一応は副船長やってます。   作:アルピ交通事務局

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冷蔵庫というテクノロジー

「大体こんなもんか」

 

 ウソップが仲間になり、偉大なる航路を目指す俺達。道中に立ち寄った伝説の宝島に冒険だとなったが、俺は留守番を買って出た。

 その宝島には宝が無いからってのもあるが、今の内に武器の準備をしておきたい。

 あの羊もとい執事は船に必要な物を乗せてくれてるんだが、銃と銃弾と火薬も乗せている。ワンピースの世界の銃はフリントロック式の銃、一言で言えば初期の頃の銃で雨の中じゃ使えないクソみたいな銃だ。

 フランキーが体に内蔵しているマシンガン撃ってたり映画限定で厳ついバズーカを背負っている衣装になってたりするが、ワンピース世界の銃は基本的にはフリントロック式の銃……リボルバーも存在しているがな。

 錬金術を使って銃弾の形状を変える……薬莢を作り出すってのが正しい。

 

「うーん、やっぱり機関銃(マシンガン)はシックリとこねえな」

 

 MP5っつう最強クラスの機関銃(マシンガン)はを錬金術で作り上げて適当に撃ってみる。

 とあるハードボイルドな男は銃は女と一緒で相性ってもんがある。機関銃を使いこなせるにはこなせるが、シックリとこねえ。

 今度はこれならどうだとマクミランという狙撃銃を作ってスコープを覗き込む……コイツはしっくりと来るな。

 

「ワルサーP38はじゃじゃ馬……だが悪くはねえ。コルト・パイソンは従順……だが、なにかが物足りねえ」

 

 この世界基準じゃ最高クラスの銃を持っている。

 刀と違って銃はパワーアップさせることが出来ないが……フリントロック式の銃でワノ国最強の侍であった光月おでんを殺すことが出来る。ホールケーキアイランドでレイジュを銃弾でダメージを与えてたのが最新鋭の銃っぽかった。

 ワルサーP38もコルト・パイソン357マグナムもおそらくだがどちらも強い銃だろう…………

 

「やっぱりコンバット・マグナムが一番か」

 

 ものは試しにとコンバット・マグナム作ったが物凄くしっくりとくる。

 回転式拳銃で一度に撃てるのは6発まで、ワルサーP38は12発、合計18発……まぁ、こんなもんだろう。

 焔の錬金術で大抵の雑魚は倒すことが出来る。それが効かない相手には撃ってればいい……いや、違うな。

 

「ルフィ、船に積んでる銃弾を少し貰ったぞ」

 

「誰も使わねえから構わねえよ……お!」

 

「どうした?」

 

 ルフィ達は宝島から戻ってきたが原作通りハズレだった。

 けど、良い冒険をすることが出来たのだと笑って帰ってきた翌日に俺はルフィに船に乗せられている銃弾と銃を錬金術で改造した事を言えば誰も使わねえから構わねえとルフィは言うとなにかに気付く。

 面白いことを考えたとルフィは箱を手にし船上に上がった。

 

「ふぅ、重かった……」

 

「なんだ?」

 

「じゃじゃーん!大砲の弾だ!」

 

 上に持ってくるのも一苦労だとかいた汗を拭くルフィ。

 ルフィが何かを持ってきたのだとウソップとナミが反応をするのでルフィは自慢げに木箱を開ければそこには大砲の弾があった。

 俺が錬金術で手を付けたのは主に拳銃と銃弾と火薬であって大砲の弾には手を付けてねえ。

 

「こんな立派な大砲がついてんだ!使わなきゃ勿体ねえだろ?」

 

「おぉ、面白そうだな!」

 

 ルフィは砲弾を大砲の中に入れ……発射する。

 ドンと音が鳴り響きドボンと海に大砲の弾を落とした。

 

「くそぉ、あの岩に当ててえのに……大輔、どうすりゃいい?」

 

「待て待て!ここはこのウソップ様に任せな!的当てなら嘘の次に得意だぜ」

 

「んじゃ、あの岩に当ててくれよ」

 

「よーし……さっきの弾道からして真正面は無理で船の揺れを計算すりゃ……いざ、3,2,1……ファイア!!」

 

