丸腰でポケモンの世界に転移したが持ち前の幸運(?)+αで生き抜いていきます 作:黒霧春也
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次の日。
俺とサファイアは寮から出てムロジムの中に入ると、トウキさんやジムトレーナー達が微妙な表情を浮かべながらコチラを見た。
「半月だったけど君たちがいて楽しかったよ」
「そう言っていただきありがとうございます」
俺達はみんなに挨拶した後、カルドさんからある事を言われる。
「ルナさん、サファイアさん、あの件はお願いするよ」
「ええ、わかっているわ!」
「あたしも大丈夫です?」
「うん? 何かあるのか?」
2人はカルドさんと何か話しており、俺は頭に疑問符を浮かべているとジムのドアが勢いよく開きある人物が中に入ってきた。
「ま、間に合った!」
「おっ、やっと来たか」
「やっと来たか、じゃないわよクウ兄」
若干汗だくの赤髪ポニーテイルの彼女・カイラは怒りの表情を浮かべ……あの、背中に大きなバックパックを背負っているのはなんでだ?
「えっと?」
(何がなんなのか?)
なんでキレているのかわからないので首を傾けていると、彼女は荷物を地面に置き近づいてきた。
「わたしもクウ兄達についていくわ!」
「……え?」
「あ、ちなみにサファイアとルナ姐、後はジムには許可は取っているわよ」
「カルドさんは?」
「もちろんオレもOKを出しているぞ」
「ま、マジか(汗)」
(外堀を埋められてませんか?)
ここで拒否すると俺の評価がガタ落ちするし、ある意味責任から逃げている事になる。
なので俺は苦笑いを浮かべながら頷き、カイラに旅に出る理由を質問した。
「ついてくるのはいいが、お前はなんの目的で旅をするんだ?」
「そんなの決まっているわ! わたしはエリートトレーナー兼ジムトレーナーになる為よ!」
「!! ああ、カルドさんみたいになりたいんだな」
「ええ! 今までは腐っていたけどクウ兄達を見てまた目指したくなったわ」
「な、ならほど」
ここまで来たら受け入れるしかないので俺は手を挙げて降参を示す。
「わかったが俺達は問題に首を突っ込みまくるぞ」
「そんなのはサファイア達から聞いているからわかっているわ」
「お前ら何を話したんだ?」
「あたしはカナズミの件」
「アタシはインパクトが残っているところね」
(思い出した……。コイツらは女子会をしていたみたいだな)
でも逆にそこまで知っているなら仕方ない。俺はニッコリ笑っている彼女達を見て一言。
「とりあえず次の街に向かうぞ!」
「「「ええ!!」」」
「あ、カイナまでのチケットを取っておいたよ」
「トウキさん、ありがとうございます!」
「いえいえー!」
俺達はトウキさんからフェリーのチケットを受け取り、そのまま船着場に向かう。
そしてフェリーに乗り込み、俺は自販機でサイコソーダを購入する。
(やっぱりこれだな)
この世界に来てからよくサイコソーダを飲むので口をつけて飲んでいると、隣にいるカイラに取られた。
「それ貰うわ!」
「ちょっ、おい!」
俺が口をつけたサイコソーダをカイラは綺麗さっぱり飲み干して、空になったペットボトルをゴミ箱に捨てた。
「クウ兄、ゴチ!」
「何がゴチじゃあ !」
「イタッ!」
俺は思わずチョップを彼女の頭に落とすと、相手は涙目になりながら頭を摩った。
「ううっ! 頭が凹んだわ!」
「お前は石頭だから大丈夫だろ」
「ひど!?」
腕をブンブン振って講義してくるカイラにため息を吐きながらもう2本、サイコーソーダを購入した。
「ほら、一緒に飲むぞ」
「!!」
表情がわかりやすいなと俺は苦笑いを浮かべながら彼女と共にベンチに座る。
そしてルナ達が戻ってきてわちゃわちゃし始めたので、俺は前世では感じなかった気持ちよさを感じながら笑う。
(こんな生活もいいな)
ハーレムみたいだがこんな生活もいい。
なのでこの生活を手放したくないと感じ、俺はコイツらと前に進む事を決める。