セシリア・オルコットとイチャラブしたいッ!!   作:シシカバブP

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整合性などは顧みず、作者の欲望を垂れ流していく予定です。
そんなゲテモノですが、同志(他オルコッ党員)にも満足してもらえたらなーと思ってます。


第1章 クラス代表決定戦? そんなの無いよ
第1話 オリ主、IS世界に降り立つ


 インフィニット・ストラトス。宇宙空間での使用を想定して作られた、マルチフォームスーツ。通称『IS』。

 しかし、本来高性能宇宙服として作られたISは、各国の思惑から『兵器』――飛行パワードスーツ――へと変わり、さらにそこから『スポーツ』として扱われる事となった。

 さらにこのIS、致命的な欠陥があった。

 

『ISは女しか扱えない』

 

 このパワードスーツは、女以外には全く反応しなかったのだ。

 

 しかし、IS登場から10年の年月が過ぎ、その常識が覆された。

 世界初の男性IS操縦者、織斑一夏が発見されたことで、第2、第3の男性操縦者がいるのではないかと、各国は改めて適性検査を実施。

 そしてほとんどの国がハズレを引く中、『二人目の男性操縦者が見つかった』という報告が、日本から発信されたのである。

 

 そして二人は保護を目的として、公立IS学園に入学することとなったのである――

 

ーーーーーーーーー

 

「全員揃ってますね~。それではSHRはじめますよ~」

 

 1年1組の教室、その黒板の前で微笑む眼鏡の巨乳女性――副担任の山田真耶先生――を見て、俺は心の中で呟いた。

 

(まーやん、まるっきしアニメ版と同じなんだな)

 

 どうして『アニメ版』という感想が出てくるのか。それは俺、榊悠人(さかき ゆうと)前世(別世界)の記憶を持った――所謂『異世界転生』をした人間だからだ。

 

 

 

 

 

 

 

「貴方には、異世界へ転生していただきます」

 

「は?」

 

 目の前に立っている、女神を自称する女性からそう言われて、俺は間抜けな声を上げていた。

 どうしてこうなった。こちとら普通に生きてきた、こんなラノベのような展開になるような人間では無いはずなのに。

 特に裕福でもなければ悲惨でもない家庭に生まれ、ほどほどに勉学とスポーツに励み、地元の大学を出て地元の企業に就職し、提案書を作り営業回りをして給料をもらうサラリーマン。それが俺だ。

 それが何の因果か、出張明けの休日に新作ゲームをしようとハードの電源を入れた瞬間、この何もない真っ白な世界に立っていた。もう一度言う、どうしてこうなった。

 

「俺のAC6は?」

「ご愁傷さまです」

「Sh○t!」

「そんな汚い言葉使わないでください」

「誰のせいですか誰の!」

 

 というか、なんで俺がこんな目に!?

 

「話せば長くなるのですが」

「3行で」

「無理です。大人しく話を聞いてください」

「強制!?」

 

 俺のツッコミを無視して、(自称)女神様は事の経緯を話し始めた。

 

 女神様曰く、俺達の世界で生まれた創作物、その世界のいくつかは実は存在していて、そこに転生者を送り込むのが神様の業務としてあるらしい。そしてその業務、本来は別の神様が行っていたのが、事情によって女神様が代行することになったんだとか。

 

「今まで創作世界には転生専門の方々を送っていたのですが、新しい方法を模索するべきではないかという意見が上がってきまして」

「はぁ」

「それで今回、一般の方から転生者を選んで送り出そうということになりました」

「つまり?」

「貴方が抽選で選ばれました」

「拒否権は?」

「ありません。と言いますか、元の世界の貴方はP○5の電源を入れた時に感電死した(神の御心)上、すでにご遺体は火葬済み((*M*)ニゲラレンゾォ)です」

「S○n ○f a bi○ch!」

「だから汚い言葉を使わないでください」

 

 (創作の世界でも)神様っていつもそうですね……! 俺の人生なんだと思ってるんですか!?

 

「はぁ……それで、俺はどんな世界に送られるんですか?」

「おや、ずいぶんと聞き分けがいいですね。てっきりもっとゴネられると思っていたのですが」

「もう元の世界には戻れないんでしょう? なら、次の人生のことを考えるべきでしょう」

 

 親父、お袋。(神様のせいとはいえ)先に逝っちまった俺を許してくれ。それと、外付けHDDは昔冗談で書いた遺言書通り、磁石を近づけて中のデータごと完全破壊してくれ。

 

「こちらとしては、大変ありがたいです。貴方にはこれから、『IS』の世界に行っていただきます」

 

 『IS』。正式名称『インフィニット・ストラトス』、2000年代終盤に連載が始まったライトノベルだ。俺も一時期読んでた記憶がある。

 ひょんな事から女しか乗れない飛行パワードスーツに乗ってしまった主人公・織斑一夏が、ほぼ女子校のIS学園で暴れ回るラブコメディ……そんなお話だったはず。一応新刊が出る度に買ってたものの、最終巻が出ずに何年も経ってすっかり内容を忘れちまった。

