丸腰でポケモンの世界に転移したが持ち前の幸運(?)+αで生き抜いていきます   作:黒霧春也

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 11月2日、16時07分。
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57話・決勝戦の始まり

 1回戦第2試合はDブロックの美人達が勝ち、3位決定戦ではCブロックの柔道着を着たゴリマッチョの2人組がバルク選手とミツネ選手を破った。

 

(なんというか予想通りだな)

 

  Dブロックの優勝者であるリオ選手とレイア選手は2人ともカイリューを繰り出し、ガラン選手のカイリキーとゴルム選手のチャーレムを軽く倒した。

 

「流石にカイリュー2体は格闘タイプでは荷が重そうだったね」

「でも、れいとうパンチで反撃したのはよかったと思うぞ」

「確かにね」

 

 いつも通り理論的物事を見るルージュに突っ込みつつ、モニターを見ているとスタッフさんに呼ばれた。

 

「クウヤ選手、ルージュ選手、決勝戦前に意気込みをカメラの前でお願いします!」

「「……はい?」」

「では、こちらに!」

 

 スタッフのAさん(仮)に引っ張られ、そのままカメラの前に立たされた結果……。

 俺はアナウンサーのミリアさんの質問にほぼ返せず、最低限の言葉で切り抜けた(個人的に)。

 

 ーーー

 

 記者会見(?)と昼食休憩が終わり決勝戦。

 俺とルージュは双子の姉妹(さっき聞いた)のリオ選手とレイア選手とバトルする為にフィールドに上がる。

 

(なるほど、それで髪型以外はそっくりだったのか)

 

 双子なら連携とか取りやすいのか?と疑問に思いつつ、互いにフィールドの中央まで移動する。

 

「初めましてクウヤさんルージュさん。アタシは流星の里出身であり双子の姉のリオよ」

「同じく双子の妹、レイアです」

「どうもです」「はい」

 

 ショートカットでボーイッシュな方がリオ選手。ロングでメガネをかけている落ち着いた少女がレイア選手。

 2人の性格は真逆に見えるがそれはさておき。

 

「さっきは貴方達が伝説のポケモンを使った驚いたわ」

「しかも2体とも主人にかなり懐きました」

 

 1回戦のバトルをモニターで見ていたのか、コチラをかなり警戒しているようだった。

 

(だよな……)

 

 伝説のポケモンを使ってくる相手を警戒するな!と言う方が難しいのは俺でもわかる。

 なので適当に相槌を返していると黙っていたルージュが口を開く。

 

「君達は何が狙い?」

「! アタシ達の狙いか、まあ強いていえば知り合いの手助けね」

「同じく」

「そう、ならこれ以上は言葉はいらないよね」

「そうですね」

 

 これ以上は無粋だと判断した相手が後ろを振り向いたので、俺達も指定の場所に立つ。

 すると午前と同じくミリアさんの声が会場に響く。

 

『皆さんお待たせしました! 決勝戦の開始です!』

「「「おおおぉ!」」」

『まずは互いに軽いジャブを放ちましたがミクリさんはどう思われますか?』

『私個人になりますが、1回戦で伝説のポケモンを使ったクウヤ選手とルージュ選手の手持ちが気になりますね!』

『ほうほう! では逆にリオ選手とレイア選手はどうですか?』

『彼女達はドラコンタイプ中心の高火力が持ち味に見えるので戦い方次第で戦況が変わりそうです』

『なるほど! では、先行はクウヤ選手&ルージュ選手なのでポケモンをお願いします!』

 

 ミクリさんとのキャッチボールが終わり、ミリアさんは大声で進めてきたので俺とルージュは自分のエースを繰り出す。

 

「ゴー、我がエース! ルナ!!」

「いつもの炎を頼むよ、バシャーモ!!」

 

 互いに繰り出したのは自分が思う最高のエース。

 俺はサーナイトのルナ、ルージュはバシャーモがフィールドの中央に堂々と現れた。

 

「やっとアタシの出番ね!」「バシャ!!」

『おお! クウヤ選手がサーナイト、ルージュ選手がバシャーモを繰り出しました!!』

『なるほど……2体ともにメガストーンが装着されているのでおそらくエースですね』

『!! 最後にエースですか!』

 

 1回戦の伝説のポケモンを見ている観客達は、一般ポケであるサーナイトとバシャーモを見て肩透かしをくらったみたいだ。

 でもミクリさんの一言で納得した人も多いみたいで、俺が観客席をチラ見した時は批判は少なかった。

 

「レイア、彼らとのバトルは面白そうね」

「あの、リオ姉……」

「わ、わかっているわよ」

 

 向こうは何か目的があるのは俺も察するが、ここまで来たら負けたくないので気合を入れる。

 

(さあ何で来る)

 

 ドラゴンタイプ中心の相手が決勝に選ぶポケモン。

 俺はドキドキしながら見ているとアナウンスを受けて向こうがボールを投げた。

 

『では、後攻のリオ選手&レイア選手! ポケモンをお願いします!』

「……燃え上がりなさい、リザードン!」

「音速で飛行せよ、ガブリアス!」

「グオオ!」「ガアァ!」

「す、すごい迫力だな……」

 

 相手が繰り出してきたのは2体とも人気ポケモン。というか、別地方のチャンピオンがエースとして使うポケモンじゃん……。(ガブリアスはシロナ、リザードンはダンデ)

 

(アニポケのマスターズエイト1位と2位のトレーナーが使うエースポケモンが相手とかふざけんな!?)

 

 さっきは意気込んでいたが、正直今は観客席に行って客としてこの対戦を見たい。

 そう思うが隣にいるルージュにジト目で見られたのでなんとか立て直して実況を聞く。

 

『お、おお! リオ選手のリザードンとレイア選手のガブリアスからはすごい気迫を感じますね!』

『ええ! しかもコチラも2体共にメガストーンがついてますね』

『つまりメガ進化対決になる感じですか?』

『おそらくそうですね』

『なるほど! これはかなり面白い対決になりそうです』

 

 互いに繰り出したポケモンがメガストーン持ち。

 まあ、決勝戦だし有り得た事なので……。

 

「さてと、いくぞルージュ!」

「そうだね」

 

 久しぶりに味合う高揚感に俺とルージュは笑みを浮かべる。そして、ギルガルドに乗っている審判さんが降りてきた。

 

『それでは、バトル開始!!』

「「「「!!!!」」」」

 

 開始の宣言と共に俺達はキーストーンを触り互いに決め台詞を吐く。

 

「我が道を照らす未来回路よ、俺達を導く光となれ! メガ進化T(テスタメント)!!」←クウヤ

「豪炎の炎を纏い新たな姿になれ! メガ進化!!」←ルージュ

「赤き炎よ、その熱を昇華して蒼き炎となりなさい! メガ進化!!」←リオ

「音速の竜に力を与えよ! メガ進化!」←レイア

 

 4人全員がメガ進化を使い、自身のポケモンが眩い光に包み込まれる。そして……全員が新たな姿に変化した。

 

(いくか!)

 

 メガ進化したばかりで技の一つも放ってないが、チラッとコッチを見てきたルナに頷き一言。

 

「頼むぞルナ!」

「ええ!」

 

 俺達は互いに勇気づけた後、勝ちに向かって勢いよく駆け始める。

 

 

 

 

 

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