小人族転生!不遇な扱いを受けるけど諦めないのは間違ってない   作:小人の英雄

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駄文だし短い。次回でこの話は終わりにしたい(願望)


11 先祖代々

 

 『ご先祖様は偉大な人だった』

 

 自分が転生者だと自覚する前のこと。父は子守唄代わりにとよく枕元で語っていたことを思い出した。

 

 自分達一族の起源を。

 

 『神々が降臨する前の時代を知ってるな?······そうだ。物語にも書かれているように、今よりもっと沢山のモンスターが溢れて人を襲っていた古い時代だ』

 

 ある者は仲間を頼り、ある者は精霊と契約し、ある者はその身一つで立ち向かった。当時は神々がいなかったんだから当然【恩恵】など無かった。無かったから生身。例え大型級だろうが階層主だろうが、ピンチで覚醒する主人公の如き勢いで打ち倒す割りとイカれた時代だった。

 まあ、主人公補正も続くわけじゃないから最後らへんでピンチになってたわけなのだが。

 父は続ける。

 

 『俺達ジーニ家は、溢れるモンスターの討伐を生業とする、それはもうすっげぇ一族だったんだぜ。すごいだろ?あの小人族が、だぜ?フィアナっつー女神も居たわけだが······いや、居なかったんだっけか?まあいいや』

 

 小人族は花を愛でるとか性格が温厚とかそんな理由ではなく、その体格から、最も争いごとに向かない非力な種族とされてきた。事実である。普通の大人が持てる荷物を、同じく大人である父は持てない。非情な現実だった。

 それなのに、だ。激動の古代に、ジーニ一族は冒険者まがいのことをしてたのか。【恩恵】無いのにそれは確かにすっげぇな。

 

 『別に全員が強かったわけじゃない。一人だけ、それはもう強いリーダーが居たのさ』

 

 『その男は素手で巨人を殴り飛ばし、竜を上から沈め、千を超える怪物を瞬く間に一掃した』

 

 『んでもって、傷を負った仲間を癒し、汚された土地を浄化し、家族に力まで与えた』

 

 『······まあ、その男は“ある竜”に挑んでこっぴどくやられたらしいが······。ん?上から沈めたんじゃないのか、って?沈められないぐらい強かったんだよ、ソイツはきっと』

 

 『リーダーを失った一族はそのまま衰退して今に至る·····言わせんな、くそっ』

 

 言ったのは父さんでしょ、とは言わなかった。もう睡魔がそこまで迫ってた。

 

 『衰退したが敬意は残る。残されたご先祖様方は決めたのさ。確か······』

 

 『【リーダーの特徴を受け継ぐ者は、まさしくリーダーその者。同じ名を与え我らの英雄として奉るべし】』

 

 『【その名は───』

 

 

 

 

 

 

 「産み続けろ巨大花! 枯れ果てるまで力を振り絞れ!!」

 

 怪人の男──オリヴァス・アクトは、命令を下す。

 健在の【ヘルメス・ファミリア】に加え、自身と肉薄する実力を持つ【凶狼】ベート・ローガが援軍としてやってきた。そして、起源を同じとする同胞レヴィスがアイズに苦戦していることが後押しし、兵を無駄遣いするという苦肉の策・大量の食人花(未成熟)を解き放った。

  

 「お、おい!数が多すぎないか···?」  

 

 「この食料庫全ての·····? ま、まさか!これは──」

 

 「アイズと分断された!糞がッッ!!」

 

 

 結果、これが功を奏し優勢を維持、いやそれ以上の戦果を得られることに成功させた。

 

 「巨大花、私に捧げろ!」

 

 怪人の女──レヴィスは、命令を下す。アリアこと【剣姫】アイズ・ヴァレンシュタインに一度は勝った。が、器を昇華された今、自分が負け圧されている。なので、巨大に成長し咲いたモンスターを捕食すればマシになるのではないか。そう考えた彼女は魔石に手を伸ばす。

 強化を見逃すアイズではないが、

 

 「いいのか?お前の魔法ならば私も巨人花も確かに殺せる。が、それを使えば【石英】までもが破壊されこの部屋全体が崩壊する。そうなれば、お前の仲間は生き埋めになるぞ」

 

 「! なら──」

 

 「させん!彼女の礎となるのだ、【剣姫】よ!!」

 

 「っ!」

 

 狙いをレヴィスだけに絞り魔力を落として接近するが、迫る男がそれを阻止。

  

 「同士レヴィスよ!この女を今ここで殺し、彼女に捧げようぞ!!」

 

 「指図するな······しかし、アリアを殺すことには賛成だ」

 

 私見ではあるが、魔石を喰らって確かに強されたが······その力はまだ、自分には届いていない。

 

 (でも······)

 

 二人はどちらも第一級レベルであることには変わらない。怪物の特性を生かした超接近戦の戦闘スタイルでアイズを苦しめる。

 

 最悪の二対一が実現した。

 

 「ガルァアアアアア!!」

 

 「っ、我々は彼を援護をします!足手まといにはならないよう気張りなさい!」

 

 「いや、ウィリディスを守るんだ!広域の魔法なら道が開け──!?」

 

 どこかしらで乱戦が起こる。食人花は今も産まれる。Lv.5がいたとしても物量で押し潰させるのは時間の問題だった······が、

 

 「「「!!」」」   

 

 「サ、サハラさん!?」

 

 近くで迸る魔力に、各々は目を見開いた。

 

 「──【汝、夢幻を歩む者。炸裂せよ】」

 

 思えば、父の話を聞いてすぐ転生者だと自覚したんだったか。んで、思う。

 もしも、父の話が本当なら。もしも、無茶苦茶なご先祖が居たのなら。

 

 『【その名は──』

 

 それはきっと。

 

 『【サハラ】』

 

 「───【イマジン・バースト】」

 

 俺と同じ、“夢を見る力”があったんだ。そう思う。

 




状況説明

 食人花VSベート&レフィーヤ&フィルヴィス&【ヘルメス・ファミリア】&サハラ
ベートはアイズの所へ向かいたいが、ここを離れたら死者が出る。外伝ではアイズの所へ行ったけど、状況が状況なので行けなくなった。
主人公が魔法を発動したことにより·····?

レヴィス&オリヴァスVSアイズ
 オリヴァスではなく巨人花を喰った。外伝より少しだけ劣るが、オリヴァスが戦闘に加わる。二体一となった。外伝より不味い。
 
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