丸腰でポケモンの世界に転移したが持ち前の幸運(?)+αで生き抜いていきます   作:黒霧春也

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 10月25日、16時18分。
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49話・カイナシティ・バージョン2

 フェリーの旅では特に問題が起こらず無事にカイナシティに到着した。

 

「ここがカイナシティなんですね!」

「久しぶりに来たけどやっぱりビーチが綺麗ね」

「ねぇクウヤ!」

「はいはい、泳ぎたいのはわかるが先に宿泊施設に行くぞ」

「「「ええー」」」

「ええー、じゃなくて!」

 

 子供達を引率している先生の気持ちになりながら、俺は彼女達と共に宿泊施設のポケモンセンターに向かう。

 

(コイツら……)

 

 俺は苦笑いを浮かべながら彼女達を引っ張っていく。そしてポケモンセンターでチェックインしたので……。

 

「いくわよ!」

「はい!」「ええ!」

「みんな元気ッスね」

「クチィ(まあ、たまにはいいんじゃないか)」

「メタッ(だな)」

 

 ルナ、サファイア、カイラの3人は目を光らせ、俺達はそのまま引っ張られていく。

 というよりもルナさん『ねんりき』で無理矢理連れていくのはやめてくれ……。

 

 ーーー

 

 カイナにある大型ビーチ。

 俺達は各々の水着に着替える事になり、俺は安定の黒のトランクスタイプ+パーカースタイルで女性陣を待つ。

 

「なあコウテツ」

「メタァ(主君、なんでしょうか)?」

「なんで女性陣はあそこまで勢いがあると思う?」

「め、メタァ(それは主君に懐いているからですね)」

「懐いているか……」

 

 自分の中ではあまり思い浮かばないが、彼女達には大きな事みたいでコウテツも頷いていた。

 

「まあ、よくわからないがいいか」

「メタァ(ここは深く考えないのですね)」

「逆に考えてわかるなら苦労してないよ」

「メタタァ(ですね)……」

 

 女心は難しいと2人で会話していると女性陣の1人、シズクが更衣室から現れた。

 

「まずはウチからッスよ!」

「?」

「固まらないでウチの水着の感想が欲しいッス!」

「コウテツ……」

「メタァ(先に言いますが私に振るのはやめてください)」

「この世には希望はないのか」

 

 シズクにガクガクと肩を揺らされているので気持ち悪くなりながら言葉を絞り出す。

 

「で、ウチの評価は?」

「100点中90点」

「おお、やっぱりダンナはビキニタイプがいいんスね!」

 

 青色のビキニを着てセクシーポーズをとっている美人の彼女だが、内面を知っているので残念にしか見えない。

 

「その前に陰キャ童貞の俺に評価させる事ではないと思うぞ」

「あら? ダンナの童貞はウチらの協定で守られているだけでいつでもいただけるッスよ」

「推定13歳の少年(体)に何をいうんだ!?」

「なんか噛んでいるッスね」

 

 シズクにイジられるのはイラつくのでほっぺたをつねりたくなっていると、次はレールが現れた。

 

「チチィ(ご主人、オレの水着はどうだ)?」

「普通に可愛いと思うぞ」

「クチチィ(やったぜ)!」

「ウチの時と反応が違うッスね」

「お前の方がヤバいんだよ……」

 

 擬人化している美人のスイクンとか見た目はグラビアアイドルに負けてないレベル。

 それを俺に褒めろという方が無理なんだよ!

 

(うんうん、仕方ない事だ)

 

 俺はレールの頭を撫でながら現実逃避をするように目を逸らしていると、次はカイラとサファイアが出てきた。

 てか、恥ずかしがっているサファイアをカイラが引っ張ってきているんだが……。

 

「ほら! クウ兄が待っているわよ」

「わかっているから引っ張らないで!」

「……」

 

 髪色は違うがまるで姉妹みたいなやりとり。周りにいた男性達はシズクほどではないが視線を向けていた。

 

「あ、クウ兄! わたし達の水着はどう?」

「……いいんじゃね」

「なんか反応が薄いわね」

「そう思うなら周りを見ろ!」

「周り? あ、視線が怖いです」

 

 周りの人達、特に男性陣から俺に向ける視線はまるで冷たい針。というか、他の人から見たら俺がハーレム系主人公みたいになっているように見えるだろうな……。(自覚あり)

 

(この立場じゃなかったら俺も睨んでいる自信がある!)

 

 前世では全くモテなかったので男性陣の気持ちが痛い程わかる。そう思っていると、トリのルナが優雅に出てきた。

 

「あらあら、最後はやっぱりアタシの出番ね」

「お前な……」

 

 サファイアはセパレートタイプの水着、カイラは競泳用の水着だったのである程度は予想できてスルーしたが。

 ルナが来ている水着(?)はなんというか、ある意味サーナイトらしいとしか言えなかった。(語彙力低下)

 

「クウヤ、この服はどうかしら?」

「い、いいんじゃね?」

「あら、耳が赤いわよ」

「ぐっ!」

 

 思わずルナから目を逸らすが、彼女はニヤケながら俺の腕をとりほっぺたを舐める。

 その感覚で震えそうになるが、ルナはさらに耳を甘噛みしてきた。

 

「ハムッ」

「ちょっ!?」

「フフッ、みんなの視線が集まるのがわかるわ」

「そりゃ今の俺達はどう見ても頭がおかしい奴らに見えるぞ」

「別にそれくらいは気にしないわ」

 

 このままだと膝がガクガクしそうなので流石にやめてもらい。俺達はビーチを歩き始めた。

 

〈追伸〉

 

 丁度昼時だったのでオクタン焼き(たこ焼き?)や焼きそばを購入して食べた後、クタクタになるまで遊んだ。

 その結果、日焼け止めを塗るのを忘れてみんなヒリヒリの痛さに涙を流した。

 

 

 

 

 

 




 10月25日、16時49分。誤字脱字報告ありがとうございます!
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