丸腰でポケモンの世界に転移したが持ち前の幸運(?)+αで生き抜いていきます 作:黒霧春也
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(昨日よりも評価とかが増えていてよかったと思いました!)
依頼が終わりキンセツジム側から報酬の10万円と10まんボルトの技レコードをもらったが……。
俺とテッセンさんは静かにキレているルナ達を見てなんとも言えない雰囲気になってオタ。
「え、えらく大変な目にあったそうじゃのう」
「あ、まぁ(汗)」
学園から出てくる時も「反則」や「汚いぞ!」と散々言われまくり、正直メンタルがきつかった。
(生徒達の立場なら俺もズルと思いそうだな)
試験官としての仕事で批判は食らったが問題自体はなかったので報酬は貰えたのはホッと出来た。
まあ、次にキンセツ学園に行く時はどうなるかだが。
「ハァ……。なかなか疲れました」
「ま、まぁ、色々考える事はありそうじゃが君は今を楽しむんじゃな!」
「そ、そうですね!」
マイナスな気持ちになっても仕方ないので、俺は笑顔を浮かべながらテッセンさんに頭を下げる。
(これで終わりだな)
長いようで短かったキンセツシティの滞在。
俺は名残惜しくなりながら都市から出て次の街に向かって歩き始める。
ーー
111番道路。
この道はマップではキンセツシティ北に出るので、次のジムがあるフエンタウンに向かえる……が。
「特に変わったところはなさそうね」
「まあ、進んでいくしかないだろ」
「そうッスね」
「クチィィ(でもヒマだぜ)」
「それはそう!」
ぶっちゃけ車があれば楽だが、この世界での免許を持ってないので運転できない。
なので飛行タイプのポケモンをゲットしたいが、なかなか良さそうな相手もいない。
(一応交通機関みたいなのはあるみたいだが)
歩行用の道ではなく列車が走る線路や高速道路みたいな道がある。なので……。
「なあみんな。お金はかかるが列車に乗らないか?」
「「列車ってなに?」」「クチィ(列車ってなに)?」
「うーん、簡単に言えば特別な舗装をされた道を高速で走れる乗り物だな」
「「「!?」」」
街から出たので多少戻る事にはなるが、キンセツシティにも駅があったので乗りたい。
俺はそう考えているとみんなの目が光り輝き彼女達は俺の腕を掴んだ。
「それって歩くよりも早く着くわよね!」
「ま、まぁな」
「なら乗りたいッス!」
「クチィ(同じく)!」
地図を見てフエンタウンまで歩くのが面倒だと思ったのか、3人とも勢いよく頷いた。
その結果、俺達はキンセツシティに戻り列車の乗車券を購入する事になるが……。
(って、値段が高い!?)
フエンタウンまでの電車とりあえずみんなも外を見たいと言っていたので個室を借りるが、税込3万円は痛い出費だな。
「でも、仕方ないのか?」
俺達が乗るのは次の日の朝から出る特急でフエンタウン直行。
まあ、それでも明日の出発で半日くらいかかるのでお菓子や飲み物とか買い込んでおく。
「ねえクウヤ、この箱みたいなのが列車なの?」
「そうそう」
「大きいッスね!」
「クチチイ(こりゃ面白いな)!」
「お、おおう」
ホームに到着しているフエンタウン行きの列車を見た彼女達はウキウキになりながら乗り込んだ。
(って、引っ張るのはやめてくれ!る)
俺も彼女達に巻き込まれる感じで列車に乗り込みチケットに書かれている号車に移動して席に座った。
「これからどうなる事やら」
「さあ? でもクウヤと一緒にいると楽しいわよ」
「それはよかった」
俺の隣に座ったルナに腕を取られながらみんなと共に笑い始める。
ーーーー
キンセツシティを発車してから約1時間後。
列車の旅は快適と言う以外に特になく、俺達は買ってきたトランプやボードゲームを楽しんでいた。
「ちょ! そっちはババッス!」
「クチチィ(それならカードから手を離す筈だよな)!」
「うぐぐ!」
「あの、トランプを破らなければいいが(汗)」
「多分大丈夫だと思うわよ」
手始めにババ抜きを始めると、1番目はルナで2番目は俺の順番で抜けたので、ルナはご褒美欲しさに俺の肩に頭を置いて撫でられていた。
「やっぱりクウヤに撫でれるのはいいわねー」
「それは良かったが、俺の腕が攣りそう……」
「! なら、次はアタシがしてあげるわ!」
「それじゃあ頼む」
「ちょっ、ズルいッス!」「クチィィ(オレと変われ)!」
ババ抜きの決着がつかない2人はトランプをテーブルに置いてコチラを睨みつけてきた。
だがルナは余裕そうな表情を浮かべながら彼女達に向けてある特権を口にする。
「これが1番のご褒美なのよ!」
「す、すごいドヤ顔だな(汗)」
「ええ! あ、ついでに耳掃除もするわね」
「お、それは頼む……」
「ダンナ!?」「クチィ(ご主人)!?)
