しかし、5歳の子供が1人で実際に電車に乗るのは危険の為、真似しないようにお願いします。
あれから2年が経ち、僕は5歳になった。
僕を取り巻く環境はほとんど変わっていない。
英雄たちとの修行も怠ることなく続けている。
この超常世界、油断は出来ないからね。
幼稚園の皆とも、仲良くなれている。
ただ、麗日さんに話しかけると、何故か顔を赤くする。
それに何だか緊張しているような。
まぁ、彼女とも仲の良い友達だ。
ただ、今僕は悩んでいる。
幼稚園にて宿題を出された。
『夢』について
改めて考えてみると、僕は何になりたいんだろう?
ヒーローになりたいんだろうか?だけど、ここはマンガの世界だ。主人公の名前は分からないけど、確か、ヒーローになるまでの道のりを書いた物語だったはず。ここで僕がヒーローになったことで最悪な未来。つまり、原作が改変されて予想もつかない未来になるのではないか?
そんな考えが頭をよぎる。
他の皆はヒーローとか警察官とか消防士とか、人助けをする職業を選択する子達が多かった。来週の発表会で発表しなければならないけど、まだ決まってない。
麗日「そうくんの夢はなに?やっぱりヒーロー?」
創破「まだ決まってないんだ、麗日さんは何て書いたの?」
麗日「私は父ちゃんと母ちゃんの実家の大工を継ごうと思ってる。私の個性を使えば、父ちゃんと母ちゃんに楽させてあげられるから。」
創破「そっか。個性発現したんだっけ?」
麗日「うん。無重力(ゼログラヴィティ)。」
創破「・・・・」
麗日「どうしたの?そうくん?」
創破「いや、麗日さんが決めたのなら何も言うことはないけど。もしも麗日さんのお父さんとお母さんが大変そうだから実家を引き継ぐとかだったら、それは夢じゃないよ。」
麗日「えっ・・。それってどういう。」
創破「麗日さんのお父さんとお母さんは優しい人だからさ。自分の子供がやりたいことをやらせたいんじゃないかって思う。自分たちの仕事のために娘の夢を潰したくないんじゃないかなぁ。そう思う。」
麗日「・・・・・。」
創破「あっ!ごめん!麗日さん!君自身のことだから僕がとやかく言うのは違うよね。ごめん!」
麗日「ううん。ありがとう。そんなこと、思ってもみなかったからさ。」
創破「ホント?怒ってない?」
麗日「フフッ!怒っとらんよ。私ももうちょっと考える必要があるな~と思って。」
創破「よかった~。」
結局、僕たちは来週までに家で将来の夢について考えることとなった。
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???side
私の人生は不幸の連続だった。
唯一、幸せだと感じたことは結婚し、赤ちゃんが産まれた時だった。自分の愛する妻とそこから産まれた小さい命。
赤ちゃんの小さい手を小指で触ろうとすると私の手を
ギュッと握ってくれた。そんな私を妻は優しく微笑んでくれた。
この先、どんなことがあろうと、何としても守ると心に誓った。
だが、
現実は非常だった。
私が仕事で家を留守にしていたとき、近くで暴れていた敵の攻撃が私の家を巻き込んだ。
家の中にいた妻と赤ちゃんは・・・・・・死んだ。
何でだよ。何でだよ。ヒーローがたくさん住んでいるからあそこに家を建てたんだぞ。
何でだよ。何で、世間は!メディアは!私達のことをたった一言で片付け、活躍したヒーローを長く取り上げているんだ!
許せない!妻と赤ちゃんのことを忘れている世間もヒーローもお前らも
同じ目に合わせてやる!
???side out
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日曜日
皇家
創破の部屋
今日は休日だ。
明日から幼稚園なのだが・・・
まだ夢について書けてない。
まぁ、幼稚園で発表することが、実際に将来の自分に影響を及ぼすということではないから、いざというときはヒーローか警察官あたりを書いとこう。
夕姫「創破~~!ちょっと来て~~!」
創破「は~~い!」
母さんから呼ばれたので声のする場所に行く。
台所かな?
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台所
創破「どうしたの?」
夕姫「実は、夕飯を作るために必要な食材が足りなくて、
買い物に行こうと思ったんだけど、あと少しで近所の集まりがあるのよ。悪いんだけど、デパートまでおつかいしてきてくれる?」
創破「別に良いよ。それぐらい。」
夕姫「でもでも、デパートちょっと遠いから電車を使うことになるけど、大丈夫?」
創破「大丈夫だよ。電車は母さんたちと何度も乗ってるでしょ?1人で乗った時もあるし、大丈夫。」
夕姫「そう?、ならお願いね。あと、何度も言ってるけど、怪しい人にはついて行かない!、何か困ったことが起きたら近くの大人に助けを求める!忘れないようにね!」
創破「はい、分かった!」
僕は部屋に戻って出掛ける準備をした。
財布も持ったし、買い物バックも持った。
創破「それじゃあ、いってきま~~す!」
夕姫「いってらっしゃい!」
僕は家を出て、デパートに行くための駅に向かった!
???「もう少しだ、もう少しで、そっちに行くよ。」