丸腰でポケモンの世界に転移したが持ち前の幸運(?)+αで生き抜いていきます 作:黒霧春也
もう片方の遊戯王はまたかけてませんがコチラはできたので、投稿してみます!(幽霊みたいなってエタっていてすみませんでした )
トウカジムの先代ジムリーダー・クロウさん。個人的には想像もつかなかったので顔を合わせると。
「初めましてクウヤさん。自分はクロウといいます」
「は、はい。よろしくお願いします」
受付にトウカジムの客室に通されたので待っていると、白髪の増えたオールバックに覇気のない話し方をする中年男性。
見た感じは原作のSVに出てくるアオキさんとソックリだな。
(この方がクロウさんか)
ある意味、個性がない人でノーマルなのかと感じつつ対面に座ったクロウさんはコチラに大きく頭を下げてきた。
「クウヤさん、この説は家族と街を助けていただきありがとうございました!」
「! えっと、トウカシティを救ったのはチャンピオンのダイゴさんですよ」
「確かに表向きはそうなってますね」
「!?」
目立つのが嫌だったので事件解決の1番の功労者はダイゴさんに押し付けた。なので状況を知らない人達からすればチャンピオンが解決した事になっている。
だがクロウさんは俺がメインで動いた事を知っている様だ。
「自分も連絡を受けて他の地方から戻ってきた時、トウカシティはダイゴさん達に助けて貰ったとお聞きしました」
「その通りではありますね」
「ええ! でも久しぶりに出会った妻と娘に聞くと貴方の名前が出てきました」
「ああ……」
あの2人がバラしたんだな……。
俺は思わず苦笑いを浮かべていると、頭を上げたクロウさんが言葉を続けた。
「それで互いに涙を流しながら状況を聞きここに来ました」
「……」
「なぜ全く関係のない貴方が助けてくれたのはわかりません。ですがおかげで助かりました!」
もう一度頭を下げるクロウさんに、俺は真面目な表情になりつつ頷く。
「貴方の娘さんであるエメラルドさんに同情したのと、彼女達に借りがあったので返す為にやりました」
「そ、そうなんですね……」
「はい。後は個人的な理由もありますが置いておきますね」
流石に原作を修正する為とはいけないのでお茶を濁しつつ、そのタイミングで部屋の扉をノックされる。
すると中に入ってきたのは元チンピラで今はジムトレーナー(奉仕中)のコレアが、笑顔を浮かべながら近づいてきた。
「どうぞ」
「失礼します! あの、クウヤさんが言っていたトレーナー達がトウカジムを訪ねてきました!」
「そうか! で、相手の見た目は?」
「ええ! 金髪でエメラルド色の目をした少女と白い帽子にルビー色の瞳をした少年です!」
「!! クウヤさん!」
「ハハッ、ええ! 行ってきてください!」
「わ、わかりました! 失礼します!」
コレアから訪ねてきたトレーナーの見た目を聞いたクロウさんは勢いよく立ち上がり、俺の目の方に視線を合わせた。
そして何か言いたげだったので俺は予想して言葉を返すと、彼は一礼した後に足早に部屋から出て行く。
「あのオッサン! ホルビーの様な走りで出て行ったな」
「まあ、離れ離れになっていた娘さんと出会えるならそうなるだろ」
「へえぇ! あ、裏団長はあーし達と久しぶりにあったらどうするの?」
「うーん、久しぶりと言いながら普通に話すかな?」
「ええっ! そこはあーし達をタップリと可愛がってほしいぜ!」
「!!」
いつの間にか俺の隣に座ったコレアは肉食獣みたいな目で舌なめずりをしている。てかコイツの年齢は確か15歳で今の俺よりも2つ上だったよな……。
「裏団長にはめっちゃお世話になっているからそこそこお返しを」
「お返し? 何がいいんだ?」
「じゃあ頭を撫でてほしいし!」
「あ、はい」
「!! ありがと!」
このまま食われる(意味深)は流石にやばいと思ったが、なんイケメンにしか許されない事を言われた。
すると彼女は嬉しそうにしながら頭を突き出してきたので、俺は少し引きながら手をおく。
「ふあぁ! 気持ちいいっす」
「そりゃよかった」
「フフッ、まるでお兄ちゃんに愛されている気分だわ」
「お前の方が年上だろ(汗)」
「その辺は問題ないし!」
「お、おおう」
確かに前世の年齢を含めると俺の方が年上にはなる。だが今は13歳(今年で)なのでコレアの方が年齢は上なはず。
なのに彼女が目をトロンとさせてコッチを見てくるので。
「それに親にもこうやって愛された事はないから」
「……そうか」
「あ、別にあーしらの中では当たり前の事だから同情しなくていいし!」
「ああ」
彼女達は親のネグレクトや重圧に耐えきれず家から出た奴も多いみたいだ。
コレアも親がネグレクトをして家を飛びだしたが、トレーナーとして上手くいかずにチンピラになったみたいだ。
「それに居場所がなかった裏団長はこうやって場所を作ってくれた! これだけでも感謝しているよ!」
「うーん、でもな……」
「何か思うところがあるんすか?」
「ああ、結論だけ言えばお前らみたいな奴の受け皿になるところが作れたらいいなと思ったんだよ」
「!! それって!」
俺に頭を撫でられているコレアはコチラの言葉を聞き目を見開く。まあ、そこまで驚いているんだと思いつつ続きを話す。
「例えば、キンセツシティにある全寮制の学園を作ったりとかな」
「! でもあそこはイジメとか多いけど?」
「ああ、その辺は難しいだろうが対策はある程度はできると思う」
「ええっ! ほんとッスか!」
めっちゃ嬉しそうに抱きついてくるコレアに、俺は顔を赤めつつ彼女の頭を撫でるのを再開する。
「金や人員がいるのは前提だが、数重視じゃなくて質重視の教育にすればいいだろ」
「質重視?」
「ああ、そうだ!」
例えば1クラス20人で担任・副担任の2人を先生につける。そうすれば大人の目が行きやすいからイジメは減るはず。
それに寮は基本的に1人部屋でプライベートな空間も守るとか、色々提案しているとコレアが焦り出す。
「そ、その話! もっと詳しくしてほしいし!」
「いやあくまで個人的な素人目線だぞ!」
「でも、切り口にはなるっ!」
なんかよくわからないが俺は妄想レベルの学園作成を言葉にしていく。それをコレアはポケットから取り出したメモ帳に書いて行く。
(こんな意見が使えるのか?)
俺は疑問符を浮かべまくっていたが彼女と話すネタとしてはありだと思いつつ話して行く。
〈余談〉
俺が妄想で話していた学園が1年後に本当に開講とは思ってもなかった。てか、スポンサーである大企業のデポンコーポレーションの資金力が凄すぎて、キンセツシティの学園レベルの施設が完成して別の意味で点になるのだった。