ようこそ姉至上主義の教室へ   作:キフ

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処女作です。マジで初心者なので生暖かい目で見てやってください。送り仮名を設定するのが分からなかったのでひとまずここに書いておきます。

坂柳 有栖→さかやなぎ ありす
坂柳 流貴→さかやなぎ りゅうき


0巻
~坂柳の双子の弟に転生~


  声にならない声を上げる。

「ーーーーーーー」

  俺はそのときこの世界で確かに産声を上げたのだった。

 

※※※

 俺が再び目を覚ましたのはそこそこ冷えた夜だったと思う。

ここがどこか分からず、少し焦ったが10秒ほど深呼吸をして冷静になる。

まずは状況の確認だ。知らない天井に周りには多数の赤ん坊、なるほど分からん。

 

うお!?隣に端正な顔をした赤ん坊がいた。まだ赤ん坊なのに確実に美形になるとわかるほど美しい顔だった。彼?彼女?は人生イージーモードだな、羨ましい限りだ。いや、こんなことをしている場合ではない。俺はもう一度周りを見渡す。

 

 見る限りは白くて清潔さを保った部屋だった。  

ここは…病院か?しかし、何故俺が病院に?俺が病院にいる意味が分からない。

 事故か?いや、それなら赤ん坊がここにいる理由に説明が付かない。

 

  「!?」

 

待て、落ち着け。俺は俺が震えているのを実感した。

その震えを理性を持って止める。俺は俺自身の手が見えるようにゆっくりと上げる。この時点で違和感があったが、気にしてはいけない。俺の手が視界に入る。

凄く小さい。…まるで赤ん坊のようだ。ここまで情報が揃えば自ずと答えは出てくる。

 

 

 

   どうやら俺は転生?したようだ。

 

 

※※※

 

さて、時間が過ぎるのは早いもので気づけば俺は5歳である。

 俺がこの世界で分かったことは幾つかある。

例えば俺は恐らく前世で死んだこと。何で死んだかは分からないし、心残りもそこそこあるがこれは割り切るしかない。神様的存在には会った記憶が無いのでまぁそういう運命だったのだろう。

 

もう一つは今世で生まれたこの家はトニカク裕福であること。初めて本職の執事や世話役の人を見てかなり驚いたが慣れればどうということもない。

後俺にはかなり美麗な双子の姉がいる。銀髪の絹のような美しい髪に、夜空を閉じ込めたかのような藍色の瞳、シミひとつない白い肌、小さくて常に微笑んでいる可愛らしい口に薄いピンク色の健康的な唇。これだけで死んだかいがあったというものだ。

 

そして名前を 「坂柳有栖」 と言う。

 

因みに父さんはあの「高度育成高等学校」の理事長だという。

 

ここまで言えば気づく人も多いのではないだろうか。

 

 

 

俺が「ようこそ実力至上主義の教室へ」の世界に転生したことを。

 

※※※

一応調べました。書斎にある父さんのパソコンを使ってね、こうカチカチっと調べたよ。…5歳児がパソコン使うってシュールだね。まあ今この部屋には誰もいないので気にしない。バレなければ犯罪にはならんのだよ、諸君。犯罪をするときは君たちも気を付けるようにしなさい。

 

おっ、公式ホームページに着いたぞ。なになに。

 

「高度育成高等学校」

希望する進学、就職先にほぼ100%応えるという全国屈指の名門校。最新設備はもちろん広大な敷地に多数の施設があり、毎年多くの中学生が受験する。

 

なるほど、…あ、父さんの写真が有る。美形だな~写真なのに風格がある。

 

 

まあ、はい知ってました。ここまで情報が揃えばサルでも分かる。しかし、「よう実」かそれも坂柳の双子の弟ね…うん、これは実力つけないとマズいのでは?

 

 

まず、「ようこそ実力至上主義の教室へ」略して「よう実」のあらすじについて紹介しよう。

 主人公・綾小路清隆は、高度育成高等学校に入学し、普通の人間が考える学校生活を送ろうと努力する。だが、この学校は完全なる実力至上主義の学校であり、クラス単位で他のクラスと実力を競わなければならなかった。綾小路清隆の所属するクラスは不良品が集まる場所と揶揄される最底辺のDクラス。個性豊かなクラスメートと協力し合って天辺のAクラスへと上り詰めようとする学園黙示録である。

 

 俺が前世で唯一見ていたライトノベルで2年生編の後半まで刊行されていたと思う。この綾小路清隆はかなり特殊な上に厄介だ。人間というよりは超高性能な機械が人間のふりをしているような存在だ。

 

 学力、知性、運動能力、判断能力、思考力、戦略、

人心掌握力、精神力、学習能力、指揮能力…etc.

