俺ガイル×呪術廻戦   作:アズカバー

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今回はだいぶ長めです。それでもよければ楽しんでいってください。
ちなみに私はどちらの作品のキャラも基本大好きです。


呪いは甘さで流す物

 

 

 

 いつもたくさんの聞こえる。嗅ぎたくもない怖くて不気味な匂いがする。生まれつき耳が良くて、鼻が良くてママにはよく、わんちゃんみたいだと言われていた。

 

 私にはそれが喜んでいいのかがわからなくて、小学校の頃は化け物と呼ばれたこともあった。だって周りと違ってわんちゃんの尻尾があって耳が生えていたから,

 

 辛くて悔しくて普通のみんなが羨ましくて、私以外の人を呪っていた。そんな私が大嫌いで、こんな私を救った彼が気付けば大好きになっていた。

私は犬神に呪われている。

 でもそんなこと気にならないくらい私は彼に恋をしている。子供の頃私を救った男の子は王子様になって私の家族も救ってくれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「君はあれか?調理自習にトラウマでもあるのか?それともこの学校が嫌いなのか?……転校半年でこの頻度で呼び出された生徒は歴代でも君くらいだぞ?」

 

 1時間目と2時間目は調理自習だったらしいが二度寝して遅刻してしまい、めんどくさくなってサボリ、性懲りも無く呼び出しをくらったアホがいるようです……はい俺ですね。

 

 出席しなかったから調理自習の代わりに出された課題レポートを提出したらブチギレた平塚先生が待っていた。

……おかしいな。平塚先生って現国の教論では…?

 

「…どうして家庭科の課題を先生が?」

 

「私は生活指導の担当でね。鶴見先生は私に丸投げしてきたんだよ。」

 

 丸投げって…件の鶴見先生を見ると観葉植物に水をやっている。

 

「まずはサボった理由を聞こう、簡潔に話せ。」

 

 話せって言われても、この人に話せる範囲とかほとんどない。術式の実験して寝不足だから仮眠して………なんて、話したところで指導室どころか精神科に送られる。どう誤魔化すか…

 

「…先生、そもそも調理とは一人でこなすもので集団でやる理由がわからないんですよ。ウチの母親はいつも一人で調理してますよ?つまり、料理とは一人でやるものが正しく、逆説的に班でやるのは間違っていると俺は思います。」

 

「それとこれとは話が別だろう…何々?美味しいカレーの作り方…1.玉葱を櫛形切りに薄くスライスし、下味をつける。ここまではいいな…問題は次からだ。薄っぺらい奴ほど人に影響されやすいのと同様、薄く切った方が味が良く染みる……。誰が皮肉を混ぜろと言った。牛肉を混ぜろ」

 

「先生、うまいこと言ったみたいな顔をするのはやめてください……見てるこっちが恥ずかしいです…,。」

 

「私だってこんなのは読みたくない。言うまでもなく再提出だ。」

 

 先生は呆れ切った様子で、口にタバコを咥えた。

 

「ところで君は料理はできるのか?」

 

「?人並みくらいには…」 

 

 自慢じゃないが、京都高でまともに料理できるやつが居ないので良く俺が飯を作っていたら必然的に腕前も上がった。

 

……東堂の作ったナポリタンは悔しいが美味かった。あの見た目で料理上手いとか……レシピもらってたし、夕飯にでも作るか…

 

「何‥‥だとッ!?」

 

「俺はいつから鏡花水月使えるようになったんですか」

 

 かっこいいよね愛染。中2の頃黒棺をフル暗唱して小町に見られて「なにそれ?」っていわれたっけ。

 

 黒歴史思い出しちゃったよ。

 

「意外だな…君の夢は料理人なのか?」

 

「いや、人並みの料理でなれるわけ無いでしょ。俺は専業主婦になりたいんです。」

 

「そんな瞳をドロドロさせて夢を語るな。せめて輝かせろ…いいか比企谷。人はそれをヒモと呼ぶんだ。奴らは結婚をチラつかせ、気づいたら家に上がり込み合鍵を作り、私物を運びそして別れたら私の家具ごと盗んでいくようなとんでもないろくでなしなんだぞッ!!!」

 

 うわぁ…流石に同情してしまった。悲惨すぎるだろこの人。せめて慰めになる一言を。

 

「安心してください、先生。俺はそんな風になりません。ちゃんと家事をするヒモを超えたヒモになります!!」

 

