丸腰でポケモンの世界に転移したが持ち前の幸運(?)+αで生き抜いていきます   作:黒霧春也

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 カイナで行われるバトル大会の本戦ですが、レールを強くしすぎてツッコミどころしかない気がする。
・お気に入り登録150人と評価ありがとうございます!(9月17日、21時42分のお気に入りの評価の数です)
 作者の余談、思わずテンションが上がってしまいもう1話投稿してしまったw


12話・クチート(レール)の本当の強さ

 カイナシティで開かれているバトル大会本戦はトーナメント制で進んでいるのだが……。

 レールがタイプ的に不利な相手をボコしてしまうという展開に観客は愚か対戦相手のトレーナーも固まっていた。

 

「バクーダ戦闘不能! 勝者クチート」

「おい、嘘だろ!?」

(いえ現実です)

 

 目を回して倒れているバクーダと現実が飲み込めないのか固まっているトレーナー。

 その一方、レールは余裕勝ちした事で嬉しそうにジャンプしていた。

 

(異常なのはわかるが、慣れてきた気がする)

 

 ルナもレールも特殊個体なのはわかるが、説明がつかなくなるレベルの能力を持っている気がする。

 

「クチチ!(主人、勝ったぞ)」

「あ、うん」

 

 色々考えていると嬉しそうにコチラに抱きついてきたレールを受け止めながらフィールドから離れていく

 まあ、彼女から愛されているのはありがたいが後が怖い……。

 

(き、気持ちを切り替えて次の相手は誰だ?)

 

 トーナメント方式なので二回戦の相手を見ると一回戦ではボスゴドラを使っていたので厄介な相手に見える。

 

「クチ?(どうした主人?)」

「うーん、相手が強そうだから不安になっただけだ」

「チチィ(はっ! そんな不安なんてオレが吹き飛ばしてやるぜ!)」

「おお、それは助かる!」

 

 レールは俺の胸から飛び降りてシャドーボクシングを始めた。

 というかやる気は十分みたいなので俺は頭の中で考えている内容を忘れる為に頭を振る。

 

(とりあえず不安になる考えるのはやめておこう)

 

 マイナス面を色々考えるとどんどん不安になっていくので一旦止めて、俺はレールの前でしゃがんで彼女の頭を撫でる。

 

 ーーーー

 

 ……結論を言おう。

 あの後、レールが本気を出してボスゴドラどころかその後も無双したのでアッサリ決勝戦まで来てしまった。

 

(レールって強くね?)

 

 色違いで良個体なのは分かっているつもりだったが明らかに不利な相手でも倒せる自力があるのがすごく感じた。

 なので俺は驚きつつレールに抱きつかれながら決勝の舞台に上がる。

 

『では、これより決勝戦を始めます! まずは赤コーナーですが、ここまで圧倒的な強さで勝ち進んできたクウヤ選手とクチート!」

「ハハッ……」

「クチィ(おっしゃあ)!」

 

 途中までの苦戦が全くなくレールはボスゴドラ相手でも楽に倒した。

 まあ、その時の迫力がすごかったので今思い出すと苦笑いを浮かべてしまうが。

 

『対する青コーナーは安定した戦いを見せてきたツクミ選手とブラッキー!』

 

 決勝で相手することになったのは先程控え室で出会った巫女服の女性ことツクミさん。

 彼女はブラッキーと共にフィールドに上がりコチラに一礼してきた。

 

「では、よろしくお願いします」

「あ、はい。こちらこそよろしくお願いします」

 

 巫女装束を翻しながらツクミさんの発言にコチラも軽く返答する。 

 

(さて、最後の勝負だな)

 

 クチート(レール)VSブラッキーは相性的にはコチラが有利だが、相手のサブウェポン次第では変わってくる。

 俺はそう思っているとレールが自信満々にフィールドに降り立ち、相手の場に立つブラッキーを睨んだ。

 

「クチィ(この勝負はオレが勝つ)!」

「ぶ、ブラァ!?」

 

