インフィニット・ストラトス~進化を望むマジン~ 作:スタノヴァ
(ご都合主義万歳のような展開が含まれますのでお気をつけて)
時が進むのはとても早く気づけばもう3年の月日が過ぎ去っていた。
私こと白河秀は自宅近隣の小学校に通い低学年の2年生として生活している。シュウ・シラカワの知性と身体能力のお陰か授業やテストに置いて一度もミスをした事がなく教師陣からは概ね良好だ。流石に前世では大学を卒業した身だ、こんなところで躓くなど考えたくはない。
しかし、その成績とは裏腹に周りの生徒達とのコミュニケーションはどうも上手くいかない。
男子陣からは活発的な者、控えめな性格の者と様々だがその全てから嫉みに似た視線を向けられることが多い。精神年齢もさる事ながら知性などで教師陣から優遇されている私が気に食わないのだろう、陰口でいう、行動で示すと様々だが大抵の男子に嫌われていると思われる。
女子関連ではそこまでおおっぴろげでは無いが離れた所で噂をされていることが多かった。
この年代から既に女性として出来上がっているのかと感じた私はモノ恐ろしいと内心で思っていた。
だが、その男女関係なく同情に似た視線を向けられる時がある。
それは・・・・・篠ノ之束だ。
彼女は年齢を重ねることによって徐々にだが人との関わりを持たなくなっていった。最初は幼稚園の時点、そこでは同学年での関わり、小学校に上がると同学年から上学年の生徒、そして教師陣。日に日に彼女は口を交わさなくなっていった。
そんな彼女に教師陣は頭を悩ませていたが私と束の関係を知りこれ幸いというふうに何かと行動を共にさせようとする。
それが逆に他の人間との関わりを薄くしていくことだと理解できないのだろうか?
「シュウ君!今日はどうするの?またお母さんの病室まで行く?」
そう微笑む彼女は年相応で可愛らしく大人たちが頭を悩ます問題児には到底見えなかった。
私はその姿に笑みを浮かべながらそうしますか?と軽く返す。
「うふふ、妹が生まれたら何しようかな?やっぱり私直々にお勉強を教えた方がいいよね?それに一緒に遊んだりしたいな、チェスとか将棋とか。あ、でも一番したいのは私がやってる機械関連かな。いつか一緒にモノ作りをしてみたいし!」
そうコレからの設計を立てながら束は浮き足立って帰宅していく。その姿を見つめながら私も後に続いていく。
(まだ産まれてもいないのに勉強というのは、少々無理があるでしょう。・・・・しかし束が誰かに興味を持って接していられるのは良いことです。最近は父親である柳韻さんとも会話が無くなっていますからね。元々柳韻さんが会話しない人のためその傾向が加速していっている。)
ここらで束の人間関係が少しはまともになってくれれば良いのですが。
そう考えながら私は束と共に篠ノ之夫人のいる病院に向かっていく。
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夫人と顔合わせが終わり私と束は自宅に帰りついた。道場からは柳韻さんが剣術の稽古をしている音が聞こえ家のことを済ませているらしく洗濯物が干されていた。
私達は家に上がり衣服を着替える。
束は直ぐ様菓子類に手を伸ばそうとしていたが私が叱って手を洗うよう指示した。
ぶすっと文句を垂れるも聞き入れた束はそのまま洗面台に向かっていく。
その光景を目にして私は次元跳躍システムを起動して亜空間へと潜った。
そこには未来に近い光景が広がっており開発を命じたロボット達が忙しなく作業を行っていた。
あの何もない亜空間は3年間(といっても現実世界でのだが)で見違えるかのように発展していった。
たった一日で10年に近い歳月が流れるのだ。それを365日、更にそれを三回分をこなしていれば人類が生まれてからの歳月などとうに超えている。
既にこの太陽圏内は全て掌握できるほどの戦力と技術を私は手に入れることに成功した。
同時に現在の全人口の約63億人の半数、30億のロボットでこの亜空間を構成している。
今はまだ行っていないが何れは本格的に外宇宙への進出を試みる際に宇宙空間での行動を考慮した宇宙戦艦を作り上げなければならない。
しかし、流石にこの空間で長時間は居られないな、不用意に入ることは自身の寿命を縮める事になる。その前に何らかの処置を施さなくてはならないか。
