呪隷操術~呪霊を支配してハーレムを~   作:大枝豆もやし

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今更ですが司は超絶イケメンです。
地下アイドル×人気アイドルですからね。
二人の遺伝子の結果、超絶アイドル顔とスタイルになりました。


呪隷

 

 司が赤い呪力を放つ。

 炎のように激しく、血のように赤黒い呪力。

 彼の呪力を呼び水に、異界から三人の女性が……否、呪霊が現れた。

 

「拒絶の呪隷、織姫。参りました」

 

「猫の呪隷、夜一。ここに見参」

 

「灰の呪隷、乱菊。ここに」

 

 

 三人とも豊満かつ過激な格好をした美女であった。

 露出の激しい服でグラマラスな肉体がより官能的に映える。

 

「すぐ治しますご主人様」

 

 呪霊の一体―――織姫が司に近づく。

 対する司は殆ど無反応。そうするのが当たり前かのようにどっしりと胡座をかいて患部を織姫に向ける。

 

「私は拒絶する。我が主の傷を。右側が無い現実を」

 

 織姫が祝詞を唱えた途端、司の腕が逆再生するかのように治っていった。

 拒絶の呪霊である織姫の術式。

 あらゆるものを拒絶する術式である。

 目覚めたての現状では治療と防御でしか使えないが、極めることであらゆる事象を拒絶出来るかもしれない。

 

『SHAAAAAAAAAA!!! 』

「唸れ、灰猫!」

 

 呪霊が爆破の術式を行使。

 ソレに対抗して、乱菊と名乗った呪霊が祝詞をあげて刀を振り抜く。

 途端、刀身が灰塵となり、弾幕のように敵の呪霊へと降り注いだ。

 

「私の術式は灰を呪力で作り、操る事。こうやって灰を呪力で生み出すだけじゃなくて、呪力を込めた灰も操れるわ」

『SHAAAAAAAAAA!!! 』

 

 術式の説明を行いながら、更に灰の弾幕を増やす乱菊。

 術式開示による強化で操作性を高め、灰の斬撃を連続で射出する。

 対する呪霊も呪爆を繰り出す。

 呪力で爆弾を生み出し、弾幕を張って対抗した。

 その隙に最後の呪霊―――夜一が斬撃を繰り出した

 

『GYAAAAAAAAA!!?』

 

 爪による斬撃。

 呪力を手に纏い、鋭い鉤爪にして敵の背後を引き裂く。

 不意を突かれた事で呪霊は夜一の爪を爆弾にする前に大ダメージを負った。

 

「ナイス夜一!今のうちに!」

 

 夜一の攻撃によって敵の迎撃が弱まった。

 その隙に乱菊は手数を重視した弾幕から火力を重視した攻撃に変更。

 小さな灰をばら撒くような斬撃ではなく、灰を圧縮して九つの斬撃を繰り出した。

 

『!?!?!?』

 

 バラバラに解体される呪霊。

 灰に触れて爆弾に変えようとするがもう遅い。

 三人の呪隷たちが現れた時点でこの呪霊は詰んでいた。

 呪隷は主人と繋がっており、感覚や情報、更には思考も伝達が可能である。

 彼女たちは司の考えた攻略法を共有し、実行したのだ。

 

『GA、AHHH』

 

 生き絶え絶えの呪霊。

 司は再生した右腕を向け、呪力弾を発射して呪霊に止めを刺した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 終わった。

 俺は勝ったんだ。

 本来俺が持つ術式によって。

 

 俺の生得術式は呪隷操術。

 倒した呪霊を調従し、奴隷として使役する術式。

 今ならわかる、俺が複数の術式のようなものを使えたのはこの術式の一端なのだと。

 けど、今はそんなことはどうでもいい。

 

「すっげえ・・・眠い」

 

 今は疲れ切ったこの身体をなんとかしないと。

 

 大分消耗した。

 普段の鍛錬による疲れと、両親の死による精神的な疲れ。次はそれなりに強い大人の呪詛師との戦いに、その取り巻きの相手。最後は死んだ呪詛師の呪霊化だ。

 疲れた。本当に疲れた。今日はあまりにも忙しすぎた。

 俺の小さな体では、このハードスケジュールは重すぎたみたいだ。

 

 身体が重い。

 頭もボーとする。

 もう限界だ。俺は寝る。

 

「お前ら、俺はちょっと寝る。だから……安全な場所まで運んでくれ」

「「「お任せください!」」」

 

 三人の返事を聞いて、俺は安心して寝た。

 

 

 

 

 

 

 

 

「眠ったようね」

 

 呪隷の一体、織姫は司を膝枕で寝かしつけていた。

 

 そっと司の髪を撫でる。

 手触りの良い黒髪。

 原始人みたいな暮らしをしているというのに、絹を超える滑らかさである。

 髪だけではない。肌も瑞々しく、色白い。

 顔は言うまでもない。

 そこらのアイドルなど歯牙にもかけない美貌。

 まだ幼い身でありながら、司は女を虜にする美を手にしていた。

 

「ちょっといつまでご主人様に触ってるのよ」

「そうじゃズルいぞ。ワシらにも触らせろ」

 

 司に触れようとする呪隷たち。

 

 今の彼女たちは呪霊ではない。呪隷である。

 呪隷は主に絶対服従。彼女たちにとって主とは己の存在意義であり、神をも超える崇拝対象。

 故、この時をずっと待っていたのだ。

 主に謁見し、触れる機会を。

 

「いや、そんな暇はないみたい」

 

 織姫は司に話しかけたかのような優しく媚びる声ではなく、底冷えするほど冷たい声を出した。

 彼女の視線の先は帳に隔たれた街の外。帳越しに誰かを見ていた。

 

「邪魔ものが来るみたい」

 

 帳が割れる。

 罅の起点から入ってきた壮年の男。

 どうやら異変に気付いた政府がやっと呪術師を派遣したようだ。

 

「やっと来たの?遅すぎ」

「どうするんじゃ?殺すか?」

 

 彼女たち呪隷は主に絶対服従。主に仕える事こそ彼女たちの生きる意味であり存在意義。故に、主に不利になることはしない。

 しかし、元を正せば呪霊である。

 

「そうね、聞きたいことを聞ければそれでいいと思うわ」

 

 所詮、彼女たちは人間ではない。

 どれだけ人間に姿が似ていても、人間に成ることは無いのであった。

 

 




今回出て来た三人の呪隷はBLEACHのあのキャラ達です。
ただ姿が似てるだけで中身は全くの別物です。
ですから大分キャラの違いがありますが、そこは触れないでいただくとありがたいです。
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