 今まで以上に闘志を燃やすレールに対して若干ビビっているのか後退りするブラッキー。

 だが勝負は勝負なので審判さんがフィールドを確認した後、手に持った旗をあげて大声で叫んだ。

 

「バトル開始!」

「では、行きます! ブラッキー、あくのはどう!」

「ブゥゥラ!」

「レー「チチク!(おらぁ、くたばりやがれ!)」……えぇ(汗)」

「ぶらっっ!?」

「ええ!?」

 

 ブラッキーが手始めにあくのはどうを放とうとする瞬間、レールがアイアンヘッドで勢いよく突っ込んだ。

 その結果、ブラッキーが驚く間も無くアイアンヘッドが突き刺さり相手が吹き飛んだ。

 

「ブラッ!?」

「ブラッキー!!」

「クチッ!(オラオラオラ)!」

「ハハッ、じゃれつくまでオートかよ」

『あのー、これは……』

『な、なんと言うか、クチートが一方的にぼこぼこにしておるのう』

 

 実況の人はともかく、解説のテッセンさんまで唖然としている。  

 てかこの状況が異様に見えるし、耐久力が高いブラッキーがフルボッコにされているのがなんとも言えなくなる。

 

「ブ、ブラッキー!」

「ぶらぁ……」

 

 効果抜群のじゃれつくを受けたブラッキーはボロボロになりながらも立ち上がるが、そんな事はお構いなくレールは大技を放った。

 

「クチッ(ギガインパクト)!!」

「ちょっ、なんとか防いでブラッキー!」

「ブラッ!?」

(無理な気がする)

 

 完全に焦っているツクミさんが指示を出すが時すでに遅し。ブラッキーはレールのギガインパクトを受けて放物線を描きながら場外に吹き飛んだ。

 

「「『『……』』」」

「ぶ、ブラッキー戦闘不能! 勝者クチート!」

「クチチッ(ご主人、勝ったぜ)!」

「あ、あぁ、お疲れ様」

 

 一方的に展開に固まる観戦者達と審判だが、後者は目が点になりながらもなんとか復活して勝敗を口にした。

 そして、勝った事で嬉しそうに抱きついてくるレールを俺は受け止めながらふと思う。

 

(コイツ、強すぎるだろ!?)

 

 いしの洞窟でボスの役割をしていたので強いと思っていたが、正直ここまで無双するとは思ってなかった。

 なので固まる観客をよそに俺は優勝賞品をサッサといただいて会場から離れていく。

 

 ーー〈ツクミ視点〉ーー

 

 最初に彼を見た時、不思議な感覚に陥った。というのも彼はまるでポケモンの言葉がわかっているように話していた。

 もちろん人間の言葉を話すサーナイトも気になりましたが、クチートの方はポケモンの言葉を理解している彼の方が凄いと感じた。

 

(もしかしてサイドスキル持ちかしら?)

 

 サイドスキル……人間が稀に持つ特殊な能力で特に有名なのはエスパー少年・少女で私が知っているのはカントー地方のヤマブキジムのリーダーであるナツメさん。

 

「確か彼女はポケモンの気持ちや体調がわかるって言ってましたね」

 

 ナツメさんの能力以外にも自分を含めたトレーナーの素質がわかる人や、危険なポケモンが迫っている事を探知できる人もいる。

 なので黒髪の彼はポケモンと話せる能力持ちかと思い、私はなんとか接触を試みた。

 

(上手くいくかしら)

 

 声をかけることには成功したが私が使った探知系のサイドスキルは隣にいたサーナイトに弾かれてしまう。

 そのため、私は作戦を変更して彼と戦う事でどんな力を持っているのか探ろうと思った。

 

「なのでお願いします」

「ブラァ……」

 

 コチラの作戦を伝えた相棒のブラッキーにはジト目て見られるが、私は気づかないフリをして彼女の頭を撫でる。

 

(上手くいくといいけど)

