呪隷操術~呪霊を支配してハーレムを~   作:大枝豆もやし

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呪隷の応募ありがとうございます。
ストーリー上無理なものや力量不足で書けないものもありますが、出来るだけ出そうと思います。


日常・壱

 

 真夜中の都心部。

 寝静まり返った夜の街を一人の子供が歩いていた。

 まだ幼い相貌でありながら、おそらくまだ十にも満たない年頃でありながら。その子供は見惚れるような美しさをしていた。

 

 武玄司。

 まだ九才でありながら呪詛師認定された術師である。

 

 彼の隣には二人の女性。

 一人はかなり際どい格好のボンデージ服を着こなす金髪の美女。キツめのボンデージにより抜群のスタイルと爆乳が更に強調されている。

 もう一人は黒いワンピースを着こなす黒髪の美女、フブキ。地味なドレスだが彼女の豊満かつ美しいボディラインを隠しきれず、むしろ締め付ける事で更に強調されている。

 

「え、こんな時間に子供一人? 大丈夫なの?」

「おい放っておこうぜ? 絶対訳ありだぞ」

「け、けどあんなカッコいい子が夜の町を一人で歩くなんて危ないよ?」

 

 通行人とすれ違う。

 カップルらしき男女。

 しかし彼らが反応したのは過激な格好の美女ではなく絶世の美貌の司であった。

 いくら司が目立つといっても、横の二人の方が色々と際立っている。なのに彼らは美女達の姿が見えてないかのように司の方へと目を向けた。

 実際に見えてないのだ。何せ二人は人間ではないのだから

 

 ボンデージ姿の美女名は弩S。かつては呪物であった呪霊である。

 ワンピース姿の美女の名はフブキ。かつては術師だった呪霊である。

 この呪霊たちは司の呪隷。主人である司の護衛の為、彼の傍に控えている。

 

『コンナヨナカニドコイクノォ~?』

 

 一体の呪霊が寄ってきた。

 羽の生えた芋虫のような呪霊。

 言葉を話せるが知性は感じられない。

 等級からしておそらく準二級か三級止まりであろう。

 

 司は引き寄せ体質である。

 ただそこにいるだけで呪霊が何処からか寄り付き、写真を取れば何枚かは心霊写真、心霊スポットに行けば必ず何かが起こる。

 普通なら日常生活でも支障をきたす程の霊媒体質。しかし、実害が起こる事はまずありえない。何故なら、彼には常に彼女たちがいるからだ。

 

「主様に近付くな虫ケラ風情が」

『ぎ!? げぇ……!?』

 

 フブキが手を翳す。

 途端、呪霊は巨大な手に掴まれたかのように動きを止めた。

 念動力。これが彼女の術式である。

 そのままブチッと潰れる呪霊。

 ソレを見て汚らわしそうに顔を歪め、再び主の傍に戻った。

 

 彼女たちは呪隷。

 持つ物全てを主人に捧げ、隷属した呪霊の成れの果て。

 呪霊としての矜持も権利も捨て、奴隷或いは家畜として主人に尽くす。

 彼女たちが傍に控える限り、呪霊共は司に近付くことすら出来ない。

 

『ミンナ~マッテ~』

『イマカエルヨ~』

 

 次から次へと湧いてくる呪霊。

 美女二人はソレをいやそうな顔で眺めた。

 

「随分たくさん湧いてくるな。こりゃ期待できそうだ」

 

 その様を眺めて楽し気な声を出す司。

 彼が向かう先は心霊スポット。

 負の念が溜っているせいか、呪霊も普通以上に周辺をさ迷っている。

 

「主様、わざわざ貴方様が出向く必要はあるのでしょうか?」

「そうです、このような辺鄙な場、我らに任せていただければすぐに片づけますのに」

 

 呪隷操術は呪霊操術と違い、呪隷に全権を委ねても反乱を起こされることはない。その上、術師が呪霊を直接取り込まず呪隷が倒しても、呪隷とのパスを通じて術師へと取り込まれる。故、全てを呪隷に任せて術師は家でのんびりする事も出来るのだ。

 

「いや、そういうわけにはいかない。お前たちがキレイに戦う姿を見てみたいんだ」

「「主様……」」

 

 うっとりとする奴隷二人。

 母親の人形生活のおかげか、この子供は無意識に女を喜ばせる言葉を吐けるようになっていた。

 まあ、彼にはちゃんとした目的があってこうして出向いているのだが。

 

「じゃあ行くぞ、呪霊狩りだ」

「「はい」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 郊外にある廃墟。

 近年衰退したカルト宗教の本尊と噂されている心霊スポット。

 噂の真偽は不明だが、事実そこには負の念が渦巻き、呪霊の巣窟と化している。

 そんな中、司はまるでピクニックにでも来ているかのような陽気さで中を探索していた。

 

『ギャアああああああ!!?』

『痛いィぃィぃィ!!?』

『タスケテェ!!?』

 

