ルフィに副船長の座を暫定的に貰った……貰ったって言うのが正しいのか?ともかく10年が経過した。
いきなり端折り過ぎねえかって?いやなに、語るほどの事が無かったんだよ。あの後、ガープの爺さんが現れてシャンクスに出会ってルフィが感化されてた事に大激怒していた。原作通りにダダンの山賊ハウスに放り込まれてエースとサボと義兄弟の契を交わしたりした。
俺は参加しねえのかって?そういうのはパスだ、パス。柄じゃねえんだ。
原作通りにエースは海を出た。サボは海を出て天竜人にやられて今頃は革命軍だ。その辺りの原作ブレイクしろって?具体的になにをしろって言うんだよ……まぁ、ルフィの目的を最初から聞いて実際のところはと思うところは色々あったがな。
「ルフィ、この船でいいな」
「おう!」
武装色の覇気の練習をしているところをガープの爺さんに見つかっちまった。
どうして覇気を知ってるのか?なんて厄介な事になっちまって最終的には「ルフィの海兵の先輩が必要じゃな!」とかほざきやがって人のことを迷いなく海兵にしやがった。孫を山賊に預けてるんだからガキ1人ぐらい見逃せよと思った、思ったがダメだった。
まぁ、幸いにも海軍にはSWORDというシステムがある。
早い内にSWORDの一員になることが出来る地位に登りつめておいた……24で海軍本部の准将とかなりの早さでとっととSWORDになって海賊になると言って適当な辞表を叩き出してきたよ。
「ルフィ、大輔、お前等そんな船でいいのか!?」
海兵になったおかげか武装色の覇気を弾丸に纏わせて撃つことが出来るようになった。
足りないだろうなと思っていた実戦経験を埋めることが出来たのが唯一の感謝だが、生憎な事に俺は英雄は好みじゃねえんだ。
准将まで頑張ったんだから文句を言われる筋合いはねえ。言っとくが原作知識を利用せずに原作以外の海賊を仕留めて昇格しまくったからな。
「船ならばもうちょっとマシなのがあるんじゃぞ」
「安心してくれよ、何時かは買い替えるから……ああ、そうだ村長、マキノ!」
「なんじゃ?」
「なにかしら?」
「今まで迷惑掛けて悪かったな、お詫びついでに今までの分の飯も宝払いしといた」
「宝払いって、それは踏み倒しじゃ」
「ニッシッシ……大輔の宝を借りたんだよ」
「あ?…………………って、おい!!」
ルフィが村長達に今までの迷惑代金だと宝払いをした事を報告する。
なにを言ってるのかと思ったが俺が持ってきていた純金や宝石が入っている小袋が空になってる。
ルフィ達がコツコツと貯めていたらしい海賊貯金はどっかの海賊に盗まれちまったみてえだから、せめてもと思ってコッソリと錬金術で錬成していた純金や宝石が無い。
「お前、これ今後の食費も入ってんだぞ!?」
「大丈夫だって、エースだって最初は0ベリーから始まったんだからよ!」
問題は無いと笑うルフィ。
お前が物凄く大食いだから食材は切らしたらアウトだ……トリコみたいに食没とか言う都合の良い技術は存在してねえんだ。
だから、なにがなんでも食費だけは絶対に確保しておかなきゃならねえってのになに勝手に使ってくれてるんだよ。
「さぁ、行こうぜ!大海原の冒険がオレ達を待ってる!!」
「ったくよ…………………」
後で純金とダイヤモンドの錬成をするかどうか考えておかねえとな。
錬金術は便利だけども一歩間違えれば堕落の一途を辿る。堕落は悪くはねえんだがな。
「とりあえず1発だ」
「いてぇ!?なんで祖父ちゃんや大輔の拳骨は痛えんだよ!?オレ、ゴム人間だぞ!」
色々と言いたいことはあるが、一先ずは一発拳骨を入れておかなきゃ気が済まねえ。
武装色の覇気を纏った拳骨を叩き落とせばルフィは涙目になりどうして自分に打撃攻撃が効くのか気になるが説明はしねえ。
全く、勝手な事をしてくれたなと思いつつも船を出発させればフーシャ村があっという間に見えなくなった。
「いや〜……世界って広いな、大輔!」
「まだ出港して1時間も経過してねえだろうが」
