丸腰でポケモンの世界に転移したが持ち前の幸運(?)+αで生き抜いていきます   作:黒霧春也

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 活動報告を書いたのでもしよければ覗いてみてくださいー。
(そして、朝起きるとめっちゃ評価やお気に入りが増えていたのでびっくりしましたw)


13話・不思議な相手と特殊なメガ進化

 カイナシティで行われたポケモンバトル大会から二日後。

 俺達は3つ目のポケモンジムがあるキンセツシティに向かう為に110番道路を進んでいた。

 だが今日は霧が濃く少し先が見えないので少し違和感を持ちながら歩みを進める。

 

「なんか霧が濃いわね」

「そうだな……」

「クチチ(迷わないように気をつけよーぜ)」

「ああ」

 

 ゲームやアニメのイベントではなかった事態なので俺達は周りを見ながら歩いていると、今いる場所から少し離れた場所で何かぽちゃんと水が落ちる音が聞こえた。

 なのでそちらの方に向かうと……見た目は凛とした10代後半くらいの背が高めの美人がコチラに振り向く。

 

「な、なんでここに人がいるッスか?」

「え?」

「!? クウヤ!」

 

 振り向いた相手は青髪ポニーテールの髪型を揺らしながら不思議そうにコチラを見ていた。

 なので少し見惚れていると、ルナが何かに気づいたのか声を張り上げる。

 

「どうした?」

「クウヤ、コイツはおかしいわ」

「へ? ドユコト」

「クチィ(ああ、確かにそうだな)」

 

 レールも何かに気づいたのか青髪の女性を警戒している。

 なので彼女達から警戒している理由を聞くと、110番道路でサイクリングロードもあるのに人やポケモンが見当たらないことらしい。

 

(確かに周りに人やポケモンが……って!)

「あのルナさんや、なんか抱きつく手が強くない?」

「そりゃそうよ!」

「クチチ(お前は何者だ)!」

「何者と言われましても困るッス」

 

 ウチの仲間達が俺を守るように警戒(?)しているが相手の女性は微妙な笑顔を浮かべながら頷いた。

 

「うーん、訳ありの女性か?」

「雰囲気的に彼女はただの人ではないわ!」

「いや、それは俺にもわかるんだが(汗)」

 

 普通に考えて彼女だけここにいるのはおかしい。

 俺的にはエスパー少女らへんかなと思っているとレールが相手を強く睨む。

 

「チチッ(お前、人間じゃないな)!」

「……おお、よく当てられたッスね」

「ドユコトだレール?」

「クチチッ(恐らくだが、人に変化したポケモンだな)」

「!? それって擬人化と呼ばれるポケモンじゃない!」

「擬人化?」

 

 ええ……なんかアニメや二次創作っぽい内容が出てきた気がするので、俺は疑問に思い質問してみる。

 

「もしかしてポケモンが人になる事があるのか?」

「ええ、ただ擬人化できるのは一部の特殊個体だけよ」

「チチク(まあ、伝説や幻と呼ばれているポケモンには多いけどな)」

「ほほう、ウチ達の生態をよく知っているッスね」

(よくわからないな……)

 

 カラカラと笑う青髪の女性は2人の意見を肯定しながら更に付け加えた。

 

「ただ付け加えると、擬人化の個体は強いやつが多いッスよ」

「なるほど……そうなると」

「少なくともウチは貴女達よりも強いッス!」

「「!?」」

 

 相手が目を細めて戦闘態勢に入ったので、冷たい空気が流れた。

 

(マズイな)

 

 相手が誰なのかは大体予測できたが、俺の予想の相手だと厳しい戦いになるのは目に見えている。なので、戦闘を避けたいが……。

 

「いいわ、相手になってあげる!」

「クチチ(このまま舐められたままで許せるか)!」

「あらら、やる気ッスね」

 

 コチラも戦闘態勢に入り向こうは水や氷の礫を出現させた。なので俺は頭を掻いた後にルナの方を見て一言。

 

「仕方ない、アレをやるぞ!」

「わかったわ!」

「何をする気ッスか?」

「クチッ(見ていたらわかる)」

 

 俺は腕につけているブレスレットをルナに向け、彼女は首につけているネックレスを触る。

 

「いくぞ! 我が道を照らす未来回路よ、俺達を導く光を作り出せ! メガシンカ!!」

「ハアァ!」

 

 キーストーンに触れるとメガストーンと繋がる光が現れ、ルナの姿が変わって……え? なんか、見た目が違う気が(汗)

 

「あれ? メガサーナイトってツインテールだったか?」

「クチチ(オレに聞くな)」

「いや、違うと思うッスよ」

「だよな……」

 

 メガ進化の変化が終わり現れたのは、黄緑髪のツインテールで服装はミニスカートにスパッツみたいな装備のルナ。

 彼女の瞳は赤のままだがノーマル時よりも更に鋭くなっており臨場感が上がっている気がする。

 

(ドユコト!?)

