東方心在録   作:ゼロ・ワン

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さて、前回の最後に出てきたのは一体?
今は闇と呼称します。

更新が凄い遅くなったのは、2月の始めの方から少ししたくらいから残業続きで疲れてきたからです。
このままだと36協定に引っ掛かるかもと思いました。
後、忙しくなくなった後も身内が脳梗塞で倒れたり、作者が骨折したり、仕事がまた忙しくなったりしてました。
何だったら今は風邪です。
それらで、他の方の作品に感想は書いてましたが、自分の作品はまともに書いてられなかったです。
そんなこんなで気がつけば年末、来年は書けなかった理由である人生に何回かのことが重なったりしないと思うのでもっと更新しますね。

追記
位置を間違えてたので直しました。
ご迷惑おかけしました。



闇の存在

「もういっか、慧音が計画の役になるのには足りなかったけど、最低限の目的は果たせそうだし、後は眺めてようかな?」

 

そんなことを呟きながら、闇は興味を失ったように生徒たちから視線を反らす。

 

「さて、何処か眺めの良い場所は~っと…?あいつ何処行った?」

 

眺めの良い場所を探して視線を彷徨わせて、再び生徒たちの方を見たときにふと気付く、ロールスラッシャーが消えていることに。

 

「生徒を守るために行動してた奴がこんな短期間に消える?…上か!」

 

その言葉を言うや否や、即座に闇は後ろへ飛び上がり、その直後先ほどまで闇が居た場所に何かが降って地面を突き刺していた。

 

「その技、君の系統はよく使うけど君の種そのものは使わなかったはず…そうか、半分とはいえ妖怪、闇の性質も濃いから普通の個体よりかは強いと、これもゲームとの差異ってことか。」

 

その言葉をかける相手はロールスラッシャー、今しがた闇に落下攻撃を仕掛けたハートレスである。

 

「ぼくを完全に敵だと認識したってことかい?まぁそれもそうか、君をハートレスにしたのはぼくだもんね、でもカッコいいし良かったじゃん!」

 

闇はさらりと煽りを入れながら、先ほどの攻撃の犯人を自分だと自白し、剰えカッコいいから良かった等と宣う。

 

「…!」

 

分かっていたとは言え、いや開き直るその言葉に怒りを感じたのか、一瞬胸の前で両腕を交差させるようなポーズをとった直後、

 

「おや?タメ斬りも使えるのか!」

 

まるで、アクセルを全力で踏んだかのような速度で刃を向けて突っ込む。

 

「でもそれなら、こうっ!」

 

その掛け声とともに、闇はいつの間にか持っていた禍々しい剣でその攻撃を防ぎ、「!?」攻撃が弾かれたロールスラッシャーは尻餅をついてしまう。

 

「君はこんな簡単に尻餅をついてしまった、何故だか分かるかい?…聞こえてたかはわからないけど君では力不足と言っただろう、君では回収に値しないのさ。」

 

尻餅をついて無防備な状態になったロールスラッシャーの頭を掴み、彼女の抵抗する素振りを見ながらも闇は言う。

 

「さて、君に大人しくなってもらったところで、"命令を与える"君の生徒達の心を貪り喰らえ。」

 

上位者の言葉に、生徒を守るという意思は即座に塗り潰され、

 

「強靭な意思で生徒達を守ろうとした君は面白かったし、ぼくからの褒美として君を任命しよう試金石としてね。」

 

そこにはただのハートレスだけが残った。

 

 

 

「慧音、何処に行ったんだ?」

 

チルノのその言葉のとおり、慧音は何処かへと飛び去ってからそれっきり行方がわからなくなってしまっていた。

チルノがそこで、最後に慧音が見ていた方向に何かヒントが無いか見つめている中、生徒達は慧音のことを話合っていた。

 

「先生、魔物になっちゃったね…」

 

「でも、僕たちは攻撃しようとはしなかった!それどころか僕達を背中側にして、まるで何かから守ろうとしてくれた!先生はああなっても先生なんだ。」

 

「でも…チルノを攻撃したよ、もう心底魔物なのかも。」

 

「それは…そうかも。」

 

そんな風に、話が暗くなり始めたところで、「大丈夫!確かに慧音は私を攻撃したけど、お前達を守ろうとしていた、これだけは間違いない。」チルノが雰囲気を変える。

 

「そう…だよね、うん!先生はああなっても先生なんだ、もしかしたらあの姿でも仲良くしてくれるかも。」

 

「そうそう、慧音は生徒のお前達が大好きだからな!慧音があの姿のまま戻らなくても、問題無い!どうにかなるさ。」

 

 

 

そうしてチルノのお陰で、生徒達が明るくなったところで、

 

カチャカチャ

 

「なんだ、この金属が擦れるみたいな音?」

 

「これは、慧音先生のじゃない?戻ってきたんだ!」

 

キョロキョロ

 

「!?居た!やっぱり帰ってきてくれたんだ!」

 

「私は、さっき攻撃されたから少し離れようかな。」

 

魔物になっても生徒には手を出そうとはしなかった、そんな慧音の帰還に生徒達の歓喜の声が響く中、

 

カチャカチャ

 

慧音は先ほど闇との闘いがあったというのに、俯いてただ淡々と歩いてくる。

 

「お~い、先生~」

 

生徒のその呼び掛けを受けた途端、

 

バッ、と顔を上げ、その金色の瞳でじっと生徒達を見つめる。

 

「!?先生?」

 

その尋常ではない様子に生徒達は何かおかしいと感じ、声のトーンを落とし、チルノの足も止まる。

 

「…」

 

「!?皆!私の後ろに隠れろ!」

 

無言のままだが、一瞬で目付きが鋭くなった様子を見てチルノは叫ぶ。

その言葉に反応してか、慧音だったそれは腕を交差させたかと思うと、

 