私は自室に近い研究室に入り支持していた機材と追加のロボットの生産経過、及び研究対象の成果を調べだした。
一度ここで調査を依頼すれば一日後には十分な成果として挙げられてくる。
といっても流石にこのレベルの確認となると私一人では到底全てを調べ上げることは不可能だ。
いい加減にアンドロイドか知能を持った統括ロボの作成を思案せねばならない。
私の知識の中では体現可能なアンドロイドや漫画やアニメに登場するようなロボットの構造などが手に取るように浮かんでくる。それも主だったものはスパロボ関連のロボットが多い。
シュウ・シラカワに関係しているからかラ・ギアスの魔装機神や念動力を用いたRシリーズ、ヒュッケバインやゲシュペンストなどの連邦側の機動兵器PT(パーソナル・トルーパー)、リオンシリーズなどのDC関連の機動兵器AM。更には作品が別のハズのガンダムシリーズやマクロスシリーズ更にはスーパーロボット系統のロボまで。スパロボに参戦したことのある機体は大方作り方や設計が頭の中に入っていた。
これらもシュウ関連だからだろうか?まぁどうでもいいかあるものは全て利用していかなければヴォルクルスが存在しないこの世界では到底『ネオ』に到達することなど出来はしないのだから。
今はまだその設計図程度で留めているが何れはスーパーロボット軍団として完成させたいものだ。
その為にも未知のエネルギーである光子力やゲッター線、ニュータイプ関連の機体の調査が必要不可欠になる。この世界では存在しない物が多すぎて再現はほぼ不可能なものもあるが・・・・・・リアル系統ならば問題はないだろう。
「先ずはマザーと成りうるPCの作成と所有者の完全登録、更にアンドロイドの制作が必要ですね。ガノロイドの方が良いでしょうか?それとも完全なロボットの設計をした方がいいのでしょうかね?」
これだけやれることが多いと色々と考えるのが楽しくてしょうがない。
アンドロイドやガノロイドは人間の部分が必要になるから今回は完全なロボットに仕上げるとしましょうか。できる限り肉体となるボディは人の体に近いように作り出してみるのも一興ですね。
それらの知識はインスペクターのデータを参考にしていきましょう。
それから暫くしてマザーPCの制作と基本知識の導入、更に私のみの保護プロブラムのインストールを済ませるよう作業ロボットに支持し研究室を後にする。
次は暫く動かせなかったグランゾンの戦闘データを取るために無重力フィールドに映らなければならない。
そのため一度亜空間外に設置してある場所に向かわなければならなかった。
時刻は亜空間に入って早11時間、束も手を洗い終えて戻ってくるだろう。データ採取は深夜に行う事にして私は現実世界に戻っていった。
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・・・・
・・・・・・
・・・・・・・・
生命の存在しない純白でできた未知の空間、そこに巨大な光と小さな人型が存在していた。人型は小刻みに身体を震わせて喜んでいるように見える。
その光が二言三言告げた後その人型の足元に魔法陣のようなモノを出現させて何処かへと飛ばしていった。
『それでは、次の人。』
巨大な光が放ってあろうその声は若い女性的な声質をしており言葉の端から何処か疲れたような印象を与えた。だがその声に気づかず新たな人型は喜びと期待に震えて正に意気揚々とその光へと向かっていった。
『ふへへ、待たせすぎなんだよ!まぁ、そのお陰で願い事も大体決まったからな。』
人型は尊大な態度でそう告げる。
その言葉に光は小さく溜息をついてさっさと済まそうとするように光に声をかけた。
『それではまずは貴方が転生する世界の話をさせていただきます。先ほども申した通り貴方には「IS(インフィニット・ストラトス)」の世界に転生してもらいます。他の世界に変更は受け付けませんのであしからず。その上で転生の際の特典を三つ程考えておいて下さい。』
