DragonballVivid   作:blacktea

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はい、大変長らくお待たせしました!そして申し訳ございません。自分の力量不足で次の話を持ってこの小説を打ち切りにさせていただきます。詳しい事は日記に書かせていただきますので。
尚、今回はDBHからあるキャラを登場させます。超バーダックはOVAで知ったので。たぶん、DBHからは初だと思います。因みに作者はやった事がありません!それではっ!


奇跡を起こせ! 未来を担う超戦士と超魔導師

「アインハルトさん、今出てきたのって……。」

 

「悟天さんのお父様に似てましたね。一瞬でしたのではっきりと確認はできなかったですが。」

 

 

目が慣れて空を見上げた二人の視界に映ったのは赤い炎に黄金の輝きを宿した人物。姿を捉えたのは虹色の湖から現れた一瞬だったが、その容姿は悟天の父親の孫悟空に酷似していた。

 

しかし悟空に似た男性は上昇している途中で色が薄れて最終的に消えてしまう。

 

 

「き、消えちゃいましたね……。」

 

「さっきのはなんだったのでしょうか。」

 

「さあ……あ、アインハルトさん! 湖が!」

 

 

先程出てきた男性は何なのかと疑問を感じる二人だったが、ふと湖へと視線を変えると何時の間にか虹色の輝きを放っていた湖は普通の湖へと戻っていたのだ。

 

 

「とりあえず、これから……きゃっ! どうしたのクリス?」

 

「にゃあ!にゃあ!」

 

「ティオ、あなたもですか?」

 

 

突然腕を引っ張られ身振り手振りを行うクリスにヴィヴィオは首を傾げる。アインハルトもティオの動作に同様の反応を起こすが慌ててる様子からすぐに何かを伝えたいのだと理解し背後を振り向くと気が付く―――闇色の空に溶け込んで飛翔してくる魔人の存在に。

 

 

「ゴッドリングを渡せえええええええええええっっ!!!!!!!」

 

「オゾット!?」

 

「こっちに向かってきます!」

 

 

邪悪なる炎を身に纏い鬼気迫った形相で接近するオゾット。狙いは間違いなくヴィヴィオが持つ金色の指輪。何故あそこまで指輪に執着するのか理解できないが、素直に指輪を差し出せば無事でいられる保証はなく、むしろ更なる危機に陥る可能性の方が高いだろう。

 

だからこそ絶対死守しなければならないとアインハルトはヴィヴィオを守るように前に立とうとするが……。

 

 

「邪魔をするなあああぁーーーーーっ!!」

 

「――きゃああああぁぁぁっ!!」

 

「アインハルトさん!? ティオ!クリス!」

 

 

オゾットが腕を振るうと風圧が放たれアインハルトと肩に乗ってたティオとクリスまで巻き込まれて湖の方角へと吹き飛ばされてしまう。

 

 

「あ、あああ……。」

 

 

既に手が届く所まで迫っていたオゾットは彼女の腕を掴みとろうと手を伸ばす中、残されたのが自分一人だけという絶望的な状況に追い込まれたヴィヴィオは恐怖でまともに声が出せず、反射的に目を瞑る。

 

 

「これでゴッドリングはわたしの……――なにっ!?」

 

「……え?」

 

 

が、掴まれる感触はなくヴィヴィオは不思議に思って目を開けると伸ばされたオゾットの腕は目の前で止まっていた――彼等の間に立つ青年の手によって。

 

 

「だあっ!」

 

「がああぁぁっ!!」

 

 

そして青年が拳を振るうとオゾットの顔面に減り込み低空飛行で後方へと吹き飛んで地面に深く叩きつけられる。

 

 

「ふうっ、大丈夫ヴィヴィオちゃん?」

 

「ふえっ!? あ、はい。助けてくれてありがとうございます!」

 

 

振り向いた黒髪の青年に声を掛けられたヴィヴィオは慌ててペコッと頭を下げて礼を述べるが、ふと名前を呼ばれた事に疑問を感じて青年を見上げる。

 