「氷符「ソードフリーザー」!」

 

強靭な脚力による爆発的な突撃でチルノが咄嗟に出した氷剣に突っ込み、チルノは防御出来たものの、

 

「そんな…一撃で…」

 

ガシャンッ、と音を立てて氷剣が砕かれた。

 

「ひぃっ!」「先生!」「どうしちゃったの!?」

 

その様子を見ていた生徒達が、口々に恐怖と困惑の声を上げる。

 

「居なくなってた間に何があったかはわからないけど、もうあれは慧音じゃない!ただの魔物よ!」

 

そのチルノの言葉通り、先ほどまでかろうじて残っていた彼女の思いは闇に溶け、喪失を取り戻そうとする本能と、"闇"による命令の遵守、それだけがハートレスを動かす。

 

「氷符「ソードフリーザー」!」

 

大技と思えるものを一回は防げたことから、チルノは防御手段としてもう一回、氷剣を生成する。

 

その間、ロールスラッシャーはチルノをじっと防御や攻撃に直ぐ移れるようチルノを観察していたが、

 

「?どうしたんだ?」

 

ふと、ロールスラッシャーがチルノの向こう側上方に顔を向け、チルノがその様子に首を傾げ、釣られて共に振り向く。

 

「私の後ろに何か…」

 

「霊符「夢想封印」!」

 

そうして振り向いた瞬間七色の光がロールスラッシャーに向かって次々と飛んで、そして次々と弾けていく。

 

 

「!?霊夢!」

 

「助けに来たわよ、チルノあんたは子供達を連れて安全なところへ行きなさい!」

 

先ほどの巨大ハートレス、ダークサイドの討伐をトワに任せ、霊夢は住人達を助けつつハートレスを討伐して人里の各地を飛び回っていた中、その一環としてここへ駆け付けた。

 

「霊夢!あの魔物は強い!それに…」

 

チルノがそこまで言いかけたところで、夢想封印が破裂しつくして、霊夢は驚愕する。

 

「!?効いてない!」

 

その言葉のとおり、防御の類いを一切していないのに只平然と立っていた。

 

「弾幕が効かないならあんたが余裕ぶっている間に"これ"でケリをつけるわ。」

 

霊夢のその言葉のとおり、これ、ことキーブレードを向けつつ突撃し、

 

「また、余裕ぶるつもりかしら?ならその態度のまま殴り倒してやるわよ!」

 

まだ無防備なままの相手に攻撃を加え続ける。

 

そんな様子をチルノと子供たちは、眼を輝かせながらそれを眺めていた。

 

「博麗の巫女様ありがとう!」「巫女様そのカッコいいのなんですか!」「巫女様が助けてくれた!」「霊夢持ってるそれ何!」

 

「持ってるこれは後で教えてあげるから!だから早く行って!」

 

逃げない様子のチルノたちに霊夢がキレながら叫ぶがその瞬間、

 

「何!?キャッ!」

 

「巫女様!」「霊夢!」

 

無防備だったロールスラッシャーが、両腕を胸で交差させて斬撃をガードしたかと思うと、つばぜり合いの状態から即座に弾き返して、霊夢を数メートル弾き飛ばす。

 

「急に動くじゃない、待ちからのそれで緩急付けるのがあんたの闘いかしら…!?」

 

霊夢がそこまで言ったところで、ロールスラッシャーは飛び上がり、先ほど闇にも行ったジャンプ攻撃を霊夢に浴びせかけ、

 

「流石にバレバレよ!」

 

それをバックステップで避け、即座に霊夢は至近距離で横振りを浴びせる。

それによって姿勢こそ崩せなかったが、ロールスラッシャーは大きく吹っ飛ぶ。

 

「ほら、私は大丈夫だから貴女達は早く。」

 

「ああ、分かったぞ霊夢、ほらお前達も早く行くぞ。」

 

そう言ってチルノは移動に邪魔な氷剣を捨てつつ、生徒達と共に移動を開始する。

 

「?今度は何よ?」

 

ロールスラッシャーは急に霊夢から視線を何かに移していた、その様子に霊夢は疑問を抱くが、直ぐ意図に気がつく、

 

霊夢よりチルノと子供達を優先したと、だが、

 

「間に合わない!」

 

霊夢が動こうとした瞬間にはもう、その強靭な脚力でタメ斬りを行っていて、同じ脚力を生かした移動でも一手間かかる空間を捻じ曲げた移動でも霊夢では間に合いそうにない。

 

「何?っ!?間に合え!」

 

霊夢の叫びにチルノも気付いてもう一度氷符「ソードフリーザー」を行おうとする。

そして、チルノが氷剣の生成に間に合うか、その前にチルノ諸共生徒達が切り裂かれるか、このシュレディンガーの思考実験な状態に

 

「ストップガ!」

 

第三の結果が現れる。




文章が増え過ぎたので、二つに分けます。

後半は少ししたら投稿します。

仕事が減った後で、身内が倒れる前にキングダムハーツ3のトロコンをしました、もちろんDLCも込みでやったのでブラックコードを10人のボスを除いて全てつけて倒しました(その10人も制限に疲れたので、レベルと防御力とケアルとフォームチェンジだけ解放して倒しました)。
現在は、風邪引きながらリメイクのロマサガ2やっています。

以下捕捉説明
本来、ハートレスは基本として本能のままに行動するが、稀にハートレスになる前の強い思いのままに突き動かされて行動することがある。
そして、ハートレスに命令を下して制御することが可能な場合も存在し、そのためには強い力か闇を持っていることが条件である。
だが、条件を満たして操っても、ハートレスが狙う心がある限り制御から外れた瞬間に襲われる可能性が存在する。
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