ルナはカバンに入っている耳かきとウェットティッシュを『ねんりき』で取り出す。
そして俺は頭をルナの膝に置くと彼女は優しく耳かきを始めてくれた。
(やっぱりうまいな)
俺の耳は結構敏感なのだがルナの耳掃除はかなり気持ちいいので眠たくなってくる。
(このまま寝そうだ)
ウトウトしてきたので思わす目を閉じると意識が飛んでいく感じがした。
「おやすみクウヤ」
「ん、ああ」
最後に聞いたルナの一言で俺の意識は夢の中に飛んでいった……。
〈ルナ視点〉
私の膝でスウスウと眠っている少年・クウヤ。
正直、このまま美味しく食べたくなるが私は我慢して頭を撫でる。
「やっと寝たッスね」
「だな、てかご主人っていい寝顔をするよな」←(ルナ視点なので普通に話している)
「正直、今でも襲いたいわ」
「……それはウチもッスけど、それはダンナがあまり望んでなさそうッスよね」
クウヤが抱えている物の一部はキンセツ学園でわかったけど……。正直、まだまだネガティブさは感じる。
(貴方が何を抱えているかわからないけど私達は嫌でもついて行くわよ)
クウヤの頭を撫でていると、シズクがクウヤに毛布をかけてくれた。
「これは必要ッスよね」
「ええ、ありがとう」
「シズクもご主人が……いや、なんでもない」
「あ、姉御、目が怖いッスよ」
「そう?」
レールが何か言いかけたが、アタシが鋭い視線を向けると首を振った。
(悪いけどクウヤは私のよ)
彼だけは誰にも渡さない。
だって、居場所がなく一人ぼっちだったアタシに唯一温もりをくれた存在だから。
「あ、そういえば! シズクはご主人のサイドスキルって知っているのか?」
「えっ? そ、それはその……」
レールが空気を変える為に全く違う質問を口にすると、シズクは戸惑ったように目を泳がせた。
(何か知ってそうね)
また教育的指導が必要かしら?とアタシが思っていると、シズクが観念したように話し始めた。
「ウチの予想になるッスけどダンナのサイドスキルは」
「「サイドスキルは?」」
「相性のいいポケモンや人を惹きつける+絆を深めるとダンナと意思疎通ができるのと早く強くなれる事ッス」
「なるほどな! だからご主人といる時の方が強くなる感覚が多いのか」
「ッス!」
確かにシズクの予想はアタシにも心当たりがある。
「確かにそれならアタシの進化が早かった理由がわかるわ」
「そうッスが……姉御だけは例外ッスよ」
「え? それはどう言う事よ」
2人がアタシを見て苦笑いを浮かべているので、思わず聞き返すと遠慮がちに話し始めた。
「オレもメガ進化できるがあそこまでパワーアップしないぞ……」
「それにウチを軽くボコれるのはなかなかあり得ないッスよ」
「あー、確か最初にメガ進化した時にクウヤも驚いていたわね」
「そりゃそうだろ……」「ッスよ」
クウヤが知っているメガサーナイトではないと言っていたけど、アタシはあの姿を気に入っている。
(あの姿が特別なのはクウヤとの愛よ!)
他の誰が否定しようがアタシは自分の新しい姿を認めている。それにクウヤを守れるならなんでもいい。
「まあ、ダンナを守れるならウチもなんでもいいッスよ」
「あらら? 駄犬が何か言ったかしら?」
「悪いッスけどウチは自分の心に逆らいたくないッス」
「それはオレもだぜ!」
「なるほど……なら戦争ね」
大人がないかもしれないけどクウヤは渡したくないので、自分の力を使おうとするが2人に止められる。
「あ、ここで暴れるとダンナを起こす事になるし迷惑がかかるッスよね」
「ついでに乗り物の中だぜ」
「うぐぐぐ! じゃあ、トランプで勝負よ!」
「「その勝負乗った!」」
クウヤを守る為、負けられない勝負が始まった。
追伸
結果的にアタシ達はトランプのやりすぎで疲れてクウヤを抱き枕にして寝ることになった。