 撃った弾道から岩にどうすれば当てれるのかをなんとなくで計算するウソップ。

 サラリとやっているが中々に高度な技術で大砲から発射された砲弾はこのまま順調にいけばあの岩山に当たる。それは色々とまずいからとマクミランを構えてウソップが撃った大砲の弾を武装色の覇気を纏わせた弾丸で撃ち抜いた。

 

「おぃいいいい!!大輔、なに邪魔してくれたんだ!今の感じだと絶対に岩に当たってただろ!」

 

「落ち着け……あの岩に当たってたら大変な事になってるぞ」

 

「どういうこと?」

 

 ウソップは自分の砲撃を邪魔されたことを怒る。

 あのままいけば確かに当たっていたが、それだとまずい。意味がよく分かっていないのでナミに望遠鏡を渡して岩を覗いてもらえばナミは驚いた顔をしてる。

 

「大変、人が倒れてるわ!」

 

「なに……ナミ、あの岩山に向かうぞ!」

 

「ウソップ、舵を!」

 

「おう!」

 

 岩に人が倒れてることに気づいたらルフィは向かうように指示を出す。

 岩に向かって動き出して岩の前に向かえばルフィは手を伸ばして岩の上に上陸をするのだが直ぐに戻って来る。

 

「た、大変だぁ!」

 

「どうだった!」

 

「コイツが、コイツが!」

 

「あんた達、医者はいねえか!?ヨサクが、ヨサクが!」

 

 ルフィは一人の男を背負い、一人の男を引き連れてきた。

 ルフィが背負っている男性は顔を青くしており白目を剥いている。医者は居ねえのかとルフィについてきた男が言ってくるので一先ずは寝かせてナミが触診をする。

 

「壊血病じゃねえのか?」

 

「みたいね……ウソップ、ルフィ、レモンやライムを絞ってきなさい!」

 

「ふぁ〜……んだ、さっきから騒がしいってヨサクとジョニーじゃねえか!」

 

「ゾロ、ちょっと一大事だから」

 

 ずっと眠っていたゾロが目を覚ましてやってきたと思えばヨサクとジョニーだと反応する。

 今はそんな事をしている場合じゃねえとルフィとウソップはレモンとライムを持ってきた。絞り汁を持って来いっつったのにと思っているとヨサクの口の上でレモンとライムを絞っている。

 

「おいおい、大丈夫なのか?」

 

「コイツは壊血病になってるだけだ……処理してるから死ぬことはねえよ」

 

「壊血病……なんだそりゃ?」

 

 ルフィとウソップがレモンとライムの絞り汁を飲ませている。

 何かが起きたのだとゾロはわかったので聞いてくるのでヨサクが壊血病になっただけだと教えておくがゾロが壊血病と聞いてもピンと来てねえ。

 

「呆れた!あんた達、そんな事すらも知らないの!?」

 

「俺を含むな俺を……ビタミンCっつー栄養素を全く接種してねえと不健康になる、場合によっては死に至る」

 

「じゃあ、ヨサクは」

 

「今ライムとレモンの絞り汁をって、あんた達なにしてんのよ!!」

 

 もうすぐヨサクは死ぬのかと慌てるがナミが処置を施しているから問題はねえ事を伝えようとするがルフィとウソップが絞り汁でなく丸ごと口に入れていた。病人を相手になんてことをしているんだとルフィとウソップからレモンとライムを取り上げる。

 

「はぁはぁ…………少し…………楽になった」

 

「ビタミンC摂取して一瞬で治るのはバカだけだ、とりあえずは寝とけよ……ルフィ、運んでやれ」

 

「全く……壊血病は昔は航海における病気の定番中の定番だけど今は冷蔵庫のおかげで冷蔵技術が進歩して果物とか長期保存出来る様になったから無縁な病気なのに……肉だ酒だはいいけど栄養はちゃんと取りなさいよ!」

 

「面目ねえ……」

 

 ルフィに船内にヨサクを運んでもらえばナミはジョニーに説教をする。

 冷蔵庫の技術の進歩……ワンピースの世界のテクノロジーは謎だな。

 

「こんなところでゾロの兄貴に会えるとは……まさか海賊になっているとは」

 

「まぁ、色々とあったんだよ。ルフィ、コイツはジョニー、賞金稼ぎをやってた頃の同業者みたいなもんだ」

 

「そうか。オレ、ルフィ、こいつらの船長だ……いや〜しかし無事で良かったな」

 

