丸腰でポケモンの世界に転移したが持ち前の幸運(?)+αで生き抜いていきます 作:黒霧春也
ツバキは無事にカナズミジムを突破してストーンバッジを入手した次の日。
俺はポケモンセンター内にあるフレンドリーショップで旅に必要な道具を探していると笑顔を浮かべたツバキに一言。
「お前な……。まあ、次はオレが勝つから首を洗っておけよ」
「ニナッ!」
「はっ、そうかよ」
「ルル!」
自信満々っぽくバッジを見せてくるツバキだがその表情は少し引き攣っていた。
(なんか無理矢理笑顔を作っている感じだな)
何かを引きずってそうだが俺が気にしても仕方ないので流しておき、俺はツバキと共に必要な道具を購入した。
「俺達も負けないようにしないとな」
「ルルッ♪」
俺の肩に乗っているルナも可愛く声を発し、互いに再戦する事を誓って別れた。……のはいいが。
「って、次はどの街に向かえばいいんだ?」
「ルル?」
当たり前の話だがスマホロトムを持ってないのでGPS付きのマップやポケモン図鑑が使えない。なので、ぶっちゃけ記憶を頼りに動くしかないのだが……。
「ないときついな」
「キルルッ」
1台10万円もするスマホロトムなんかそう簡単に買えるか!と、俺は財布の中にお金を見ながらため息を吐く。
(お金は大切だな)
金欠はどこの世界でも悲しい(泣)。俺は残ったお金をどう使うか悩んでいるとルナが何かを見つけた。
「ルルッ!」
「え? ムロタウン行きの船があるって?」
「キルル♪」
ふと船着場の方を見るとムロタウン行きの船が止まっていたので、俺は思わず歓声を上げた。
「おお、ナイスだルナ!」
「ルルルッ♪♪」
俺は彼女を軽めに抱きしめると向こうも嬉しそうにしており、周りの人達には生暖かい目で見られたが気にせず進んだ。
(次はムロタウンだな)
トウカの森を通ってトウカシティに行くのも手だったが、個人的にはあまり入りたくないので俺は早速チケット(三千円)を払って船に乗った。
「なんとか間に合った」
「ルルッ……」
出発時刻の5分前に乗船できたので安心しながら次の目的地であるムロタウンに向かって海の景色を見始めた。
ーーーー
夕方、船酔いになりかけながらムロタウンに到着したので気持ち悪くなりながら降りるとそこには。
「ここが……って? ええ」
「ルル?」
何かお祭りがやっているのか、島の人達が浴衣を着て踊って変な看板を元持ちながら……って、ええ!?
「さあ、きずぐすり祭りの開始だよ!」
「「「きずぐすり♪きずぐすり♪」」」
(待て待て待て!?!?)
中央には大きなステージがありそこでは鉢巻を巻いた男性と浴衣を着た女性がなんとも言えない踊りにきずくすりの絵が飾ってあった。
(つ、突っ込むのはやめよう)
なんとも言えない気持ちになりながら巻き込まれないようにポケモンセンターに向かい始める。
「こ、これがきずぐすり祭りなんだな」
「ルル……」
「まあ、言いたい事はわかるよ」
オレの隣で呆れた表情をうかべているルナの視線を浴びつつ、スルーして彼女と共にポケモンセンターに向かっていると建物が見えた。
「なあ、ルナ。行きたいところがあるんだが明日行ってもいいか?」
「ルゥ?」
「場所? まあ、その辺はお楽しみに」
きずぐすり祭りのインパクトが頭から離れないが、俺はなんとか気持ちを切り替えながらルナにある質問をする。
(これは原作の確認にもなるからな)
このホウエン地方はシンオウ地方には劣るが危険が多い。
そのためまずはこの町の近くにあるある場所に行きたいのでルナに許可をとりつつ明日のプランを考えた。
〈余談〉
きずぐすり祭りの影響でポケモンセンターでもポスターが貼られていたが、俺達は見なかったことにして宿泊する部屋を借りて飯時以外は外に出ないようにした。
16時25分。誤字脱字報告ありがとうございます!