丸腰でポケモンの世界に転移したが持ち前の幸運(?)+αで生き抜いていきます   作:黒霧春也

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 10月7日。
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 今回のお話はボロボロのフエンジムを立て直していく話になっていきますが……。


31話・救援要請

 フエンタウンに来てから3日後の朝。

 俺はジム関係者の人達から問題点を纏めたりやれる範囲の事をしたが……。

 

「こ、この状況を立て直すのですか」

「……そうなりますね」

 

 先程到着したクレアさんとジムトレーナー5人。流石にテッセンさんはキンセツジムかは離れないらしく、代わりに彼女達に来てもらった。

 

(まあ、かなりありがたい)

 

 正直、俺は部外者なのだがジムリーダーであるアスナ達からキンセツジムに要請したのでまだ何とか頼めたらしい。

 なので状況を纏めながらクレアさんと対策を進める。

 

「まずはボロボロのフィールドに関しては整備業者を呼べば終わりますね」

「そ、そうなのね!」

「ええ、というかこの数ヶ月はどうしていたの?」

「整備せずにジム戦をしていたわ!」

「……よくジムリーダー試験に受かりましたね」

「ボクもそう思うよ」

 

 俺の隣に座っているアスナは、反対の席に座る2人からの冷たい視線を感じながら冷や汗をながしている。

 まあ、正論だが話が進まないので俺は流れを進める。

 

「フィールドの件はほぼ解決したし他の奴もある程度は対策できそうだな」

「まあ、ホウレンソウを徹底すればかなりよくなりますね」

「ホウレンソウってあたしが嫌いな野菜じゃん!?」

「野菜のホウレンソウじゃないぞ(汗)」

「え? じゃあ何よ」

 

 確かに野菜のホウレンソウが苦手な人は結構いるかもだが、今の話は社会では必要(主観)のホウ(報告)・レン(連絡)・ソウ(相談)なんだが……。

 俺はアスナにホウレンソウの意味を教えると、彼女は目を点にしていた。

 

「へぇー、ホウレンソウってそんな意味があるのね」

「……ボク頭が痛くなってきた」

「それは俺もあるが、新人なら仕方ないところもあると思う」

 

 俺とルージュは互いに視線を合わせてため息を吐く。

 というか、ここまでボロボロでもなんとか運営出来ていたのはすごいな……。

 

(それはともかく)

 

 このままアスナに突っ込むのは疲れるので、要点を手早く纏めて俺達は行動に移す。

 

 ーー

 

 フエンジムにあるバトルフィールド。

 そこでは大粒の汗を流したジムトレーナー達がポケモンと共に肉体を鍛えていた。

 ……と言うよりもこんなクソ暑い中、よくトレーニングが出来るなと思う。

 

(にほんばれやひでりの影響だろうな)

 

 周りにいる炎タイプのポケモン達が変わる変わる『にほんばれ』を使っている。

 なので俺は熱中症になりかけながら、隣にいるルージュの方を睨みつける。

 

「なあ、前も来たが暑すぎないか?」

「ここは炎タイプメインのジムだからね」

「それでも限度はあるだろ!?」

 

 今にでも脱水症状で倒れそうなジムトレーナー達。

 流石にマズイと思い、ルージュに頼んで休憩を挟んでもらう。

 

「あ、ありがとうございます!」

「流石にしんどい……」

 

 汗だくのジムトレーナーとポケモン達は、水を求めてフィールドから離れていった。

 俺は少しホッとしていると、赤いジャージを来て鍛錬を始めようとするルージュを見て突っ込む。

 

「お前まさか」

「あれ? ボク達も鍛錬する為にここに来たんだよね」

「いやいや!? お前の鍛錬メニューを俺がやると速攻でダウンするわ!」

「ええ……。君って貧弱なんだね」

「それは否定しないがお前もエグいぞ」

「そう?」

 

 俺が軟弱なのは事実だが、この鍛錬をを見たアスナさんやキンセツジムのトレーナー達が引いていたのでルージュの方もおかしいはず。

 なので互いに突っ込んでいると、彼女が何か思いついたのか笑みを浮かべた。

 

「なら、どっちがやばいかポケモンバトルで決めようよ」

「ええ……。そのバトルはやりたくないが」

「でもさ、目と目が合うとポケモンバトルって言うじゃん」

「めっちゃゴリ押ししてきたな!?」

 

 ルージュはこのタイミングを狙っていたのか、腰につけたボールを手に取りコチラに突き出してきた。

 

「バトルは互いのエースと伝説のポケモンの2匹でどう?」

「ちなみに断った場合は」

「君に襲われたと周りに言いふらすよ」

「それって、俺の人生が終わるじゃん!?」

 

 単純な罠かもしれないが、流石に言いふらされるとマズイので俺はルージュのバトルを受ける事になった。

 

 ーーー

 

 1時間後。

 強い日差しが治り気温も落ちてきたので、俺とルージュはバトルフィールドに立って互いに向き合った。

 

「無理矢理付き合ってくれてありがとう」

「いや、いいよ」

 

 周りには休憩終わりのジムトレーナー達や関係者が集まっている。

 なので俺は考えすぎかもだが、ルージュの狙いがわかった。

 

(鍛錬だと飽きるよな)

 

 目的もわからないのに苦しい鍛錬をするのは精神的にもきつい。

 ならその目的を作る為に伝説のポケモンを持つ俺と彼女がバトルして彼ら・彼女らに見せつける。

 それがルージュの狙いだと主観で判断した後、互いに軽く話した後にトレーナーフィールドに立つ。

 

「それではクウヤ対ルージュのポケモンバトルを開始します! 使用ポケモンは2体で手持ち全てが戦闘不能になった時点で決着がつきます」

 

 審判さんの声を聞きながら、俺は腰につけたボールを手にする。

 

(頼むぞ)

 

 正直ルージュからは相棒のメガライボルトを繰り出したテッセンさんレベルの圧を感じる。

 だがここでは負けたくないので、俺は覚悟を決めてボールを目の前に突き出した。

 

「では、バトル開始!」

 

 審判さんの合図を聞いた俺達はフィールドに向かってエースが入ったボールを投げた。 

 

 




 10月7日、17時45分。誤字脱字報告ありがとうございます!
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