 

「あ、あの~どうしてわたしの名前を知ってるんですか? 何処かでお会いしましたっけ?」

 

「え? 何処かって毎日会ってるじゃないか。ボクの事忘れちゃったの?」

 

 

不安そうな表情を浮かべる青年の顔をじっと見つめれば、やがて一人の人物を連想する。顔立ちや口調、そして青年から感じられる気が自分の想い人でもある無邪気な少年と重なり――

 

 

「……も、もしかして悟天くん!?」

 

「そうだよ。よかった、思い出してくれたんだね。」

 

 

名前を呼んでくれた事に青年は元気よく返事を返して微笑む。だがヴィヴィオは未だに驚きを隠せずにいた。原因は悟天の外見が変わっていた事、身長だけではなく容姿も子供の彼と異なっていたのだ。髪型は父親と同じ四方八方に伸びておらず肩に掛かる程度に降ろした黒髪、服装も道着ではなくラフな服装だった為、気を察知できなければ気づくのにもっと時間が掛かっていただろう。

 

 

「おーい! ごてーーん!!」

 

 

続いて真上から聞こえた声に反応して二人が空を見上げると此方へ向かって青年が飛翔してくる……アインハルトを抱き抱えた状態で。

 

 

「あ、トランクスくーん!」

 

「アインハルトさん! 無事だった……え!?トランクスくん!?」

 

 

ヴィヴィオはアインハルトの無事な姿を確認して喜ぶが、悟天の口から聞こえた言葉を聞き驚いて青年へと目を向ける。青年の髪型や髪の色は確かに彼女の知る年上の少年と同じもので、目付きも非常に似ていた。悟天同様身長が伸びて服装も変わっていたが、それでもトランクスの面影は残っている。

 

 

「ほら、もう出てきていいよ。」

 

「にゃあ!」

 

「………。」

 

「――クリス!」

 

 

そしてトランクスが降下すると同時に彼の懐からクリスとティオが飛び出てヴィヴィオは嬉しそうにクリスをぎゅっと抱きしめる。

 

 

「トランクスくんが助けてくれたんだね。」

 

「ああ、悟天を追いかけようとした時にちょうどアインハルトちゃん達がこっちに落ちてきたんだ。いきなりだったから驚いたぜ。」

 

「そうだったんだ。よかったですねアインハルトさん。」

 

 

トランクスから事情を聞いてヴィヴィオはアインハルトに声を掛けるが、アインハルトは何も答えずただ俯くのみ。もしかして聞こえてなかったのかと思い彼女の顔が見える位置まで接近してみると。

 

 

「あれ? アインハルトさん、顔が赤いですよ?」

 

「……ッ!? 私なら大丈夫です。それよりトランクスさん……その、そろそろ降ろして頂けませんか……。」

 

「へ? ご、ゴメン! すぐに降ろすから!!」

 

 

トランクスに降ろされてようやく自分の足を地につけるアインハルト。だが未だに頬を染めたままでトランクスも同様の反応を起こし互いに目を逸らす。そんな二人の様子に疑問を感じる悟天とヴィヴィオ。それからトランクスとアインハルトが普段通りに戻ると本題へと入る。

 

 

「でも、どうして二人とも大人の姿になってるの?」

 

「それがオレ達にもわからないんだ。気が付いたらこの姿になってて……。」

 

「そういえば、目が覚めた時カラダが光ってたよね。」

 

「そうそう、虹色っぽかったよなぁ。それで光が消えるとさっきまでの痛みがなくなっててカラダが成長してたんだ。」

 

 

その後にオゾットの強い気を感じて湖から飛び出したのだと説明を続ける中、黙って話を聞くアインハルトは彼等の言葉に気になる点があった。

 

 

(虹色っぽい光……ゴッドリング……まさか!)