 次々と呪隷によって狩られる呪霊たち。

 ある者はフブキの念力によって潰され、またある者は弩Sの鞭と術式によって引き裂かれていった。

 二人とも等級からして特級。その辺の雑魚では先ず話にならない。最低でも一級以上は必要だ。

 こうして呪霊たちは呪隷によって狩られ、主に献上されていく。呪隷たちはその快感を味わっていた。

 主に奉仕する喜び。ソレは呪隷にとって至上の幸福である。

 

【術式 洗脳】

 

『オマエキライ!』

『アンタウザイ!』

 

 孥Sの鞭に打たれた呪霊が他の呪霊を攻撃した。

 これが孥Sの術式。鞭で打った自身より呪力の少ない対象を操作する術式である。

 雑魚狩りにはもってこいの術式。呪霊同士を戦わせることで労力を最小限に出来る。故、こういった状況でよく使われている。

 

「(さて、そろそろ本命が来る頃か)」

 

 召喚した呪隷を椅子代わりにして司は寛いでいる。

 美女を跪かせ、その背に座る。一部の富豪でしか出来ないような贅沢。

 別にこれは司の趣味ではない。むしろ呪隷の方である。

 

 呪隷の存在意義は主に支配される事。故にこうして奴隷であることを確認させられる事に幸せを感じているのだ。

 こうやって女の喜ぶ行為を自然と受け入れるのは母親の影響であろうか。それとも女を支配する事を喜びとする父親の遺伝子であろうか。

 少なくとも、強者を踏み台にして己が強いと勘違いする必要はない。

 

 そう、彼は既に力を手にしているのだから。

 

【術式 呪力波】

 

 司の術式が発動。

 彼の背後から奇襲しようとした呪霊に炸裂した。

 呪力波。呪力を波状にして打ち出す術式。単純でありふれた術式だが、彼が使うソレは一撃一撃が必殺技となる。

 

「あ、コイツが本命かよ」

 

 呪力波によって消えていく呪霊。

 司はあまりにあっさり倒した事に落胆してため息をついた。

 

「主様、お怪我はありませんか!?」

「申し訳ございません!この失態、如何なる罰でも!」

「いや、いい。ソレよりもメインが無くなった以上は雑魚ばかりだ。……終わりだな」

 

 敵の接近を許した呪隷たちが慌てた様子で駆け寄る。

 司はソレを手慣れた様子で流し、椅子にしている呪隷から降りる。

 

 

【術式強化 呪力ブースト】

 

 

「さあ、片づけるぞ」

 

 司の目が赤く光る。

 ソレを合図に呪隷たちによる蹂躙が始まった。

 

 

 

 その日、また一つ心霊スポットが消えた。

 

 正式な術師が駆けつけ調査したが時すでに遅し。

 心霊スポットに巣くっていた呪霊は既に祓われ、ソレを裏付けるかのように現場には戦いの跡が刻まれていた。

 

 呪霊を祓う事自体は問題ない。むしろ本来なら何千万も取られるような仕事をタダでしてくれているのだから、政府からすれば感謝感激である。

 しかし、司は正式な呪術師でない。その上、彼は人を……正式な術師を殺している

 

「呪詛師武玄司。こんな子供が呪詛師になるなんて世も末だね」

 

 現場に向かった呪術師、冥冥が一枚の写真を見てそう呟く。

 

 武玄司。

 十にも満たない子供でありながら、特級並みの術師である。

 術式はおそらく呪()操術。

 本人らしき残穢と呪霊の呪力があったことから政府はそう結論付けた。

 

 司の影は以前から掴んでいた。

 二年前に起きた爆発事件の重要参考人。

 当時まだ七歳でありながら現場に派遣された術師を返り討ちにした危険人物である。

 殺された術師は加茂保憲。呪術界御三家の一家、加茂家の当主だった男…だった(・・・)

 加茂家は大激怒。司を事件の重要参考人を通り越して指名手配し、懸賞金まで懸けた。

 

 爆破事件については問題ない。おそらく呪詛師から身を守っただけであろう。爆破の術式の残穢からソレはわかっている。

 だが、術師殺しについては別。理由はどうであれ、術式によって人一人を殺したのだ。庇い立ては出来ない。

 しかも、殺したのは呪術界に多大な影響を与える御三家の当主。加茂家は誇りにかけて彼を生かすつもりはない。

 だが、その状況が彼の力を証明した。

 

 指名手配され、追われる身でありながら、彼は好き勝手している。

 呪術師以上に呪霊を狩り、呪詛師以上に自由に生き、呪霊以上に敵を呪っている。

 術師も、呪詛師も、呪霊も敵に回しているというのに、誰も彼の命に手をかけられなかった。

 一人で呪術界を相手にしている子供。その様はまるで……。

 

「まるで、五条悟のようだね」

 

 





冥冥三人を出しましたがまだ五条悟高専にすら入ってないんですよね。
本当にこの人何歳?
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