俺ガイル×呪術廻戦   作:アズカバー

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 多くの人に見てもらえて本当に嬉しいです!励みになります!
オリジナル展開が多くかなり長い内容ですが、それでもよければ読んでいっていってください。






犬神憑きと孤独のあなた

 

 

 

 

 

 

 あの子はとっても優しい子で、いつも周りを気にしていた。自分が傷つくことを気にも留めない、そんなあの子がいつも心配だった。

 

 だからだろう。バケモノの罵られ、私に隠れて泣いていたあの子が初めて連れて来たお友達。それがどれだけ嬉しかったか……

 

 どれだけ安心したことか、そんな彼とも離れ離れになったあの子はいつしか本物の笑顔をしなくなっていた……情けない、母親として私は失格だ。

 

 記憶を封じた彼はそれから8年ほどで再開して、呪術師になっていて、それでもあの子と変わらず友達としていてくれた。

 

 それが結衣にとって、私にとってどれだけ救いになったことか…だからこそ、その優しい瞳でもっとあの子を見てあげてほしい。あの子の声に気づいてあげて……自分のの悲鳴に早く気づいて……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1()

 

 

 

 由比ヶ浜結衣は人間と呪霊のハーフである。このことを知ったのは去年、由比ヶ浜と出会ったとき、少し話した時点で彼女の心は壊れる寸前だったようだ。

 

 自分の悩み、苦悩、呪いが見える恐怖、それらを話せる人が周りにいないこと。俺もあの人に会えなかったらこうなっていただろう。

 

 そこから由比ヶ浜のカウンセリングのために五条さんも呼んで話し合って由比ヶ浜のことを聞いた。

 

 由比ヶ浜のお父さんには額に傷があったそうで、もうずいぶん前に亡くなったいるらしい……表向きには。

 

 というのも由比ヶ浜のお母さんは呪いとの子を産むことのできる体質だった。悍ましい話だが、男はその体質に興味を持ち近づいて来たと五条さんは考えた。

 

『明治にも同じことをしたバカがいたんだけど、加茂憲倫って知ってる?ああ、いや憲紀くんの方じゃないよ。彼はああ見えて悪い子じゃないからね。』

『さっきの話ににもどるけど最悪の呪術師って呼ばれててさ、そいつがその女性を利用して子供作らせて、死産になった。その遺体が9個の特級呪物に変貌してってながれでね、……今回はそれの模倣だろうな、後で加茂家の方にそれとなく聞いておくよ……全くバカの考えることは理解できないよ』

 

 珍しくイラついた様子の五条さんが少し新鮮だった。

 

 由比ヶ浜親子は男の顔を一切覚えておらず、呪霊と人間のハーフで、しかも健康体の由比ヶ浜結衣はまさにイレギュラー。呪術界にとってもどう扱えばいいか決めかねている様子だ。

 

 犬神憑(いぬがみつき)……というものが由比ヶ浜の生得術式である。

 

 犬の特性を呪力で再現するというもので、耳と尻尾が時たま生えてくるのは感情が高まると、勝手に発動してしまう。

 

 犬神は本来特級呪物か、一級以上の階級を持つ呪いになる。それが人間の体に宿って無事でいる理由は由比ヶ浜の異常な毒物耐性が原因だろう。

 

 故にコイツが生み出したクッキーもまた、呪物と言っても差し支えはないのではないだろうか…….

 

「えっ、うそ!?あ えっと……」

 慌てふためく彼女と、生えて来た耳を興味深そうに見つめる雪ノ下……お前、もふもふなら何でもいいのかよ……

 

「……驚いた、由比ヶ浜さんあなた術式を持っていたのね。しかもこれ実態がある……モフモフしてる」サワサワ

 

「あっ……と、そのくすぐったいよ、ゆきのん……気持ち悪くない?」

 

「?よく似合ってるわよ。動物の部位を再現するものかしら?猫とか出来る?」

 

「……犬限定……です……えへへ」

 

「なぜ敬語?……それにしても良い毛並み。触り心地も良いわね、しかもよく似合っている……貴方らしくて可愛らしいと思うわよ……比企谷くんがこの術式じゃなくてよかったわ、でなければ通報しているところよ……」サワサワ……モフモフ

「…….さりげなく貶すの前やめてね、通報案件なのは認めるが……」

 

