材木座出したかっただけです。彼書くの最高に楽しい。拙い文章で少しでも多くの方に伝わるようがんばります。
それと感想や指摘、文章などにアドバイスがありましたらよろしくお願いします。
我は孤独にして孤高の男。
その名も剣豪将軍材木座義輝ッ!!
そう、今我は人生最大の勇気を持ってここにいる……が、いかんせん誰も来ない。
八幡がいると聞いてきたのに全然来ない……何故だ?
……いや待て、落ち着け……平塚教論の話を思い出せ。……あ、そういえばここ女子いるって言ったたじゃん。
どうしよう帰ろうかな……怖くなってきた
……早くきて〜八えもん〜〜!!
いいのか!?我が半身の相棒よ!!このままでは我孤独死してしまうぞ〜
義輝は寂しいと死んでしまうのだぞ〜〜!
ゾワァ!!
……悪寒がした。何だ今のまさか今からヤバイ呪霊でも出てくるのか?それとも東堂か?いないよな流石に……
「?どうかしたのかい比企谷くん……流石に疲れたかい?」
「いいえ、これくらいのレベルがむしろちょうどいいっすよ。冥冥さん。なんならずっとこれくらいでいいです。」
「ふふっそうか……君には割と期待していてね……精々強くなって金の卵を産む鶏になっておくれ」
一級術冥冥……術式は黒鳥操術。
カラスと視界を共有したり、カラスに指示を飛ばして操る聞くだけなら便利な術式程度だが、一番怖いのはこの人自身のフィジカルの強さ。
腹筋バキバキの脳筋ゴリラ系術師でしかも銭ゲバである。
ほとんどの一級はゴリラだがこの人は女性であの東堂とか七海さんと張り合っている怪物である。
「レディーに対して随分と失礼なことを考えているね、これは減給かな?」
「勘弁してくださいよ……色々と金がいるんですよ。それにアンタ以外のとこで続けてるのがバレたらなんて言われるか……」
「そうかい?誰も気にしないと思うけどね」
適当だなこの人。今更だけど
「今回は報酬がしょぼかったからやる気しなかったが君のおかげで早く終われたよ……報酬はいつもの口座に入れておくよ……それと、一級推薦の話どうする?受けるなら出してあげるよ」
「……遠慮しときます。学長と喧嘩別れした今、合わせる顔もないし、俺は階級を貰っていいような奴じゃない。」
「実力不足とは思ってないんだね……いい成長だ、私の見立てだと学生時代の夏油くんと今の君は同等だ。しっかり励むといい、」
「……うっす」
一級術師になるには推薦された後に、
推薦した術師以外が相応しい実力を持つか判断する
ため任務に同行して無事に達成すると合格
判定をもらえる。
この人以外の一級となると厳しい大人の七海さんやイカれゴリラの東堂葵。
あまり頼りない日下部先生。
あとは禅院家のクソ老害一同とかか……
あんなところ二度と行きたくない。目が怖いんだよ禅院家って。
でも、昔の夏油さんと同等か……
この人レベルに言われると自信が湧くな。
お世辞を言わない人だからこそ信用できる……
「あ、そうそう。伝言だ……五条くんが君に会いたがっている……今週の土曜日空けておくようにね……」
「は?」
最悪の出来事は連鎖すると思っている。
何故って?冥冥さんからの伝言件、そして何故か部室の外で不審者と化しているこいつらを見ればわかる。
………帰っちゃダメかな……ダメだよな……はぁ
「……何したんだお前ら」
「うひゃぁぁ!!??」
「きゃっ!!」
びっくりした……急に叫ぶなよ。こっちが悪いように感じるでしょうが……
「……何だ、比企谷くんか……てっきりゾンビかと」
「ヒッキー!!ビックリさせないでよ、もう!!」
「何で俺が悪いんだよ……何したの?」
「中に不審者がいるのよ」
「不審なのはお前らだ」
「そういうのいいから……ちょっと見てきて……慣れてるでしょ?人払い」
いや、そうだけどさぁ……ま、いいか。最悪殴ればいいもんな。うん、いま最高に気分悪いから手を出してきたらぶん殴ろう。
