一応は副船長やってます。   作:アルピ交通事務局

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たった一人の海軍

 

「コックども、悪いな。大事な店が血まみれになっちまった」

 

 ベルリンの赤い雨で切り裂いた。

 鋼の鎧を纏っていようがこの武装色の覇気の前にゃ無力だとドン・クリークは白目を剥いている。

 内蔵に届くレベルの手刀を入れてやったから手術の1つや2つしねえと治せねえが生憎な事にそんな事をしてくれる奴は居ねえ。

 

「お、おう……助かったぜ」

 

「いや、まだ助かったとは言えねえよ」

 

 海老型の大砲で砲弾を撃ち込んだコックはお礼を言ってくる。

 ドン・クリークは虫の息、ここから生き返るなんて都合の良い展開にならねえ。

 

「とりあえずはコイツをあのバカデケえ船にでも送り返してやるか」

 

「まぁ……大海原の恐怖を知った上で乗り越えるんじゃなくてそれをまやかしだって言ってる奴、あ、やばい」

 

 サンジは倒れたドン・クリークを返してやるかと考えている。

 海賊が海賊として行動した以上は殺られても当然だとサンジはその辺について否定をしていない。殺らなきゃ殺られる世界だからな。

 ドン・クリークを抱えようとすると……バラティエが大きく揺れた。多くのコック達が船の揺れに動揺してコケたりしている中でウソップがバラティエの外に出る。

 

「う、嘘だろ!?」

 

「嘘じゃねえよ」

 

「どうしたんだよ?」

 

「ドン・クリークの船が、斬られてる」

 

 バラティエの外に出たウソップは目玉を飛び出させて驚いた。

 その事実を否定してえが紛れもない事実だと言いルフィと一緒にドン・クリークの船を見に行けば斬られていたので大きくあんぐりと口を開いている。

 

「こんなバカデケえ船を斬るだなんて出来るのかよ!?」

 

「あいつなら、鷹の目ならそれが可能だ!」

 

「ゾロの兄貴!」

 

 バカデケえ船を斬るだなんてありえないとも言いたいのか叫ぶルフィ。

 それが出来る奴はこの世に存在しているんだとゾロは沈みかけているドン・クリークの船に向かえば世界最強の剣士、ジュラキール・ミホークがポツンと小舟に乗っていた。

 

「よぉ……随分とスゲえパフォーマンスをしてくれるじゃねえか」

 

「なんだ貴様は……コレはただの暇潰しだ」

 

「そうかい……じゃあ、その暇潰しに俺も加えてくれよ」

 

 ゾロは3本の刀を抜いて三刀流の構えを取り臨戦態勢に移る。

 だが……ミホークは特にこれといった反応はしていない。今から戦うという感じが全然しねえ。

 

「剣術の真似事か、それともただの曲芸か……それで笑わせるつもりか?」

 

「男なら。剣を志した者なら頂点を求めるのは極々自然な事……そしてお前が頂点にいる。ならそこまで剣を持っていくだけだ」

 

 お前に挑んでいるとゾロは主張をする。

 1人の剣士として本気の勝負をしてえと言っていると座っていたミホークは立ち上がり、首に飾っている十字架を引っ張った……仕込み杖ならぬ仕込み十字架、ミホークは剣を構える。

 

「おい、なんのつもりだ!!」

 

「生憎だが、コレ以下の刃物を持ち合わせていなくてな」

 

 背中にある厳つい剣を使わずに子供騙しな道具で挑発するミホーク。

 ゾロは怒りを顕にするがそっちがその気ならばと構えを取った

 

「三刀流……鬼ぎぃ!?」

 

「なっ……ゾロの刀が受け止められた!?3本なのに、あんなちんまいナイフみてえなのに」

 

「ま、当然だな……今のゾロとミホークの間じゃ絶望的なまでの差がある……だからミホークはあんな真似をしている」

 

 今のゾロに一撃でドン・クリークの船を切断する事が出来る事が可能なのかと聞かれればNOだ。

 ドン・クリークの船を切断する事が出来るのがミホーク……しかもミホークは必死になって斬ったのでなく暇潰し感覚で斬った。

 ミホークにとってコレぐらいの船を切断するのは暇潰しと同じ感覚

 

