妖精の魔王   作:ルノア

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処女宮

「え!?」

「痩せたな」

「あの時はご迷惑をおかけしました」

「痩せたというか別人!!」

痩せた?別人?

「なぁ、ナツ。そいつって前はどんな姿してたんだ」

「メイドゴリラ」

メイドゴリラとな。

「私はご主人様の忠実な星霊、

ご主人様の望む姿にて仕事をさせていただきます」

「前の方が迫力あって強そうだったぞ」

「では」

迫力があったね、どんな姿だったんだ。

バルゴの姿が光につつまれると中からまさにメイドゴリラが現れた。

「余計なこと言わないの!」

「そうだぞ。

俺はどっちかというと出てきたときの方がこのみだ」

まぁ、それでもミラが本命だが。

「承知しました」

また光につつまれ友との姿に戻ったバルゴが出てきた。

「時間がないの、契約は後回しでいい?」

「かしこまりました、ご主人様」

「てか、ご主人様はやめて」

「では『女王様』と」

「却下!」

あいつさっき鞭見て考えたな。

「では、『姫』と・・・」

「そんなとこかしらね」

そんなとこなのか。

見たとこナツとグレイを同意見のようだ。

「ルーシィ、急いだ方がよくないか?」

ほら、グレイからあたりさわりだけ聞いただけだけど。

「では、行きます!」

バルゴの足元に魔方陣が出てきたと思うと、

地面を掘り進む音とともに、

バルゴがものすごい勢いで地面に潜って行く。

「1番、もらっていくからな」

俺はそう言って穴の中に飛び込んだ。

「あっ、まってよソロアール!」

続いてシグレも飛び込んできた。

穴をとおり外に出るとものすごい風が吹き荒れていた。

「シグレ、定例会の会場に先回りするぞ!」

「わかったけど、エリゴールはどうするの?」

「無視する」

「無視するの!?」

「どうせナツがたおすだろうから俺は万が一の時の奥の手だ」

「わかった」

シグレは俺を抱えて全速力で飛ぶ。

「アーカイブで最短距離を計算していくから、

文句は無しでお願いしてもいい?」

「OK」

道なき道をとってでもつかなきゃならない。

「どけー!!!!!!!!!!」

後ろからナツとハッピーが飛んできた。

しかも、俺たちよりすごい速度で飛んでいくのだ。

「シグレ、かわせ!」

ギリギリのところでハッピーたちを回避した。

「危うくぶつかるところだったぞ」

今さらこんなことを言っても意味がない。

もう見えないところまで行ってしまった。

それよりもうちのシグレより早く飛べるなんて驚いた。

「ナツたちがかたずけるとは思ってたけど、

俺より早く目的地にたどり着くなんて思ってもなかったぞ」

だがこれで少しは安心できた。

「エリゴールは任せたぞ!!!」

聞こえるかどうかは分からないが大声でナツにそう言った。

「シグレ、このまま定例会の会場にむかうぞ!」

「わかった!」

再び全速力でむかう。

それから10分ほどたったころ。

シグレが限界を迎えてしまったらしい。

「ごめんね、これ以上は無理だったよ」

「いいや、

アーカイブを使ったまま全速力でここまでこれたんだ。

お前は純分よくやった、何も恥じることはないだぜ」

シグレは疲れて俺の腕の中で眠ってしまった。

「ここからは徒歩か」

魔導二輪を使ってもいいがいざというときに、

魔力が切れてしまったら奥の手ともいえない。

「ざっと、15分か」

ガタッ・・。

物音が聞こえたので振り返ってみると、

魔導4輪がものすごい勢いでせまってきていた。

「ルノアール!乗れ!」

エルザがんのすごい形相でにらみつけながらこっちにむかってくる。

魔導4輪で。

ここは逆らったやばい。

俺は飛び上がって魔導4輪の天井に乗った。

「ルノアール、色々と言いたいことはあるがすべて後だ」

「わかったよ。それよりもそこ退け、お前顔色悪いんだからよ」

俺は運転席に降りてシグレを乗車席に優しく放り込んだ。

「大乗だ!」

「大丈夫じゃないから声かけてやったんだよ!」

俺はすばやくエルザの腕から、

リストバンド型の供給機を外すとすぐに自分の腕に付け替えた。

「何をする!」

「五月蠅い休め」

俺はそう告げてグレイめがけてエルザを突き飛ばした。

「俺はいざというときにはグレイの魔法を食べればどうにかなる」

「しかし!」

「黙ってろって言ってんだよ」

エルザと口論していると遠くに火柱が上がった。

「ナツか・・・」

火柱が立った場所を目印に全速力で魔導4輪を飛ばす。

たどり着くとすでに火柱はなく、エリゴールを倒したナツが立っていた。

「遅かったじゃねぇか、もう終わったぜ」

「そのざまじゃ、ギリギリってところか?」

「ぎりぎりじゃねぇ!余裕だ!」

俺の質問に対してナツは元気よく答えた。

「エリゴールさんが負けた!?」

「当たり前だ、ナツの炎がエリゴールのそよ風なんかに負けるわけないだろ」

カゲヤマは心底驚いているようだがフェアリーテイルがあんな奴に負けるはずがない。

俺は魔導4輪からシグレを抱きかかえながら出した。

ナツたちはそのままにぎやかに反し始めたので、

俺はエリゴールの両手を魔法で捕えた。

「これで逃げられねぇだろ」

振り返ると魔道4輪にカゲヤマが乗っていた。

「油断したなハエども、笛は呪歌《ララバイ》はここだ!」

ざまぁ、みろ!

そう言ってカゲヤマは魔導4輪を走らせ定例会の会場目指して走っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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