呪隷操術~呪霊を支配してハーレムを~   作:大枝豆もやし

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今回は悟にオリジナル技を使わせます


極番

 

 

「無量空処」

 

「大欲天呪界」

 

 

 各々の心象世界を再現した光景が拡がった。

 強制隷従の結界と無下限の結界が衝突する。

 雲の上の夜空みたいな光景と、宇宙空間のような光景。

 二つの景色が混ざったような、奇抜な世界。

 

 武玄司の領域、大欲天呪界。

 雲の上の夜空みたいな光景が拡がる領域。

 付与される術式は強制隷属。ここに踏み入れた者はこの世界の主である司の支配下となる。

 しかしその効果も五条悟の領域によって無効化された。

 

 領域の押し合いは互角。

 呪力量(パワー)は司が、呪力技量(テクニック)は悟が。

 互いが互いの分野で押し合い、均衡を保つことで領域合戦は一旦終了。

 

 互いに不完全な領域。

 絶対隷属を強制する領域と、無限回の情報の伝達を強制する領域。

 領域の押し合いが互角である以上、領域内の必中効果は打ち消しあっている。

 

「ここがお前の領域か。思ったよりキレイじゃん」

「まあな。一番人に見せて良いものを選んだ」

「え、じゃあ他にもあるのか?」

 

 

 あまり表情が動かない司と心底楽しそうな悟。

 司は空を飛べる呪隷の背に乗って、悟は無限で空を漂いながら会話する。

 

「ああ、あるがソッチはR18なんだ。人様には見せられない」

「きっしょ。なんでお前未成年の癖にそんな領域持ってんだよ。てか二つ以上あるとかズルくね?」

 

 両者は話しながらも次の手に出る準備を整える。

 必中が無効化され、領域が不完全な今、領域のみで相手を倒すのは不可能。

 よってここからは領域の主直々に手を下す必要がある。

 不完全とはいえ領域にによるバフやサポートは効いている。

 今ここで、大きなダメージを与え、相手から領域の支配権を奪う。

 ソレが両者の勝利条件だ。

 

 合図も無しに激突する。

 空中で繰り広げられる激しい攻防。

 司は呪隷をけしかけて、悟は赫と蒼と無下限で対応。

 領域によって強化された両者の攻撃は恐ろしく凄まじかった。

 ここが領域内でなければ、今頃無人島は吹っ飛んで領地が減っていたであろう。

 

 次々と特級呪隷を召喚する司。

 炎や雷といった自然現象、ミサイルや刀剣といった人工物、幽霊や都市伝説などの空想上のもの、更には地獄や未来への恐怖といった概念的な呪隷まで。

 ありとあらゆる恐怖を具現化した呪隷が領域のサポートを受けて無制限に召喚され、悟を呪い殺さんとする。

 質も量も術式も共に特級。

 各国の特級術師でもこれに耐えられるものはいない。

 ただ一人、五条悟を除いて。

 

 悟はこれだけの特級が相手でも引かない。

 領域によって強化した無下限、赫と蒼により襲いかかる呪隷に対応。

 瞬時に破壊していく…。

 

 スパン!

 

 悟の左腕が、乱菊の灰猫によって斬り飛ばされた。

 ほんの刹那遅れて、何処からか飛んできた炎が悟の全身を焼く。

 

「……クソッ!」

 

 悪態を吐きつつも即座に反転術式で肉体を修復。

 辺り一帯に無下限に無下限をまき散らし、周囲の敵を足止め。

 その間に範囲外からの攻撃を警戒しながらその場を離脱する。

 

 呪隷の一人が領域展延で無下限に罅を入れたのだ。

 二人目がその罅を拡大、三人目が左腕を斬り飛ばし、四人目が燃やす。

 最後の一人が首と胴体を狙っていたが、なんとかその前に逃げる事が出来た。

 見えている敵に意識を向けていたせいで、薄くなった無限を視界外から狙われた。

 普段なら絶対にありえない状況。揃える事がまず不可能な特級軍団と都合のいい術式。

 質も量も術式も特級の呪隷を持つ司だからこそ出来る芸当である。

 

「(ま、逃がしちゃくれないか)」

 

 離脱先にも特級呪隷の手厚い歓迎が待っていた。

 先程と同じ…否、無下限の修復しきれていない穴を拡げようとしている。

 

 

 なら、捨て身でいくしかない。

 

 

 悟は突っ込んでいく。

 真っ直ぐ呪隷の主の元へと。

 再び蒼を連続使用した超スピードで。

 

 迎え撃つ呪隷たち。

 そうはさせんと呪いの弾幕を形成。

 各々の術式を行使し、無下限の穴を突破しようとする。

 

 一部が被弾する。

 無下限に空いた僅かな穴から。

 手が千切れ、足が捥げ、内臓が飛び出る。

 しかし構う事はない。すぐさま反転術式で無理やり回復。

 血反吐に塗れながら、真っ直ぐ突き進む。

 

「あぁ、楽しいなぁ!司、やっぱお前はすげぇよ!最高だ!」

 

 悟は終始笑みを崩さない。

 彼は今、満たされているのだから。

 ずっと鍛え続けた甲斐があった。

 こんなに良い景色を見れるのだから。

 

 

 そして今、やっとアイツに手が届く!

 

 

「(お返しだ、司!)」

 

 極限まで加速した超スピード。

 拳に乗せる事でパワーへと変換。

 更に、蒼によって司の身体を引き寄せる。

 ソコに更に、赤による衝撃波を拳に乗せた。

 

 これもまたあり得ない無茶苦茶な芸当。

 順転と反転を瞬時に切り替え、ほぼ同時に使用する技術。

 応用技と順転を連続使用し、消費呪力の多い術式反転をそれらに組み合わせる。

 まさに五条悟だからこそ可能な絶技。最早奇跡である。

 

 更に、奇跡は起こる。

 

 

 

 

 黒閃

 

 

 

 刹那にも満たない時間の隙間、赫が変色

 空間が歪み、赤黒い火花が領域内を照らした。

 

 呪力強化、加速、蒼、赫、そして黒閃。

 五乗に重なった呪いの極み。

 呪いは彼を祝福した。

 

 黒閃の直撃を受けた司は凄まじい速さで吹っ飛ばされる。

 結界、空間障壁、力場操作、拒絶の術式、そして司自身の呪力防御。

 それら全てを突破し、司を彼方まで吹っ飛ばす。

 

 五条悟のボルテージは最高潮を超えた。

 限界突破した彼は次なる段階へと到達。

 この瞬間に掴んだ呪力の核心とゾーン状態。

 ソレら全てが、己が術式の極致へと五条悟を導く。

 

 

 

 無下限術式 極ノ番 無

 

 

 

 瞬間、領域が白に侵略された。

 

 





無下限呪術って極ノ番ありませんね。。
歴史長いんだから使う人いそうな気がするのですが、失伝したのでしょうか。
虚式も奥義扱いですけど極ノ番扱いはされてないし。
もしかしたら虚式は反転術式を使えるものが極めて少ないから技として成立出来なかったせいかな?
まあ、六眼なかったらマトモに使えないので、今まで研究が進んでなかったというのもありそうですが。
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