小人族転生!不遇な扱いを受けるけど諦めないのは間違ってない   作:小人の英雄

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また題名書き忘れてら。書き忘れがあったので編集しました!すみませぬ。


03 昇華と武器

 

 冒険者になって二週間が経過した。まあ、俺がやってきたのは変わらない。ダンジョンに行って、モンスターを倒し、魔石を収集し換金してホームに帰る。就寝時にはスキルを発動することを忘れない。これの繰り返し、ただ淡々とこなしていく。

 そんな日々でも、主神ヘスティアには頭痛の種が存在するようで、毎日頭を抱えられてる。ごめん。

 

 ーーーーーーーーーーーーーー

 

 サハラ・ジーニー

 

 力:D541

 耐久:D570

 敏捷:D599

 器用:E444

 魔力:I0

   

 スキル

 【転生者】

 【反逆者】

 【夢幻世界】

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 いや二週間でこれはえぐいってぇ。

 自分にとって都合のよい修行環境を整える【夢幻世界】。しかも覚醒時にそれは反映されるときた。経験値はもちろん怪我や筋肉痛も反映されるが、夢幻世界で回復すればなかったことにできる。これをやり続けた結果がこのステータスである。改めてエグい。

 

 ちなみに、到達階層は公式で3階層。非公式で、こっそり行ったのは7階層。馬鹿正直に伝えたら絶対疑われるし、それにいらんやっかみを受けそうだからね!

 キラーアントがいるよね?不意打ちで一体倒して帰ったのさ。

 

 キラーアント100体×3セット

 

 ······散っていく駆け出し用の武器を忘れない。

 

 ウォーシャドー100体×3セット

 

 キラーアントを倒す前までこれだった。すぐ変わった。

 

 夢でも現実でも武器が壊れたから新調しなければ。

 冒険者活動を休みにして、【ヘファイストス・ファミリア】が運営する店に行こう。心の中で決めたとき、ヘスティアが爆弾を投下する。

 

 「君はもう、ランクアップできるよ」 

 

 いや草。

 

 

 

 バベル。古代の時代、大穴から溢れるモンスターに対し人々はその身一つで立ち向かい、何とか押し止めることに成功する。が、それでもモンスターが産まれないわけじゃない。絶え間無く進撃を続けるモンスターに再びピンチに陥るが、現れたのは降臨した神々。彼らは祈祷という形でモンスターを食い止め登れないよう蓋をした。その蓋の上に建物を造り上げ大きな搭にしたのがバベル。苦労して戦ってきた古代の人々は、そんな神々の行動力に唖然としたと思う。また、色んな店があり、最上位の派閥のみが住めるエリアもある。

 

 「何階だっけな」

 

 バベルには【ヘファイストス・ファミリア】のテナントがあり、今回用があるのはそこである。美神のところ?間違いなく“死”が待ってるので行かない。······俺の間違いじゃなければ、最近上から視線を感じる。おぉふ、寒気がする······。

 話を戻すが、店には上級冒険者の鍛冶師が造り、同じく上級冒険者が活用する高価な武器が主。しかし、【ヘファイストス・ファミリア】にも当然下級冒険者もいる。彼らは造った作品をどうするのか。制服姿の人に質問して辿り着いた先に答えがあった。

 

 「6、8、うっわ3000ヴァリスのやつもあるじゃん」

 

 安っすー、と内心で思う。

 Lv.1の鍛冶師は、Lv.2以上の鍛冶師に劣る。その理由が発展アビリティ【鍛冶】である。詳しく知らないがこれの有無で質が決まるそうな。今いるエリアは、Lv.1の鍛冶師が製作した武具が並ぶ場所。品質については、値段と同居している、と言っておく。

 このエリアはそれだけじゃなく、Lv.1同士の冒険者と鍛冶師が出会い、専属契約を結び、その冒険者が名を挙げれば挙げるほど、武器を提供した鍛冶師も有名になる······という、出会いの場も想定しているらしい。

 全員が全員というわけではないが、俺は小人族という見下される最弱種族だから、あまりいい関係を築けなさそうだなと諦めてる。

 

 「一先ずは短剣とナイフ、だな。防具はいいや、買えないし」

 

 手持ちは6000ヴァリス。二つ買えば消える。最悪、一つしか買えないことも有り得る。まあ、上層で通じる武器があればいいか。

 短剣とナイフを見れば、素人目であるが、少なくともギルド支給の物よりはどれも良さそうだ。値段は、8.5、6

、5、7、6.5······。う~ん、高い。

 

 「短剣だけで妥協するか······おや?これって···」

 

 置かれているのは短剣やナイフではなく、3000ヴァリスの直剣。しかも、小人族用に長さを調整された剣。値段も良心的だが······。

 

 「俺は短剣派なんだよなぁ~」 

 

 これは選ぶか選ばないのか、どうするか悩む。俺は新たに見付けた2500ヴァリスのナイフと一緒に買い取った。

 

 「【夢幻世界】で練習すればいいだけだし」

 

 主武装を直剣、副武装をナイフ。これを新たな戦闘スタイルにした。

 

 

 

 

 「······? 私の武器が無い」

 

 「お前の武器ならさっき売れたよ。よかったな」

 

 「······マジか」

 

 Lv.1の時造った剣が売れたらしい。当たり前だが未熟も未熟、さらには素材が足りず小人族用にした粗末な剣。粗が目立つから値段は抑えたが······。

 

 「う~ん」

  

 貧困な冒険者は大勢いる。値段しか見てない冒険者もいるだろう。

 

 「どんな人だった?」

 

 「小人族」

  

 小人族用を小人族が使うのは問題ない······が、あれを使って死なれても寝覚めが悪い。······もしかして、主神団長から詰められる?最悪クビ?いやいやいやいや、有り得ないだろそんなこと。冒険者が死ぬのはダンジョンだよ?バレるわけないない。それに職人気質な二人だ。きっと使用者の責任だ、とか言うに決まってる!······ホントに?

 

 「探すか」

 

 探して造り直すことを誓う!証拠隠滅を徹すれば問題なし、ヨシ!

 グッ、と握り拳を作ってその場を後にする。一人で盛り上がる同僚に、店員は呆れた視線を送った。

 

 

 

 

  

 

 

 

 てかそんな武器を売り物にすんなよ。




この主人公、実は敵の攻撃・弱点を直感で把握でき、剣技も比例してメキメキ上達している。夢の中、品質最悪な駆け出し用の武器(※幾つか駄目にしてる)で上層の中でもトップクラスの硬さを誇るキラーアントを倒しまくってるから。ヤバい。
 
ランクアップ可能な理由。夢の中でいくらでも理不尽を作れる。アビリティが低い状態かつ低品質の武器でキラーアントを倒しまくればそうなる。昇華条件がDが一つ以上だった(気がする)し。

ベル・クラネルとの邂逅は次回。




 
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