セブンティーンからトゥエンティワンへ   作:秋草

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前話までで、頭の中のハウンズが形になりました。
ありがとうございました。

ここから先は、蛇足になるかもしれない。


Report:617 ー617から621へー trailer

 

ーーーーー

 

『これが今度の実験体かね?』

『はい。資料ではAC乗りだとか』

『なるほど、例のルートからか』

『機体は酷い状態だったらしいですよ』

『夢破れたり、か…だがこの実験で生まれ変わるさ』

『生きていれば、ですが』

『そういうことだな、では始めようか』

 

ーーーーー

 

『変異試験体?強化人間に重ねて施術を?』

『はい。まぁ噂レベルの話です。死体漁りが回収した残骸を治験に使用したとか』

 

『ソイツをACに繋げた途端、辺り一面皆殺し。今でも獲物を待っているって話だぜ』

『だが実際に廃棄された研究所はあるんだろう?存外眉唾でもないかもしれんな』

 

『その出来損ないをどうするつもりだ?』

『計画の一助となるならば、取り込む価値はあるでしょう』

 

『全ては消えゆく余燼に過ぎない』

『ですが、それでも火は着くのです』

 

ーーーーー

 

 ルビコンの空は、茜色に燃えていた。

 あるいは目の前の人物には、もっと深く、紅く見えるのかもしれない。

 コーラルの、その紅を瞳に宿した、新たな猟犬。

 あの人の、今の飼い犬。

 ハウンズが進んだ先の、未来の可能性。

 

「ようやく見えてきたんだ。あの人の進む道が」

 

 硝煙と炎が揺らめく中、俺達は向かい合う。

 ログに残らぬよう、通信ではなく肉声で語る。今はまだ俺のことを、あの人にも、他の勢力にも伝えるべきじゃない。

 俺はイレギュラーだ。

 今はいないはずの、イマジナリーナンバー。

 

「だから仕事をした。それだけだよ」

 

 ーー大丈夫。

 あの人の側には、この新しい猟犬がいる。

 いや、今の名義は渡鴉<レイヴン>だったか。

 

 ーー本来、この邂逅は必要無いものだった。

 あの人のように仕事をするなら、避けるべきだった。

 だけど、それでも。

 同じ『意味』を持つものとして。

 あるいは、群れの生き残りとして。

 お前に会ってみたかったんだ。

 

 ーーそして、会ってみてわかった。

 618の、冷静な判断力。

 619の、精緻な集中力。

 620の、自由な機動力。

 機体挙動に内包された、懐かしい気配。

 ハウンズは確かに、そこにいた。

 

 『アナタは ダレだ』

 

 しばしの沈黙ーあるいは睨み合いのようだったかもしれないーを破って、レイヴンが発した機械越しの音声。

 少し可笑しくなった。

 動かぬ口、震えない喉。

 感情の表出は難しく、未だ『人間』には程遠い存在であるという、そんな共通点。

 ああ、そういえば。

 仮初の名前の響きまで、なんだか似ている。

 

 「セヴン」

 

 今は、それがちょうどいい。

 感情の籠らない声で、俺は告げる。

 

 「今は、そう名乗っている」

 

 




構想とプロットはあります。
ただ、綺麗に締めれたので筆を置いてもいいかなという気持ちも。
ご意見がもらえたら嬉しいです。

この先の脳内を出力して良いものか

  • 綺麗に幕を閉じ蛇足はいらない。
  • 617が生き残りAC6本編の裏を駆ける。
  • あるいはハウンズの何気ない語り合い。
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