レッドガンルート妄想   作:6LD

3 / 12
出現条件
「レッドガンAC部隊迎撃」をクリア
「武装採掘艦破壊」は発生しない



本作は小説というよりは、「もしレッドガンルートがあるならこんなミッションになるのかなー」という妄想で621の人格面などは特に出ない予定です
もし自分だったらこのミッションはこんなアセンで行こうかなーみたいなのを妄想しながらお楽しみいただけたら幸いです


壁越え支援

『厚顔無恥、という言葉があるそうだぞ、ハンドラー・ウォルター』

 

『壁越えがあるそうだな』

『それに参加させてもらいたい』

 

 通信を開いて早々、部下たちに聞かせることの無い低い声で飼い主を問い詰めにかかるレッドガン総長。それに反応を返さず、淡々と自身の要件を伝える。

 

『口の軽い役立たずの言葉を覚えていたか』

 

『実力は示した』

 

 後の箔付けとして「壁越え」への参画を目論んでいたことは確か。本来ならばいくつかの依頼を熟すことで実績を積み上げ、アーキバスへ話を持ち掛けるつもりだった。

 

 しかし口の軽いG5 イグアスからのベイラムの壁越えの話を聞いてしまったことから、その話題を内密にしろという声をかけてくることは予想が出来た。

 

 「壁越え」は偉業だ。たとえアーキバスの依頼であろうとベイラムに名が売れる。そして、その逆も然り。

 

『…残念だが、壁越えの作戦の詳細は既に決定済みだ』

『黙って待っていろ、ハンドラー・ウォルター』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

MAIN SYSTEM

MISSION BRIEFING

COMPLETE

 

 

 

「621、暗号通信で依頼が入っている」

「…内容を確認しろ」

 

 

 

 

『貴様が独立傭兵レイヴンだな?』

『機密性の高い依頼となる 一言一句聞き漏らすな』

 

『ルビコン解放戦線が構築した交易上の要衝』

『通称「壁」をベイラム・インダストリー率いるAC及びMT部隊が攻撃するという情報が入っている』

 

『先行突入してこちらが指定する敵目標を潰し、ベイラム部隊の突入支援を行え』

『それが今回の依頼だ』

 

『今回の「壁越え」はあくまでベイラムの作戦』

『もし貴様が1人で壁越えを出来るほどの能力を持っていたとしても、ベイラム主導の作戦を成功させなければ意味が無い』

『指定していない敵勢力を撃破した場合、それに応じて報酬を減算させてもらう』

 

『これは協働作戦ではなく、あくまで貴様は単独勢力としての参加になる』

『よってベイラムからの友軍コードが発行されるかは不明だ』

『ベイラム勢力機への一定以上の攻撃をした場合、ミッションは失敗とする』

 

『作戦は把握したか?』

『では、愉快な遠足の始まりだ』

 

 

CHAPTER1

壁越え支援

依頼者 不明

作戦目標 拠点襲撃/敵機撃破

報酬 400,000c

作戦領域 ベリウス中部 - 解放戦線防衛拠点「壁」

補足

・ルビコン解放戦線拠点に対する友軍突入支援

 

・ベイラム部隊への一定回数の誤射により作戦失敗

・目標の撃破により報酬加算

・指定目標以外の撃破により報酬減算

・途中合流する僚機あり

 

 

 

>出撃

 

 

 

「加工音声……はたして誰の依頼だろうな」

「それでも壁越えは壁越えだ 621、お前の価値を示してこい」

 

 

 

 

 

 

 

【メインシステム、戦闘モード起動】

 

 

 

『ミッション開始だ』

『ベイラム部隊の「壁」への侵攻を阻害する敵を撃破する』

『マーカー情報を送信する、砲台を落としていけ』

『MT部隊は数で勝るベイラム部隊に任せ、無視しろ』

 

 

 正面には20機以上のMTがひしめき防衛線を構築。そしてそれを支援する崖上からの砲撃。「壁」とはまさに言い得て妙、MT部隊が無策で突入すれば凄まじい被害を受けることになるだろう。

 

 

『敵襲!』

『ベイラムが来たか! 応戦しろ!』

『いえ、これは…独立傭兵です! AC単騎!』

『なんだと!? どうしてこんなところに!』

 

