丸腰でポケモンの世界に転移したが持ち前の幸運(?)+αで生き抜いていきます 作:黒霧春也
・久しぶりに投稿させていただきます!
〈事の顛末〉
ガルトを含む一味は、ダイゴさん達の活躍で無事逮捕。そして、さらにガルト達はスカイ団の団員と判明したので取り調べが開始された。
その結果、リーグの関係者に多額の賄賂を渡して調査をスルーしたり改竄などの犯罪行為が明るみになり大問題に発展した。
〈ガルト達が起こした事〉
・元トウカジムのジムリーダーであるクロウ氏を不当に解雇した
・リーグから貰える予算を不正していた
・ジムの設備を使ってスカイ団の団員の訓練をしていた
・カナズミシティやデポン本社に攻撃を仕掛けた
・他にも恐喝やチンピラ達が暴れ回った、などなど。
ここまで聞いて思わず頭を抱えたが、ガルトの発言でさらに不味い事が判明する。
「上はここの伝説のポケモンを狙っているらしいぜ」
「……まさかグラードンとカイオーガか!」
「さあな? そこまでは聞いてないから知らん」
この言葉で警察やリーグ関係者は大焦り。それを聞いた俺はとりあえずスルーしつつ前を向く。
「さてと、俺もバッジを回収したいんだが」
トウカジムは今は閉鎖中で何もできないのでどうするか迷っていると、スポーツ狩りの30代中盤くらいの男性に声をかけられた。
「君がトウカジムを解放してくれたクウヤ君でいいかい?」
「ん、ええ。自分の名前はクウヤです」
「すまない。私の名前はセンリ、一応トウカジムのリーダーだ」
「あの、センリさんは、前にカイナの大型バトル大会に出てましたよね」
「ああ! 出ていたぞ」
カラカラと笑うスポーツ狩りの男性・センリさん。彼は警察の事情聴取が終わったみたいで解放れたが、周りからの非難を受けて落ち込んでいるみたいだ。
「本当は私が解決しないといけないのに申し訳ない」
「いえ、別に大丈夫ですし……アイツらの為ですからね」
「アイツら?」
「まあ、多分センリさんを訪ねてくるのでその時はよろしくお願いします」
「わ、わかった! その時を楽しみにしている」
ベンチで座りながら会話をする俺とセンリさん。そこに警察の人が現れて声をかけてきたのでセンリさんは離れていく。
(これで物語は修正されるだろうか?)
まだスカイ団が残っているのでなんとも言えないが、少なくともトウカシティの治安は良くなるはずなので嬉しく思う。
ーーー
トウカシティのジム解放から約1ヶ月半後。
俺・クウヤは何故かセンリさんやリーグの関係者に頼まれて、トウカジムでジムトレーナー(バイト)として働いていた。
「な、なんかな。……」
「クウヤさん、指導ありがとうございます!」
「ああ」
今日もバトルの指導。ちなみに今トウカジムにいるのはかつてシズクがボコったチンピラ達で俺が冗談半分で「トウカジムのジムトレーナーがいないなら奉仕目的で街のチンピラ達を雇えばよくないですか?」と言ったらその案がまさか採用された。
その結果、トウカシティにいたチンピラが大勢集まったり、提案した責任として俺が彼らの面倒を見ることになってしまう。
(まあでも、コイツらは幸せそうだな)
最初は色々問題や批判はあったが、チンピラ達がめっちゃ真面目に働いてくれたおかげで評価が上がった。
てか、彼らのおかげで犯罪組織を摘発できたり街の治安が良くなったのはすごくね?
「いやー、裏団長のおかげでコイツらの顔も良くなったぜ」
「お前な……その呼び方はやめてくれ」
「いやいや、裏団長は裏団長だろ」
「はあ」
俺を裏団長と笑って言っているのはかつてミドリの家の前にいたチンピラリーダー。彼は顔が広かったのかトウカジムの問題解決後にチンピラ達を纏めてくれた。
なので問題が片付きまくる+何故か知らんがジムとしての戦力として重宝している。
「しっかし、アイツらもチンピラって感じがしないぞ」
「そりゃ、身なりを整えさせるとそうなるだろ」
「確かにそうだが……」
チンピラリーダーは頭をポリポリと笑いながら頷いているので、俺は呆れつつ言葉を続ける。
「てか、チンピラの中に交渉が上手い奴がいるとはびっくりしたぞ」
「カイサルの事か?」
「そうそう」
「まあ、元はいいところの坊ちゃんだからこれくらいは出来るんだろうな」
正直500人も集まると予算がなくなるのでどうするか悩んでいると、カイサルと呼ばれた高校生くらいの少年が一言。
「スポンサーをつければ良くないですか?」
「「その手があったか!」」
目から鱗の意見を聞いた俺とセンリさんはリーグに連絡したりスポンサーを探した。その結果、大企業を含む数社との契約を結べたのでお金面はなんとかなった。
「まあ、デポンまでスポンサーになるとは」
「そりゃアイツの親がデポンの重役だからな」
「……なんでそんなやつがチンピラをしていたんだよ」
「さあな?」
後で聞くと本人曰く「窮屈な生活が嫌だった」との事。まあ、本人がいいなら問題はないか……。
そして元チンピラリーダーで今は団長の金髪ウルフカットのブラドと話していると、1人の茶髪の少女が走ってきた。
「クウヤさん、部下達からの報告で先代のジムリーダーであるクロウさんが到着したとのこと!」
「おお! ありがとう!」
「いえいえ! あ、この後……」
茶髪の少女がモジモシと何か言っているが、俺は急いでバトルフィールドから出ていく。
「うううっ!」
「裏団長はお前がゴルバットで襲いかかった事を根に持っているんじゃないのか?」
「だ、団長!」
「ハハッ、悪いなコレア」
フィールドから出ていく時にカラカラと笑うブラドと俯くコレアの姿が見えるが、俺は疑問符を浮かべながらエントランスに向かう。
「これで処理は終わりかな?」
廊下を歩いている中、クロウさんはどんな方なのか期待が膨らんだ。