警戒心と殺気を限界まで抑えて扉をあけるとそこで待っていたのは一陣の風だった……
「ククク、まさかこんなところで出会うとはな驚いたぞ…….待ち侘びたぞ比企谷八幡ッ!!!」
「なんだと!?」
驚いたのに待ち侘びたってどういうことだ?何だこの不審者やっぱ殴るか……原稿用紙撒き散らしやがって……
「……知り合い?」
「あんな奴知らん。」
「でも八幡って呼んでるよ?……ヒッキーの友達?」
「やめてね、あれと友達とか……流石に傷つくから。アレは東堂とは別ベクトルで仲良くなれないし、なっちゃいけない人種だ」
「何かいまひどい侮辱を受けた気がするがまあいい。この相棒たる剣豪将軍材木座義輝を忘れるとは……見損なったぞっ!!比企谷八幡!!!」
「東堂って誰?」
「ドルオタゴリラ」
「うわぁ……」
「ちょっと我は無視か?」
「彼、あなたに用があるみたいよ、何とかして頂戴。」
「……何しにきた材木座。散らかしにきたのなら今すぐ帰れ。原稿ができたなら渡してから帰れ。」
「それなのだがな……今絶賛スランプ気味で書けていない。このままでは応募に間に合わないため、力を借りにきた。かつての我が従者としての役目を果たしてもらおうか……!!」
何の話してやがる……くそ、入学したての頃体育のペアを組んで『小説を書いていてくるから読んでほしい』なんて申し出断れば良かった……俺のアホが……
話しかけられただけで喜んで聞いてやるとかチョロすぎるだろ……
「おまえいつもスランプだな。」
「ゴフ……今のは痛かった……おのれ八幡」
「ねぇ、少しいいかしら?あなたが書いた話私にも見せてくれる?この原稿ライトノベルでしょう?」
「何と……女子でもラノベに興味をもつとは……」
「別に普通でしょ?」
一時期俺が貸していたけど、良かった気に入ってくれたたのか……
「そうかそうか……読んでくれるのか!!いいだろう。我の自信作をご賞味あれ!!」
「食ってどうすんだよ。言葉を語感だけで使うのはやめとけ、恥かくぞ」
「ペラ……ペラ……今ある程度流し読みしたのだけれど……これ完結してないの?」
「ん?言ったであろう、スランプだと。故に今できている分だけ持ってきて意見を聞きにきた。」
「わぁ……難しい単語が一杯……ヒッキー、あげる」
合わなかったか……まぁ見る限りコイツには合わんだろうな……
あ、雪ノ下がしかめっ面してる、こめかみを揉み始めたな。
「読むだけで何故ここまで頭痛がするのかしら……あなたはまずスランプと言う前に言葉の意味をきちんと調べなさい。同位体って意味わかって使ってるの?あとルビ、意味が伝わるように英単語も調べなさい。幻紅刃閃がなんでブラッディナイトメアスラッシャーになるの?特徴を出したいのなら最低限の日本語を理解してからにしなさい」
「わ、我の話を速読したんですか……」
「私、天才だから、やろうと思えば何だってできるわ……運動以外は」
「そ、そうですか……」
材木座引いちゃってるよ……お前も、もっと自信持てよ。お前より上の才能持ちが山ほどいたのは事実だけども……えっと、コイツの作品はジャンルで言う
ところの学園異能バトルものっぽいな。
「あらすじはどんな感じだ?」
「ふむ……ではお主らにわかりやすく、日本の学園都市にて繰り広げられる夜の街で暗躍する秘密結社や前世の記憶をもった能力者たちとの争いに巻き込まれたどこにでもいる普通の少年が、自身の秘められた力に目覚め、全ての悪を打ち倒す……!!と、いうバトルものの王道作品だな。」
「ほえ〜なんかすごそう」
「…….私には合わないわね……」
お前の好きな作品、物語シリーズとかこのすばだもんな……由比ヶ浜は何もわかってない顔してるし、俺しか相談に乗れそうにないなコレは。
「スランプね……話のネタになるもの探せばいいんじゃね?」
