライズキー』を取り出す
『ゼロワンオーソライズ!』
『サンダー!』
Progrise key confirmed. Ready for buster.
『ゼロワンバスターダスト!!』
砲口から無数の蜂の姿をしたライダモデルが発射される。しかし発射先は魔理沙ではなく、空にある魔理沙が作った無数の魔法陣であった
現在進行形でエネルギー弾を放っている魔法陣に電気を帯びた蜂が衝突し、魔法陣は消滅してしまった
霧雨「ッ!!これが狙いか!!」
創破「そうだ!これで大量の魔法陣を気にすることなく、お前に一斉射撃が出来る!!ハァァ!!」
創破は魔法陣のエネルギー弾迎撃のための『シャインクリスタル』を魔理沙1人へと集中攻撃させるため、『ゼロワンバスターダスト』で魔法陣を全て消滅させたのだ
創破は手を振り、召喚させた50個の『シャインクリスタル』のビーム全てを魔理沙目掛けて発射させた
魔理沙は自分の周囲に『マスターバリア』を展開させ、大量のビーム攻撃から身を守る。だがそれも時間の問題であり、またもや大きな隙を生んでしまった
創破「(今だ!)」
『アサルトチャージ!』
『アサルトグリップ』を押し、創破は魔理沙の『マスターバリア』の真上まで高速移動
そして『シャイニングアサルトホッパープログライズキー』を押し込んだ
『シャイニングストームインパクト!!』
創破「ハァァァァァァァーー!!!」
『シャインクリスタル』のビームも組み合わせたライダーキック『シャイニングストームインパクト』が炸裂
『マスターバリア』に徐々に亀裂が入り
創破「おーーりゃあァァァァーー!!」
霧雨「ッ!!!」
パリィン!
破れてしまった
ドカァァァーーーーーーン!!!
凄まじい爆発音と煙がフィールドと会場全体に行き渡る
創破「……フゥ~………」
霧雨「ハァ、ハァ、ハァ…………」
創破「(ライダーキック……80tはあるのに、バリアがあったとはいえ耐えきるなんて)」
霧雨「………ハハッ」
創破「???」
霧雨「ハァッーーハッハッハッ!!やっぱスゲェよ!お前は!!」
魔理沙はボロボロでありながらも、満面の笑みで笑い声をあげる
霧雨「なぁ皇!!」
魔理沙が創破のことを呼び、顔を向ける
霧雨「ここからは、お互い
魔理沙はそう言い放った。この体育祭、誰もが本気でトップを掴み取るために本気であった。勿論、創破も魔理沙も挑む上で、手加減などはしていない
そう、真剣ではあったが本気ではないのだ
創破や魔理沙は個性の都合上、体力を節約しながら長期戦をこなしていた。障害物競走、騎馬戦、そしてこの1対1のバトルトーナメント……創破は変身や武器召喚等で、魔理沙は箒での飛行や『マスターバリア』や『マスターインパクト』魔力を使用した技等で消耗した
だが、満タンが100だとすると2人の体力はまだ80も残っていた
それ程余裕を持って2人は1年の部を制していた。そして日頃から鍛練をし合っているため、お互いの体力がまだ全然残っていることに気付いていた
創破は思った。この体育祭、これが本当に最後の試合
本気で来いと轟の試合で言ったのに、自分は体力の節約を考慮して一瞬しか本気を出さなかった
だったら……ここで本気でやらなきゃ自分と戦ってくれた塩﨑、緑谷、轟に失礼だと思った
そして、魔理沙との約束がある……本気で戦って欲しいと。だからこそ魔理沙に向かって言い放つ
創破「望むところだ!!」
獰猛な笑みを浮かべながら、創破は銀色の一際でかいプログライズキーを取り出した
霧雨「痛った……やっぱこりゃあ力の制御が難しいな」
そこは雄英ではない、魔理沙1人しかいない広大な訓練場。USJにも負けず劣らない広さ。建物の中である筈なのに、岩場や草原が存在している場所だった
霧雨「体育祭までには、何とかなるようにしないとな……」
魔理沙は疲れた声でそう呟くと自動ドアらしき場所へ向かう
霧雨「会場があんな風にならないようにしねぇと」
後ろをチラッと見る。周囲には綺麗な光景が広がっているが
視線の先には、隕石でも落ちたのではないかという程の大穴が地下深くまで出来ていた
霧雨「………『紅夢の魔女』……完成までもうちょい」