 

 見ている感じターゲットのトレーナーはポケモンに振り回されている感じはあるが最低限の命令を出して上手く誘導している。

 ……まあ、色違いのクチートがかなり強いので相性が悪い相手でもボコボコにしていた。

 

「ま、まあ、なんとかなりますわ!」

「ブラァ……」

「ちょっと! 貴女もやる気を出してください」

 

 コチラも決勝戦まで行けば彼と話せる機会がある。そう思ってブラッキーのジト目を我慢しながらなんとか勝ち進みましたが……。

 結果は何も得られないどころかブラッキーがボコボコにされるだけでした。

 

「これは無理ですわ」

 

 私は思わず固まっていたが時は進み、ターゲットであるクウヤさんは冷や汗を流しながら優勝商品を受け取っていた。

 

「まさか、優勝出来るとは……」

(いや!? 貴方のクチートはやばいですわ)

 

 手持ちの強さを把握してないのかと突っ込みたくなりましたがそれはさておき。

 私は控え室から出ていくクウヤさんをなんとか捕まえることに成功しました。

 

「少しいいですか?」

「あ、はい」

 

 クチートに抱きつかれ、サーナイトには腕を掴まれているクウヤさん。なんかハーレム主人公みたいに苦労している感じはするけどコチラの要件もあるので無視しつつある物をポケットから取り出す。

 

「あの! コレを受け取って貰えますか?」

「う、うみなりのすず……」

「!? 知っておられるのですね!」

「ええ、まぁ(汗)」

 

 私取り出したのはある伝説のポケモンに出会う為に必要なうみなりのすず。これは私の家に伝わる大切な物ですが何故か彼に反応しています。

 

(鈴が騒いでいる)

 

 今まではそんなことがなかったのに……。 

 私は不思議に思いながらもクウヤさんにうみなりの鈴を渡そうとしますが、彼は苦笑いを浮かべながら受け取りを拒否してきました。

 

「すみませんが、貴重な物だと思うので受け取れないです」

「!? 貴方はこの鈴の価値を知っているのにですか?」

「だからですよ」

「?」

 

 隣にいるクチートとサーナイトは不思議そうにしているが、クウヤさんは頭を抱えながら自分の意見を口にした。

 

「それは主人公(ヒーロー)が持つ物で脇役の自分には荷が重いですよ」

「? えっと……」

「まあ、多分ですがツクミさんにもいつかこの言葉がわかる時が来ると思います」

 

 彼は意味不明な言葉を残して控え室から出ていき、鈴を持ちっぱなしの私は頭に疑問符を浮かべる。

 

「ど、どういう事ですか?」

 

 この答えはかなり後で解明されるが、この時は彼の行動は理解できないと私は思いました。

 

 ー〈登場キャラ〉ー

・名前、クチート(ネーム、レール)

・性別はメス、一人称はオレ

・見た目は色違いのクチート

・性格は豪快で男っぽい。

・性格2、いじっばりだがクウヤに惚れているのでなかなか見えない

・クウヤとの関係、いしの洞窟で他のクチート達のボスをやっていたがルナにボコられた時にクウヤの優しさに触れて彼に惚れて同行するようになった。

・能力、H(HP)、A(攻撃)、S(素早さ)はV(さいこう)で他の能力も高い。なので他のクチートよりも明らか強い。

・余談、クウヤと心を通わせた事で彼との会話が可能になった。(※クウヤのサイドスキル関係の力)

 ーーーー

・名前、ツクミ

・性別は女性、一人称は私

・見た目は銀髪ロングで巫女服を着ている20代前半っぽい身長が高めの美人

・性格はお淑やかだがメッキが剥がれると少し荒くなる

・クウヤとの関係、あるお方のお告げ+本人の好奇心でクウヤに絡んだが、彼に冷たくされて少し傷ついた。

・手持ちはエースのブラッキー+α




 10月2日、15時13分。誤字脱字報告ありがとうございます!
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