「だってよ、オレ達が育ったフーシャ村がもう見えなくなった!右を見て海、左を見ても海!冒険の浪漫を感じるぜ」
「言いたいことは分からなくもねえけどオールを漕ぐんじゃねえよ」
遂に冒険の浪漫を味わう事が出来ると目を輝かせているルフィ。
気持ちは分からなくもねえがオールを勝手に漕ぐんじゃねえ。今向いている方角が全然分からねえよ。幸いにもまだ東の海だからコンパスが通じる。
「さて、ルフィ……俺達はこれから海賊王を目指すわけだがよ、物事には手順ってものがある。こんな小船で世界一周なんて馬鹿げてる、いや、不可能だ」
「分かってるよ。何処かで船を買うか作ってもらう……ゴア王国もケチだよな、金ならあるってのに」
「海賊船を作ってくれる国なんて早々にねえよ」
どうせならば自分の船を地元で作ってもらいたいと言いたげなルフィ。
海賊になりたいから海賊船を作ってくれ!って言ってはいそうですかで作ってくれるとこは早々に存在しねえ。ウォーターセブンがおかしなだけで常識的に考えれば海賊船を作ってくれる直してくれるはおかしいんだよ。つーか、お前の持ってる金じゃ絶対に足りねえだろう。
「他にも色々と必要だ、俺は船員の1人でコレといった役職はねえが役職を持った船員は必要だ」
「そうだな…………旅をする上では絶対に必要だよな、音楽家は」
「航海士とコックと戦闘員と狙撃手と船医と船大工と操舵手……船を動かすという意味合いでも俺等2人だけじゃ限界がある」
ルフィのボケに関してはツッコミは入れない。麦わらの一味には必要不可欠な存在が居るのでそれだけは言っておく。
俺も一応の航海術や料理、医学なんかを学んでいるけども一流と呼ばれる奴には程遠い。恐らく出来ても狙撃手が限界だが、俺はまだ麦わらの一味じゃねえ。船に一緒に乗っているだけの関係性に過ぎねえ。
「大輔を含めて11人はほしいな」
「おいおい、極少数の海賊団か?エースの奴は結構な人数の海賊団を率いてたぞ」
「戦いは数じゃねえ!量より質で勝負するんだよ!」
「……ま、嫌いじゃねえけどな」
烏合の衆を纏めるよりかは何倍もマシだ。
ルフィは仲間を集めるぞ!と小船の上を立つので小船が揺れる……やっぱり早いところちゃんとした船が必要になるな。
「お、新しい近海の主じゃねえか!見せてやるよ、オレの10年間の成果ってのをな!」
船を進ませていけばこの近海の主が現れる。
俺が仕留めた近海の主に成り代わる新たなる近海の主が現れた。見聞色の覇気を使ってなかったから分からなかったが、ルフィはいい獲物がやってきたなと笑みを浮かびあげて右腕をブンブンと回す
「ゴムゴムの
普通のゴムゴムの銃を近海の主にくらわせる。
顔面を狙ったゴムゴムの銃、見聞色の覇気を使ってみれば近海の主の気配が消え去っている……要するに逝っちまったって事だ。
「コイツを夕飯にしようぜ!」
「お前、船よりも体積デカい近海の主丸々一頭って……食えるのか?不味い飯は食いたくねえぞ?」
この世界は現実で見ない魚がかなりいる。
トリコの世界で見そうな感じの魚も結構居るが、中には毒入りの魚なんてのも存在しており、シンプルに美味いか、そこも気になる。ジューシーな魚をガブリつきたいのだが、不味い魚だけは食いたくねえ。見聞色の覇気で毒があるかどうか美味いかどうかが分からねえんだけどな。
「とりあえずその近海の主は掴んどけよ、船に乗せたら物理的に船が沈む」
「ええ〜オレ、海に触れたら力出ねえんだけど?」
「だったらこの話は無かった事に」
「分かったよ……」
「とりあえず血抜きだけはしておくぞ」
白鞘の刀を取り出して血抜きをする。これをちゃんとやっておかねえと身の旨味に関わるからな。
ルフィは力が抜ける〜と言っているのだが気にすることなく限界ギリギリまで見聞色の覇気を広めればなんとか島を発見する。
幸いにも風向きはこっちに理がある。風向きを利用して帆の向きを弄って船を走らせていけば島に辿り着いた……
