丸腰でポケモンの世界に転移したが持ち前の幸運(?)+αで生き抜いていきます   作:黒霧春也

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 11月6日、16時04分。
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61話・伝説の威厳とは?

 個室があるカフェ(お代はダイゴさん持ち)でルナ、シズク、夜桜、サファイア、カイラの5人は好き勝手に注文。

 その結果、腹がパンパンになるまでスイーツを楽しみ満足げな表情を浮かべていた。

 

「しかしまた女の子が増えているね……」

「ええまぁ、ただ1人は特大の爆弾ですけどね(汗)」

「そうなんだ」

 

 俺はアイスコーヒーを飲みつつ、優雅にホットコーヒーを飲むダイゴさんから本題の質問内容を聞く。

 

「それで自分を呼んだ理由はなんですか?」

「まあ、細かく言えばクウヤ君よりもサファイアさんとカイラさんに関係あるんだよね」

「おおう(汗)」

 

 向こうからすれば俺を捕まえれば他がついてくると思ったらしく、その直感を信じたら上手くいったと笑った。

 

(なんか読まれている気がする)

 

 俺は苦笑いを浮かべるしか出来なくなっていると、ダイゴさんが続きを話してきた。

 

「それはさておき。クウヤ君は南の孤島って知っているかい?」

「南の孤島ですか?」

(知ってはいるが……)

 

 南の孤島はある伝説ポケモンと出会える場所。

 ただ今の俺が捕まえるとさらに問題が増えるのは目に見えている。そのため、相手もそれを読んだのかサファイアとカイラに話を振ったみたいだ。

 

「実はね。そこに住んでいたある伝説のポケモン2体が人間の姿でこの街に来ているんだよ」

「……はい?」

「まあ、そういう反応をするよね」

(いやいや!?!?)

 

 なんで次から次へと問題が増えるんだよ!!

 俺は思わず立ち上がり頭を抱えていると、向こうが苦笑いを浮かべる。

 

「それで彼らに話を聞くとある人物が関わっているみたいなんだよね」

「あ、ある人物ですか?」

「そう、て! ある人物とは……」

「ま、まさか」

 

 ダイゴさんが目を向けた先にいるのは、スイーツを食べまくって腹をさすっている夜桜。

 

「銀髪の少女が彼らに護衛を頼みたいと脅し……いや、お願いをしたみたいなんだよね」

「おおう。ちなみにその2体は何処に」

「隣の部屋でボクの知り合いと待っているよ」

「マジですか!?」

 

 なんとも言えない雰囲気のダイゴさん。俺は少し落ち着くために座り直して話を纏める。

 

「つまり夜桜が呼んだ伝説のポケモン2体が隣の部屋にいる……」

「纏めるとそうだね」

「ちなみになんでダイゴさんはその事を知っているのですか?」

 

 ゲームでもあの2匹とは関わり合いがあったのは知っているが、斜め上の流れになっているので疑問符を浮かべる。

 するとダイゴさんは苦笑いを受けながら返答してきた。

 

「プライベートで彼らがいる島で話した事があるんだよね」

「そ、そうなんですね(汗)」

 

 プライベートと言われると突っ込めないので黙りつつ、俺はサファイアとカイラの方に視線を向ける。

 

「サファイアとカイラはどう思う?」

「あたしは強くなれるならいいと思います!」

「わたしは、とりあえず会ってみないとわからないわ」

「な、なるほど……」

 

 スイーツに夢中になっている2人の答えも悪くなかったので、俺はダイゴさんにお願いして伝説のポケモンを呼んできてもらう。

 

〈数分後〉

 

 ガチャリと扉が開いたので振り向くと、まず入ってきたのは水色でロングヘアの男性……ミクリさんだった。

 

「初めまして私はミクリだ」

「はい、自分はクウヤです。よろしくお願いします」

「ミクリさんだ!」「わあぁ!」

「君達は?」

「あたしは弟子のサファイアです!」

「わたしはカイラです!」

「なるほど、美しいお嬢さん達だね」

 