「こんな、こんな事が……ゾロの兄貴の三刀流が!」

 

 ジョニーが現れ、ミホークとの戦いに凝然とする。

 ゾロの三刀流が負けるだなんてイメージは誰が出来るか……常人ならばまず無理だろう。ゾロは刀を何度か振るう。ミホークはその全てを十字架のナイフみてえな剣で防いでいる……防いでいるというだけで攻撃には転じておらず、そろそろかと思っているとミホークはゾロの持っている二本の刀を粉々に粉砕した。

 

「弱き者よ、暇潰しになったぞ……特別に命は見逃してやる」

 

「命なんだ惜しくねえよ……俺が惜しいのは、負けたって事実だよ!!」

 

 ゾロは最後の一本の刀で戦おうとするが、それよりも先にミホークがゾロの心臓めがけて刃を突き刺した。

 これで終わりだと思っていると僅かだがミホークの表情が変わった。

 

「ジジイの言葉だったか……肉を切らせて骨を断つ……」

 

 ゾロは筋肉に力を入れることでミホークから刃が抜けないようにした。

 短刀が突き刺さったままのゾロだがミホークはゾロを暇つぶしで倒す有象無象の雑魚から認識を改めて背中の黒刀、最上級大業物の一振りである夜を抜いた。

 

「お前に対しての無礼を詫びる……しかし、それとこの戦いは別だ…………」

 

「ああ……来いよ」

 

「なに?」

 

「背中の傷は逃げ傷、戦士の恥だ……だから前で頼むわ」

 

 ゾロはどうあがいても勝つことが出来ないのだと悟った。

 だからこの一撃を受けきるのだと刀を鞘に戻したので何事かと思えば背中に傷は負わねえと言い切る

 それを聞いたミホークは面白いのだとゾロの体に傷をつけた。

 

「ゾ、ゾロォオ!!」

 

「ルフィ、慌てんな」

 

「だって、だってゾロが」

 

「攻撃はモロに受けたがあの野郎、ある意味恥をかかせやがった……いけるか?」

 

「おう」

 

 ゾロが切り飛ばされて動揺をするルフィ

 ゾロは大ダメージを受けているがまだ生きているのだとルフィに告げてルフィはゴムの手を伸ばして俺とウソップを連れてドン・クリークの海賊船の残骸の上に乗った。

 

「おい、大丈夫かゾロ!」

 

「この野郎、よくもゾロを」

 

「手ぇ出すんじゃねえ!」

 

 海の上に浮かんでいるゾロをウソップが救出し、ルフィがミホークを睨んだ。

 今にでも飛びかかりそうな雰囲気のルフィだったが意識がハッキリと残っているゾロはミホークに手出しするなと言った。

 ミホークが圧倒的なまでの力を持っているからではなく、1人の剣士として世界最強の剣士に勝ちたいから。仲間の力を借りるのもいいが、純粋に1人の剣士として勝ちたい。

 

「うちのクルーがすまねえことをしたな……なんだ?」

 

「そうか……貴様だったのか」

 

「なにがだ……とは言わねえな…………やる前に少しだけ待ってくれ、なに1分もかからねえ」

 

 ミホークが強者の匂いを感じ取っているみたいでやる気に満ちている。

 こりゃ厄介なのに目をつけられてしまったが、冒険をしてりゃこんな事もあるだろう。だが、その前にやることがあると錬金術でゾロが受けた刀傷を傷跡を残した状態で傷を塞いだ。

 

「ほぉ……能力者だったのか」

 

「みたいなもんだ………………俺はよ、世界一のガンマンって言われれば素直に喜べるが世界一の剣豪って言われても喜べねえ……俺は剣より銃派なんだ」

 

 白鞘の刀を鞘から抜いた。ミホークは俺を能力者だと思っていたが、俺は能力者なのかどうか怪しいところだ。

 ミホークは夜を構える……俺は呼吸を整える……そして先に動いたのは俺だった。目にも止まらぬ速さの逆手一文字を決めようとするとミホークは夜で受け切る。それと同時に俺は武装色の覇気を刀に纏わせる。ミホークと持っている武器の性能が明らかに違う。