 

 思わずスマホロトムを起動してルナの情報を確認してみると画面には凄い内容が写っていた。

 

・名前、サーナイト(ネーム・ルナ)

・タイプ、エスパー、フェアリー

・状態、メガシンカ・T(テスタメント)

・特性、天命の祝福

・特性の能力、メガシンカT時、特攻・素早さのランクが上がり(1ランク)、自分以外のポケモンの技や特性で能力は下がらない。

〈種族値※〉※クウヤには見えてない

・HP、68

・攻撃、65

・防御、65→120(55アップ)

・特攻、125→160(35アップ)

・特防、115→135(20アップ)

・素早さ、80→130(50アップ)

・変化値、150

 

(うん、めちゃくちゃ強くね?)

 

 通常のメガサーナイトよりも特性の力で能力が上がっており、特に特攻と素早さの上がりがエグい。

 なので色々突っ込みたいと思っていると、メガ進化T(テスタメント)の姿になったルナは獰猛な笑みを浮かべた。

 

「これなら負ける気がしないわ!」

「と言いつつ、俺に抱きつかないで(汗)」

「チチィ(ずるい)!」

「あのー」

 

 冷たい空気からの温度差が激しくて混乱しそうだが、ルナは嬉しそうにしているので頭を撫でる。

 

(じゃねぇ!?)

 

 思わず流されそうになったが、敵がいる事を思い出して焦り始める。

 

「ルナさん、敵がいる前なんだが……」

「敵? あぁ、さっさと叩き潰すわね」

「やっと仕切り直しッスか」

「チチッ(ヤベェ)!?」

 

 ルナから放たれる強烈な威圧感にレールがガクガク震えている。というか、俺も震えそうになるが相手は嬉しそうに笑った。

 

「今のうちに遺言は書いて置いてよね」

「それはコッチのセリフッス!」

 

 相手が空中に浮かべたのは恐らく〈こおりのつぶて)で、ゲームでは先制技として使われるので攻撃のスピードが速いはずだが。

 

「遅いわ!」

 

 氷の礫に対してルナは〈まもる〉を発動して攻撃を防いだ。

 

「ほう、少しはやるッスね!」

「あら? 自分が追い込まれている事に気づいてないのかしら?」

「え? ぐっ、動けないッス!」

「なんか、技の威力が格段に上がってないか?」

「チチィ(恐らくだが、特殊なメガシンカして能力が上がっているんだよ)!」

 

 ルナは目を光らせて相手の動きを止めた。

 見た感じは〈サイコキネシス〉だが明らか威力がおかしい気がする。

 

「こ、こんなの振り払ってやるッス!」

「フフッ……」

「何がおかしいッスか!」

「ごめんなさい……だって」

 

 もう終わりだから。  

 このルナの一言で動けなくなっていた相手が勢いよく地面に叩きつけられた。幸い110番道路には人がいないが、地面には大きなクレーターができた。

 

「ガハッ! ま、まだッス!」

「ええ、特殊なポケモンがこんな簡単にやられないわよね」

「!? まさか……」

 

 真っ青な表情を浮かべる相手だが、ルナは容赦なく〈サイコキネシス〉を発動。ボールのように何回も浮かべては叩きつけるを繰り返していた。

 

「クチチ……(なんかオレがボコられた時の方がマシだな)」

「そうだな……って! これ以上はまずい!」

 

 何回も地面に叩きつけられてボロボロになる女性を見て、流石にやばいと思い俺はルナを止め始める。

 

「ルナ、ストップだ!」

「クウヤ、コイツは敵よ! もっと痛めつけないといけないわ」

「そうだが、この辺で許してやらないか?」

「そう、なら何かご褒美をくれるならいいわよ」

「……わかった、それで手をうつ」

「やったわ♪」

 

 地面に倒れて動かない相手を見たルナはメガ進化を解いて俺に抱きついてくる。

 

(な、なんとか止まった)

 

 このままだと下手すれば相手が死んでいたので、止めれてよかった思いながら苦笑いを浮かべる。

 

 ー〈メガ進化T(テスタメント)〉ー

・メガ進化Tは特殊な条件で発生するメガ進化。その発動条件は特殊個体のポケモンが主人を深く愛している事+トレーナーの役に立ちたいと思うと稀に発生する力。

 その能力は通常のメガ進化を凌ぐ力を持っており負担もかなり軽減される。

 

 ー〈メガサーナイトT〉ー

・メガサーナイトTは主人であるクウヤとの絆を超えた深い愛で進化。能力は通常のメガサーナイトを軽く超えており、今回の格上相手にも余裕勝ちできるくらいの力を持っている。

〈作者からの一言〉

・メガ進化Tの条件がかなりロマンチックになってしまったが後悔はしてない!




9月20日、20時47分。誤字脱字報告ありがとうございます!
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