 

 MTからの攻撃を避けつつ崖上に設置されたミサイル砲台とバズーカ砲台を落としていくと、通信回線から怒鳴り声が発される。

 

 

『作戦行動開始だ! 突入しろ!』

『おぉーーー!』

 

 

 自機後方、ベイラム部隊がヘリから大量のMTを投下し侵攻を開始する。その中にはタンク型AC、G4 ヴォルタの姿もあった。

 

 

『なんだ? 戦闘が開始されてやがる…?』

『識別信号は…独立傭兵レイヴン? どうしてこんなところにいやがる!』

 

 

 僚機となるG4 ヴォルタのコクピットから苛立つような低い声での通信が入る。

 

 G4、ヴォルタ。つい数日前に現在共闘中の独立傭兵と戦闘し、そしてその場で撃墜されたばかり。

 

 自身を落としたその実力は疑いようもなく、ある意味では間違いなく頼りになる、そしてある意味では一番頼りにならない味方。

 

 

『ヴォルタ隊長!独立傭兵が「壁」に攻撃しているようですが…』

 

『手を出すな、勝手にやらせておけ』

『友軍認識タグもまだ送るな』

 

 

『企業も来たか……この「壁」は解放戦線の生命線! 絶対に落とさせるものか!』

『「コーラルよ ルビコンと共にあれ」!』

 

 

 

 

 

-チェックポイント通過

 

『全ての崖上の砲台の破壊を確認』

『次は橋を塞ぐガトリング砲台及び外壁上のキャノン砲台を破壊し街区への侵入を支援しろ』

『壁上からの砲撃が激しい、遮蔽を上手く使え』

 

 

 堀で囲まれた街区防衛線にMT部隊が突入するには一つしかない橋を渡らねばならず、そこは高火力のガトリング砲台によって塞がれている。

 

 シンプルかつ合理的な防衛方法といえる。相手がACでなければの話だが。

 

 

『ガトリング砲台の破壊を確認』

『…街区の制圧はベイラムMT部隊が行うそうだ』

『街区に配置されたBAWS製四脚MT5機及び壁上スナイパー砲台をすべて破壊しろ』

 

『ケッ、先を越されてたまるか!』

 

 

 砲台排除に当たっていた2機のACはその脚で街区へ突入する。

 

 外壁前の解放戦線MT部隊第二陣が戦闘を開始するが、数で勝るベイラムがそれを突破するのは難しくない。しかしその突破前に、大きな脅威となる四脚の大型MTは排除しなければならない。

 

 

『第一防衛ライン突破されました!街区に侵入されています!』

『別ルートの防衛部隊を応援に回せ! 挟み撃ちにしろ!』

 

『「灰被りて、我らあり」!』

『死ね! 独立傭兵!』

 

 

 

 

『四脚MTの排除を確認。残り4機だ』

 

『流石にやるな……! 俺を落としただけはありやがる……!』

 

 狙撃砲台を潜り抜けながらの四脚MT撃破。その腕前にはヴォルタも苦々しくも感嘆する他無い。

 

 

 

 

-チェックポイント通過

 

『BAWS四脚MTの全機撃破を確認、街区における脅威は大きく減少した』

『次は隔壁にアクセスしろ 「壁」内部に侵入する』

『友軍識別タグも受け取った もう誤射は気にしなくていい』

『…待て、暗号通信が入った』

 

『独立傭兵レイヴン こちらはルビコン解放戦線だ』

『単刀直入に言う、こちらに付きベイラム部隊を排除してもらいたい』

『報酬はベイラム提示の2倍 色好い返事を……』

 

『聞く価値の無い問いだ』

『…後方から敵ACが近づいていると連絡があった』

『「壁」内部へはG4 ヴォルタが突入する。街区へ戻り、敵ACを撃破しろ』

 

 

 マーカー情報が更新され、後方へ出現した敵機との戦闘が開始される。敵はランカー、インデックス・ダナム。

 

 

『独立傭兵… 見損なったぞ…!』

『一度は味方となった者でも、立ち塞がるならば排除するのみ!』

『「灰被りて、我らあり」!』

 

