【本編完結】転生歌姫の舞台裏〜ゲームに酷似した異世界にTS憑依転生した俺/私は人気絶頂の歌姫冒険者となって歌声で世界を救う!   作:O.T.I

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第十四幕 18 『戦勝祝』

 

 ウィラー王城に戻ってきた私たち。

 

 私とメリアさんは客室へと戻ってきた。

 

 

「今夜は戦勝祝のパーティーだったかしら?」

 

「はい。もうすぐ夕方だし、早く準備しないとですね。それで、明日にはイスパルへ出発かな。あ、その前に神殿に寄ってかないとか」

 

 

 流石に明日になれば、たぶん騒ぎも落ち着いてるだろう。

 

 

 とにかく、今は戦勝祝パーティーの支度をしないと。

 丁度良いタイミングで部屋付きの使用人がやって来たので、その旨を伝える。

 

 私ももうすっかり慣れたものだ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「こういうのも久しぶりね。……まぁ、私じゃなくて本人の記憶なんだけど」

 

 ドレスに着替えたメリアさんが呟く。

 女王時代はもちろん様々なパーティーに出席したことだろう。

 

 彼女のドレス姿は、それはもう美しかった。

 

 新緑のドレスは華美な装飾など無いシンプルなものだけど、彼女の黄金の髪とよく合っていてエレガントな雰囲気。

 基本的には大人っぽいのだけど、彼女自身の柔らかな雰囲気が少女らしくもあり、不思議な魅力に溢れている。

 

 

「メリアさん、凄い素敵です」

 

「あら、ありがとう。カティアさんもとっても素敵。テオフィルスさんも凄く格好いいだろうし、二人とも会場の視線を釘付けにするわよ、きっと」

 

「そ、そんな事は……って、メリアさんのエスコートは……」

 

「要らないわ。私とリナちゃんは別枠よ」

 

「あっ!リナ姉さん……どうするんだろ?」

 

 まだ神殿から帰ってきてないけど、準備は間に合うのか?

 パーティー(の料理)は楽しみにしてたから欠席と言う事はないと思うけど。

 

 などと心配していると。

 

 

「大丈夫よ。今戻ったわ!」

 

 と言う声と共に、突然パァッ……と光が溢れる。

 

 それが収まると、そこにリナ姉さんが現れた。

 

 

「あ、お帰りリナちゃん。神殿の方は大変だったみたいね」

 

「そうなのよ〜!神殿のお偉いさんたちがさぁ、『是非とも民が一目お目通り出来る機会をお与えください』なんて言うから、断りきれずに……。まぁ、ニコニコして手を振ってるだけだったけどさ」

 

「喋ったら威厳が無くなるからね、リナちゃんは」

 

「いいじゃない。神さまなんて言っても、皆と同じなのよ」

 

「親しみやすいのはリナ姉さんの良いところだと思うよ。……それよりも、支度は大丈夫?このあとパーティーだけど」

 

 今のリナ姉さんの格好は、神界で会うときにもよく見るシンプルな若草色のワンピース姿だ。

 本人の神様オーラが凄いので、どんな格好をしていても神々しいのだけど、ドレスコード的にはどうだろう?

 

 

「支度?要らないわよ。ほらっ!」

 

 そう言ってリナ姉さんは、その場でクルッと一回転。

 すると、一瞬にして服装が変わり……若草色の薄衣を幾重にも重ねた美しいドレス姿になっていた。

 髪型も、いつものツインテールではなくて、複雑に編み上げてアップにされている。

 

「おお〜!凄い!可愛い!」

 

「流石ね。……うん、リナちゃんもとっても素敵」

 

「えへへ〜、ありがとう。二人も凄くいい感じよ!」

 

 

 そんなふうに三人でワイワイと盛り上がる。

 

 

 うん、リナ姉さんの言う通り……そういうところは私達と同じ普通の女の子なんだな、と思った。

 

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