「そうか……よし、八幡っ!!明日我に付き合え。適当に東京をふらついてネタ探しだ!」
「……明日は土曜日で用事があんだよ」
「お主に予定などあったのか?」
「ばっかお前、俺にだって予定くらいあるわ、明日はマジで」
「貴様、その用事とやらと我との主従、どちらを優先するというのだ!」
「お前への優先度とかないし、主従もないから。と言うわけで一人で行け。」
「ヒッキー明日デートでも行くの?」
「デートって……誰と行くんだよ……あっ小町か」
「あなたのシスコンっぷりはいつ見ても気持ち悪いわね。おおかたバイトでしょ?」
「……だいだい合ってるな」
「お主がバイト?持って二週間か」
「中二も割と失礼だよね」
「それ、あなたが言うの?」
「お前ら全員まとめて失礼だよ……ハァァ、日曜日なら空けといてやる」
「流石は八幡。訳してさすハチ」
コイツ殴っていいかな……今なら黒閃狙えそう。流石に死ぬか……
「じゃあこの件は俺が受けるから、お前らはゆっくりしとけよ」
「「「(お願いするわ)(はーい!)(期待しておるぞー八幡!!)」」」
うっさっ!同時に喋るなよ特に材木座。ソプラノボイスの中に急に檜山ボイスはダメだろ。
さてと……明日は五条さん、次の日は材木座か……最悪だな〜
ピンポーン
「お兄ちゃん出てー!」
朝。インターホンの音で目を覚まし、朝食を作る小町に急かされながらも扉を開けに向かった。
「へーい……朝から誰だよ……はーい、今でます。」
ガチャっと扉を開けると
「久しぶりはちま」
バダン!!!ガチャッ!!カチッ……勢いよく扉を閉めて、鍵を二つ掛け、
安堵の息を吐く。
「……よしっ」
「よしじゃないでしょ〜酷いじゃないか久しぶりの感動の再会なのにさ」
先程まで扉の前にいたはずなのに気づけば背後に立たれていた……え、やだこの人怖っ。目で追えなかったんだけど……
「不法侵入ですよ、五条さん」
「前みたいに悟先生でもいいんだよ」
「いや、もう生徒じゃないんで」
「僕にとっては今でもかわいい生徒だよ。冥さんに聞いたけど僕に内緒にしてほしいって?言ってくれたらいつでも手伝ったのに〜」
怒ってるのか?くそ、グラサン越しだと何考えてるかわからねぇ
「ひょっとして、怒ってますか?」
「指挟めそうになったからね」
「そっちじゃねぇよ」
「むしろその件以外で起こる理由がないよ。そんなことより君のことさ。元気してた?ご飯食べれてる?ちゃんと寝れてる?恋人できた?青春っぽいことした?」
う…うぜぇ……このグラサン教師。引っ叩いていいかな……当たらねぇか
「アンタ、暇じゃねぇだろ。何しにきたんだよ」
「よし、やっといつもの八幡だ……ただ顔を見にきただけだよ。最後に会った時の君は今にも死にそうだったからさ。」
「……そうすっか今はもうすっかり元気だったですよ」
「何で過去形なのさ……親友の未練の一つが君だったんだ。会えるウチに会っておこうと思ってね……もどってくるとは思っていたけどこんな早いなんてね……」
「嬉しいですか?」
「スッゲー複雑。やっぱ速いよ復帰。最速の術師に慣れるんじゃない?」
「さいですか」
「雑じゃない?恩師との再会だよ?まっいっか。何か困ったことがあればいつでもいいな。何があっても助けてあげるからさ。」
「そりゃ頼りになりますね。」
ただありがとうって言われたのが嬉しかっただけ。それで金が入るならやる気が上がった。
それが俺のやり直そうと思ったきっかけ。
なんてことない普通の理由。感謝されたのが嬉しくて、俺を肯定してくれている気がして、呪いの味を忘れさせてくれる
……無論あの人の大義は俺の大義だ。非術師を守る、そのために強くなる……これもきっと一種の呪いなのだろう。
止まったら行けなかったんだ……
「高専に来ることになったら今度こそ東京校に来なよ」
「歌姫先生がかわいそうなので京都に引っ越します。」