「完全な無人島だな、ここは」
見聞色の覇気を使うが人の気配を感じ取ることが出来ねえ。
見た感じ小さな無人島、生態系があるとかいう感じの島でもねえし木の実が実ってる島でもねえ。人が住むことが出来る生態系じゃねえか。
まぁ、人が住むことが出来る生態系ならば人が住んでたりするもんだな。
「ちょっと待ってろ」
白鞘の刀を取り出して近海の主を捌く。
ルフィは早く食えないかなと楽しみに待ってくれているが、魚はジックリとグリルしておかなきゃならねえんだ。
目にも止まらない速さでスパスパと切り裂いたのだが少しだけ違和感を感じる。というよりはだ
「コイツは」
「ん?うんこか?」
「いや、龍涎香だ」
「龍涎香?うんこじゃねえのか?」
「似たような物だが…………マジか…………」
鯨の胆石とも言える龍涎香が出てきた。
新しい近海の主は鯨だったのか?いや、それ以前に生の龍涎香を見るのははじめてだ……下手な純金よりも価値がある。
1グラムで10000円以上するんじゃなかったか?ONE PIECE世界だったらもっともっとエグい値段をするんじゃねえのか?
「ルフィ、コイツは貰っていいか?」
「お前うんこ食うのか!?」
「うんこじゃねえよ、香水とかの原材料だ」
「なんだ……オレは身を食いたいからそんなのが欲しいならくれてやるよ」
ルフィは龍涎香の価値をよく分かってねえ。
純金よりも価値があるものだが、それを理解してねえ……コレこそがお宝だ!な見た目なお宝じゃねえが、天然の龍涎香は物凄い価値がある。
俺の錬金術でそれっぽいものを再現することは出来ても完全な龍涎香を作り出すことは出来ねえ。ルフィはうんこには興味は無いのだと言い切ったのでありがたく自分の懐に入れて近海の主を調理する。といってもパン粉とかが無い。塩とかしかない。
壊血病を気にしなくちゃいけねえが、今はそんなのを気にすることが出来ねえ。錬金術で海から大量の塩を作り出して塩で近海の主を包み込み塩釜を作って地中に埋めて上で焚き火を始める。
「結構イケるな」
「美味えな、近海の主!」
塩釜焼きをした近海の主。デカいから中まで火が通ってねえんじゃねえのか気になってたが思った以上に火が通っていた。
スパイスが無いのがやや苦しいが塩が程良く効いていて旨味らしい旨味が出てきている。毎日は流石に飽きるがたまにはこんな飯も悪くはねえ。
その後は普通に眠り、翌日を迎えれば再び海を飛び出す。
「で、船長さんよなにか目的地はあるのかい?」
「そりゃゴールド・ロジャー海賊団だけが行ったっていう最後の島だよ!」
「そうじゃねえよ。一応はこの近隣の海域の地図をパクってきてるが、なんの目的地も無しに歩き回るのはどうかって聞いてんだよ……」
「ん〜そうだな、とりあえず片っ端から島を歩いてみてえな」
「場所によっちゃ海軍基地もあるんだぞ?」
「海軍が怖くて海賊がやってられっかよ!何処かにお宝が眠ってるかもしんねえだろ?」
「全く、破天荒だなお前は」
行き当たりばったりに近いが、悪い心地はしてねえ。
ルフィは冒険ってのはそういうもんだろうと満面の笑みを浮かび上げているので否定することは出来ない、俺自身もそういうもんだと心の何処かで思っちまってるからな。とりあえずは見聞色の覇気を最大限にまで広めてみる。何処かに島は無いのか?そこが問題だ。一応は近隣の島の地図はあるにはあるのだが、今自分が具体的にどの辺りを航海しているのかが分からねえ。こういう時ほどGPSとかのありがたみを感じる。
「ここは……ったく、また地図に載ってねえ島かよ」
見聞色の覇気を最大限にまで広めてみた結果、島を見つける。
無人島ではない、人が居る島で見聞色の覇気にはそこそこの人数が引っかかっている。地図を確認してみるけども、地図に載ってねえ島だった。
昨日立ち寄った島といい、この島といい、地図に載ってねえ島が多いな。ONE PIECE世界って現実の地球以上に海の面積が多いんじゃねえのか?
