トレーナーの俺氏、異世界でもトレーナーをする。でも担当は人間じゃない!?   作:静かなるモアイ

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ダイエットコーナーは実際のダイエットにも使える物をやります


拝啓 両親へ。俺は異世界でもトレーナーです

拝啓。

 

元の世界で牧場を営むお父さん、お母さん、そして多分、大学生の妹よ。私は異世界で元気に過ごしています。私が異世界ワープしてから早くて4年の月日が流れました。

 

親元を離れ、牧場を継いで欲しいあなた方の願いに反対してトレーナーに成って4年の月日が流れました。農業高校卒業後、運動関連の専門学校に進学して私はスポーツトレーナーと私は成りました。ですが、ぶっちゃけると私は普通の人間相手には指導した日数は僅かと成ってしまいました。嘘か真か…三女神の力で何度か教え子と共に帰省した時にも言いましたが、今は異世界……馬が存在しない世界でウマ娘と呼ばれる女の子(1人男の娘居たわ、てか最初の教え子だわ)を指導しております。

 

「おーい!!後輩くーん!!お花さんとたづなちゃん、あと葵ちゃんも誘って飲みに行くからお前も参加しろよ?あと、奢ってくんない?」

 

あと、私が所属しているチーム……とは言え、これはどちらかと言えば部活動のような感じですね、これは前の帰省の時にも言いましたが。そのチーム スピカの先輩トレーナーである沖野さんに振り回されております。取り敢えずディープとキタちゃん、マーチャン、タクト引き抜いて本気で独立も視野に入れてます。少なくとも、ディープは俺が育てたので。

 

「まあ、そんな顔するなよ!!今日は嬉しい記念日だからな!!お前が此方に来た記念日でも有るんだからな!!」

 

この手紙が届く頃。そちらの季節は分かりませんが、私は新しい出会いが有ることでしょう。ゴルシが実家に無断設置した三女神像のレプリカのお陰か、手紙のやり取りも出来るように成りましたのでそろそろ其方の近状も教えてください。

 

えっ?とたづなさんと葵、ライトハローの誰と結婚するんだって?答えたくない…もし、書いてしまったら必ず修羅場に成って戦争に成る。いや、この3人の誰かに覗かれたら悲惨な事に成るだろう。なので言えません。お願いだから、早く孫の顔みたいとか言わないで……ただでさえ此方は沖野パイセンに飲み代奢って、教え子達にご飯奢ったりしてお金が無いんです。東京は異世界と言っても物価が高いんです。

 

追伸 此方は増税がなくて良いです。其方はまだ増税が有りますか?トレセン学園 チームスピカ サブトレーナー 黒川カムイより。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4年前。

 

黒川カムイは三重県某所にある牧場の長男であり、農業高校を卒業からの専門学校に進学して畑違いのスポーツトレーナーに就床した19歳の青年である。黒い日本人特有の髪にスポーツトレーナーらしく、人に運動を指導するためにだらしない肉体ではいけないと服の上からでも鍛えぬいた肉体が特徴だ。

 

「ふう、今日も疲れたな」

 

地元の三重を離れ、現在は東京都で働くカムイ。彼はスポーツジムで働きながら、日頃から身体を鍛えるアスリートやスポーツマン、健康志向の人々に運動を教えたり、マンツーマンで導いたりしている。その他には週1回で高齢者リハビリデイサービスの施設でお爺ちゃん、お婆ちゃんに運動指導したりと忙しい日々を過ごしている。

 

ジムでの勤務での5日間、そして派遣としてのデイサービスでの運動指導を合わせてもなかなか貯金は貯まらない。東京都は家賃が高く、なにより三重と比べると物価も高いのだから。そして付き合いでの飲み会、食事会とお金を使う頻度も高くお金が直ぐに飛んでいく。未成年でお酒は呑まないが、付き合いで参加しなければ成らないのだ。介せぬ。

 

これなら実家の近所の三重県を拠点にした方が良かったと心の底から思った程だ。今日も勤務と運動で疲れた身体を動かして、コンビニに入る。コンビニで迷わずコーラとからあげクンを購入し、コンビニから出た彼はコーラをひとくち飲む。しゅわしゅわした炭酸が喉を刺激して潤し、そこに唐揚げを1つ放り込んで食べる。チートデイの時にしか出来ないが、背徳感バッチリで美味しいのだ。

 

「くぁぁあ!!仕事終わりのコーラは旨いな!!」

 

まだお酒は呑めないのでコーラで我慢だ。まあ、呑んだ事がない物を欲しいとは思わず、お酒の味を覚えるまではコーラ等の炭酸飲料で充分だろう。

 

コーラを飲みながら歩いて自宅のワンルームアパートを目指す。東京は家賃が高く、ワンルームアパートでもそこそこの家賃を取られてしまう。タワマンに住めるなんて夢のまた夢となるだろう。少し、近道をして公園の中を通っていく。ここを通ると自宅までショートカット出来るのだ。

 

だが、北から風が吹く。すると、目の前には普段から見慣れない3人の女神が記された像が有ったのだ。この像は普段は無い筈だから、疲れてるのだろうと自分に納得させて通りすぎようとする。

 

その時だった……その女神の目が光り、黒川カムイはこの世界から別の世界に飛ばされるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