 人がせっかく感心していたというのにこの女……

 

「……グス……ぅう……ゆきの〜.ん!!!」

 

「きゃっ……き、急に抱き付かないでもらえないかしら?びっくりするじゃない……えっ」

 

 由比ヶ浜が雪ノ下に泣きながら抱きついた。詳しくは聞いていないが、、術式の制御が苦手な彼女は多くの苦悩を感じて来たのだろう。

 

……よかったな、由比ヶ浜。

 

「……!?な、なぜ泣くの!……私が泣かせたみたいに……ひょっとして私のせい?……勝手に撫ですぎたから?と、どうしましょう……比企谷くん助けて由比ヶ浜さん泣き止まないわ…!もうどうしましょう……ごめんなさい……」

 

「……ほら由比ヶ浜、とりあえず涙拭け、それと鼻も……雪ノ下も大丈夫だから……それ、嬉し泣きだから……」

 

「……ありがとう……あんまこっち見るなし……」

「えぇ…….」

 

 たく、そういや初めてコイツに会った時もこんなふうに泣いていたっけな……サブレ助けた後もこうして泣いて泣いて、そして、

 

「……由比ヶ浜さん?……ちょっと由比ヶ浜さん……流石にこの状況で寝ないでちょうだい……!ねぇ、ちょっと……もう……」

 

そうそう、泣き疲れて寝ちゃうんだよなコイツ。最初は倒れたかと思ってビビったっけ…….別に今も慣れたわけじゃないが……

 

「寝ちまったし、今日はもう解散だな家庭科室の後片付けと、鍵返しとくから由比ヶ浜よろしく」

 

「ちょっと、貴方ね…….」

 

「帰りは送ってくから……呪霊で。.」

 

「……はぁ、わかったわよ、安全運転でお願いね」

 

「へいへい」

 

 最後にテーブルの上に残った特級呪物【ガハマクッキー】を、口に放り込んでから二人のある教室から出ていく。

 

 今は5時ごろだろうか……随分と時間をかけたな…….小町怒ったないと良いけどな……

 

 ぷんぷんと可愛く怒る妹の顔を浮かべながら指で鍵を回し、職員室へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

2()

 

 

 

 

 3人の人を乗せて呪いが空を飛んでいる……その呪いは一級はあるであろう鷹のような怪物。それを彼は当たり前のように乗りこなしている。

 

 術師としての腕であれば私などでは手も足も出ない……自分で準一級などと口にしているが、そんなレベルではないはずだ……なぜ彼は、比企谷八幡は嘘をついてまで術師を続けているのだろう。

 

「……寒いわね、もう少し高度を下げれないの?」

「いや、人の制服奪っておいてその言い草はねぇだろ、これ以上下げたら人に見つかる」

 

「小さい帷を作って隠すとかは?」

 

「帳にそんな汎用性は無い……知らんけど」

 

「そう……領域何で技もあるらしいけど貴方支えたりは?」

 

「……お前、わざと聞いている?使えたたら一級どころか特級になってるっての。」

 

「冗談よ……ふふっ」

 

 私の制服は寒く無いよう由比ヶ浜さんに、私が寒く無いよう彼の制服を私が着ている。だか、彼女に私のを使ったのは失敗だったようだ。

 

「……ヨダレでベトベト……後でクリーニング代請求しないと……」

 

「……お前マジか」

「なぜ引くのよ……友達だからって甘やかすのは違うでしょう?」

 

「そういうもんか」

「ええ、そういうもの。貴方、身内へのその甘やかし癖直した方がいいわよ」

 

 「そんなつもりは無いんだが」と彼は小さく呟いている。どうやら無自覚だったようだ……全くこの男は肝心なところが鈍いのだから……

 

「……何だよその目は」

「別に……」

「ああそうかい……先に由比ヶ浜でいいか?」

「……離れてくれない」

「泊まっていけば?由比ヶ浜の家」

 

「正気?会ってまだ一日よ、絶対警戒されるわ……」

「あの人なら多分大丈夫じゃね?そういや、あいつの家、犬いる「今日は遠慮しておこうかしら」……そうすか」

 

「由比ヶ浜の時はウキウキで触ったたくせに」とこちらに悪態をつくが、彼はわかっていない。本物の犬と犬っぽい人は全く別なのよ。

 