「ええ……海賊を狩る側が狩られる側に救われるだなんて……」

 

「細けえ事は気にすんな。命あってなによりだ……にしても壊血病なんて病気があるとは……油断出来ねえな」

 

 ジョニーがお礼をなんと言えばいいのかと悩んでいるが、ウソップが気にしなくていいと言う。

 それと同時に壊血病について考える。

 

「栄養不足による体調不良、コイツはここから先の航海で絶対にぶち当たる壁の1つだ」

 

 壊血病について考えているのでこれからのことについて、絶対にぶち当たる壁の1つだと俺は忠告する。

 

「そうね……限られた食材を無駄なく使うコックさんが必要だわ!」

 

「コックかぁ…………やっぱり船の上じゃ美味え飯を食いたいもんな!よぉーし、次はコックを探すぞ!」

 

「でしたらいい場所を知ってやすぜ!」

 

「いい場所って?」

 

「ここからちょっと進んだ所にバラティエっていう海上レストランがあるんすよ。そこのコックを仲間に加えれば船の上での飯には困らねえと……」

 

「じゃあバラティエに向かって出発だ!」

 

 バラティエに向かってゴーイングメリー号の舵を切る。

 嵐の気配も特に感じねえし、こりゃ順調に行くなと思っているとヨサクが起き上がった。

 

「あっしの命を助けていただき、誠に感謝します!ゾロの兄貴!」

 

「礼を言うなら俺じゃなくて船長に言ってくれよ」

 

「ゾロの兄貴……実は鷹の目がこの東の海(イーストブルー)に来てるって噂があるんすよ」

 

「なっ!?何処だ、何処にいやがる!?」

 

「あ、あくまでも噂なのであっしも……」

 

「鷹の目に会いたいのか?」

 

 ゾロに鷹の目の話を出せば反応をする。

 何処に鷹の目がいるのかと問い詰めるが噂程度だから何処かわからねえとヨサクも返す言葉が無くて困っている。

 

「当たり前だろ……俺は最強の剣士になる為に海に出たんだ」

 

「…………言っとくが鷹の目とお前の間じゃ絶望的なまでの差があるぞ?」

 

「なに言ってるんだ!!ゾロの兄貴の三刀流は最強なんだ!例え鷹の目だろうが負ける筈がねえ!!」

 

「……ま、大海を知るにゃちょうどいいか」

 

 鷹の目を相手にして今のゾロは絶対に勝つことが出来ねえ。

 絶望的なまでの差があるのだが、それを理由に諦めてくれと言うのはゾロの剣士としてのプライドを馬鹿にしているし、ルフィが自分の船の船員(クルー)として望んだ世界一の剣豪にはならねえ。

 

「おぉ!!でっけえ魚だ!」

 

「どうです!アレがバラティエですよ!」

 

「飯食いに行くぞ飯……ん?」

 

「っげえ!?」

 

「よりによって海軍の船かよ」

 

 バラティエに辿り着いて興奮をするルフィ達。

 シェフを探しに来たってのに飯を食うのに目当てが変わっているのはルフィらしいと思ったのだがルフィは突如として自分を覆う影に気付く。なんだとウソップ達も気付いたので影が差す方向を向けばそこには海軍の船がいた。

 海軍の船だからヤベえと焦るウソップとゾロ。

 

「なんだ……ただの海賊か……見たことがない顔だな」

 

「オレはルフィ!この前海賊になったばっかでこの船も貰ったばっかなんだ!」

 

「そしてこの船の海賊旗を描いたのはキャプテンウソップだ!」

 

「ふん……ただの小物か」

 

 海軍本部の……なんだっけ?

 大尉なのは覚えている。それとジャンゴと仲良くなって最終的には降格する立場なのも知っている……だが、絶妙なまでに名前が浮かび上がらない。女連れで軍艦引っ張って飯を食いに行った公費でバカンスに行ってると後でセンゴクのジジイにチクっとくか。

 

「小遣い稼ぎをせいぜい楽しめよ、賞金稼ぎども」

 

「だ、誰が小遣い稼ぎだ!!」

 

「小物だけを相手にしてるんじゃねえぞ!見ろよ!この数々の手配書を!!」

 