「ここも無人島なのか?」
「人の気配が少しだけだがする……無人島だが、何処かの海賊が拠点にしている。そんなところだろう」
「お〜……じゃあやる事は決まってるな!」
上陸した島もまた無人島なのかと首を傾げるルフィ。
見聞色の覇気に引っかかってる以上は人が居るって事だけは確かであり、ルフィに海賊が拠点にしている島だと言えば笑う。
「やる事は決まってるって、なにするんだよ?」
「そりゃあ相手の身ぐるみの奪い合いだろうが……海賊同士がぶつかったのならば、そうするのが常識だってシャンクスも言ってたぜ」
ルフィってこんな事を言うキャラだったか?……まぁ、いいか。
海賊同士がぶつかりあったのならばそこから殺し合いに発展、身ぐるみの奪い合いも極々普通な事だ。ゴールド・ロジャーと白ひげ海賊団がぶつかりあった時みたいにな。こういうのが海賊だってイメージを持ってる。ルフィは海賊のイメージとヒーローのイメージが異なっているってのも自覚しているからな。
「シャンクスクラスの海賊だったら諦めろよ……つっても、シャンクスクラスの海賊はこんなところには居ねえだろうが」
「シャンクスだったら急いでこの島から出ていくさ……だって、まだオレはこの帽子の似合う男になってねえんだから」
「それもそうか……おい、何時までもコッソリと隠れてねえで姿を出しやがれ」
「ん?」
「ひっ、ひぃいいいい!!」
気配を消そうとしているのが丸わかりなルフィぐらいの奴が近くに居る。
隙を狙ってきているのかと思ったが口を両手で塞いでて怯えてるって……コイツは、確か…………
「誰だ、お前?」
「見たとこカタギか……ルフィ、カタギに手を出すのだけはやめとけよ」
「おう……オレ、ルフィ……お前は?」
「コ、コビーです」
隠れていた男の名はコビー…………原作キャラだ。
出会い方が異なっていたりするもののなんだかんだでルフィとコビーは顔を合わせている……コレも運命なのかね。
「ルフィさん達は海賊なんですか?」
「おう!3日前から海賊をはじめたところだ…………お前は海賊なのか?」
「えっと………………一応は航海士兼雑用をやってます」
「ってことはオレ達のライバルか!」
「ち、違います!」
コビーが海賊かどうかを確認した後にやる気を見せるルフィ。
コビーは全力で違うと否定をするが海賊じゃないならば航海士とは名乗らねえだろうとルフィが聞けば、コビーは自分語りをする。
と言っても細やかな内容だ、釣りをしに漁船に乗ったら間違えて海賊船に乗ってしまって航海術を一応は認められて、雑用をやっているけれども本当は海軍になりたいのだと言っている。
「お前よ、なりたいって思ったのなら行動に移せよ……口だけの奴はオレは嫌いだぜ」
「ハ、ハハハ……そうですよね……」
ナヨナヨしているコビーをハッキリと嫌いだと断言するルフィ。
自分自身がダメな奴なんだと薄々自覚しているコビーも頷いており、俯いて自信を無くしている。
「こんなところで雑用なんかしてるより、やりたいことを見つけろよ……人間、何時かは死ぬ生き物だ。だから、死ぬことは恐れるな。恐れるのは自分自身が満足行く生き方を出来たかどうかだ……」
俺は二度目の人生だが、死ぬことに関してはあんまり恐れてねえ。
それよりも満足行く感じに生き抜くことが出来るかどうか……そこは譲れない、譲りたくねえもんだよ。
「お前は満足行ってるのか?」
「僕は…………僕は海軍に入りたいです!」
「なんだよ、やりたいことあんじゃねえか!だったらよ、その道を思いっきり歩いていけばいいだけじゃねえか!」
コビーの胸の内を聞けば満足するルフィ。海軍になりたいと言っても敵だなんだと言わないところはルフィの器の大きさだろう。
