人生とは選択の連続だと思う……でも、これは絶対違うだろ   作:チョチョイのチョイス

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キハダ先生はいいゾ〜


格闘タイプと選択肢

 

 

 

朝の苦難を乗り越え、学校へと到着した。

ちなみに選んだのはナンジャモの方だ。

 

チリちゃん家に寝起きドッキリとか不法侵入ですからね。しょうがないね。それにナンジャモだったらノリよく処理してくれるからね。

 

配信後『盛り上がったよー、ありがとう』なんてニコニコ顔で言われたので俺は救われた。救われたと思う。

 

まあこうやって選択肢によってちょくちょく配信には映ってるから慣れたもんです。もはやリスナー達からも準レギュラー扱いされててワロタ。

 

後、ちゃんとチリちゃんには目覚ましの電話をかけた。

彼女の寝起きの声はふにゃふにゃ関西弁でクソ可愛いんだが、絶対に本人には言わない。

 

 

 

さて、学校に到着とは言ったがぶっちゃけもう用事は終わった。

 

なんか近々、課外学習の"宝探し"をやるらしく、それの見回りを頼まれた。

先生たちは基本学校で授業もあるから、散歩がてらでいいから各地に散らばる生徒たちの安全を見ていて欲しいらしい。

 

マジかぁ、なかなかの労働だとは思ったが、俺の休日もそこら辺ぶらぶらしてるもんだからあんまり変わらないんじゃね?と思ったから意外と楽そうで安心した。

 

宝探しの内容説明も聞いてもう今日の労働はおしまい!さて、何をしようか。

 

 

「お、チョイス。ここにいたのか」

「ん?……おお、キハダか」

 

 

背中にかかる声に振り返るとそこにいたのは上下ジャージの長い黒髪を結んだ教師、キハダが立っていた。

 

何気に教師の中では一番仲良くやってる人だと思う。男勝りで気さくな性格は意外と相性がいい。

 

 

「あたしも今日は暇なんだ。どこかに行かないか?」

 

 

なるほど、つまりはデート…ってコト?!

マジかよ、来たな俺の時代。

 

 

 

【じゃあ……ポケモン勝負する?】

【じゃあ……ジム行く?】

 

 

 

出てくるなお前。やめろ、今すぐ帰れ。

 

ポケモン勝負?昨日一日で半年分のポケモン勝負したわクソが。

でもジムかぁ……案外ありだな。

 

ここで出てくるジムはポケモンジムではなく、トレーニングするためのジムだ。つまりは筋トレ。

キハダも筋トレ好きだし、俺も選択肢のせいではじめた筋トレに意外とハマってる。

 

汗を流すジムデート……いいですねぇ。いいですよこれ。

 

 

「じゃあ……ジム行く?」

「ジム?……筋トレか!?」

「筋トレだ」

「行く!」

 

 

拳握ってふんすふんすしてるキハダ可愛いね。ほっこりします。

 

それにしてもこの後暇とはいえ、勤務時間内に街の方に繰り出してもいいのだろうか。……まあいいか!この学校そこら辺緩いし!校長優しいし!

 

さてそれじゃあ行くか──

 

 

 

【目的地まで逆立ちでランニング】

【目的地までバク転でランニング】

 

 

 

(^ཫ^)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「──お疲れチョイス!プロテインだぞ!」

「うい、サンキュ」

 

 

キハダから渡されるボトルを受け取る。

今俺たちは、ベンチで並んで腰を休めていた。いい汗をかいた。ジム来る前に余計な汗も流したけど。

 

結局、逆立ちでジムまで来たよ。腕死ぬわ。

学校からハッコウシティまでの距離逆立ちですからね。さらにキハダのランニング速度に合わせたスピードを維持してね。

 

なんでハッコウシティかって?

 

筋トレしたいけどジムってそうそうないからナンジャモに愚痴ったら、『じゃあジムリーダー権限でボク作っちゃおっかなー!』だってさ。職権乱用も程々にね。ありがたいけどね。

 

 

「疲れたなー。この後どこかに行くか?」

「腹減ったしなんか食べよ?」

「……そうだな。そうしよう」

 

 

ニコニコと気分の良さそうな顔でプロテインを飲み進めるキハダ。

いつもはジャージを着てるが、トレーニングとなると腹筋モロ見えのトレーニングウェアに着替えている。

 

凄いね。腹筋バキバキでまさに筋肉美女。筋トレにハマっておいて良かったと心の底から思えますね。

選択肢よ、貴様もたまにはいい仕事してくれるな。だが、感謝はしない。今までのことを振り返るとマイナス要素がデカすぎる。

 

これから是非とも挽回して頂きたいものである。

 

 

 

【キハダの汗が滴っているのが気になるなー、そうだ!自分のタオルで拭いてやろう!】

【キハダの飲むプロテインの味が気になるなー、そうだ!自分のプロテインを交換しよう!】

 

 

 

挽回はしなくていいです。だからこれ以上俺の胃を痛めるような選択肢は出さないでくれ。

 

クソぅ……貴様は俺になんの恨みがあるんだ…!

もうやめてくれ!そろそろ俺を解放しろ!

 

気になるなー、じゃないんだよ!恋人でもない異性とそんなことさすな!

 

クソぅ……タオルはさすがにきつい。俺の汗が染み込んだタオルとかキハダも嫌だろ。

それならプロテイン…!関節キスになっちゃうけどまだマシか…!?

男勝りな性格だし気にしないかもしれないよな…?

 

 

「キハダ」

「ん?」

「そっちの気になるからプロテイン交換しない?」

「え?………あ、う、うん、いいぞ?」

 

 

戸惑うキハダからプロテインを受け取り、手にしていたプロテインを差し出す。

ごめんね、こんなくだらないことに付き合わせちゃって。

 

てかよく考えたらこれ、飲み口広いから間接キスにならないじゃん。これは勝ちました。

安心して喉へと流し込む。うむ、潤うね。美味しい美味しい。

 

 

「………っ」

 

 

隣のキハダは何やら容器を眺めた後に意を決したように飲んでいた。

いや、ごめんねほんと。嫌よね。許して。選択肢さんが腹を切ってお詫びします。

 

 

「よし、んじゃなんか食って帰る?」

「……う、うん、そうだな」

 

 

何やら顔が赤い?なんかしおらしくもなってる?

 

……まあ、筋トレで疲れたもんな!体もあったまったし!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、味が分からなかった…!」

 

そんなキハダの呟きはチョイスの耳には届いていなかった。




"キハダ"
雄叫びを上げながらグラウンドで筋トレに励む(強制選択肢)チョイスとの出会いが初めまして。
そこから仲良くなり、休日が合えばよく遊ぶ仲。
彼と彼のとある一体の手持ちポケモンの肉体美には惚れ惚れしている。


"チョイス"
小さい頃から強制選択肢のせいで身体を否応なく鍛え上げさせられた可哀想な男。
その身体能力はスーパーマサラ人並。いわゆるスーパートキワ人である。
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