 

全てにおいて最強で最凶で最狂だ。主人公というよりはラスボスに近いかもしれない。ゲームバランスぶっ壊れのラスボスだな、おい。

そしてこの作品の主人公のライバルとも言える存在が坂柳有栖だ。

坂柳有栖ー綾小路に匹敵しうるほどの学力と知性、思考力、指揮能力…etc.を持つ。性格は冷徹そのもの 人の心とかないんか?と言いたいほど鬼畜な作戦を実行する。綾小路とはライバルであり、幼なじみであり、尊敬する相手でもあり、仄かに恋心を抱いているのでは?という側面も持つヒロインの鏡である。あとAクラスのリーダーでもある。が、彼女は先天性の疾患を抱えており常に杖を持っている。杖がなくては歩くことが出来ないし、立つことも一苦労だからな。

 

と、まぁこの本のあらすじを確認したとこで本題に入ろう。俺はどう生きるのが正しい?個人的には坂柳にいや、姉さんに力を貸したい。今の俺如きの力では話にならないのでこれからいろいろな面を鍛えておこう。足手纏いになるのだけはゴメンだ。そうと決まれば話は早い。

 

俺は書斎を出て父さんがいるであろう部屋に向かう。お、ちょうど父さんが部屋から出て来た。ついてるな

 

「父さん、話があるんだ。」

 

父さんがこちらを振り返って微笑む 

 

「流貴か、どうしたんだい?」

 

「実は…空手や柔道、組み手に剣道、シークードウなんかを習いたい」

 

父さんが少し怪訝な顔でこちらを見る

「ふむ、それは何故?」

 

隠す理由もないので俺は答える

「姉さんを守りたい。姉さんは体が弱いから何かあったらと思うと不安なんだ。何かあっても俺が近くにいて俺に武道の心得なんかかがあれば問題無いだろうと考えた。」

 

父さんは驚きつつも思案する。 

 

「確かに有栖は華奢な見た目をしているが、危険な行動はしないし流貴が体を鍛える必要は無いんじゃないかい?」

 

俺はその疑問を予想していたので淀みなく答える。

 

「万が一がある。それに今はそうでも何年後かの未来は分からない俺は可能な限り後悔は残したくない。」

 

父さんは少し考えてから苦笑いし、俺に告げる。

 

「分かったよ、流貴は随分姉思いなんだね。まずは空手を習ってみるといい、知り合いに伝手があるから少し連絡してみるよ」

 

「ありがとう、父さん」

よし、少し強引だったが結果オーライだ。俺はそこで父さんと別れ、姉さんの部屋へ向かう。姉さんはまだ杖ありでも歩くのが不安定であるため部屋にいることが多い。姉さんの部屋に向かいながらこれからのことを考える。

 

まず、学力と身体能力を向上させる。特に身体能力だな。そもそもAクラスは身体能力が高い人間が少ない。多分鬼頭くらいだな、橋本も平均以上には身体能力があるが彼は蝙蝠作戦をするから正直信頼出来ない。最悪、俺が対処するか。CクラスやDクラスは身体能力が高い人間が多いから少し羨ましいな。まぁ、そもそも俺があの学校にそれもAクラスで入学出来るかは分からないが…。

 

と、ここで執事と遭遇した。

「これはこれは流貴様、おはようございます。」

 

「あぁ、おはよう」

 

挨拶されたならば、こちらも挨拶するのが礼儀というものだろう。

 

「相変わらず、流貴様はお美しいですね。」

 

俺はこの家の多くの人に綺麗や美しい、美麗などといわれるがこの世界の顔面偏差値は前の世界に比べて高いため、あまり信用していない。

「お世辞はよしてくれ」

 

執事が苦笑いしながら、

「お世辞ではないのですが…ところで流貴様はどちらに行かれるのですか?」と言う

 

「あー、姉さんの部屋に向かおうと思ってね」

 

「そうでしたか、邪魔をしてしまいましたね」

 

「いや、邪魔という訳ではないよ」

 

「そうおっしゃってくれるとありがたいです。では失礼します」

 

「あー、仕事がんばってくれ」

そう言って執事とは別れる。

 

1分ほどして姉さんの部屋に着く。コンコンコンっと俺はノックをする。

 

「どうぞ」

と扉越しに透き通った声が聞こえる、決して大きな声をだしてはいないが、よく通る声だ。 

 

入室許可が出たのでドアノブを押して扉を開ける。

 

「おや、流貴でしたか。何か用があるんですか?」

そこには天使と見間違うほどの美貌を持つ少女がいた。まあ当たり前だか俺の姉である。俺は美少女の弟になれたことを改めて感謝しつつ姉さんに 

 

「あぁ、少し相談があってね」

と告げる。

 

「実は姉さんにこの論文を見て貰いたくて、俺は数学が苦手でちょっと分からないところがあるんだ」

 