 

「ふん!」

 

「なぁ!?」

 

「ったく、困ったもんだ」

 

 ミホークは斬撃を飛ばせば、海が真っ二つに割れた。

 地面が見えるぐらいに海を真っ二つ割ったと思えばそこから斬り掛かってくるので回避していくが見聞色の覇気で先読みされているので完全な回避は不可能だと武装色の覇気を纏わせた無銘の白鞘の刀で受け止めると海水がもとに戻ってきたのでドン・クリークの船に戻るがドン・クリークの船を豆腐を切るかのようにスパッと切り裂いて瓦礫を押し上げるので瓦礫の上を飛び交いジャンプして攻撃を回避していると一匹の巨大なサメが突撃してきたので俺は刀を軽く振るいサメを真っ二つにした。

 

「う……嘘だろ!?大輔のやつ、こんなに強えのか!?さっきのゾロ以上にミホークの野郎、本気だぞ」

 

「いや……大輔の奴は全然やる気出してねえ」

 

 目まぐるしい攻防を見せつけられるウソップとルフィ、そしてゾロ……後はバラティエの連中か。

 刀は得意な方じゃねえからミホークの攻撃をどうにかするのがやっとだが徐々に動きに慣れてきた。人間、慣れってもんは大事だなと刀を構えるとミホークは斬りかかってくるので無銘の白鞘の刀で抑えた。

 

「!」

 

「捕まえた」

 

 ミホークの黒刀、夜の上に無銘の白鞘の刀を置いた。

 先ずは最初にすることは受けること、黒刀の一撃を受けきり……白鞘の刀で重心を崩し、刀をひっくり返す。

 新選組二番隊組長、永倉新八の対人魔剣、龍飛剣……いや、龍尾刈りをミホークに決めようと最後の仕上げである相手を浮かす段階で俺は龍尾刈りをやめる。

 

「やめだやめだ……龍尾刈りを使ってもあんたにゃ届かねえ……そもそもで俺はガンマンだ。世界一の剣豪と剣を交える理由がねえ」

 

 白鞘の刀を鞘に戻しこの勝負をやめたと言う。

 

「見事なまでの覇気」

 

「まだ流桜と呼ばれる段階に至ってねえよ……俺は侍じゃねえ、ガンマンだ」

 

「侍……なるほど、通りで強いわけだ。かの光月おでんを彷彿とさせる」

 

「俺はガンマンだつってんだろ!」

 

 俺が戦う気を無くしたと分かればミホークも刀を背に戻した。

 

「オレに敗れた小僧、そして白鞘の刀を使いしガンマンよ。名を聞かせてもらおう」

 

「ロロノア・ゾロだ………」

 

「大輔だ」

 

「貴様等の名、この鷹の目がしっかりと覚えておいた。また会う時に今となにも変わらぬと言うのならば、その命を頂こう」

 

「だから俺はガンマンだっての!」

 

 ミホークは俺達2人の名前をしっかりと覚えたとカッコいい去り方で去っていった。

 俺はガンマンだっつうのになに剣術の方を期待してる。刀であり銃である物があるってなら使うけども、俺はガンマンだ。

 

「大輔、おめえあんなに強かったのか……」

 

「俺の故郷は偉大なる航路後半の海、新世界だ……嫌でも強くなるさ……」

 

「クソぉ…………俺はもう……二度と負けねえ!!」

 

「死んで生きられるかよ……ルフィ、アレが世界最強の剣士と世界最強の剣士を求める男だ……道はまだまだ遠いが何れは世界最強の剣士になる男だ、涙は見なかったことにしてくれよ」

 

「……ああ」

 

 ゾロはミホークとの間に絶望的なまでの差があるのを認めた。

 だがそれでも世界最強の剣士になってみせるのだとゾロはもう負けないこといを涙を流しながら誓う。男の熱い覚悟って奴は見なかったことにしてくれよ。

 

「た、た、大変です麦わらの旦那ぁ!!」

 

「ん?ヨサクとジョニーじゃねえか」

 

「ナミが船が!」

 