「どんな超ヒモ理論だ!!」

 

 慰めは失敗してしまった。この後、なんとか専業主婦の魅力を分かってもらおうとしたが、余計怒らせ奉仕部送りになったのは言うまでもない。

 

 

 

2()

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 平塚先生に連行された理由+αを雪ノ下に話したところ

 

「……料理ができるだけで主婦になれたら世の中の主婦はさぞ楽でしょうね……あなたは一度一人暮らしをしてみるといいわ……その舐め腐った考えは早いうちに矯正できると思うわよ。」

 

 と言うありがたい指摘をもらった。

 

「一人暮らしならしたことくらいならある……小町不足に耐えきれなくて速攻任務終わらせて帰省したけど」

 

「比企谷くん、人はそれと一人暮らしではなく泊まりと呼ぶのよ?……念のため聞くけど滞在日時は?」

「二日」

 

「このシスコンは……少しは妹離れをしてみてはどうなの?聞いてるだけで頭痛が……小町さん、かわいそうに。」

 

 なんか呆れられてるし、妹に同情しているが……大丈夫、小町と俺は相思相愛のはず……片思いだったら辛いなぁ〜

 

 そんな雑談をしていると、ノックの音が転がってきた。

 

「…どうぞ」

 

 と、雪ノ下が声をかけて、一人の少女が入ってきた……

 

「失礼します……ってなんでヒッキーがいるの!?」

 

「いや、一応ここの部員だし…てかヒッキーて…何のようだよ、由比ヶ浜。」

 

「…いらっしゃい。」

 

 由比ヶ浜結衣。去年の入学式の早朝、犬の散歩をしていたところ事故で首輪が壊れ、犬が轢かれそうになったところを俺が助けた時に出会った。

 

 見た目は今時の女子高生って感じで、明るめの茶髪に、ボタンを三つほど外した出立ち。

 

 まさにカーストの上位にいる奴らって感じの女子で普通俺みたいな日陰ものには話す機会があるかどうかもわからないようなやつ何だが……

 

 

「?あたしの顔に何かついてる?メイクも普通だと思うけど?」

 

こいつ、何で格好してんだよ……ネクタイぐらいちゃんとしなさい全く……決して胸を見ていた訳ではない。

 

「…何処を見てるのかしらね比企谷君…いいえ。貴方には素敵なあだ名があるようね。お似合いよ、引きこもり谷君。」

 

 氷の女王みたいになってる…つーか語呂悪….幾ら巨乳を妬んでもお前の胸部は変わらんぞ!八つ当たり反対!!ちなみに雪ノ下のお姉さんとは、一度だけ会ったことあるが、完成されたスタイルをしていたとだけ言っておく。

 

「誰が引きこもりだ。これでも毎日ジョギングしてるし、バイトだってしてんだよ…やりたくないけど…」

 

 命がけの高収入バイト、内容は簡単。呪いを祓うのと、心霊スポットの調査、後、呪物の回収。冥冥さんは仕事した分だけ払ってくれるが、回してくる仕事が基本ヤバい。

 たまに人間相手にすることがあったり、事前に情報ないと普通に死ねる仕事だし、たまに手柄取ってくし……あの銭ゲバ

 

「バイト…?何日もつか見ものね。」

 

「出会いがあるまで続けるさ…」

 

 ちょっとドヤ顔で決めたら、引いた様子で

 

「…気持ち悪い。」

 

となんとも失礼な言葉をもらった。

 

「だいたい何で由比ヶ浜のこと知ってんだ?ひょとして全校生徒の名前覚えてんの?」

 

「いいえ貴方の名前は知らなかったわよ。こっちに転校するなんて話、一回もされたことなかったものね……!!」

 

 …怖…?凍死させれそうなほどまでに冷たい表情を浮かべている。クソ、まだ根に持ってたか…

 

……そんなに怒らなくてもいいと思うんだけどなぁ。女の子って難しい。

 

 冷たい視線から逃げるために由比ヶ浜の方を見ると、

 

「楽しそうな部活だね!!」

 

と、素敵な笑顔を浮かべている。

 

 このアホの子は……

 

「?どうかしたのヒッキー。私の顔に何かついてる?」

 

「……何でもねぇよアホ」

「はぁ!?誰がアホだし!私だって総武の受験しっかりと合格してここにかんだから!!」

 

「奇跡ね」

 

「ちょ!雪ノ下さん冷たっ!!私たちあってすぐだよね!?」

 

「…そうかしら、言葉は選んだつもりなのだけれど」

 

 「それじゃ、友達いなくなっちゃうよ?」

 

ザクっ!!

