丸腰でポケモンの世界に転移したが持ち前の幸運(?)+αで生き抜いていきます   作:黒霧春也

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 12月16日、12時57分。
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 この話は早めにやっておいた方がヘイトがこれ以上たまらないと思ったので先に投稿させていただきます!


73話・前半。やっと来ましたスカッと回(手心あり)

 俺抜きで2人で旅すればいい。

 ルビーの発言にサファイアとカイラは互いに涙目になりながら顔を見合わせた。

 

(コイツらの言いたい事はわかるが納得はできないな)

 

 ぶっちゃけコイツらの言い分は持論。

 それを正論っぽく言っているだけで、本質的には嫉みに見える。

 

「さあ、君達はどうするのかな?」

 

 こちらが言い返さないことをいい事に、ルビーとエメラルドのニタニタ顔がムカつく。

 自分達はこんな目に遭ってきたからお前らも同じ目に合え……。いや、もっと酷い感じがする。

 

「フフ、やっぱり力って物は人を狂わせるのね」

 

「……さっきから好き勝手言っているがお前らの目的はなんなんだ?」

 

「さあね」

 

 この話し合いでコイツらにメリットになるような内容はあまりないはず。

 強いて言えば相性が悪いサファイアを見下せる程度だが、ここまでやるのはデメリットしかない。

 そう思っていると、サファイアが唇を噛みながら崩れ落ちた。

 

「あ、アタシはそんなつもりじゃ……」

 

「言い返せないから泣き崩れたのね。でも貴女にはその権利はないわよ」

 

「ほう、ならお前らは俺達に何を言える権利はあるんだ?」

 

「「!?」」

 

 流石にイラッと来たので俺は彼らを睨みつける。

 てかさっきから聞いていたら八つ当たりもいいところで、俺達の言い分を全く聞いてない。

 こんな奴らと話す意味がないが、弟子がここまでボロカス言われて何もしないわけないよな。

 

「コッチがおとなしくしているからって調子に乗りやがって。文句からあるならコレで決着をつけよう」

 

「「!!」」

 

 腰につけたボールを相手に向け、その行動を見た2人は顔を強張らせた。

 だがここまでやられたら容赦する気はないので、俺はボールからルナを繰り出す。

 

「やっと私の出番なのね」

 

「ああ、待たせたな」

 

「そこは後で埋め合わせをしてもらうとして、本題のコイツらをどうしてやろうかしら?」

 

 ルナとリンクした事で今までの記憶がルナに伝わる。

 そして、彼女は表向きは冷静っぽいが内心ではめっちゃキレているのか冷たい空気を体にまとわせながらエメラルド達を強く睨んだ。

 

「! や、やっぱり力でしか解決できないのかい?」

 

「自分達が有利な時は調子に乗ってボロカス言うが不利になった瞬間に言い訳か?」

 

「というか、揉め事はポケモンバトルで決めるって習わなかったの?」

 

 あのー、俺は習ってないんですが……。

 出来れば話し合いで解決したい気持ちは今でもあるんですが、流石に無理だとわかったので後はお願いします。

 

「し、師匠……」「クウ兄……」

 

「後は俺とルナに任せろ」

 

「! ルビー!」

 

「やるしかないのか!」

 

 バトルの準備完了。

 俺はルナの後ろに立つと、エメラルド組は少し距離をとった後に手持ちのポケモンを全て繰り出してきた。

 

「あ、貴女達、それズルくない!?」

 

「そんなの知らないわ! てか、普通のポケモンバトルと考えない方がいいわよ!」

 

(ここまで来て卑怯な手を取るか)

 

 今まではなんとか冷静に立ち回っていたがもう無理だ。

 チラッと振り向くルナに向かって一つ頷いた後、左腕につけたキーストンに振れる。

 

「いくぞルナ!」

 

「ええ!」

 

「「我が道を照らす未来回路よ、俺達の導く光を作り出せ! メガ進化T!!」」

 

 今回は割と本気モード。

 空を裏付けるように特殊なメガ進化を起動して相手に圧をかけていく。

 

「あ、あんなに怒っているクウ兄とルナさんを見るのは初めてね」

 

「師匠……」

 

 サファイアとカイラが何かを言っているが今は置いておき。

 メガ進化Tの姿になったルナがエメラルド達のポケモンを睨みつけた。

 

「さあ、何処からでもかかってきなさい!」

 

「! いくわよルビー!」

 

「ああ!」

 

 この一言で向こうは一斉に攻撃を放ってくるが……。

 ルナは冷静にサイコキネシスを発動して相手の攻撃を全て相殺した。

 

「!? そんな、悪タイプの技もあったのに相殺するなんて」

 

「あら、弱すぎて気づかなかったわ」

 

「!? グラエナ、かみつく!」

 

 ルナの煽りにルビーがグラエナに指示を出すが、ルナのムーンフォースを受けて綺麗に吹き飛んだ。

 

「そ、そんな……」

 

「貴方達、その程度でよく調子に乗っていたわね」

 

「「!?」」

 

 先程よりも強い威圧感。

 その一言とルナが使うサイコキネシスでサファイアのポケモン達は次々と倒れていく。

 ここまできたら一方的なのでイジメかもしれないが、先に仕掛けてきたのは向こうなので容赦なく攻める。

 

「ぼ、僕達のポケモンが全滅……」

 

「う、嘘でしょ……」

 

「現実を受け入れなさい。それとも貴女達も同じ目に会いたいのかしら?」

 

「「!?」」

 

 この一言で悔しがる2人。

 さっきまでの調子に乗っていた感じがなくなり、今は余裕がなさそうに見える。

 

「け、結果は才能と力で解決してくるのね」

 

「それが? てか、弱者道徳を語る割に他者を見下しているお前らに言われたくないんだけど?」

 

「ほ、僕達は正論を言ったまでだよ!」

 

「正論? 貴女達が言っているのは妬みの八つ当たりでしかないわよ」

 

 地面に沈んだポケモンを戻したサファイアとルビー。

 彼女達はボロ負けした事で地面に沈んだが、正直同情する気はない。

 

「ちぃ! 仕切り直すわよルビー!」

 

「ああ!」

 

(あいつらここまでしてきて逃げるのかよ!)

 

 気持ち的には半殺しにしたい。

 ただそれをやるとコッチが警察に捕まるので、俺は逃げていく2人を尻目にサファイア達の方を見る。

 

「……大丈夫か?」

 

「あまり大丈夫じゃないわ」

 

「アタシも……」

 

 確かにあそこまで好き勝手に言われると心に来るよな。

 そう思った俺はこの話は一旦やめて、2人➕ルナと共に一旦ポケモンセンターに戻って気持ちを落ち着かせるために今日は眠ることにするのだった。

 

 

 

 

 

 

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