ルーシィはホロロギウム中で何か言っていた。
こっちから見たら口パクしてるようにしか見えない。
「なんて言ってるんだ。」
ナツがホロロギウムの中のルーシーに声をかけるとホロロギウムが代わりに答えた。
「私ここにいると申しております。」
「何しに来たんだよ。」
それに対してナツが突っ込みを入れた。
「マカオさんはこんなところに何の仕事をしに来たのよと申しております。」
その問いに対しては俺が答えた。
「大猿バルカン退治だ。」
バルカンとはいろいろな種類がいるが今回退治しに行くのは雪山に生息する白いバルカンだ。
「私帰りたいと思うしております。」
「はいどうぞと思うしております。」
ナツはルーシィの弱気な発言に対してホロロギウムの口調をまねて答えた。
ナツはマカオの名前を叫んでさがしていた。
「マカオー、どこにいるんだー!」
そんな音に何かがきずいたのかこっちにむかってきた。
「バルカンか!」
足音で分かったので俺はすぐに今いた場所から退いた。
上から飛んできたバルカンはさっきまでいた場所に着地した。
バルカンはこっちを見たかと思うとすぐルーシィのほうへとむいた。
「女!」
そう言って全速力でルーシィを捕まえて逃げ去ってしまった。
「シグレ追いかけるぞ。」
「わかった。」
俺はシグレと一緒にバルカンを追いかけた。
だがバルカンは意外にも足が速かった。
「畜生、見失った。」
俺が困っているとシグレが話しかけてきた。
「僕に任せて。」
シグレはそういうと自分の体を虹色の魔方陣で包んだ。
「ヒューマライズ!」
そして虹色の魔方陣がだんだん消えていくと、
そこから服装はさっきまで猫の状態で着ていた白いポンチョで、
髪は肩まで伸びる黒髪で人懐こそうな顔をした、
人間の少女の姿をしたシグレが現れた。
「そういやシグレ、空飛ぶ以外にも使える魔法あったな。」
俺が思い出したというような顔をするとシグレは頬を膨らませ答えた。
「そうだよ僕は人化魔法とアーカイブが使えるんだから。」
そう言うとシグレは目の前に手をかざしたするとそこから色々な操作魔法を出し検索していった。
「西の方向にバルカンの巣を発見そこに生命反応2体確認、
ルノアールそこにルーシィとバルカンがいるよ。」
シグレはアーカイブを駆使してルーシィの居場所を教えてくれた。
「よし行くぞシグレ後ろに乗れ。」
俺はそういうと銀色の魔道二輪を出した。
「わかった。」
シグレはそういうと魔道二輪の後ろに乗り俺の背中から前に手を回した。
俺はシグレが後ろに乗ったことを確認して魔道二輪を走らせた。
すぐにバルカンの巣にはたどり着いたそこで見たのは
ホロロギウムの中に入ったルーシィを真ん中にバルカンが踊っていた。
「女!女!女!女!!!」
最後にこちらのシグレにきずいてこっちに振り向いた。
「ここまでちょろいとは思わなかったな。」
「そうだね。」
俺は取り合ずバルカンにマカオの居場所を聞くことにした。
「おいサル、マカオはどこだ?」
「男知らない。」
どうやら知っているらしい。
「誰がマカオが男だって言った。」
「ウキッ!」
バルカンは自分がぼろを出してしまったことにきずいたらしい。
「マカオはどこだー!」
そんなことを叫びながらナツが飛び出してきた。
だがしかしバルカンはナツを捕まえ近くの窓のような穴から放り投げた。
「サル~!」
ナツはそんなことを叫びながら谷底に落ちていった。
いつの間にかルーシーはホロロギウムから出てナツの安否をさっきの窓のような穴から確認していた。
「なんてかっこ悪い登場してるのよ。」
そう言ってルーシィはナツが無事でいてくれるように祈っているようにバルカンに振り返ると金色の鍵を一本取りだし振り下ろした。
「開け金牛宮の扉タウロス!」
青色の魔方陣が現れたかと思うとそこから乳牛カラーの斧を持った二足歩行の人のような牛が現れた。
「牛?」
バルカンが疑問に首をかしげているとルーシーが答えた。
「タウロスは私が契約している精霊で一番のパワーの持ち主よ。」
「ルーシーさん相変わらずナイスバディ—ですね。
それにそこの御嬢さんもきれいな体してますね。」
その言葉に身の毛がよだったらしくシグレは猫のすがったに戻って俺の後ろに隠れた。
「こいつもエロかった。」
ルーシィが頭を抱えているとバルカンはとんでもない発言をした。
「俺の女盗るなこれからぎっこんばったんしようと思ってたのに。」
「俺の女?」
タウロスはバルカンの問題発言に対してにらみを利かせて聞き返した。
「それはもう聞き捨てなりませんな。」
「タウロス!」
ルーシィがタウロスの名前を呼ぶとタウロスはそれにこたえるように斧を振り回し始めた。
そしてそれをバルカンにたたきつけただがバルカンはそれを受け止めタウロスを蹴り飛ばした。
タウロスは斧を手放してしまいそのまま近くの壁に頭をぶつけ気絶した。
「見守っておこうかと思ったが出番が来ちまうか。」
俺は息を吸いバルカンめがけてブレスを放った。
「氷竜の咆哮!」
そのブレスはバルカンが持っている斧にあたりバルカンは冷たくて斧を手放した。
俺はとりあえず近くの氷を手に取りそれを丸々食べた。
「こんな場所は俺にとっては最高の場所だからな負けることなんてないぜ。」
俺はさらに手元から銀色の魔方陣をだし。
そこから一振りの大剣を出した。
「竜騎士の氷剣!」
俺は大剣の刃の部分を凍らせてバルカンにたたきつけた。
バルカンはそのまま壁まで吹き飛ばされて気絶した。
さらに驚いたことにバルカンの体が光につつまれそこから青髪のおじさんマカオが出てきた。
「マカオがでてきた。」
マカオが出てきて驚いているとナツが落とされた谷底から出てきた。
「マカオはどこだー!」
それをなだめるようにシグレはナツに説明した。
「バルカンはルノアールがたおしたしマカオさんもあそこだよ。」
とりあえず俺はマカオを横にし治療することにした。
その間ナツが騒いでいたので殴って黙らせた。
「マカオ、ロメオが待ってるんだ目を開けろよ。」
「ナツ騒ぐなマカオの傷に触る。」
そんなやり取りをしているとマカオは目を覚ました。
「面目無い19匹はたおせたんだが20匹目でテイクオーバーされちまった。」
「S級じゃないんだから19匹倒せれば十分だ。」
俺はマカオの応急処置をした後ナツたちと一緒にマカオを抱えてギルドに帰った。