 いちいち華麗な動きをするミクリさんに目を輝かせてサインを貰っているサファイアとカイラ。

 その隣でマイペースにスイーツを食べている我が手持ちの仲間達。

 

(温度差が激しいな)

 

 突っ込みところは満載だがダイゴさんと残り2人も入ってきたので本題に戻った。(椅子が増えた)

 ちなみに男女2人で、男性の方は執事服に青い髪の20代くらいの男性。女性はメイド服に赤髪セミロングの女性だった。

 

(この時点で察した)

 

 俺は予想が外れて欲しいと思いつつ2人に声をかける。

 

「話を戻してお2人はどちら様ですか?」

「どちら様!? ゴホン、僕はラティオスと呼ばれている存在だ」

「あ、私はラティアスねー」

「……夜桜?」

「なんじゃ主人」

「とりあえずお前は何をやらかした?」

 

 先程からラティオス・ラティアスが夜桜をガン見しているので突っ込むと、彼女はルナに視線を向けた後にポツポツと話し出す。

 

「実はの。ルナから弟子達にちょうどいいポケモンはいないか相談されていたのじゃよ」

「!? ルナ……」

「一応事実よ」

 

 俺は思わずルナにジト目を向けると彼女は観念したように頷く。

 

「ルナ姉があたし達に!」

「ありがとう!」

「どういたしまして!!」

「「「「「いやいやいや!?!?」」」」」

 

 彼女達はいい雰囲気になっているが俺、ダイゴさん、ミクリさん、ラティオス、ラティアスは思わず突っ込む。

 

「確かにありがたいのはあるが! どう考えたって戦力過多だろ!」

「それにラティ2人が半泣きでボクを訪ねてきた時はビックリしたよ」

「私もダイゴに呼ばれてきたらまさかの光景に腰を抜かす羽目になったからね」

「朝起きたらルギアに脅されたんだぞ!」

「こ、怖かった……」

 

 ここまできたらラティ2人が不憫な気もするが……。もうここまで来たらヤケになるしかないと思い始める。

 ちなみにダイゴさんとミクリさんはさらに唖然としながら。

 

「というかルギアってなんだい!?」

「スイクンはともかくなんで君はルギアまで捕まえているの!?」

「あ、それは成り行きで……」

 

 俺は夜桜が選んだハイパーボールを見せた後、ダイゴさんもミクリさんに散々突っ込まれる。(夜桜の正体まで知らなかったみたいだ)

 そして2人が落ち着いた後に俺は一言。

 

「早速爆弾が大爆発したな……」

 

 確かにありがたいので夜桜の頭を撫でつつ、不憫なラティ2人に声をかける。

 

「えっと、よければ彼女達の手持ちになって貰えますか?」

「……ちなみに断ったら?」

「妾が何をするか、お主らならわかるじゃろ?」

「ひいいぃ!?」

「これ完全に脅しだよね……」

「ただ流石の私達もルギアを止めるのは難しいよ」

 

 もはやお手上げ状態のダイゴさんとミクリさん。彼らはキャラ崩壊している気もするが、それはさておき。

 

(もうなんでもありじゃねーか!)

 

 ストーリーがぶっ壊れたどころじゃないので、俺は目を回しながら天井を見上げた。

 

〈余談〉

 

 あの後、サファイアがラティオス、カイラがラティアスをゲット。彼らは彼女達のボディーガードとして働いて貰えるらしい。(かなり強引だったが)

 そのため、俺は悪い事には目逸らしつつ。

 

(とりあえず戦力が増えた)

 

 流れ的にはともかく、サファイアとカイナも手持ちが増えたので喜んでいるのだが、逆にダイゴさんとミクリさんはなんとも言えない表情をしていた。

 

「と、とりあえず解決したのかな?」

「表面上はだけどね……」

 

 苦笑いを浮かべる2人に俺は同情しつつ、そのまま忘れるようにスイーツを食べ始めた。 

 そしてお代が高くついたせいで固まったダイゴさん。彼がクレジットカードで払うところを見て思わず頭を下げた。

 




 11月7日、9時55分。誤字脱字報告ありがとうございます!
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