もう1つの地球。別世界であり、馬という生き物が存在せず人間と同じ霊長としてウマ娘と呼ばれる存在が居る世界。馬という漢字も馬が居ないためか、厳密には存在しなくて別の似たような漢字、下の点々が2つ足りない馬と成っているのだ。

 

「そこの方、大丈夫ですか?」

 

眩しい。どうやら家に帰る帰路で力尽きてしまい、何処かで寝たのだろうか?いや、それにしてもここは何処だろうか?若い女性の声が聞こえる。何事かと思い、カムイは目を開いた。

 

「ここは…何処だ?」

 

目を開き、上半身を起こして周りを見回す。そこは自分の全く知らない場所であり、何が起きたのか分からない。まさか、コーラと間違えてコーラ系のお酒を呑んでべろんべろんに酔っ払い知らない誰かのお家に入ったのか!?いや、此処はお家と言うよりもっと遥かに広い。周囲に映る景色、建物、そして行き交う人々の服装からして間違いなく学校なのだろう。

行き交う人々の大半は中学生~いってても大学生位だろうか?服装は制服であり、何処かの学校だと断定できるが……1つ自分の知ってる学校、いや世界とは違う事が有ったのだ。

 

「あの子達……馬の耳と尻尾が生えている?」

 

その子供達は馬のような尻尾と耳が生えているのだ。人間特有の耳は無く、馬のような耳が耳なのだろう。尻尾もふりふりと動いており間違いなくコスプレではない。

 

「やっと目が覚めましたか。もう、突如として此処に現れたんですから驚きましたよ」

 

その声が聞こえ、声の方を見る。そこには緑色の衣類を着ており、帽子を被ったカムイより少し年上だと思われる美女が立っていたのだ。しかし、スポーツトレーナーとして日頃から人々を見ているカムイとしては何処か違和感を感じてしまう。

 

「突如として現れた?」

 

謎の美女の後ろにはカムイが気を失う前に、通りすぎた筈の三女神の像が有ったのだ。どういう事かと考える前に、美女は教えてくれた。

 

「貴方が何故、この世界に導かれたのか分かりませんが……きっと三女神様の手なのでしょうね」

「三女神?」

「はい。ようこそ、トレセン学園へ」

 

 

 

 

 

美女は駿川たづなと言うようで、彼女の案内でトレセン学園と呼ばれる学校を案内される。

此処は何でもトレセン学園と呼ばれる学校との事で、ウマ娘と呼ばれる少女達、そしてサポートスタッフ研修コースには男子も通っているとのこと。だが、生徒の多くはウマ娘であり、彼女達はカムイの元居た世界での競馬のようなレースを走っているとのことだ。

 

「つまり、此処はアスリート養成学校のような所と言うことですか?」

「はい。とは言え、基本的にはウマ娘限定ですけどね」

 

ウマ娘とはウマの耳と尻尾が生えた女性の事であり、この世界特有の霊長のようだ。身体能力としては人間を凌駕している。

ウマ娘はウマ娘から産まれる時もあれば、人間の夫妻から産まれる事もある。少なくとも男性のウマ娘は見られない事から片親は間違いなく人間の男性なのだろう。

 

「俺を警察に突き出さないのですか?言わば不法侵入ですよ」

「いいえ、防犯カメラの映像から貴方が不法侵入じゃない事は分かってます」

 

あと、たづなさんは教えてくれたが……カムイはトレセン学園にある三女神の像の前に突如として光りと共に気を失った状態で現れたとのことだ。これは防犯カメラにも映っており、カムイが不法侵入では無いことは明らかにされたのだ。

 

「黒川さんは何をなさってたのですか?」

「トレーナーです。と言っても、人間のですけど」

 

トレーナー…それを聞いたたづなは何かを思ったのか……

 

「ここでもトレーナーをしませんか?勿論、最初の1年は少なくとも研修として他のトレーナーの元で勉強しないといけませんけど」

 

「そして私の恩師が遺した息子を導いて下さい」

 

恩師の息子を導いてほしい。つまり、人間なのだろうか?ウマ娘はまだ専門外だが、人間なら問題なく指導できる。だが、その恩師の息子は

 

「この子なんですけど」

「はじめまして、ディープインパクトです」

「いや、ウマ娘ですよね!?俺、この世界のこと何も知らないんですけど!?てか、息子って言いましたよね!?」

 

ウマ娘だった。いや、種族としてはウマ娘なのだが……

 

「彼は何故か男の子ですよ。何処から見ても女の子に見えるので、男の娘ですけど」

 

なんの因果か、男の娘らしい。

黒川カムイは競馬は一切分からない。競馬は1つのスポーツであり公営ギャンブルだと理解しているが、どんな馬が強いのかは分からないのだ。どんな大きなレースが有るのかも知らないし、強いて言うなら有馬記念と日本ダービー、そして社会現象と成ったディープインパクトなら名前だけなら知っている。

 

「それに……ディープインパクトって……マジかよ。俺の世界でだけど、名前だけなら知っている人なら大勢居ますよ」

「でも、僕……自信無くてサポートスタッフ研修コースに変えようか迷ってるんですよ」

「なんで、自信がないの!?」

 

人間専門のトレーナーの腕前はウマ娘にも通じるのか!?

 




果たして…トレーナーは此処でのトレーナー免許を取れるのか!?

第一次ダイエット被害者

  • ライトハロー
  • たづなさん
  • まさかの沖野T
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