妖精の魔王   作:ルノア

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ララバイの正体

「あれが呪歌(ララバイ)

悪魔を見るのは初めてだがあまりいい気はしない。

「さあて・・・・誰の魂からいただこうかな」

ララバイは値踏みのため全員を見渡している。

「きめたぞ、全員まとめてだ」

ララバイは大きく息を吸う。

「氷竜の咆哮!」

その口にブレスを叩き込む。

「がふぁっ!?」

追撃にエルザの剣撃がララバイの足を切り裂く。

「ぬ」

さらにナツが呪歌(ララバイ)の顔まで登り蹴りをかます。

「小癪な!!!」

少し揺らいだがはすぐに大勢を建て直しナツめがけて複数のエネルギー弾を放つ。

その攻撃はナツには当たらずほかのギルドのマスターたちめがけて飛んでいく。

だがその攻撃はグレイによって防がれる。

「アイスメイク・・・(シールド)!」

エネルギー弾は即座に展開された氷の盾により防がれる。

さらに次の攻撃のためにグレイは両手を合わせ構える。

「アイスメイク槍騎兵(ランス)!!!」

無数の氷の槍は呪歌(ララバイ)の脇腹を貫く。

「ナツ、エルザ、グレイ、連携攻撃だ!」

「「「わかった」」」

これより最強の4人による悪魔の蹂躙が始まる。

「氷竜の咆哮 極射!」

限りなく細められた冷気の息吹が悪魔を凍らせていく。

「右手と左手の炎を合わせて、火竜の煌炎!」

巨大な火球が両手を合わせたナツの拳と共に振り下ろされる。

黒羽の鎧に換装したエルザが呪歌(ララバイ)を切り裂く。

グレイの造形魔法が呪歌(ララバイ)の形を奪っていく。

「どいてろナツ!氷竜の尖角!」

巨大な氷の剣を作り出し敵にそれを打ち込む。

その一撃で上半身を縦真っ二つに切り裂いた。

たおれた呪歌(ララバイ)は定例会の会場を押し潰す。

「見事」

周りの人からの驚きの声が上がっていく。

「ゼレフの悪魔がこうもあっさり・・・」

「こ・・こりゃたまげたわい」

「す・・・・すごい」

周りの声でシグレが起きた。

「大丈夫か?」

「うん、だいじょうぶだよ」

「よかった。まぁ、定例会の会場が壊れなきゃもっと良かったけどな」

「またやっちゃったの?」

「またとかいうな。基本的に俺はあまり悪くないはずだ・・・たぶん」

「何でそこに自信がないのだか・・・それよりこのまま残っといてもいいの?」

「いいわけねーよな」

「「「ぬああああっ!!!、定例会の会場が・・粉々じゃ!!!!」」」

どうやらばれてしまったようだ。

「捕まえろーっ!!!」

「おし、まかせとけ!!!」

「アホか、お前はつかまる側だ!」

ナツをぶん殴って引きずって行く。

「なんというかいつもだおりだね」

「そうだな」

俺とシグレは笑いあいながら逃げる。

 

 

それから鉄の森(アイゼンバルト)は死神エリゴールを除き全員が逮捕された。

呪歌(ララバイ)は評議会により再封印された。

とはいっても、あそこまでぼろぼろだとおちおち復活もできないだろう。

さて今日はナツVSエルザの試合だ。

「シグレ、準備できたか?」

「ちょっと、待って!」

「早くしろよ」

女の子が支度に時間がかかるのは人でも猫でも同じようだ。

「それにしてもあれがゼレフの負の遺産」

負ということは正の遺産もあるのだろうか?

「用意できたよルノアール!」

どうやら考えるのは今度にした方が良さそうだ。

「それじゃ行くか」

俺たちはギルドの前まで足を運ぶ。

そこではギルドな皆が集まり二人の戦いを今か今かと待っていた。

「おっ、カナ。賭けか」

「ルノアール、あんたも一つひかっけていかないかい?」

「それじゃ、エルザに1万ジュエルで」

「おぉ、いくねー!」

「ルノアール!始まるよ!」

エルザとナツの方へと体を傾ける。

「こうしてお前と魔法をぶつけあうのは何年ぶりかな・・・・・・・・」

「あの時はガキだった!!!今は違うぞ!!!今日こそお前に勝つ!!!」

(大丈夫か?絶対二人とも本気で行くつもりだぞ)

ギルド倒壊しなかったら良いなー。

ただただ祈るばかりである。

「私も本気でいかせてもらうぞ。久しぶりに自分の力を試したい」

エルザが鎧を換装する。

「すべてぶつけてこい!!!」

エルザは炎帝の鎧に換装する。

「耐火能力の鎧か」

「ナツには相性悪いかな?」

「いいや、どうだろうな。雨垂れ石を穿つというしな」

「繰り返せばいけるってこと?」

「まぁ、そうだが。でもエルザにとってはあんな物、護身用程度だろ」

「そうなのかな」

できれば被害は出さないでほしいよな。

どうせ修理に駆り出されるの俺とかなんだから。

「始めい」

マスターの掛け声とともに試合が始まる。

ナツが次々と放つインファイトをエルザはかわしていく。

ナツが蹴りを放つために地面に手を突いた。

エルザはそれを見逃さず蹴りを避け、ナツの両手をスライディングで払う。

だがナツはブレスで追撃を阻止し体勢を立て直す。

そこから両者の攻撃がぶつかろうとしたとき割り込むように音が鳴った。

「そこまでだ」

評議員の使者が間に割り込む。

「全員その場をうごくな。私は評議員の使者である」

にしても今更、何をしに来たというのだろう?

「先日の鉄の森(アイゼンバルト)テロ事件において、器物損壊罪の容疑でエルザスカーレットを逮捕する」

「今、なんて!」

飛び出そうとしたシグレを捕まえる。

「なんで止めるのルノアール!?」

「今、ここで飛び出しても意味がない。しかも評議員にはジークレインがいるんだぜ」

「ジークレインならエルザを悪い様にはしなっていうの!?」

「そうだ。それにこれは正当な罪だ、今まで見逃されてた方が不思議なぐらいだったんだ」

「・・・・」

シグレは黙り込む。

ナツが殴りかかろうとしたので俺はナツを抑え込む。

「連れていってもいいけど、もしかしたら俺も暴れる可能性もあるから・・」

にらみを利かせて言葉をつづける。

「なるべく刑については善処してくださいね」

 

 

 




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