 

 

虹色の湖を思い出す、ああなった原因はヴィヴィオの持つ金色の指輪から光が放たれた為。そして、湖から姿を変えて出てきた悟天とトランクス……――間違いなく指輪との関連性はあるだろう。

 

 

「恐らくですが、悟天さんとトランクスさんの姿が変わった原因はヴィヴィオさんの魔力を媒介にしたゴッドリングの光を浴びたからかと……。」

 

「ヴィヴィオちゃんの魔力? ……あっ!」

 

 

一度ヴィヴィオに目を向けてから悟天とトランクスは思い出す。彼女の魔力光が虹色だった事に。

 

 

「じゃあ、オレ達ヴィヴィオちゃんに助けられたんだな。」

 

「ありがとうヴィヴィオちゃん!」

 

「え? にゃ、にゃはは……どういたしまして。」

 

 

いきなりお礼を言われてヴィヴィオは苦笑を浮かべる。あの時は助けるどころか目の前の敵に怯えていた為、どうやって発動したのか覚えてなかった。

一つだけわかるのはゴッドリングの力が自身の魔力だけで魔力を持たない悟天とトランクスを大人の姿に変えてしまう程強大なものだという事。かと言って二人に魔力がついた訳でもなく、大人モードとはまた違う形で飛躍的にレベルアップしているのだと理解できる。

 

 

「これ程までの力があるならオゾットが指輪を狙うのも頷けます。」

 

「そういえばオゾットはどうしたんだ?」

 

「オゾットならさっき悟天くんが吹き飛ばしてあそこに……いない!?」

 

 

先程悟天が吹き飛ばした方角へと顔を向けるが其処には地面が削れた跡だけが残りオゾットの姿は何処にも見当たらず。

 

 

「おっかしいな~もしかして逃げちゃっ……た。」

 

 

悟天が周囲に目を配ると途中で視線が止まる。視線の先にいたのはオゾット。だが、その表情は明らかに怒りを露にして鋭利な牙を剥き出しにし、鋭い眼光で四人を睨み付け手には小さな欠片を握りしめていた。

 

 

「「「「オゾット!?」」」」

 

「貴様等……許さん……絶対に許さんぞおおおおおおおおぉぉぉーーーーーーっ!!」」

 

 

刹那、大気が震え地面に亀裂が入ると咄嗟に近くにいた悟天達は空中へと回避。その間にも周囲の木々は吹き飛び地面は真っ二つに割れて地形を崩壊させていく。つい先程まで満開に咲いていた桜も暴風によって無残に散り、緑の大地は一瞬の内に荒野に変わり果ててしまう。

 

 

「あぶなかったぁ~。みんな大丈夫?」

 

「わたしは大丈夫だけど……あ、あれを見て!」

 

 

ヴィヴィオが指を差した前方には漆黒のオーラを身に纏う魔人の姿。だがその身体は隣に聳え立つ山に並び立つ程大きくなっており、胸元には見覚えのある碧い欠片が複数嵌めこまれていた。

 

 

「ロストロギアの欠片で巨大化したのでしょうか。」

 

「それはわからないけど、さっきより強い気を感じる。けどこれで攻撃を当てやすくなった…―――いくぞ悟天!」

 

 

巨大化したオゾットを見上げる。明らかにパワーアップを果たして威圧感が増しているのを感じながらもチャンスだと思い悟天とトランクスは積極的に攻撃しようと魔人に立ち向かっていく。

 

 

「はああーっ!!」

 

「だああーっ!!」

 

 

左から悟天が右からトランクスが回り込んでオゾットの顔まで接近するとパンチとキックを繰り出そうとするが……。

 

 

「「―――っ!?」」

 

 

攻撃が当たる直前にオゾットの姿が消えてしまう。そして振り向いた瞬間、背後から巨大な手に掴まってしまい、更に掌から生み出された禍々しい漆黒のエネルギーが背中に放たれると地上へと急降下していく。

 

 

「「うわあああああああああああああぁぁぁぁぁっ!!!!」」

 

「悟天くん!」

 

「トランクスさん!」

 

 

地面に叩きつけられた衝撃で砂煙が巻き起こる中、ヴィヴィオとアインハルトは二人が落下した地点へと駆け出す。其処には子供の姿に戻った悟天とトランクスが倒れていたのだ。