『おう!それならもう考えてあるぜ、一つは「主人公の双子の弟として転生すること」だ!これなら血を分けているから容姿が酷いことにならないだろう。二つ目が「才能の限界を無くすこと」、これでどれだけ鍛えても強くなれて知識もどこまでも成長するようになるって意味だな。三つ目が「ガンダム作品で出てきた特殊人類の能力全て」だ!これさえあればニュータイプでありながらスーパーコーディネーター同時にイノベイターとして存在することができるだろう。あ、双子の弟として生まれるからクローン設定はいらねぇぞ?SEEDのクルーゼみたいなデメリットはいらないからな。』
一気に言い切った人型に光は静かに聞き入れて特典を纏め終えたのか再び声をかける。
『1「主人公の双子の弟」2「才能の限界突破」3「ガンダムシリーズの特殊人類の能力全て(デメリットを除く)」の三つで宜しいですね?』
『おう!ふへへ、待ってろよ箒にセシリアにシャルロット。今お前たちを迎えに行ってやるからな。』
そう告げる人型に気味が悪いとでもいう風に一歩下がる光。
『では良い来世を。』
さっさと終わらせようと静かに人型の足元に先ほどと同じ魔法陣を作り人型をISの世界へと送り出した。
『・・・・・・・』
転生者3人全員を送り出したことを確認して光は盛大な溜息を吐き出し愚痴を呟く。
『漸く終わりましたよ。全く最近の人というモノはあそこまで気味が悪く浅ましくなってしまったのでしょうか?もしあれが全人類の現れならばさっさと洗い流した方がいいんじゃないのでしょうか?』
そう呟きながら一度激しく発光する。その光が収まるとそこにはプラチナブロンドの髪色が似合う絶世の美女が立ち竦んでいた。本来なら優しげの瞳に笑の似合う唇も今限りは疲れているように目尻が下がり口元もキツく閉じていた。
「これで私の仕事は終わりましたしさっさとここから離れたいのですが・・・・・・・彼らがあの後ちゃんと転生できたのか確認しなければなりませんね。流石に神の願いをてきとうに終わらすなど私にはできませんから。」
そう告げた美女は懐から取り出した手鏡を取り出し空中に投げた。するとその手鏡が巨大な鏡へと変わり、美女を移さずにテレビのノイズ状態で空中に浮いていた。
美女は何も口にせず静かに指先で鏡を触る。するとそこから映像が映し出され1人の赤ん坊が見えた。
「1人目は無事転生したようですね。彼は主人公と同じ年代という願いでしたから赤ん坊からスタートという形ですか。顔立ちも整っておりますし願い通りでしょうね。では・・・・」
もう一度鏡に手を触れると更に映像が変わり一人の少年を映した。
「主人公の姉達と同世代として転生したい。という願いでしたから今小学2年生程度でしょうか、近い内に彼女等に近い場所に転校することになるでしょう。願い通り銀髪でオッドアイの美少年、両親も存在せず自立するだけの莫大な資金もある。ホント、何がしたいのか分かりませんね。物語のヒロインと接触したくても何処に住んでいたのかを分かっていなければ意味がないのに。」
といって彼女が彼を転生させた場所、沖縄で彼の驚いた表情を見てクスクスと笑う。
散々私に対して罵倒してきた仕返しだ、と小さく呟いて彼女は鏡に軽く触れた。
そこには先ほどうまれたばかりの双子の赤子の姿が映し出されていた。
「こちらの方もちゃんと転生できたようですね。・・・・・・・・主人公に成り代わって自身が主人公になろうと考えてましたし下手したら彼が潰れてしまうかもしれません。そうなるとISの世界が成立しなくなりますから、・・・・・多少なり手助けしておきますか。」
美女は手の平から光を生み出すそしてそれを鏡越しの赤子に押し込めた。
すると光は彼を包み込むようにして発光し静かに赤子の体内へと吸い込まれていった。
「私の加護を差し上げましょう、どうか健やかに育ちますように。」
そう静かに祈り美女は静かにその場を立ち去った。
・・・・・・・・・・・・・・・・・彼女は気付かなかった。確かに双子の赤ん坊が生まれたがその弟の肉体に先ほどの転生者の魂が入っていないことに、彼女は気付かなかった。その魂は別の物体に入り込んでしまったということに、神ではない彼女は気がつかなかった。
しかし、誰も彼女を責めることはないだろう。何故ならば願い通りの人物の誕生を行ったのだがらそこに願った本人の魂が無くとも生きていれば関係がない。
神にとっては自身の理解を超えた自体を楽しみ以外興味がないのだがら・・・・・・
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(ここは、どこだ?)