「起こしてやれよ」

「……そうよね、それが良いわ。……起きて由比ヶ浜さん帰るわよ」

 

 できるだけ優しい声色を意識して声をかけるが、幸せそうな顔をしている。

 

「オカンかよ、声色違いすぎて逆に不気味だわ」「凍死させるわよ」

 

「……サーセン」

 

 呆れた、怯えるくらいなら最初から言わなければ良いのに……でも不思議と彼との会話は悪くない……むしろちょっぴり楽しくもある。

 

「ふふ……ほら、起きなさい由比ヶ浜さん風邪引くわよ」

 

「ンニャムニャえへへ……クッキー美味しいって言われた〜二人ともありがとう〜」

 

「落ち着いて由比ヶ浜さんそれはまだ遥か先の話よ……多分5年後とか」

 

「お前サラッとひでぇな」

 

貴方よりはマシな自信があるわよ、もとあと言えば貴方が鈍感なせいで、私も由比ヶ浜さんもこうなってるんだから。

……友達としてでいいから頼ってくれでも良いのに……

 

 

 

 

 

 

 

3()

 

 

 

  賑やかな空の旅行も終わり、俺は帰路に着く。時間はもう6時半はすぎていた。音をわざと大きく立てるとリビングが勢いよく開かれた

 

「お〜そ〜.い!!ご飯冷めたでしょ!!全くなにしていたんだか……ねぇ巫女ねぇも心配したたんだよ?」

 

「いや、すまん、部活で遅れた……マジで悪い。」

「部活?お兄ちゃんが?」

「そうそう」

 比企谷家でのカーストは最下位俺、&親父。上に母、その上に妹の小町、と居候巫女。そして猫のカマクラ…….待って?カマクラはともかく何で俺居候に負けてんの?普通逆じゃね?

 

「なんじゃこまち、そのアホウに何を言っても今更無駄であろう。ホレ、バカは死んでもバカと言うじゃろ?それじゃよ」

「そんな直接的にいう言葉はない。国語を学び直せ」

 

「勉強は嫌いじゃ」「そんな話より、夕飯にしよう!そうしよう!!」

 

 このおバカペア……特に小町、話題の変え方下手か……いやでも、飯待たせた原因は俺か……仕方ない。この話は今はいいや……

 

「……そうだな、よし小町今日の夕飯は?」

 

「水無カレートマトマシマシ」

「……お前いい性格してんな、お兄ちゃん何かした?謝るからトマトは勘弁して」

 

「彼方のリクエストじゃ。」ドャ

 

 効果音ならえっへん、か、ドヤとでも着きそうな顔をしているがこの巫女。俺の嫌いなもの理解して言ってんのか?

 

 出会った時の状態なら見栄えが良かったろうが、「そのロリ体型じゃ虚しいだけだろ。小町と大差ないし」

 

「お主!思っていることが全て口に出ておるぞ!!誰がロリだ……!本来ならな、もっと呪力をお主が分けてさえ入ればあの体型で留めたまま人の形を保てたものを!!!」

 

「無茶言うなよ……出会った時の俺は小5だし、後お前姿見ただけでやばいじゃん。」

 

「蛇の姿はな……人の体なぞ見られたところで問題ないわ」

 

「でも巫女ねぇ、その時の姿ってほぼ裸でしょ?それに今のままから少しずつ成長してるし、服のサイズとか小町とぴったり!!」

 

「言ってて悲しくならないか……」

 

「お兄ちゃんご飯抜き」「すみませんでした」

「仲良いのお主ら……はぁ、せめてあの時の体型に戻りたい。胸とかもっとあったのに……」

 

 

巫女……元々の名前は不明だか最強の巫女にして、世界からは姦姦蛇螺としての方が有名だろう。

 

 かの両面宿儺と同年代を生きていたが、裏切りにより人としての生を奪われ、呪いと神秘が1000年をかけて混ざり続けた神獣。それが姦姦蛇螺である。

 

 林間学校先で偶然出会った俺と縛りを結びこうして力を封じた状態でこのにいる。

 

 人間に裏切られたことからか大の人嫌いの人間不信になっている。比企谷家にはこうして心を開いてくれているが他の人間は毛嫌いしている。

 

 それが今ではカレーを美味そうにフーフーして食べる見た目小学生くらい、中身中2の面倒な生き物になってしまっている。

 