 

 

「トランクスさん!大丈夫ですか!」

 

「悟天くん!しっかりして!」

 

「ふっふっふ、ようやく邪魔者はいなくなった。さぁ、今度こそゴッドリングをいただくぞ。」

 

 

倒れた悟天とトランクスを見下ろせば、オゾットは足音を響かせながらゆっくりとヴィヴィオ達の元へと歩み出す。

 

 

「うっ、ぐ……オゾットがくる……。」

 

「にげて……ヴィヴィオちゃん……。」

 

 

徐々に迫りくるオゾットに気付いた悟天とトランクスは二人に危険が及ぶ前に逃げるよう告げるが、さっき受けた攻撃のダメージで動けない。

そんな中、少年二人の無事を確認したヴィヴィオとアインハルトは静かに立ち上がり、オゾットの方へと顔を向ける。

 

 

「ううん、逃げないよ。怖くないと言ったら嘘になるけど、それで逃げたらまた大切な人を失うかもしれないから。だから、わたしは戦う……わたしの大切な人達を守る為に!」

 

「私もヴィヴィオさんと同じ意見です。確かに手強い相手ですが、諦めるつもりはありません。私達を守ってくれた人達の為にも、そして覇王の名に恥じない為にも此処で貴方を倒します!」

 

 

もはや迷いはない。大切な者を守る為に少女達は戦う覚悟を決意する。それがどれだけ強大な相手だろうと、どれだけ力の差があろうと、決して屈せずに闘志を燃やしていく。

 

そして少女達の鮮烈な想いは―――再び奇跡を呼び起こす。

 

 

「えっ!?」

 

「あの光は……!」

 

 

突如ヴィヴィオの指から金色の指輪が勝手に抜けると宙へと上昇し、ヴィヴィオとアインハルトの意志とは関係なく彼女達の魔力が指輪に集まり黄金の光へと変化して倒れた少年達を呑み込む。

 

 

「な、なんだ! カラダの中からパワーが溢れてくるぞ!!」

 

「わぁ~~力がみなぎってきた!!」

 

 

ボロボロだった悟天とトランクスの傷が癒え、黄金の光を身に纏ったまま立ち上がればヴィヴィオとアインハルトの前に立ち左右対称に並んで両腕を伸ばす。少年達の動作を見て互いに頷いた少女達も頭上に手を掲げると、クリスとティオがそれぞれの主の手中へと収まり。

 

 

「セイクリッドハート!」

 

「アスティオン!」

 

「「フュー……ジョン!」」

 

「「セーーーットアーーーップ!!」」

 

「「はあっ!!」」

 

 

少年達の指が重なり、少女達の足元に魔法陣が浮き出たのと同時、黄金の指輪から太陽の如く眩しい光が発生し周囲全体を包み込む。オゾットも例外ではなく咄嗟に両腕で顔を覆い隠し、光が治まった頃を見計らい少しずつ腕を引いて改めて正面に視界を向けては―――

 

 

「ば、バカな!? こんなことが……。」

 

 

オゾットが見た光景は変わり果てた荒野ではなく一面の緑に包まれた平野。背後には満開に咲き誇る桜の木が幾つも聳え立ち、風に流されて舞い散る桜吹雪が消えると三つの人影が立ち塞がる。

 

 

「―――さぁ、正義の時間だ。」

 

 

左右に並び立つのは金色と翠色の長い髪を靡かせる二人の女性。そして中央に立つのは黒と紫が入り混じった逆立った髪の青年。子供から大人へと成長した次世代の超戦士と魔導師は何をもたらすのだろうか、空前絶後の大事件はいよいよ最終局面へと突入するのだった。




(オマケ/NGシーン)

ヴィヴィオ&アインハルト「「セーーットアーーップ!」」

悟天&トランクス「「はあっ!」」

(変身後)

融合戦士(デブ)「さぁ、正義の時間だ」

聖王「………(決まってないよ)」

覇王「………(決まってないですね)」
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