丸腰でポケモンの世界に転移したが持ち前の幸運(?)+αで生き抜いていきます   作:黒霧春也

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 10月1日、16時05分。お気に入り登録数468件、しおり241件、感想17件。
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26話・試験の結果

 バトルドームで中等部No.1の相手とポケモンバトルをした次の日。

 俺達は改めてキンセツ学園の敷地に入って試験官の仕事を始めるが……。

 

「伝説のポケモンを使う相手に勝てるか!」

「あたし達を笑い物にする気なの?」

「そりゃ強いポケモンを持っていればマウントが取れるよな」

(ええ……)

 

 コチラが実技を担当するエリートクラスの生徒達はぶつくさ文句を言いながら捻くれていた。

 そのため俺の隣にいるルナ達が絶対零度の視線を彼らに向けており、このままだと収集がつかなくなりそうだ。

 

「あら? 飾りだけは優秀なエリートが何か言っているわね」

「クチチイィ(というか口だけだろ)」

「まあ、有象無象の雑魚だから仕方ないッスよ」

「お前ら容赦がないな」

 

 ここまできたら逆に冷静になれるので苦笑いを浮かべていると、実技担当の先生が申し訳なさそうに頭を下げてきた。

 

「申し訳ございませんクウヤ試験官」

「い、いえ、テイナさんもお疲れ様です」

「は、はい!」

 

 3年1組の実技担当ことテイナさんは茶髪ミディアムロングで20代中盤くらいの女性。

 彼女はバッジ8個が参加条件のトレーナーリーグでベスト8の実力者らしい。

 

(確かホウエンではトレーナーリーグは年2回だよな)

 

 ホウエン内では最大のポケモンバトル大会でベスト8はすごいと思うが……。

ルナ達が生徒をボコボコにしそうな雰囲気なので今はそんな事を考えている場合ではなさそうだ。

 

「うーん、このままだと授業にならないし君達は全員0点でもいいのか?」

「は? そんなの横暴だろ!」

「いや、好き勝手誹謗中傷しているお前らの方が横暴と思うが」

「そ、それは貴方の感想ですよね」

(そんなわけあるか!)

 

 ただ流石にこのままだと試験にならないので困っていると、2人の男女がコチラに向かって歩いてきた。

 

「コイツと同じには思われたくないよな」

「それは同感ね」

 

 俺の前に立った男子生徒は前に話したファングだが銀髪サイドテールの女子生徒は誰だかわからない。

 

「ん? ファングはアイツらと同じ意見ではないのか?」

「はっ! そもそもオレはお前とガチバトルをして差は知っているからいいんだよ!」

「わたしも貴方の強さは認めてます」

 

 ファングと銀髪の少女は嬉しそうに笑っているが、周りの生徒達は納得がいかないのかコチラを睨んでいる。

 

(このままだと面倒だな)

 

 俺は思わずため息を吐きながらファングと銀髪の女子生徒ことシルフさんの試験を始めた。

 

 ーーー

 

 1戦目のファングはエレキブル、2戦目のシルフさんはハガネールを繰り出してきたので俺は両方ともレールを指名して試験バトルを行った。

 

「ゴオォ……」

「ハガネール戦闘不能!」

「チチィ(やりぃ)」

 

 レールのばかちからが相手に直撃して相手は戦闘不能になり、シルフさんはハガネールをボールに戻した。

 

「ねぇ試験官君、わたしの戦い方はどうだった?」

「え? うーん、ハガネールの防御力を生かしたカウンター戦法は良かったと思いますよ」

「へえぇー、それはよかったわ」

 

 点数的にはファングと同じ100点中95点と用紙に記入してテイナさんに渡す。

 

「よろしくお願いします」

「は、はい! 確かに受け取りました」

 

 少し緊張しているのかテイナさんは用事を受け取る手が震えている。

 

(なんかな)

 

 個人的にはここまで緊張して欲しくはないが彼女の気持ち的にそうらしい。

 なのであまり気にせず生徒達の方に振り向くと、彼ら・彼女らは嫉妬の視線をコチラに向け続けていた。

 

「アイツ、オレ達を見下して楽しんでいるよな」

「そりゃ有利な状況ならイキるわよ」

「こんな試験は無効だろ」

(おおう……)

 

 テッセンさんからの依頼ではエリート気取りのクソガキを叩き潰せだったが、今は少し違う気がする。

 

(クソガキの中でも捻くれ+卑屈になっているような)

 

 これならプライドが高い子供の方がマシに見えるので黙っていると、テイナさんが試験用紙を持ちながら口を開く。

 

「次は誰がバトルしますか?」

「「「…………」」」

「誰もいないみたいですね……」

(これ、試験にならないよな)

 

 このままだと時間だけ過ぎていくので悩んでしまうが、このままウダウダしても仕方ないのである提案をする。

 

「あのテイナ先生。今のままだと進まないので他のやり方とかありますか?」

「うーん、あ! 前みたいに実力の近い生徒達でバトルさせると良さそうです」

「おお! ならそれでお願いします」

「はい!」

(おいこら! そのやり方があるならソレをやれよ!)

 

 生徒同士でバトルさせて評価すればいい。

 この意見をテイナ先生から聞いた時に頭を抱えくなったがそれはさておき。

 

「ではペアを組んでバトルを見せてください!」

「わかりました!」

 

 グダグダだが最悪になるよりはマシなのでテイナ先生は生徒に指示を出す。

 そして3年1組の試験は進んでいくが、彼ら・彼女達からの批判的な目がコチラに刺さった。

 

〈余談〉

 

 3年1組(エリートクラス)の試験が終わったのでクレアさんと合流したが……。

 

「あ、あの、クウヤさんのお仲間さん達がめっちゃ怒ってないですか?」

「ま、まぁ……」

 

 キンセツ学園で関わった人達に挨拶していく中、クロッカス学園長からの怪しい視線を受けたりクグツチさんには目を逸らされたりした。

 

「あいつら次はボコボコにしてやるわ!」

「クチチチィ(ああ! めっちゃ腹が立つ!)」

「建物を破壊していいッスか?」

「ちょっ!? 流石にそれはやめてくれないか」

 

 スイクンことシズクの力があれば学園を破壊する事はできるかもしれない。

 だがそこまでやる価値はないし犯罪者にはなりたくないので必死に抑えるが、その代わりに彼女達に振り回される事になった……。

 

〈つけたし〉

 

 テッセンさんからの依頼自体は成功したみたいで色々報酬が貰えました。

 

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