こんなところで燻っているコビーの夢をルフィはバカにはしない。頑張れって後押しをしてくれる。
「最初の1歩と最後の1歩を踏み出す事が出来るのは何時だって誰でもない、自分だけだ……人生という物語は台本は用意されてねえ。主役は自分自身でその物語が日の目を見る可能性も低い……だが、自分って言う絶対のファンが存在している。そいつを満足させるのが人生という物語を歩んでいる奴の仕事だ」
「大輔さん……ルフィさん…………」
俺とルフィの言葉に勇気を与えられるコビー。
出会って間もなくナヨナヨしている姿から大して変わらない様に見えているが、一本の芯が出来かけている。
「僕、やってみたい……いえ、なるんです。海軍に入って悪い海賊を、アルビダみたいな海賊を捕まえるんだって」
「誰が誰を捕まえるんだい!!」
そんな決意をした矢先に棍棒が振り下ろされる。
見た目が物凄く厳ついババアか。俺は見聞色で気配を察していたのでヒラリと避ける。ルフィも見聞色の覇気は使えないが直ぐに対応する事が出来たので避けるのだが金棒を持ったババアは木を簡単に圧し折ったのでコビーは大きく口を開いている。
「ア、アルビダ様」
「コビー、雑用をサボってると思ったらなんだい?海軍にチクってたのか?」
「誰だ、このババア?」
「バッ……テメエ、今なんつった!」
「いやだからババアだろ?」
厳ついババアであることには変わりはないのだと頷くルフィ。
ピキピキとアルビダに血管が浮かび上がっており気付けば周りにアルビダの海賊団の船員が取り囲んでいる。
「ア、アルビダ様をババアだなんて……」
「コビー、こいつ知り合いなのか?」
「そ、その人はアルビダさ………!…………世界で1番厳ついババアです!!」
「コビィイイイイ!!」
アルビダのパワーを見て怯えていたコビーだったが、ここで怯えていればなにも変わらない。
最初の一歩と最後の一歩を踏み出せるのは何時だって自分だけなんだとコビーは勇気を出してストレートに厳ついババアだと言えばアルビダはキレて金棒をコビーに向けようとするのだが、遅い。俺はコルト・パイソンを抜いてアルビダの持っている金棒目掛けて撃てば金棒は粉々に破壊された
「う、腕がぁああ」
「
武装色の覇気を纏ってねえコルト・パイソンの弾丸を金棒で受けた。
跳弾の1つでもするのかと思ったが、流石はコルト・パイソンだ。金棒をあっさりと貫くどころか粉砕してくれた。金棒を持っていたアルビダはその際の衝撃で手がイカれちまったか苦痛の表情を浮かびあげる。
「さて、船長どうする?血祭りにでもするか?」
「いやぁ、流石に弱い者イジメはしたくねえ……………飯とコビーを寄越せ!」
「ついでに財宝も寄越せ……ああ、宝の地図は要らねえぞ。今ある分だけで構わねえ」
ここからは船長であるルフィが決めることだ。
ルフィは血祭りにしないけどもコビーと飯を寄越せという。だったらと俺は財宝を要求しておく。
「っ、あのガンマンを倒せば」
「ルフィ、カッコイイところを見せてやれよ」
「おう!ゴムゴムのぉ!
俺さえ倒せばどうにでもなると思っていたアルビダ海賊団の面々。
こんなところで舐められてたら意味はねえぞとルフィはゴムゴムの
「て、手が伸びた……化け物かよ……」
「アルビダ様が」
「安心しろ、殺しちゃいねえよ……弱い者イジメはしたくねえのが船長の方針でな」
まだやるか?
そう聞けば萎縮するアルビダ海賊団の面々。
ルフィがカッコよく決めるところを奪ってしまったかと思ったが、流石は麦わら。カッコいいところはカッコよく決めてくれる。
アルビダ海賊団の面々は食糧と金とコビーを差し出してくれたのでそれ以上はなにも追求しない。コビーは航海術を使えるので、近くの人が住んでいる島にまで船を走らせてくれた。