丸腰でポケモンの世界に転移したが持ち前の幸運(?)+αで生き抜いていきます   作:黒霧春也

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(多分、これからもご都合主義+突っ込みどころが多いかもしれないですがよろしくお願いします!)


15話・キンセツシティ到着と問題発生

 シズクと初めて出会ってから1週間後。

 なんとかホウエン地方一の大都市であるキンセツシティに到着した。

 

「や、やっと着いた……」

(マジで疲れた)

 

 カラクリ屋敷を出た後、暴走族に絡まれたりリア充爆発しろとヤケになったトレーナーに捕まったりしたのでしんどかった。

 だがバトルを挑んでくれるおかげでルナ達のレベルは上がったり賞金はそこそこ貰えた。

 

「ここがクウヤか言っていたキンセツシティなのね!」

「やっばり大きな街ッスね!」

「クチィ(美味そうな食べ物がありそうだぜ!)」

 

 俺の隣では仲間達がキンセツシティの街並みを見て目を輝かせている。それもそのはず大きなビルや美味しそうなお店が色々あって人が集まり賑わっている。

 

(これなら観光メインでも良さそうだな)

 

 色々店舗はあるので都市を回りたいと思っていると、1人のトレーナーが汗をかきながら近づいて来た。

 

「た、大変だ! ニューキンセツで特殊個体のポケモンが暴れているぞ!」

「なっ!? マジかよ!」

「早くテッセンさんに知らせないと」

 

 汗をかいたトレーナーが他の人達に状況を伝えながら騒いでおり、彼の声が俺達にも届く。

 

(マジかよ……)

 

 個人的にニューキンセツと聞いた時に頭が痛くなったがコチラには関係がない。

 そう思って無視しようとしたが、ルナに腕を掴まれて振り向くと彼女達は目をさらに輝かせた。

 

「なんか面白そうね」

「クチチィ(久しぶりにオレも暴れたいぜ)!」

「ウチもッス!」

「え? もしかしてやる気なのか?」

「「「うん(クチッ)!」」」

(そういえばコイツらは戦闘狂だった!?)

 

 彼女達のやる気を見てドン引くが、俺はなんとも言えないまま引っ張られてニューキンセツがある地区に連れて行かれた。

 

 ーーー

 

 ニューキンセツはキンセツシティの都市開発の為に進められていたが、何かの影響で中止になった場所。(ゲーム基準)

 まあ、細かくはあまり言いたくないので流すがキンセツシティのジムリーダーであるテッセンさんが管理していると思うが。

 

「あのさ、他の人に迷惑になるし戻らないか?」

「クチチャ(それをオレに言うのか?)」

「ま、そうだよな」

 

 俺は呆れながら入り口の前でため息を吐くが、他の3人はやる気なのか今にでも中に突っ込みそうだ。

 

「さてと、突っ込むわよクウヤ!」

「ちょっ!?」

「ルナの姉御に続くッス」

「クチィ(いくぜ)!」

 

 ここまできたら突っ込むしかないか。

 俺は半ば諦めていると立派なヒゲが生えた初老の男性……って、テッセンさんでは?

 

「な、なんじゃこの荒れようは!?」

(まあ、そう思いますよね)

 

 現場の荒れようを見て、テッセンさんは急いで引き連れてきたジムトレーナーに指示を出し始める。

 だが、入り口の方からバチバチと雷を纏ったポケモンが突っ込んできた。

 

「なっ!?」

「クウヤ!」

 

 俺の腕を掴んでいたルナが咄嗟に『まもる』を発動して攻撃を防いでくれた。

 

「なんなのいきなり!」

「ウチに言われても知らないッス!」

 

『まもる』のバリアに弾かれた相手は弾かれて後退したので、シズクが咄嗟に『ねっとう』で攻撃。

 熱々のお湯を浴び相手は壁の方に吹き飛んだ。

 

『ジジジッ』

「アイツは……」

 

 落ち着いた俺は『ねっとう』を浴びた相手、現実世界の人気投票で2位取ったポケモンであるコイルを睨みつける。

 