 

「あ〜気にしなくていいぞ由比ヶ浜。そいつ、減るほど友達いないから」

 

「えっごめん…….あたしとでよければ友達にならない?」

 

「……同情なんて求めてないわ凍死させるわよ比企谷くん」

 

 え、おれ?

 

「しゃあ、言い方変えるね?……私は仲良くなりたいからさ……雪ノ下さんと……だから仲良くなるためにゆきのんって呼んでいい?私のこともユイユイってよんでいいからさ!」

 

 

「絶対にやめて……あと、絶対に呼ばないから……それでいい加減依頼内容を聞いても?」

 

百合百合っぽい雰囲気から仕事モードに切り替えたようだが、由比ヶ浜の様子が変だ。急に乙女みたいな顔し始めた。

 

「えっとね……その……」

 

モジモジしながらこっちをチラチラしてくる。男がいては離せない話題なのだろう。ここは空気を読むか。

 

「ちょっと席外すわ、飲み物買ってくる。」

 

 比企谷八幡はクールに去るぜ……流石にまだ帰らないがいつ頃戻ればだけLINEで聞いとくか……

 

などと考えていたが、雪ノ下が袖を引っ張りなが、

 

「私は野菜生活100いちごミックスをお願い。」

 

と、パシリ扱いしてきた。

 

 

 

 

3()

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 突然だが、この学校には都市伝説がある……

曰く大禍時に校舎を歩くとゾンビの目をした怪物が歩き回っていると……

 

曰く、音楽室から不気味な男の声が聞こえてくると……

 

曰く、天使が夜な夜なテニスコートに出現すると

 

曰く、満月の日には人狼が出ると……

 

 まだまだあるがそのどれにも一つ共通点がある。ある転校生が来てから目撃者が増えてきたことだろう。故に黒幕はその高校生という。

 

 

ふざけんな

 

俺が何をしたっていうんだ!ただ、忘れ物したから取りに戻っただけなのに……あとの話は知らん。

 

 自販機で注文されたものを、持ってゆき家庭科室に向かう。何でもお菓子作りをするそうだ

 

 廊下を歩きながら昼間は映る満月を見て、妙な胸騒ぎを感じた。

 

 

 

 

 

 

 

「ご苦労様、はい」チャリン

 家庭科室に入り、飲み物を渡すと同時に小銭を返されたが、飲み物一本分をわざわざ払わせるのも忍びないので、

 

「いらねぇよ別に、付けといてやるからしまっとけ」

 

と突き返す。向こうは納得できないと訴えるようにこちらを見つめている。同じく見た目返したあと、雪ノ下は諦めたように呟いた。

 

 「……頑固者」

 

「お前にだけは言われたくない」

そう言いつつ、由比ヶ浜にはミルクティーを渡すと、なぜか味方様子で

 

「……いいな二人とも……すごく仲がいい感じする」

 とこぼしていた。もしこいつが犬なら耳と尻尾をペナンとさせていたことだろう。

 

「友達だからよ……貴方もてもしょ?由比ヶ浜さん」

「ゆきのん……!!」

 嬉しそうに雪ノ下に抱きつたい行き、されるがままのゆきのんは「暑苦しい…….」と呟いている。

 あれ?俺がいない間にめちゃくちゃ仲良くなってる?なて百合百合しいんだ……よし、もっといちゃつけ

 

「コホン、今からクッキーを作ります。比企谷君は由比ヶ浜さんのフォローを、私は見本を作っているから」

 

「クッキー?何でまた……」

 

「……き、去年と………のお礼……サブレ助けてくれたり、色々してくれたから……あり……ありがとうね、ヒッキー。いつも私を助けてくれて、守ってくれて……美味しくクッキーできたらさ一番に食べて欲しいんだ。」

 

 

 

 『助けてくれてありがとう』ね……

……逃げ出した俺にはこの言葉は眩しすぎる……感謝したいのは俺の方だ……少し前の俺には確かにあった今はもう歪んでしまった信念。

 呪術師は非術師を守るためにある……今の俺には優先順位なんて作れなくなっている。

 

 果たして今の俺にこの言葉を受け取る資格があるのだろうか……

 

