丸腰でポケモンの世界に転移したが持ち前の幸運(?)+αで生き抜いていきます 作:黒霧春也
個人的に感想が増えたのはめっちゃ嬉しかったので追加で投稿します!(内容もプラスだったので嬉しかった!)
プラス、調子に乗っているかもですが、二次創作ではなくオリジナルで書籍化を目指すのはアリかな、と思えるくらいの嬉しい気持ちになってしまいましたw。
(追加投稿よろしくお願いします!)
バトルドームで行われた年下っぽい試験官の少年とのポケモンバトルはアタシがボロ負けした事で決着がついた。
(なんなのよアイツ……)
最初に見た時はヒョロい奴と思って見下していた。
だけどその腕はかなり高く手持ちのポケモンとのコンビネーションや戦術はかなり良く見えた。
「悔しいけどアイツの方が強いわ」
気持ち的に納得出来ない部分はあるが結果としてアイツに負けている。
なのでそれは受け入れないといけないがNo.1のプライドが邪魔して気持ちが整理できない。
「どうしたらいいの?」
「あらあら、あの凶暴なリアナちゃんが困っているのね」
「!? アンタに言われたくないわ!」
「ククッ、そう?」
「ツッ!」
カラカラと嬉しそうに笑っている銀髪ショートヘアで肉付きがいい少女ことシルフを見てアタシは彼女の顔面を殴りたくなった。
(中等部の生徒会長だからって上から目線がムカつく!)
彼女のバトル成績はトップ10に入っているが実力的にはアタシの方が上。
それなのに舐めた態度で接してくるのでムカついた事は何回もあるので拳を握りしめる。
「まあ、それよりもNo.1であるリアナ様は何に困っているのかしら?」
「……わかっていて言っているでしょ!」
「いやいや、わたしの考えがズレているかもしれないじゃない」
「! 貴女ね」
(いちいちムカつく言い方!)
かなりムカつくし距離をとりたいが今はポケモンセンターで手持ちをジョーイさんに預けている状態だから無理。
(コイツ、このタイミングを狙ってきたわね)
余裕そうな笑みを浮かべるシルフはアタシの隣に座りコチラに視線を向けてきた。
「で、困っている事は?」
「……」
「あー、さっきバトルした年下のイケメン試験官の事ね」
「!? な、なんでわかったの!」
「? タイミング的に他に何かあるの?」
「あ、貴女! わかっていて煽っているわね!」
「フフッ、当たりー」
(ぶちのめしてやろうかしら?)
マウントを取られている気持ちになるので打開したいが、今のアタシには難しそうだ。
でも悔しい気持ちが強いので反論したくなった。
「百歩譲ってアイツの事でも貴女には関係ないわよね」
「いえ、あの人は試験官だからわたしともバトルすると思うわよ」
「それって……」
「うーん、見た感じ勝ち目は薄いけどやるだけやりたいわ」
「!? 勝てないとわかっているのにやりたいと思うの?」
「へ? そりゃ上の実力を知るのは大切でしょ」
「!!」
シルフはあの試験官よりも自分の実力が下といい笑った。
その感覚がアタシには全くわからなくて頭の中がごちゃごちゃし始める。
「ポケモンバトルは勝たないと意味がないじゃない!」
「あー、確かに貴女の中ではそうかもね」
「! じゃあシルフは違うの?」
「わたし的には勝たないといけないよりも実力を上げたい気持ちの方が強いわ」
「へ? それはどういう事よ!」
(バトルは勝たないと価値がないのに!)
小さい頃から勝たないと価値がない。
ポケモンバトル以外にも座学の成績や運動もそうだと親に教えられてきたアタシにはシルフの発言に驚いた。
「そんなの勝ち負けだけで判断するのが楽しくないからよ」
「楽しくない? じゃあアタシの考えは間違っていると言いたいの」
「うーん、別に本人がどう思うかは勝手だと思うけど……」
「けど?」
「貴女の考えを他の人に押し付けるのは違うと思うわ」
「!?」
(それは……)
話がズレている感じはするがシルフの言っていることはアタシに刺さる。
そう思っていると彼女は笑顔をやめて真剣な表情を浮かべた。
「少なくともあの試験官は勝ち負けだけのしんどいバトルはしてなかったわ」
「つまりアタシはアイツに劣っていると言いたいの?」
「なんでその発想になるかわからないけど結果的に否定は出来ないわ」
「ぐっ! なら今度はアタシが勝つわ!」
アタシはシルフと話しながらずっとイライラしているが何故か気持ち悪くないのでズレを感じた。
(アイツは何者よ)
あの試験官の事を思い出すとイラつくと同時に羨ましく感じる。
アタシはよくわからない気持ちを思い浮かべていると看護師さんに呼ばれたので立ち上がり手持ちのポケモンを取りに行った。
「うーん、今は早すぎたかしら?」
シルフから離れる時に何か言われたが、アタシは無視してポケモンセンターから出ていく。
ーー
学園内にあるポケモンセンターから出たアタシはイラつきながら校舎を回っていると生徒達の言葉が耳に届く。
「あの試験官の人ってずるいよな」
「伝説のポケモンを使えば誰だって勝てるしな」
「あーあ、おれも強いポケモンが欲しいぜ」
伝説のポケモンを使えば有象無象でもアタシに勝てる。
そう言われている感じてむかついたので好き勝手言っている生徒を睨みつけると彼らは目を逸らした。
(なんなのよコイツら!)
特に何もしてない雑魚が好き勝手言うのがムカつく。
そこがどうしても心に残るがいちいち攻撃しても意味がないので無視して離れていく。
だけど……。
「中等部No.1でも外の奴に比べたら弱いんだな」
「ああいうのは外の世界を知らないから威張れるんだよ」
「そうだよなー」
(ぶちのめしてやろうかしら?)
このまま黙っているのは癪なのでボコボコにしてやろう。
そう思ったがアイツに負けてのは事実なのでよくわからない気持ちになりながらアタシは校舎を歩いていく。
10月11日、18時15分。誤字脱字報告ありがとうございます!