意識を取り戻した俺はぼんやりとした思考で自身の周りを確認しようと目を開ける。しかしそこには何も映らず身体も自由に動かなかった。
(は?何だよこれ、たしか俺は転生して双子の弟として生まれたはずだろ?なんで身動きすら取れないんだよ!?)
混乱と苛立ちに俺は内心で声を荒らげてしまった。
必死に体を動かそうとしていると急激に目の前が明るくなった。
それに無意識に瞳を閉ざし、そこで違和感に気づいた。
(あれ?俺ってこんなに硬いっけか?)
ガツンとぶつかる音に心で小首をかしげる。だが直ぐにその謎も解決することができた。
『それでは予行練習を開始します。』
1人の男の声によって・・・・
漸く夜となったためベッドを抜け出し亜空間の試験場に向かった。
試験場は完成した機動兵器、PTやAMなどの実験や模擬戦闘を行うことができる場所として設けいている。
本来は宇宙空間での実験を行うのだが私のグランゾンは強化すれば宇宙そのものを消滅させる威力を持っているためそれを防ぐために亜空間での戦闘を行うことにした。
対戦相手は名前のない人型兵器。PTなどを設計する時に基本構造として骨組みを組立てそれに武器を装備させた程度のロボットだ。そこに簡易AIを搭載したため基本の撃つ、切る、防ぐ、回避といった行動がとれるようになる。
試験場の準備が整うと同時に私はグランゾンに乗り込みインカムに向かって指示をだす。
『それでは予行練習を開始します。』
グランゾンの瞳が光り的(てき)であるロボを補足する。
的は起動してから10秒程時間を立ててからゆっくりとライフルを構えた。
ふむ、やはり簡易では起動が遅いのでしょうか?これは改善が必要ですね。
武器を構えた的は正確に私のグランゾンに射撃を行う。しかし・・・・・
「フフフ・・・流石にその攻撃ではグランゾンに傷一つ付けることができませんよ?」
歪曲フィールドによってその攻撃が防がれてしまう。他にもグラビティ・ウォールやグラビティ・テリトリーなどで防げますが今回はこれで十分でしょう。
実弾が通じないと理解したのかライフルの発射を辞めて次の装備であるビームセイバーを構えて突撃してくる。
「そうですかならば・・・・・グランビーム発射!」
頭部から黄色に近いビームが発射され真っ直ぐ的に向かっていく。的は咄嗟に盾で防御を行うも盾は砕かれ地面に叩きつけられるようにして倒れた。
そして5秒後ほどに再び動きを見せ軋む音を鳴らしながら立ち上がろうとする。
「耐性は上げていましたがその骨組みが重さに耐えられなかったのでしょうか?これも観測データを元にしておくとしましょう。」
グランゾンは立ち上がる隙に右手を前方に突き出し空間を歪める。
亜空間と繋げ、そこから巨大な大剣を抜き出した。
「グランワームソード・・・」
静かに呟き大剣を構える。
「抵抗は無意味です。」
スラスターを起動させ巨体には見合わないスピードで接近していく。
的が完全に立ち上がった先には振り下ろされた大剣が視界に入った・・・・
ザンッ!!