「…そう言うのはあれだ、その……できてから言うもんじゃねぇのか?知らんけど…依頼…だしな。」

 

 …由比ヶ浜の顔を真正面から見らことができない。罪悪感と照れの二つが合わさっている感覚が気持ち悪い……自己嫌悪で死にたくなる。

 

 俺はこうじゃないだろ……もっと俺に甘かったはずなのに……

 

 俺の顔を伺っていた由比ヶ浜は元気よく励ますように笑って

「絶対美味しく作るからちゃんと食べてね!!」

と。この時の顔は太陽のように眩しくて……

 

トントン

「ん?」

「もちろん、私のも食べてもらうわよ、比企谷君。」

「……おう……」

 

 …急に微笑まれると心臓に悪いからやめてもらいたい。うっかり惚れて告白して振られちゃうとこだった…

 

…振られちゃうのかよ……普段からこんな顔すれば友達増えると思うんだけどなコイツ。

 

 

 

 

 

 こうして奉仕部初の依頼はクッキー作りの手伝いというなんとも平和なものになった……はずだった

 

「違うわ由比ヶ浜さん。粉を振るときはまず、円を描く様にするの。わかる?円よ円。小学校でちゃんと習った?」

とか

 

「違うの由比ヶ浜さん。ボウルを混ぜるときはちゃんと押さえて、ボールごと回ってるから。何も混ざってないから。回すのではなく、切るように混ぜるの、わかった?」

 

 さらには

「どうして貴方は隠し味を入れたがるの…!桃缶なんて入れたら生地が死ぬわよ、死地になるわよ。お願いだから桃缶は今度にして、ね?…コーヒー粉もいらないのよ、今は普通に作りましょう。」

 

 そして

「……比企谷くん、肩、貸して」

「……お疲れさん……」

 

 雪ノ下は疲れ果てていた。何も言わずに椅子を近場に持ってくると俺を背もたれにクッキーらしき物を凝視している。と思ったら皿に戻した……

 

俺は今からこれを買うのか……

 

「…ホムセンで売ってる木炭みたいになっちゃったよ……どうすんだこれ?」

 

「……初めなんてこんなものよ。次に活かしましょう。」

 

 これは流石に異常だろ…

 

「雪ノ下さんのと全然ちがう……どうして?」

 

「食べなくてはわからないわ……比企谷君、任せたわ」

 

 ……材料は食えるんだ。呪霊よりマシ…だよな?

 

「〜〜〜〜〜〜ヴェ!!」

 

「噛まずに飲み込むことをお勧めするわ……うっ!!」

 

「う〜苦いよ〜ジャリジャリするよ〜」

 

 阿鼻叫喚の地獄絵図とはまさにこのことだろう。だが聞いて欲しい。呪霊はもっとまずいぞ。吐瀉物を吹いた雑巾の味がするからな…!やっぱクソみてぇな術式だ!!

 

 何で食い物?と呪いを比べているんだ俺は?

 

「…何がダメなのかしら。」

「…ごめんね、二人とも…」ペナン

「…いいえ…これは私の教え方が下手なのよ…だから謝らないで。」

 

 できたであろうクッキーを一つ食した。先ほどと比べて明らかに上達しているし、十分食える。が、二人とも納得していない様子だ。

 

「……わかってねぇなお前ら。男の喜ばせ方ってもんをよ。」

 

「「は?」」

 

 あっと。二人から怒りを感じる。特に雪ノ下は疲れ果立てたのもあり、イライラしているようだ。

 

「いや、あの…あれだ。お前らは本物の手作りクッキーを知らないようですので、俺が本物をみせてやろうかなぁ〜と…….というわけで十分後ここに来てください。」

 

「へぇ、良い度胸じゃない。私がどういう性格かよくわかってるくせに、じゃあもし美味しくなかったら言うことを一つ聞いて貰いましょうか、由比ヶ浜さん。」

 

「…いいよ。ヒッキーのクッキーも食べてみたいし」

 

 やべぇ、ハードル上がった。

 

「…もちろん。必ず満足させて見せましょう」

 

 俺はニヤリと自信に満ちた笑いを浮かべると二人を家庭科室から出て行ってもらった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4()

 

 

 

 

 

 

 

 

十分後戻ってきた二人に出来立てのクッキーを差し出す。

 

