妖精の魔王   作:ルノア

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魔王と鉄の森

俺は、列車から飛び降りた瞬間、相棒の名を呼んだ。

「シグレ!」

「口、閉じといて。舌、噛むかもしれないから!」

飛び出した俺の体は、シグレによりキャッチされた。

一緒に飛び出したナツは、前から走ってきた魔導四輪の上に乗っていた

グレイと頭をぶつけた。

頭をぶつけた二人はそのまま魔導四輪から落ちていった。

「大丈夫か!?ナツ、グレイ!」

「あい」

どうやら無事なようだ。

俺はそのままシグレに体を放してもらい地面に着地した。

「遅れて悪いかった」

「いてーだろ、ボケ」

「うるせー!よくもおいていきやがったな」

「おい、ナツ。それは乗り物酔いするお前が悪い」

「なんだとー!お前も乗り物酔いするだろ!」

「すまない。だが無事だったようだな」

エルザはナツの無事を喜んでかナツの頭を胸(鎧越し)にたたきつけた。

「かてー」

「無事でもないと思うぞ。なにせ鉄の森(アイゼンバルト)に襲われたんだからな」

「馬鹿者!」

エルザの張り手が飛んできた。

その瞬間、近くにいたナツを、盾にした。

「アイゼンバルトは、私たちが追っているものだ!なぜみすみす見逃した!」

「あまり怒るなよ。なにせ俺たちは、乗り物じゃまともに、戦えないんだかよ」

「それもそうだが」

「なにせ、あの列車に乗ってたんだ、今から走れば問題ないはずだ」

「そうか、なら善は、急げだ乗れ!」

「俺は魔導四輪なんかよりも早く行けるから俺は先に言ってるぞ」

そう言って俺は魔導二輪に乗りひとりで走って行った。

「あの笛、俺の記憶が確かなら呪歌の類のはず。そんな危険なとこにシグレを行かせるわけにはいかない」

全力でアイゼンバルトの乗った列車に、追いつくため魔導二輪を走らせた。

「クヌギ駅はもういないかなら次はオシバナ駅に行くか」

急いでクヌギ駅に、たどり着いたが、すでにアイゼンバルトは、クヌギ駅にはいなかった。

さらにスピードを上げオシバナ駅にむかった。

「やっぱりここか」

オシバナ駅にたどり着くとすでに駅員が出入り口をふさいでいた。

「ルノアール!なぜ、先に言った!」

エルザたちに追いつかれてしまったようだ。

「すまない。できれば1人でかたずけようと思っていたんだが」

「お前の処分は、あとでする。今はアイゼンバルトをおとなしくさせるほうが先だ」

「ありがとう」

そう言って俺たちはホームの中に走って行った。

中に入って行くたびに危険なにおいが増していっていった。

「やっぱり魔導士相手じゃ、どうにもならないか」

途中途中で倒れた兵士がいた。

さらに奥に進んでいくと、ついにアイゼンバルトに出会った。

「やっぱり居やがった、アイゼンバルト」

「貴様ら、ララバイで何をしようとしている」

「エルザ、そんなもん明白じゃないか」

「そこの男は気づいたようだな」

「あぁ、ララバイを放送するんだろ」

「わかってるじゃ、ねーか」

「だからそうはさせない」

俺は魔方陣から長筒の銃を取り出し放送用のラクリマに弾丸を放った。

「シャドーシールド!」

だがその弾丸は影の盾により阻まれた。

「ラクリマは壊させないぜ」

どうやら先の影の魔法は列車であった奴の魔法のようだ。

「まったく残念だな、闇の時代を見る前にあの世いきとはな」

影の拳が、相手の足元から伸び、ルーシィに襲い掛かる。

だがその影は酔いから醒めたナツによって砕かれた。

「その声、やっぱりお前か!」

「ナツ、今日はいつも以上に暴れられるかもよ」

「そうか、こんなぞろぞろといるんだから、暴れても問題なさそうだな!」

それを聞いた鎌を持った男は不敵な笑みをこぼすと空中へお飛び上がって行った。

「お前ら、闇ギルドの恐ろしさ、解くと味合わせてやりな」

そう言って鎌を持った男は消えてしまった。

「ナツ、グレイ!お前たちは2人エリゴールを追え」

「さっさと行って来い。さもないとエルザに、何されかわからないぜ」

2人はいがみ合っていたが、俺の言葉を聞いた瞬間、血相を変えて走り出した。

「さーて、お楽しみはあいつらにわたしたんだから、俺はお前たちを後悔させてやる」

「女二人とお前ひとりでこの数をか?冗談はそのチョーカーだけにしとけよ」

「このチョーカーを笑ったな。これは親からもらった大切なものだ。よくも笑ったな!」

俺は魔方陣から鎌を1本取り出した。

「本当の死神を見せてやるよ。エルザ、俺にやらしてもらっていいか?」

「べつにかまわんが、私も戦うぞ?」

「あぁ、べつにいいぜ。竜騎士の氷刃!」

俺が鎌をふるうと、その軌道上に氷の刃が出現し、敵めがけて散弾のように放たれた。

「なんだあの技!」

散弾は敵を次々に仕留めていく。

「氷竜の咆哮!」

口から冷気のレーザーを放ち、敵を凍らせていく。

「あの姿、見たことがあるぞ!武器を片手に立ち回り氷の魔法を駆使する魔導士!」

「まさか、一人で聖十大魔導と引き分けたっていう!」

「あの魔導士なのか、氷竜魔王ルノアール!」

俺が敵を蹴散らしていくごとにエルザは換装を繰り返し敵をたおしていく。

「エルザ、数が多すぎる。勝てないわけじゃないがこのままじゃ、ナツたちが心配だ!」

「そうだな、なら 一掃する!!換装!」

エルザのからはたちまち光につつまれていった。

「魔法剣士は、通常武器を換装して戦う、だけどエルザは、自分の能力を高める魔法の鎧も、換装しながら戦うことができるんだ。それがエルザの魔法、その名は」

「「THE KNIGHT」」

最後の魔法名だけシグレとハッピーの声がハモッタ。

「これなら早く、追いつけそうだな」

 

 

 




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