「なんでコイルがいきなり襲ってきたんだ?」

「そんなのアタシに聞かれてもわからないわよ!」

 

 追撃を仕掛けようとするルナ達を見ながら思考を巡らせていると、少し離れた場所にいたテッセンさんが急いで駆けつけてきた。

 

「ちょっと待ってくれ!」

「あ、はい」

「ちょ!? 貴方、誰よ!」

「それは後で話すから攻撃を止めてくれるか?」

「……わかったわ」

 

 いきなり声をかけられた俺は思わず頷き、攻撃を仕掛けようとするルナ達も渋々首を振った。

 だが、コイルの方はなんとか浮き上がりコチラを睨みつけてくる。

 

(とりあえずジムリーダーに任せるか)

 

 俺達が引いたのを確認したテッセンさんは一呼吸した後、コイルの方に向き近づいていった。

 

「一体何があったのだ?」

『ジジジ』

「……さっぱりわからん」

(わからんのかい!)

 

 思わず突っ込みそうになったがそれはさておき。

 俺はテッセンさんの行動に疑問符を浮かべていると隣にいるルナが口を開いた。

 

「そういうことね」

「うん? なんかわかったのか」

「ええ」

 

 俺はさっぱりわからなかったので、コイルの言っていることをルナに翻訳してもらう。その結果……。

  

「つまり緑色のバンダナをつけた奴らが色違いのレアコイルに雷の石をぶつけてパニックになったんだな」

「端的にまとめるとそんな感じね」

「なるほど」

 

 緑色のバンダナをつけた奴らと言えば心当たりがあるようなないような……。

 てか、時系列がおかしくなっている気がするが俺は話の流れをスルーしてさっきから静かなレールの方を見る。

 

「クチィ(シズクはどう思う?)」

「んー、ウチは特に何も思わないっスよ」

「チチ(そうか)」

 

 レールは何か引っかかりを覚えているのかシズクに質問するが、あまりいい回答は得られなかったみたいだ。

 

(なんかなー)

 

 ふと思うが原作にはニューキンセツの事件なんてなかったよな……。

 

「まあ、考えても仕方ないか」

「そうね……。あ、向こうも話が終わりそうよ」

 

 考えても答えが出てこないので首を振ると、テッセンさんの方も話が終わったみたいで彼らはコチラに近づいてきた。

 

「先程はコイルがすまんかったのう」

『リリィ』

「いえ、コチラは大丈夫なので気にしないでください」

「……そう言ってくれるのは助かる」

 

 ぺこりと頭を下げてくる相手に苦笑いで言葉を返した後、ルナが通訳した内容をテッセンさんに伝える。

 

「まさかスカイ団がこの街に潜伏しておるとは……」

「ど、どうしますかテッセンさん?」

「うーん」

 

 2つの問題が重なり、テッセンさんとジムトレーナー達は自分の頭を押さえながら話し合いを始めた。

 というか、状況的に頭が痛くなる気持ちはわかるので同情したくはなる。

 

「スカイ団とニューキンセツの問題が重なるのは厄介ですね」

「だけど、このまま放置するわけにはいかないわ」

「そりゃそうですが」

 

 このままだと話が纏まらないのでテッセンさんが意見をを出した結果。何故か俺とテッセンさんがニューキンセツに突っ込み、ジムトレーナー達は警察と連携してスカイ団を追うことになった。

 

 うん、この際だから一つだけ言わせてほしい……。何故また俺達が巻き込まれるんだよ!?

 

 俺は主人公ではなくあくまで脇役なのに、とブツブツ言いながらやる気満々なルナ達に見ながら現実逃避がしたくなった。

 

 ー〈余談〉ー

 この時は何も思わなかったが、テッセンさんを含むキンセツジムのトレーナーさん達に色々お世話になったりこの街を何回も来る事になるとは現時点では思ってもなかった。

 

 




 9月19日、18時14分。誤字脱字報告ありがとうございます!
 9月21日、4時00分。誤字脱字報告ありがとうございます!
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