小気味良い音が鳴り的の片腕が切り捨てられ大剣の腹で空中に吹き飛ばされた。
「逃がしませんよ。」
直ぐ様ワープホールを作り出しその中に飛び込み的が飛んでいく先に繋げる。飛びだしたのと同時に大剣を横に寝かせて下半身目掛けて振り抜いた。
手応えは薄くだが確かに切り裂いたという認識はあった。振り向いて確認すると胴体と下半身はバラバラになり胴体が片腕で必死になって私から離れようと地を這っていた。
「・・・・・確かに回避の思考を入れてはいましたがあそこまで人らしい動きをできたでしょうか?・・・・・・・・・・・どうでもいいですね、それではいい加減終わりにしましょう。」
腰辺りに両腕を構えるとそこに紫色のエネルギー体が円を書くようにして回り始める。更に胸部のアーマーが開きそこから三つの球体が姿を現した。そして開かれた球体の先に紫色の巨大なエネルギーが作り出され両手を回っていたエネルギーを吸収し巨大化していく。
「事象の地平に近づけば相対時間が遅くなります・・・・・貴方にとっては一瞬でしょうがコチラでは永遠です。理解しましたか?」
そしてその球体は黒く染まり怪しく発光し続けるがそれを両手で包むようにして握り締めた。
それと同時に押し出されるようにして余波が地面を空間を破壊していく。
黒いエネルギーはやがてグランゾンの大きさをも上回り黒陽の如く輝き的を照らしていく。
「B・H・C(ブラック・ホール・クラスター)、発射!!」
グランゾンが腕を的目掛けて振るうとそのエネルギー体が真っ直ぐに進んでいく、その際地面を抉りさらに大きくなって的に着弾する。
その勢いのまま空中へと押し上げて視認すらできない上空でそれは起こった。
空間をも歪めるブラックホールが突如として生み出され削れた地面の破片を空中に浮かんでいた武器の破片を吸い込んでいく。
そして・・・・
―――――――――――――――――ッ!!!!?
表現することすら不可能な爆発を発生させ灼熱が徐々に仮想の地面を飲み込んでいった。
「少々大人気なかったでしょうか。」
そう告げるも大凡のデータ採取に成功したので不満はない。寧ろここまでもってくれた的に多少なりとも感謝せねばならないかもしれませんね。試作縮退砲は・・・・・・・・あれは攻撃範囲が広すぎて下手すれば亜空間からエネルギーが漏れ地球に被害を及ぼす可能性がある、その為知的生命体の存在しない惑星でのデモンストレーションでなければ試しようがないな。
「試験終了、これより帰還します。」
兎に角私の用事はこれで済みました、後はエネルギー関連の開発に勤しむのみです。
小さく笑みを浮かべながら私はグランゾンと共にこの場を後にした。・・・・
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その鉄壁とも言える壁に一切の攻撃が通らなかった。
その暴虐とも言える一撃に為すすべもなく切り裂かれ、撃ち抜かれた。
痛みはない、簡易AIに痛みを感じる能力は必要ないからだ(後に理解したが俺はあの化物のエネルギー余波によってこのロボットに転生してしまったらしい)。だが、俺個人での恐怖は常に感じ続けている。
次第に崩れていくボディ、紙切れのように切断されていく手足。
漸く俺がその機体のコントロールを得ることができたのは身体中が破壊され尽くして片腕が何とか動く程度だった。
俺は全エネルギーを使って化物から逃れようと必死に腕を伸ばし続けた。
だが・・・・
突如、鋼鉄の身体が浮き上がるまでの吸引を受け無意識に地面にしがみついていた。
その原因を調べるために振り向くと・・・・・・・・・
(ア・・・・・・・・・・・・・・・アァ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)
そこには絶望しか残されていなかった。黒くナニカを圧縮させたエネルギー体が徐々にだが確実に巨大化していき地面を、そして空間をも蝕んでいく。
アレは存在してはいけない。あんなものがあれば星が持つはずがない!
化物が放とうとしている力に完全に心が折れ途中から逃げることすら放棄していた。
そして・・・・・・
「B・C・H(ブラック・ホール・クラスター)、発射!!」
男性の声が聞こえるのと同時にソレは俺めがけて撃ち出され、地面を抉りながら猛スピードで駆け・・・・・・直撃し俺は空中で一気に圧縮されていくのをただ感じ続けることしかできなかった。
もう、二度と俺は転生なんてしない。そう心に決めて意識を完全に手放した・・・・・・・・・・・・
本来、織斑一夏の弟として生まれる筈だった転生者ですが、簡単に説明しますとグランゾンが亜空間での能力発動に魂が惹かれてしまい人間の肉体ではなく近くに存在したロボットのボディへと転生してしまったという流れです。
よって現在弟君は完全なオリキャラ状態として生まれました。
という描写を入れようかと思ったのですが思うように書けなかったのでこのような結果に・・・・・゚(゚´Д`゚)゚