「何じゃ?此方の姿に見惚れたか?」

「…….お前が少しバイトを手伝ってくれたらな」

「……考えとく……」

「巫女ねぇチョロいよ……流石に心配になるよ」

「ちょろく無いわッ!!」

 

 ほんと、どうしてこうなっちまったんだろうな…….この人は。会った時は慈愛に満ちた優しい目をしていて、喋り方も自然だったのに……

 

 今じゃキャラ作りしてじゃロリになってしまった……死去した時は20歳くらいらしいが、友達いなかったらしいしな……楽しんでるならいいか

 

 犬もヘビも人間もどう頑張っても孤独には勝てないもんな……

 

 

 

 

 

 

 

4()

 

 

 

 

 

 

 

 「入部させてッ!!」

 

「急に大声を出さないでちょうだい……そんなかしこまって言わなくても、入部届書いてくれたらそれでいいから……」

 

 次の日の放課後、由比ヶ浜が奉仕部部室にやってきて、仲睦まじいやりとりを繰り広げていた……

 

「そもそもあなたの依頼完全には達成していないのだから……私、完璧主義なの。」

 

「ゆきのん……!ありがとう!!」

 

「奉仕部では私は部長で彼はコマ使い。それと奉仕部の理念を覚えていてくれたらそれでいいわ……」

 

「へぇ理念ってなに?」

 

「理念とは、物事において「このようにあるべき」という、根本となる考え、つまり目標を意味するものよ 。難しいかったわよね?ごめんなさい」

 

「違うからッ!理念の意味じゃなくて理念の内容を聞いてるの!もう、意地悪」

 

 部室についてから彼女たちはずっとイチャイチャしています。眼福です。このままこの部室の壁になりたいな。

…….今の我ながら最高に気持ち悪いな……

 

「魚をあげるんじゃなくて、魚の釣り方を教えるみたいな、ほら由比ヶ浜クッキーを手伝ったりしたろ、ああいうことをやる部活らしいわここ。」

 

「何でヒッキーが疑問系なの?でもやっぱ楽しそう!入って良かった!」

 

「これ、入部届。書いて平塚先生に提出したらいいから。」

「ありがとゆきのんー」と抱きつき始める由比ヶ浜。

 

「暑苦しい…….」と悪態はつくが、自分から引き剥がそうとしない雪ノ下。マジでたった一日でこんな仲良くなるからすげえよな。どっちも

 

 犬神憑きは異形型の術式、制御ができなければ孤独に陥るが、こうして理解者がいるだけで大きく変わるらしい。

 

……五条さんの悪い予感が外れて良かったよ。

 

「ねぇねぇヒッキー。私たち実は小5までおんなじクラスだったんだよ。覚えた?」

 

「マジで?……悪いな、昔の記憶ほとんど覚えてねぇからわからん。」

 

 林間学校の時もはっきりと思い出せるものが俺には無い。巫女にあったのがギリギリ覚えているが、それ以外だと……

 

「そっか……そうなんだ……あたしだけなんだ……ねぇヒッキー。村であったことは?」

 

「?……いや何も思い出せないわ、すまん。中学のちょっとしたトラウマなら思い出せるんだけどな……」

 

「トラウマ?また中学の時のフラれた話?」

 

「……まぁだいだいあってるな。でももう平気だ、昔のことだからな。」

「そう?」

 

 大丈夫だ……俺はまだやれる。キツくなったらまた縛りを結んで記憶を絞ればいい……そうすればいくらでも取り込める……

 

 俺は強くなったはずだ……まだまだ強くなれるはずなんだ……だから吐瀉物を処理した後の雑巾だって無限に食えるさ。

 

 …大丈夫。俺は最強になれるはずだから

……あの最強の並べるはずなんだ、夏油傑と同じ力を持ってるのならきっとなれるはずだ……

 

 

 

 

        「俺は、最強になるんだ」

 

 

 非術師を守り、術師も守る。あの人の信念を俺は受け継ぐ。捻くれ者で、腐った性根でも俺は……夏油傑になってみせる……

 

 

 

 

 でも、何でなろうとしたんだったっけ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ご視聴ありがとうございました。今回はほぼオリジナルストーリーです構成したんですけど楽しんでもらえましたか?次回は絞った記憶について触れつつ宿儺復活までやれたらいいなと思っています。
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