『敵AC、バーンピカクスを確認』

『ACに加え四脚MT3機……解放戦線も本気モードというわけか』

『だが、お前の相手ではない 排除しろ621』

 

 

 敵ACはMT部隊との連携の下戦おうとするが、先んじて砲台を排除していたおかげで戦力を維持しているMT部隊は優勢で、四脚MTに対しグレネードを連射して足止めを行っている。これならばAC同士での戦いになる。

 

 

『独立傭兵レイヴン……! 走狗となって満足か?』

『殺し奪うだけの企業に与し、戦士としての誇りはないのか?』

 

 

 そしてレッドガン2名を討ったほどの腕前の独立傭兵相手では、ランク28の下位ランカーでは相手にならない。

 

 

『略奪者どもめ……!』

『帥父ドルマヤン……申し訳……も……!』

 

 

 

-チェックポイント通過

 

『敵AC及び四脚MTの撃破を確認した』

『G4 ヴォルタの開いた隔壁から「壁」内部へ突入しろ』

『補給をしている暇は無い、急げ』

 

 

 中を荒らされMTの残骸が転がる中を移動し壁上に登った621が見たのは、争う3機(・・)の移動要塞。

 

 

『来たかよ、独立傭兵!』

『こいつらは面倒だ、俺が引き付けている間に後ろから突け!』

 

 

 直線移動が多く正面からの攻撃を弾くジャガーノートは、機動力の鈍いタンクAC、特に上昇推力の低い脚部を使用するヴォルタにとっては難敵も難敵。

 

 まして2機のジャガーノートに挟まれて攻撃する隙を見出せないヴォルタにとって、レイヴンの助けは渡りに船だった。

 

 ヴォルタが正面で敵を引き付ける間に空中からトップアタックと回り込みを仕掛けて削っていく。

 

 

『くそ、機体が…!』

『引けねぇ…! こいつはベイラムの作戦だ、てめぇに全部かっさらわれてたまるか…!』

 

 

 ACとの戦闘中から戦端を開いていたヴォルタの被害は大きく、既にショットガンと肩のグレネードは弾切れを起こしパージされている。そのおかげで多少速度が上がりダメージを抑えられているのは幸か不幸か。

 

 

『ジャガーノート、1機撃破』

『残り1機だ、621』

『油断はするな』

 

『ジャガーノート、2機目の撃破を確認』

『…全目標の排除を確認』

『壁越えは成功だ 621』

 

 

 ジャガーノート2機を破壊したことで指定されたという目標は全て撃破。

 

 ここに、「壁越え」は為された。

 

 

『助かったぜ、独立傭兵…』

『本社のボケどもにこんなクソみたいな作戦に突っ込まれた時は死んだかと思ったが…』

『俺にもツキは残ってたってか へへ…』

 

 

 

 

MISSION COMPLETE

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新着メッセージ 1件

 

 

 

 

「壁」では助かったぜ 野良犬

 

いや、もう野良犬呼びはしねぇ

 

独立傭兵 てめぇとは何かと縁がありやがる

 

レッドに割のいい依頼を回すように言っておいてやるよ

 

上の連中もアーキバスのカスどもも

 

てめぇの名前は憶えたろうよ




「アーキバスって壁越えはベイラムの後にやってるんだから、ベイラムの壁越えの時は多分もっと戦力あったよなー、よし解放戦線の戦力を盛ろう」
→補給シェルパ無しで砲台破壊→大量の四脚MT→AC&四脚MT→Wジャガーノートの長丁場

「原作でもベイラムだけでやろうとしてたし壁越えっていう大きな作戦に独立傭兵の力を借りるのは違和感あるな、でも壁越えには参加したいな……」
→ベイラムからではなく謎の依頼主からの依頼とし、そのためベイラム部隊が途中まで友軍信号を出せない(ロックオンできる)&ベイラム部隊に一定回数誤射したらミッション失敗

「参加できる理屈は作ったけどこれ621が全部倒して壁越えだとベイラムの手柄にならなくない?」
→指定されていない敵を撃破してはいけない

書いているうちに気づいたら面倒な要素目白押しになっていました
現実で出たらクソミッションってめっちゃ叩かれそう(小並)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。