「ふふっ、そういうことでしたら構いませんよ、どこが分からないのですか?」

 

「ここかな~」 

 

俺の出した論文に姉さんは淀みなく答える。何故これが理解出来るのか俺には分からない。確かにこの論文は大分優しい論文で、基礎知識があれば中学生でも解ける位の物だ。だが、姉さんはまだ5歳。完全に子供だ、俺は前世の記憶があるからまだ理解できるが姉さんに関しては本当にただの子供だ。こうなると姉さんが才能至上主義になるのも分かる気がする。紛れもなく姉さんは天才だ。 

 

「ーと言うことです。」

 

「えっ?」

 

「流貴、話を聞いていませんでしたね」

 

しまった、これはまずいすぐに謝るべきだ。

「ごめん…姉さんはその年でこの論文が出来るなんて凄いなと思って」

 

「? 貴方もこの論文の意味を理解しているではないですか」姉さんが疑問を感じている。

 

 

「いや、俺の場合はまぁ…ズルみたいな物だよ」

 

「よく分かりませんね。」

 

姉さんが戸惑っているが、いくら姉さんでも流石に俺が転生者だとは分からないだろう。

 

「ところで姉さん、俺空手をしようと思うんだ」

 

「空手…ですか、急ですね。習おうと思った理由はなんですか?」

 

「あぁ、姉さんは確かに天才だけど運動能力は低いと言わざるをえない、だから俺が姉さんの出来ない役割を果たすべきだと思ったんだ。」

 

「ふふっ、そうですか。頼りにしていますよ、流貴」

姉さんは一瞬呆けていたが、すぐにいつものように微笑んだ

 

「あぁ、任せてくれ姉さん」

俺は姉さんが俺を頼ってくれたことが嬉しい

 

「っと結構な時間が立ってしまったな、俺はそろそろ自分の部屋に戻るよ。じゃあね、また来るよ」

 

「えぇ、ではまた」

 

俺はそう言って姉さんの部屋を出た。

 

 

※※※

 

あれからさらに2年立って俺と姉さんは7歳になった。俺は空手を習ってそこそこ立つので僅かにだが筋肉質になっている。俺には武道の才能がかなりあると師範に太鼓判を押されたのは嬉しい誤算だ。

 

「姉さん歩ける?」

そんな俺は今姉さんと一緒に書斎に行こうとしている。

 

「えぇ、問題ありません」

姉さんはこの2年で杖を持って歩けるようになった。2年前は体も小さく、筋力も無かったため医師にまだ歩くのはやめた方がいいと判断されたのだ。

 

「おや?二人揃ってどうしたんだい?」

そこへ普段着ではなくかなり立派な服装を着た父さんが来たため、一度歩くのをやめて会話に応じる。

 

「流貴と書斎へ行こうと思いまして」

姉さんが答える。

 

「父さんこそ何をしているの?」

服装に疑問をもったので聞いてみる。

 

「あぁ、先生に呼ばれてね…ちょっと出掛けることになったんだ」

 

 !確か姉さんが綾小路と会うのは7歳か8歳だったはず。そして父さんからの「先生」と言う発言、これは…

 ホワイトルームで綾小路清隆と会うイベントか?

 

「父さん俺と姉さんも一緒に行っていい?」

 

「んー、分かったよ少し連絡してみよう。」

父さんが誰かに電話をしているのを見ていると姉さんから視線を向けられていることに気づく。

 

「私は書斎に行きたかったのですが…」

こちらをやや責めるように呟く。

 

「すまない、姉さん…でも書斎はいつでも行けるし、ここは父さんに付いていった方が有意義だと思うんだ。」

 

「はぁ、仕方ありませんね他ならぬ弟の頼みです。今回は書斎にいくことは諦めましょう。」

姉さんは呆れつつも俺を許してくれた。

 

「ありがとう、姉さん」

自然と俺も笑顔になる。なんて話していると父さんの通話が終わる。

 

「有栖、流貴、君たちも見学していいと許可が出たよ」

 

「ありがとう父さん。」「ありがとうございます」

二人でお礼を言う

 

原作主人公を一方的にだか、知れることは悪くない。

 

情報は力だ。少しでもアドバンテージを取っておこう

なんせ…敵対するかも知れないのだから。

 

 

 

  




オリ主は有栖のことを崇拝とまでは行きませんが、かなり尊敬しています。有栖の為だったら自分が退学になる、もしくは死ぬという選択も平然と取ります。

それとオリ主が中学生程度の論文を難しいと感じたのは単純に中学生の勉強も忘れていたからです。因みにオリ主は社会人3年目の冬に事故で死亡しました。オリ主はショックで覚えていません。一度「死」という経験を味わったため死や恐怖、怪我などに対して耐性を持っています。まあメンタルが強いということですね。

人気だったら次話かきます
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