丸腰でポケモンの世界に転移したが持ち前の幸運(?)+αで生き抜いていきます 作:黒霧春也
お気に入り登録651件、しおり348件、感想33件。皆様ありがとうございます!
ルナがメガサーナイトTにメガ進化した件は実況席の2人に突っ込まれたが、無視して相手を睨みつける。
「一気に攻めるよ」
「ああ、いくぞ!」
俺はルージュと軽く言葉を交わした後、互いのエースに指示を出す。
「ルナ! リザードンにサイコキネシス!」
「了解!」
「バシャーモ、ガブリアスにでんこうせっか!」
「バシャ!」
まずは手始めにルナは『サイコキネシス』を放ちメガリザードンXを拘束。そのまま地面に叩きつけるが……。
「振り解きなさいリザードン!」
「グオオォ!」
「!? やるわね!」
コチラの拘束を力で振り払うリザードン。するとリオ選手がニヤッと笑い、大声で指示を出す。
「リザードン、ニトロチャージ!」
「グオォ!」
「だよな! ルナ、もう一回地面に叩きつけてやれ!」
「ええ! これでもくらいなさい!」
炎を纏って突っ込んでくる相手を冷静に対処。そのまま地面にぶつけるが先程よりも距離が縮まった。
「狙い通りね! リザードン、はがねのつばさ!」
「ゴオォ!」
「あ、テレポートからのムーンフォース」
「え?」「グォ?」
「はーい♪」
接近戦に持ち込まれたので『テレポート』で逃げる+後ろから『ムーンフォース』をぶち込む。
その結果、相手のリザードンは勢いよく地面を転がる。
「嘘でしょ!?」
「これが現実です」
ふと隣を見るとバシャーモとガブリアスが技の殴り合いをしており、それを見る限りはルージュは手一杯みたいだ。
「アンタ、男なら真正面から殴り合いなさいよ!」
「いや特殊型のルナには荷が重いわ!」
「そこは気合でしょ!」
「無茶言うな!!」
「というかアタシはメス(女)よ!」
俺とリオ選手は互いに言い合う中、ルナの突っ込みを聞いて互いに頷く。
「それなら仕方ないわね!」
(いや、納得するんかい!)
心の中で「ええっ」と若干引くが、向こうがそれでいいなら流した方が良さそうだ。
……と言いつつリザードンが立ち上がったんだが。
「さてと、コッチもいくわよ! リザードン、フレアドライブ!」
「! ルナ!」
「大丈夫よ!」
リザードンが放ったのは『ニトロチャージ』とはケタが違う炎技の大技である『フレアドライブ』。
この技は青い炎を纏って相手に突撃する技で誰かが使っていた記憶がある。
(まあ、でも!)
ルナは『まもる』を使って相手の『フレアドライブ』を完全に防いだ。そして、トドメの『サイコキネシス』を使って相手を地面に叩きつける。
「これで終わりよ!!」
「グオォ!!?」
トドメに『ムーンフォース』を連続で放ち、リザードンは戦闘不能になったのか相手のメガ進化が解けた。
「そんな……」
「これが勝利よ」
状況を整理出来ないのか硬直しているリオ選手。
その隣にいるレイア選手がコチラを見て唖然としていたところ、バシャーモの『スカイアッパー』が気持ちいいくらいにガブリアスに刺さった。
「ゴオォ!?」
「これでトドメよ!」
「バシャ!」
ルージュの目が赤く煌めき、その影響を受けたバシャーモがトドメの『ブレイズキック』を放つ。
「!?」
「ガブリアス!!」
その一撃は相手の土手っ腹に直撃してそのまま勢いよく地面を転がり……コチラもリザードンと同じくメガ進化が解けた。
「……」
立ち上がれないガブリアスとリザードン。
審判さんはポケモンの状態を見た後、高々に宣言する。
『リザードンとガブリアス戦闘不能! 勝者、サーナイトとバシャーモ!!」
「「「おおお!!」」」
『け、決着! 優勝はクウヤ選手とルージュ選手!』
『おめでとうございます!』
観客席の方からパチパチと拍手が聞こえる(マイクごしに)。
その為、俺とルージュは互いに顔を見合わせた後にハイタッチをする。
「勝ったな」
「うん!」
ここまで綺麗に勝てるとは思ってなかったので嬉しく思っていると、いつのまにか『テレポート』してきたルナに捕まる。
「ねえクウヤ、優勝よね!」
「そうだが?」
「フフッ、アタシの活躍はどうだった?」
「パートナーとして最高だったぞ」
「ありがとう!」
感極まったのか勢いよく抱きついてきたルナを受け止める。
(これでよかったな)
隣ではバシャーモに抱きつかれているルージュを見るが、彼女は恥ずかしそうにしていた。
……ん?
「なあルナ」
「何かしらクウヤ」
「この状況……テレビカメラに撮られているわ大勢の観客に見られているよな」
「そうよ」
「めっちゃ恥ずかしい!」
「今更!?」
流石に限界が来たので俺はルナ共に立ち上がり、項垂れているリオ選手とレイア選手に軽く頭を下げた後にフィールドから去る。
〈余談〉
優勝景品の『きんいろのはね』はルージュが受け取り『ぎんいろのはね』は俺が受け取った。(賞金は半分ずつにした)
そこまではよかったが優勝インタビューとかで固まりすぎて、斜めに構えたクール(厨二)みたいなやつになったので控え室でグルグル地面を転がることになった。