 ルフィとウソップが名乗りを上げた後にジョニーとヨサクは賞金稼ぎといった。

 海軍に怯えるぐらいならば賞金稼ぎとしての底は目に見えているが、それでも2人なりのプライドがあると手配書をばらまいた。

 バツ印がついているのが2人が倒した奴だが、まぁ、見事なまでにアベレージが低い……そういえばこの懸賞金を山賊にもかけてたりするんだよな……山賊を海軍が相手するとか大分シュールだ。

 

「目障りだ、始末しておけ」

 

「はっ!」

 

 大尉はバラティエに向かっていった。

 あんなのが大尉とはホントに世も末だなと思っていると大砲の弾が飛んできたので武装色の覇気を纏ったコンバットマグナムの弾丸で撃ち砕いた。

 

「まだ手に入れて1週間も経過してねえ船をしょうもねえところで壊してたまるか…………」

 

「流石だな……んじゃ、オレ達も飯を食いに行くぞ!!ジョニー、ヨサク、奢ってやるよ!」

 

「いいんすか!?」

 

「おう!皆で食う飯は美味いからな!」

 

 直ぐ真横に海軍の船があるのに呑気なものとしか言えねえな。

 バラティエに飯を食いに来たとルフィ達と一緒にバラティエの内部に入ればさっきの大尉が揉めていた……揉めている相手はサンジでサンジは切れている。料理に虫を入れられたから、貴重な食材を台無しにしたから。

 サンジは大尉を徹底的にぶちのめせば丸坊主の厳ついシェフがまたか!とサンジに対してキレてサンジは食材を台無しにする奴は神様でもなんでもないと断言する。

 

「た、大変です!大尉!」

 

 大尉が海軍を動かすとかアホな事を言っていると一人の血塗れの海兵が現れる。

 捕まえていた海賊を逃してしまったと言い慌てる大尉、すると銃砲が響いたので何事かと大騒ぎになり1人の客がやってくる。

 飯を出せとシンプルな要求をするが、支払いは鉛玉だと言えばコック達は戦う、こんなレストランは狂っていると大尉は逃げ去った。

 

「っと、すまねえ。席外す」

 

「おい、今から飯だぞ?」

 

「お前等が食前酒を飲むってなら俺は食事前の一服だよ」

 

 大尉が逃げ去り一騒動終われば俺達も飯を注文するが、そろそろニコチンが切れそうになってきたからバラティエの外に出る。

 煙草を取り出してライターで火をつけようとする。

 

「ん?あ?……くそ、オイル切れかよ」

 

「ほらよ」

 

「おぉ、すまねえ……っと、さっきのコックさんか。すまねえな、俺はヘビースモーカーなもんで……貴重な食材をダメにするわけにはいかねえからな」

 

 ライターがオイル切れだったのか火がつかないと思っていると一本の火がついたマッチが出された。

 誰かと思っているとサンジだったので飯屋で一本、一服させてもらうことに謝罪を入れるがサンジは気にしてない。それどころか自分もと煙草を吸う。コレは名シーンであるピラフを渡した後か?

 

「ふ〜……さっきの姿はカッコよかったぜ」

 

「野郎に褒められても嬉しかねえよ……食材の前に海賊も海軍も関係ねえ、飯の前じゃ誰もが平等なんだ」

 

「ま、それもそうか……野郎を指名されるのは互いに嫌だろうが、腕の良いコックなのは確かだ。美味い飯を食わせてくれよ」

 

「野郎に指名されるのは酷だが美味え飯を求めてんだ……なにが食いてえ?」

 

「お前が真剣に料理で勝負してるから文句は言わねえさ……じゃ、失礼」

 

 俺が煙草を吸い終わればサンジも煙草を吸い終わった。

 サンジは厨房に向かっていった。俺はルフィ達のもとに向かい俺は海獣の肉で出来たカツ丼を食う。めちゃくちゃ美味えよ……けど、トリコの世界の料理の方が美味えんだろうな。

 

「レディ、コレは自分からの細やかなプレゼントです」

 

「まぁ、オレンジのシャーベットね」

 

「なぁなぁ、お前の飯スゲえ美味えしスゲえ強えしオレの船のコックにならないか?」

 

 食後の一服はしなくてもいいと海獣のカツ丼に満足しているとサンジがナミにだけオレンジのシャーベットを出してきた。

 堂々と男性差別をするんだなと呆れているとルフィはサンジにコックにならないかと誘ってきた。

 

「こんな美味しい料理が毎日食べれるなら、素敵だわ」

 