「それで、貴方の自信作はこれかしら?所々焦げているし、形も不恰好…これって…」

 雪ノ下がネタバラシする前に人差し指で黙っているようにジェスチャーをしておく。

 

「なんか形変だね?ヒッキーってやっぱり料理苦手なんだ…美味しくなさそう……」

 

 お前にだけは言われたくない、そしてもう少し気を遣え。

……お菓子作りは初めてだったんだよ……

 

「…まぁ、食べてみてくれよ。そうしたら分かるからさ。」 

 

 「?そこまで言うなら……っ!これ……時々ジャリってするし、特別何かあるわけでもない……!はっきり言ってそんなに美味しくない!」

 

 やっぱりか…由比ヶ浜はこちらをジト目で見てきて、雪ノ下は訝る視線を向けてきた。

 

「そっか…頑張ったんけどな…ごめん、捨てるわ….」

 

「え!?いやその、捨てるほどじゃないし、食べれないわけじゃないから!」

 

「まぁこのクッキー由比ヶ浜がさっき作ったやつだけどな。」

 

「は?」「…説明を…」

 

 雪ノ下が不機嫌そうに俺を見てきた。

 

「料理は愛情ってよくいうだろ?それだよ。」

 

「今どきそれ言う人初めて見た。」

 

「……由比ヶ浜さんの言った通りジャリジャリするわね。」

 

 なんで食べてるのこの人、美味しくないって言われてたのに……相変わらずよくわからん奴だ。

 

「……これは友達の友達の話だ……」

 

 

 あるところにHくんという中学2年生になりたての新学期のことだ。

最初のH Rで学級委員を決める時に、クジで運悪く当たってしまった。

そして男子の後に女子の委員も決めるとなった時、一人の女の子が立候補した。内気なシャイボーイは立候補したかわいい女子に『これから一年よろしくね』とはにかみながらいわれ、その女子は何からもなく話しかけてくる。

そして彼は勘違いを起こし、好きな人をその子に聞いたんだ。頭文字はH、これ俺じゃね?と思い、聞いてみると『は?キモそんなわけないじゃん』と真顔で言われ、教室に一人残され涙した。

 

翌日登校すると俺の告白はクラス全員が知っていた,

こうしてH君の初恋は晒し者として終わったのである……

 

 

「ヒッキーの話だったんだ…」

「…比企谷君のトラウマはどうでも良いけれど、結局何が言いたいのかしら?」

 

「……誰も俺の話って言ってねぇだろ……まぁあれだ、どんなに不味かろうが焦げようが男って単純で貰えるだけで嬉しいし、感謝されるだけで喜ぶようになってんだよ……俺にとって、ありがとうの一言がこの例に当てはまる……俺はもう満腹だ……何つーか、ありがとうな由比ヶ浜、雪ノ下」

 

 感謝されるとモチベーションが上がるし、褒められると頑張れる。少なからず俺は自分の憧れに褒められた時は泣きそうになった。

 

「……ねぇ、ヒッキー……美味しくなかったら言うこと一つ聞いてくれるんだよね?」

 

「……お前のクッキーよりは美味いと思う……」

 

「いいえ、私の作ったクッキーが一番で貴方は最下位よ。私な命令権を由比ヶ浜さんに譲るわ。」

 

……性格悪いな……すげぇいい顔してるよコイツ。

 

「じゃあさ、これから、作るたびにヒッキーにお菓子持ってく。それで食べるたびに感想ちょうだい…いつか美味しいって言いえるものを作れるまで……これ!縛りね!!」

 

 誰ですこの子に厄介なこと教えたの……俺だわ

 

「…時間があったらな…」

 

「私も手伝うわ、由比ヶ浜さん。貴方一人では不安だもの」

 

「…!ありがとう、ゆきのん!!」

 

「あつくるしい……離れてちょうだい」

 

 たった1日で雪ノ下をここまで絆すとかコイツ実はすげぇやつなのか?百合百合しやがって……眼福だな

 

 

 

 

 そろそろ言うべきなんだろうか……由比ヶ浜に犬の耳と尻尾が戻っていしまっていることを……1000年前の獣の呪い……犬神の呪いが

 

 

 

 

 

 

 




今回の巻はここまでです。
俺ガイルのメンバーからは4人術式持ちを出すつもりです。
オリ展開が続きますが、読んでくれると死ぬほど喜びます。また、感想、質問、アドバイス、脱字報告など入りましたら感想欄にお願いします
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