ガキの頃は夏油さんたちがいた東京校で訓練したけど、俺が高校生になるくらいの歳で歌姫先生に『貴方こんなとこにいたら五条がうつるわよ!ウチの方に来なさい。』って言われたし。
ストレスたってるもんなあの人。
「僕は?」
「諸悪の根源」
「ひどいな、仲良しだよ僕と歌姫」
「……」
「どうして黙るのさ」
いやだって、あんな普段から煽り散らかしてるくせに……口に出したところで「事実でしょ?」って返してくるだけかこの人。
「そうそうコレ、MAXコーヒー1ダース。お土産」
「あざっす!いや〜.流っ石はグレートティーチャー五条悟!」
「テンション高〜そんなに嬉しい?僕ももらったら嬉しいけど」
呪霊の味を誤魔化すのに飲んでいたら気づけばハマっていたMAXコーヒー。愛称はマッ缶。五条さんには布教済みだ。
「コレないとやってられないですからね」
「こらこら重いよ、重い。」
「そうですか?とりあえずマッ缶ありがとうございました。じゃあコレ、俺から、その辺の和菓子屋で買った饅頭五個入りです」
「おっ嬉しいねぇありがたく食べさせてもらうよ。」
こうして訳半年ぶりの最強との邂逅は和菓子とマッ缶を飲みながら駄弁って終わりを迎えた。
材木座と約束通り駅前で待ち合わせをしてい。
「材木座のやつまだ来てないのか……」
探知の呪具で探すか……ついでに呪霊の把握もしてそこは避けて通ることにしようか。
そんな風にあいつを探そうと呪具を使うと同時に猛烈な殺気に当てられ、吐き気と圧迫感が襲ってきた。
三体の特級、それも上澄レベルのものだろう。限界まで気配を薄めていたが間違いない。人間と歩いているようだ。おそらくそれらの呪霊と同格の呪詛師……どこかにいる……
わからない……どこにいる?
いや見つけてどうする?
逃げるか?大勢死ぬのに?
まて、そもそも何で特級が当たり前のように街を歩いている?何だ?何をしようとしてやがる?わからねぇ怖い、怖い、殺される……!!!
五条さんに連絡を……しない「おーい八幡!すまんな待たせた。とりあえずめしにしよう我腹減っちまって……て、お、お主顔色が普段の100.倍は悪くなっておるぞ?息してる?とりあえず水を飲め水。ほら」
「……ぁ、何だ、材木座……かありがとよ……悪いけど見ての通りだ
……ネタ探しは、今日やめとこうぜ、今すぐ帰ろう。気分が悪いくてよ。」
「なぬ!?それを早く言わんか!全く体調管理を怠るなど我が家臣失格だぞ八幡」
「わるいな……ハハ」
早く逃げて連絡を……
「!!!やべぇ!!こっちに来る!?走れ材木座!殺されるぞ……!!」
「はあ!?」
喚く材木座を無視して走り出し、コイツをとりあえずバスの中に押し込んで遠くへ逃がす。
「おい!八幡」バタン……ブゥゥーン
こっちに向かってくるのなら呪力を探知した俺のところに来るはずだ。コレであいつは助かるはず……
ああ!!クソッ!!逆探知されるくらいなら置いてくるんだったなこの呪具!
微細な呪力も探知する優れ物なのに災厄を呼び込んじまった……
建物の壁を背にした待ち構える。SOSは既に送った。大丈夫。あの人ならすぐにきてくれるはずだ……
「…….どこにいる?」
「ここだよ。久しぶりだね八幡。半年は経ったかな?」
そんな明るくて懐かしく感じる声が真後ろから耳元から聞こえ、振り掛けるとそこには
「は?」
死んだはずの特級呪詛師夏油傑が立っていた……額には無かったはずの大きな傷と縫い目をつけて
ああ、神よ、もし貴方が居られるのなら、もし見ていて下さるのなら……どうか、この最悪の邂逅が夢で終わってくれますように……
いかがでしたか?感想やアドバイスなどありましたらお気軽に送ってください。それと挿絵描いたのはいいのですがスマホで撮影したせいか画質がとても悪いです。それでも見たいと言う方がいらしたら教えてください