 ヨサクとジョニーが大声で叫んでいるので戻ればナミがゴーイングメリー号を盗んでいった。

 それを聞いたゾロはあの野郎は遂に裏切りやがったのかと激怒するが傷口に触る。あくまでも傷口を塞いだだけで傷を治したわけじゃねえからな。

 

「ルフィ、ゴーイングメリー号……んでもってナミを連れて来る」

 

「おう……オレ、ナミが航海士じゃねえと絶対に嫌だからな!絶対に連れ戻して来いよ!!」

 

「おめえはあのドン・クリークの雑魚共をぶっ倒してんでもって腕利きのコックをスカウトしてこい……ナミを追い掛けたいんだが船はあるんだろうな?」

 

「勿論、ありやすぜ大輔の旦那……ただ、その……」

 

「なんだ?」

 

「ナミの姉御の行き先がですね……いや、なんて言うかその、危険な場所でして」

 

「怖えなら来るな……悪いが1人で行かせてもらうぞ……ルフィ、また後でな。ヨサクとジョニーがナミの行方を知ってるみたいだからコックを仲間にして船に乗って来てくれよ」

 

 さっきまでミホークという人間兵器が居たっていうのにビビっているヨサクとジョニー。

 そんなんだから小遣い稼ぎ程度の賞金稼ぎだなんだと揶揄されるんだよとナミを追いかけるために船に乗船し、錬金術で風を作り上げて空気を動かして船を進める。

 

「っと……もしもし、拳骨ジジイ」

 

『なんじゃブロッケンか……どうした?』

 

「海軍のネズミ大佐とかいう奴の情報をくれ…………どうも海賊から賄賂を貰ってて黙ってるみたいだ」

 

『なんじゃと!?海軍が海賊からじゃと!?何処にそのネズミ大佐がおる!ワシの拳骨で制裁してやる!』

 

「あんたが出るとスゲえややこしいんだから出てくんな…………とりあえずはそいつはボコボコにしても問題はねえだろうな?」

 

『うむ!そこに行けんワシの代わりにボコボコにしてやれ、ブロッケンよ!』

 

「んじゃ、遠慮なくな」

 

 拳骨ジジイからの許可を取れば懐から覆面を取り出して錬金術で覆面の形を変えて装備する。

 使いたくはねえ、コレはガラじゃねえが仕方がねえことだと正義の二文字が書かれたジャケットを背負い海に写る自分の姿を見る。何処からどう見てもキン肉マンに出てくるブロッケンJr.だ。

 

あ〜……あ〜……あ〜……こんなところだったな

 

 久しぶりにブロッケンJrの姿に変装する。声の方も調整しとかなきゃならねえとブロッケンJr.の変装は完璧に出来た。

 声の方に関しては……まぁ、いいか……完璧に海軍本部SWORD副隊長の准将のブロッケンに変装することが出来たので錬金術で風を作り上げて速度をどんどんと上昇すればゴーイングメリー号が見えた。

 

「ったく、海賊旗掲げてる船なんだからちっとは隠せってんだ」

 

 海賊旗掲げてる船が堂々と停泊している。

 少しは隠すつもりはねえのかと思ったがこの世界ではこれが基準なのかもしれねえ……どっちなんだ?

 ONE PIECE世界は妙な所が謎だから気にしてたらキリがねえがホントに謎だなと思いながらもゴーイングメリー号に飛び乗った。

 

「食材には一切手を付けてねえ……が、金の類は一切ねえか」

 

 見聞色の覇気で船の内部を探知しながらも実際にどうなっているのかを確認する。

 食材の類は手を付けてねえ。だが、金の類は一切無い……この船に乗せてあるお宝を全部持っていきやがったか。

 原作と違ってアルビダ達からも宝を巻き上げているから1000万ベリーは余裕で行くだろう……だが、ナミの目当てである1億ベリーにはまだ、いや、ギリギリ届かない。仕方がねえなと先ずはアーロンパークに向かうと門番である魚人が立ち塞がる。

 

「人間風情がなんの用だ」

 

「おいおい、見て分からねえのか?海軍だよ海軍」

 

「海軍……ああ、あのネズミの仲間か」

 

