妖精の魔王   作:ルノア

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1ヶ月ぶりぐらいの投稿です。
遅くなりました。



鉄の森 編
紅き妖精の鎧魔導士


俺は今日も仕事を探して掲示板を覗いていた。

いつものようにナツとグレイがじゃれているが気にしない。

「エルザの帰り遅いね」

シグレは寂しそうに話しかけてきた。

「どうせまた適当に帰ってくるだろうから心配するな」

俺がシグレにそう言うとギルドの玄関扉が勢いよく開かれた。

「エルザが返ってきた!」

扉を開けたのは深刻そうな顔をしたロキだった。

その言葉を聞いた瞬間騒がしかった周りのギルドメンバーたちが一瞬のうちに黙った。

「やっぱりエルザさんてすごい魔導士なんだ」

ルーシーが感心したように言ったので緊張をほぐらかすために若干の訂正を加えた。

「そこまで緊張しなくていいぜ、れっきとした人間だしミラにも並ぶ美人だ」

「そうなんですか」

ルーシィは俺の説明を聞いて少し緊張がほぐれたようだ。

カシャン カシャンと玄関の向こうから鎧の音が聞こえる。

「エルザ!」

シグレは嬉しそうにエルザの方に飛んでいく。

飛んでいったシグレを抱えてエルザが帰ってきた。

ついでに巨大な角を抱えて。

「今、戻ったマスターはおられるか?」

「き・・綺麗」

ルーシィは予想よりすごかったのか感嘆の声を上げていた。

「お帰り、マスターは定例会よ」

「そうか」

「エルザさんそれなんスカ?」

「討伐した魔物の角だ。土産と言って飾りを施してくれた。いるか?」

「いえいいっす」

「なら俺にくれよエルザ」

誰ももらわなそうなんで手を上げてみた。

「そうか、なら外に置いておくから後で持ち帰っておけ」

「わかった」

「それとルノアールお前また私を売ったな!」

「ばれましたか」

実は俺には副職として週刊ソーサラーに本人に黙って

写真を売ってたりするのである。

そしてエルザは皆に注意していく。

「カナ、なんという格好で飲んでいる」

「ビスター、踊りたければ外で踊れ」

「ワカバ、吸殻が落ちているぞ」

「ナブ、あいからわずリクエストボードの前をうろついているだけか?仕事をしろ」

「マカオ!....」

マカオの場合は懸ける言葉が見つからないらしい。

「まったく世話が焼けるな、今日の所は止めといてやろう」

「ナツとグレイはいるか」

ナツとグレイの方を見るとさっきまで喧嘩していたのに取り付けたように仲良くしていた。

「やぁ、エルザ俺たち今日も仲良くやっているぜ」

「アイ」

グレイとナツは冷汗だらだらでナツに関してはハッピーの真似までしているしている。

「そうか、親友なら時に喧嘩もするだろうがしかし私はそうやって仲良くしているのを見るのが好きだ」

「いや別に親友ってわけじゃ」

「アイ」

「こんなナツ見たことない」

ルーシィが驚いているとミラが説明した。

「昔ナツがエルザに喧嘩を売ってボコボコにされたんだよ」

「グレイは裸で歩いているところ見つかってボコボコにされたんだよな」

マカオはグレイがエルザにおびえている理由を言った。

それに合わせてカナはロキの話をし始めた。

「ロキはエルザを口説こうとしてやっぱりボッコボコ自業自得だね」

「そういや俺はエルザが楽しみにしてたスイーツを食べてボコボコにされたな」

俺たちはそんなことを言いながら笑っていた。

「ナツ、グレイそれにルノアール頼みたいことがある」

(エルザが頼み事とは珍しいこともあるもんだ)

「仕事先で厄介な話を耳にした。本来ならマスターの判断を仰ぐところだが早期解決が望ましいと私は判断した。3人の力を貸してほしい。ついてきてくれるな?」

「俺は別にかまわないぜ。どうせ暇だし」

ナツとグレイは悩んでいるらしい。

「ナツとグレイとエルザにルノアールこれってギルド最強のチームかも」

(そうだろうか?俺の代わりにミラが入ればもっと強いと思うけどな)

ミラの言葉に疑問を覚えながら今日の依頼はやめておくことにした。

 

 次の日

 

「待てー!」

俺は出発した列車を追いかけて線路を爆走していた。

「何やってるのルノアール、寝坊なんかしちゃダメじゃん」

「少し黙ってろシグレ、舌かんでも知らんからな」

俺はシグレを抱え近くの木を踏み台に列車に飛び乗った。

「あ、やべ」

(忘れていた自分が乗り物酔いすることを)

案の定、俺は着地した瞬間グロッキーになりながら匍匐前進で列車の中へと入って行った。

「まったく、情けないよルノアール」

「言い返す言葉も見つからない」

俺たちがエルザたちが乗っていた車両にたどり着いたころにはナツを残してエルザたちはいなくなっていた。

「羨ましいね、あんた正規ギルドかい」

陽気にナツに話しかけたのはカゲと書かれたコートを着た男だった。

そしてその男はナツの顔を踏みつけた。

「正規ギルドが調子こいてんじゃっねーよ。妖精さんよ!」

ナツは酔っているせいか動かない。

「うちらがお前らの事なんて呼んでるか知ってるか?ハエだよ。ハエ」

(あいつ俺たちのギルドの事、ハエって言ったのか?)

そう考えるとふつふつと怒りがわいてくる。

俺が動く前にナツが動いた。

ナツは手に炎をまとわせたがすぐに消えてしまった。

「なんだその魔法?魔法てのわな、こうつかわなきゃ」

コートの男は足元から影が飛び出させそれでナツを殴りつけた。

そのあと急に列車が止まった。

「よーし、止まったな。おいそこのカゲ、お前、うちのギルドをバカにしたのか?」

俺がコートの男に質問を投げかけると男は取り乱し始めた。

「何?もう一人いたのか!」

「つべこべ言ってんじゃねー!」

ナツは男が驚いているすきを突くように炎を拳にまとわせ男めがけて放った。

「ガードシャドー!」

男の影は主を守るように盾になった。

だが威力は凝らしきれずに後ろに吹っ飛んでいった。

「あぶな」

俺は飛んできた男をよけると足元に趣味の悪そうな笛が落ちてきた。

「なんだこの笛?」

俺が笛を拾い上げようとすると影がそれをもっていってしまった。

「なんだピンピンしてじゃねーか。でどうだった?うちの仲間のハエパンチは?」

俺が感想を聞こうとすると男は起き上がった。

鉄の森(アイゼンバルト)に手出してタダで済むと思うなよ!」

「お前こそ妖精の尻尾(フェアリーテイル)を侮辱してタダで済むと思うなよ   」

俺が忠告すると列車は運転を再開し始めた。

「やべ、ナツ!出るぞ」

俺はそう言い列車から飛び降りた。

 

 

 

 

 




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