「喜んでぇ!……と言いたいんですがね、それは出来ないんですよ。オレはバラティエから離れる事が」

 

「いいじゃねえか。そいつ等と海賊になりゃあよ」

 

「ジジイ!」

 

「女を見りゃ見境なくサービスするわ客を蹴り飛ばすわ……お前なんか居なくてもこのバラティエはなんとかなるんだよ!」

 

 ナミもサンジがコックになる事は賛成だと言うがサンジはそれだけは出来ないと断ろうとする。

 だが、そんな中でこのバラティエのシェフであるゼフがサンジを連れて行っても構わないのだと言う。それが発端で喧嘩を始めるゼフとサンジ、何時もの事が起きたなとバラティエのシェフ達は呆れている。血の気が多いのか血の気が少ないのかよくわからねえな。

 

「……………あ〜……………ヤバい………」

 

「どうした?」

 

 見聞色の覇気を用いれば凄まじい強さを持った1人の人間がこっちに近付いてくる。

 誰なのか聞かなくても分かることだ……ゾロは気付いていないからホントに天と地の差がある。

 

「オーナーさんよ、海賊が近づいてきてるぞ」

 

「海賊だぁ?金さえ持ってれば客なんだよ!」

 

「いや、そうでもねえぞ」

 

 バンッとドアが開かれればそこにはサンジのピラフを食ったであろう男が居た。

 男は大男を引き連れております、ドアの向こう側から巨大な船が見える。

 

「たのむ……飯を……………」

 

「そいつはドン・クリーク…………あの様子からみれば負け犬だな」

 

「負け犬?どういう意味だ?」

 

「ゾロ、ここから船が見えるだろ…………どんな感じだ?」

 

「どんなって……ボロボロだな」

 

「俺達が挑む偉大なる航路はそれほどまでに過酷な海なんだ……マジの海賊を名乗っているんなら偉大なる航路に居るはずだ。東西南北の海の支配なんか価値はねえ……それを自慢話にする奴はその時点で二流だよ」

 

 飯をくれと物乞いをしてくるドン・クリーク。

 バラティエのシェフ達がドン・クリークの悪行を語っている中で俺はハッキリとドン・クリークを負け犬だと言った。

 バラティエと比較することが烏滸がましいぐらいの巨大なアレだけの船がボロボロになっている。

 

「気のせいか?船に全然人の気配はしねえんだが……それにあの傷のつき方、斬られた跡しかねえ」

 

「気のせいじゃねえよ……とんでもねえ奴にボコボコにされたんだよ」

 

「とんでもねえ奴?……ま、まさか!!」

 

「美味かったよ……お前の海鮮ピラフはなぁ!!」

 

 サンジが差し出した海鮮ピラフをドン・クリークが平らげればサンジにラリアットをくらわせる。

 それと同時に一般客達は悲鳴を上げてバラティエから出ていきバラティエと何処かの島に繋がっている船に乗った。残っているのは俺とルフィとウソップ……ナミはこの場には居ねえ。いや、居なくなったってのが正しいか。

 

「ったく……これだから泥棒猫は困る……」

 

 油断も隙もないっつーかなんつーか……まぁ、いいんだけどな。

 海老型のロケットランチャー的な武器を坊主頭の厳ついコックは取り出して撃った。

 

「食後のロブスターは如何ですか?お客様ぁ!!」

 

「ホントに騒ぎが大きい店だな……………」

 

「おい……クソまずいデザートをよくも食わせてくれたな!!」

 

「なっ!?」

 

 砲撃を受けたにもかかわらず無傷なドン・クリークに驚くコック達。

 この後の事も考えれば仕方がねえなと俺はドン・クリークの前に出る

 

「お客様、食後にあかいあめを配っておりまして……」

 

 俺は武装色の覇気を右手に纏わせる。

 ドン・クリークはなにをするつもりかは分からないが強靭な装甲の前じゃどんな攻撃も無力だと余裕を見せているので笑みを浮かび上げ……手刀でドン・クリークの内臓に伝わるレベルまで切り裂いた。

 

「こちらがドイツ名物ベルリンの赤い雨でございます…………………お〜し、終了だ。おっさん、あんたが壊したドアを修復してやるから飯の代金まけてくれねえ……と言いたいところだが……」

 

 ヤバいの来ちまったな。

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