 海軍の証拠である正義の二文字を見せると魚人はすんなりと通してくれる。

 ネズミはなんだかんだでアーロンに信頼と信用を得ている……何時でも切り捨てることが出来る駒としてだが。

 まったくこの世界は民度が低いと言うかなんというか、アーロンパークの内部に入れてもらった。

 

「おいおい、部下を1人忘れてるぜネズミさんよ」

 

「部下?………………ぬぅおぁ!?!??!?」

 

 アーロンパークの内部に入ればアーロンが俺の存在に気付く。

 部下の1人を忘れていることを伝えればネズミ大佐はなんのことだと振り向けば……エネル顔になった。

 こんな事があるのかとありえないと言いたげなネズミ大佐、俺はトンプソンコンテンダーを取り出して装填しネズミ大佐が持っている札束を撃ち抜いた。

 

「ななななな、何故貴方がここに、ここにいるのですか!?」

 

「な、なに、誰なの?」

 

「海軍本部のブロッケン准将さんだ!なんでこんなところに」

 

「何処ぞのバカ大尉が軍艦引き連れて女と飯を食いに行ったって聞いて確認しに来た……あんなアホはともかく、お前等なんだその札束は?後ろにいる奴はなんだ?」

 

 ナミが何者なのかと驚いているとネズミ大佐についてきている海兵の1人が答えた。

 海軍本部の人間がどうしてここにとナミは驚くのでそれっぽい理由を語った後にネズミ大佐を睨んだ。

 

「決まってますよ、海賊です」

 

「ほぉ……随分と潔いな」

 

「後ろにいるアーロンさんは海峡のジンベエの恩赦により解放された王下七武海傘下の海賊ですよ……王下七武海は海賊行為を見逃されている、王下七武海傘下の海賊ならば言わなくても分かりますよね?」

 

 アーロンは懸賞金を掛けられている奴だが王下七武海傘下の海賊だと主張をするネズミ大佐。

 確かにアーロンは王下七武海の海峡のジンベエが恩赦で牢屋から出してもらった海賊、王下七武海の傘下の海賊ならば海賊行為を行っても何一つ問題はねえのだと一種の正論を振りかざす。

 

「そうかいそうかい……確かに王下七武海なら海賊行為は見做されている……なら俺が今撃ち抜いた物はなんだ?」

 

「…………………」

 

「金、だろう……いけねえな。そんな物を貰っちまったら」

 

 金を握らせている事を指摘すれば黙るネズミ大佐。

 王下七武海の傘下の海賊ならば海賊行為を行っても問題はねえなんてルールは何処にもねえんだ。

 

「海賊行為は悪行である事は普通な事だ……」

 

「ち、違うんです!コレは、そう……我々は人間の人質が取られているのですよ」

 

 ブロッケンの時だけ使うトンプソンコンテンダーを構えれば言い訳をするネズミ大佐。

 人間の人質を取られていると言われたので視線がナミに向かうとアーロンはナミの肩に手を置いた。

 

「コイツがどうなっても構わねえってならかかってこいよ」

 

「まぁ、そう言うなよ……俺にも分け前をくれねえか?」

 

「っ!!」

 

「ハーッハッハハ!話の分かる奴じゃねえか、おい」

 

「待ちな。俺はベリーよりも金貨が欲しい……ちょうどゴーイングメリー号が港に停泊しているんだ、そこに眠っている金塊が欲しい……」

 

「ナミ、取りに行ってこい」

 

「……分かりました」

 

「おっと、いけねえ。連絡手段は大事だからな、電伝虫を持ってきな」

 

「え、ええ」

 

 ナミはアーロンパークを脱出してゴーイングメリー号に向かった。

 ナミの奴は絶望に浸っている……ゴーイングメリー号って言ったのに気付かないとはまだまだ二流だな。

 

「ところでブロッケン准将、実はコソ泥が近くの村で大金を隠しているとのことで」

 

「そいつは面白え話だな…………………………んじゃあまぁ……………やるか」

 

 トンプソンコンテンダーをネズミ大佐に向かって撃った。

 突如のことで慌てるネズミ大佐の取り巻きの海兵達、そして鋭く睨んでくるアーロン一味。

 

「悪党には悪党の美学ってのがあるもんだ……悪いがやらせてもらうぞ」

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