 

「もちろん我々の都合で転生していただきますから、特典も用意しております」

「特典?」

「はい。例えばIS適性をSに――」

「あ、それ無しで」

「え?」

 

 女神様、唖然。ISってACほどアセンブル要素無かったから、俺あんまり興味持てなかったんだよな。パッケージとかも出てきてたけど、ACほど種類豊富じゃなかったし。

 

「そ、それでは、主人公の織斑一夏と幼馴染で――」

「パス」

「ファーッ!?」

 

 女神様、発狂。ワンサマーと幼馴染って、確実に事件に巻き込まれるでしょ。篠ノ之束とか亡国機業とか。そんなの火薬庫に松明持って突入するようなもんじゃん、嫌だよそんなの。

 

「し、仕方ありません。貴方に特典を選ばせてあげましょう」

 

 頭を抱えていた女神様が顔を上げると、俺の目の前に半透明の画面とキーボードらしきものが現れた。おおっ、まるでリ○カルな○は。

 画面には色々な特典がずらっと並んでいて、特典の右側に何か数字が書いてある。

 

「貴方には特典100ptが配布されていますので、それをご自分の好きなように割り振ってください」

「ポイント……察するに、この右側に書いてあるのが必要ポイントですか?」

「はい。ちなみに特典にはレベルがあります。高レベルほど消費ポイントが多いですが、その分効果も大きくなります――あのー、聞いてます?」

 

 女神様の声が聞こえるが、俺の耳はそれを左から右に受け流していた。なぜなら、俺が是非とも欲しい特典を見つけたからだ。そこに最大までポイントを注ぎ込む! よし、これで最大レベルか。あとは適当に振って……

 

「出来ました」

「あ、はい。ええっと……本当にこれでいいんですか?」

「はい、もちろん」

 

 ポイント分配画面を見た女神様が神妙な顔で聞いてくるが、俺は問題なしと即答した。

 

=======================================================

・好感度アップ(セシリア) Lv5(Max) 40pt

説明:セシリア・オルコットからの好感度上昇率アップ

 

・ご都合主義 Lv4 30pt

説明:女性権利団体、亡国機業が存在しなくなる

 

・危険回避 Lv3 20pt

説明:織斑一夏との絡み、及びそれに伴うアクシデント減少

 

・IS適性 Lv1 0pt(必須のため無料)

説明:IS学園で留年しない程度

 

残 10pt

=======================================================

 

「IS適性は最低限。危険回避とご都合主義で、バトル系のイベントもほぼ無し……あの、YOUは何しにIS(世界)へ?」

 

「そんなの決まってるじゃないですか」

 

 

「セシリアと学園でイチャラブしたいッ!!!!」

 

 

 かつてオルコッ党員だった男の、魂の叫びである。

 アニメ第1期を見た時からドストライクだった。高飛車? そんなのすぐ矯正されたじゃん。絶望的料理? 2期のように、目を離すからダメなんだって。

 そんなセシリアと一緒に過ごす学園生活……最高か? そしてその学園生活に、バトルなんて不要! イチャラブする時間を奪うな! 例え俺を見る女神様の目が、半分死んでいようとも。

 

「そ、それと、残ったポイントは?」

「欲しい特典は全部もらったんで、どうでもいいです」

「あー……では適当に処理しておきますね」

「はい」

「それでは、貴方をISの世界に送ります。新しき人生に幸あらんことを」

 

 後半部分が棒読みかつ早口に聞こえたのは、転生者を送り出す際の定型文だったからだろう。間違っても、俺とのやり取りを早く切りたかったからじゃないよな?

 

「残ったポイントは……適当に『特典ガチャ』に突っ込みましょうか」

 

 視界と意識が真っ白になる直前、そんな声が聞こえた気がした。

 

 

 

 

 

 

 

 そして俺は榊悠人としてこの世界に転生し、原作の筋書き通りに進む世界で日常を過ごしてきた。

 ただし、原作とズレている箇所も散見していた。おそらくこれが、転生特典の影響なのだろう。

 

 例えば『白騎士事件』。篠ノ之束がISの有用性を証明するため、各国の軍事基地にハッキング。日本にミサイルを撃ち込み、それをIS『白騎士』に乗った織斑千冬に迎撃させるというマッチポンプ。

 これにより、各国はISの有用性を認めた。当初想定された宇宙開発用ではなく、兵器として。

 その後『ISは女しか扱えない』という欠陥が見つかる。ここまでは原作通りだ。

 そしてこの欠陥と、1機で小国の軍事力と渡り合えるほどの性能が合わさり、世の中は女尊男卑の風潮に……

 

 

ならなかったのである

 

 

 確かに当初は『ISを扱えるから女性は偉い、男はゴミ』という風潮が起こり始め、女性権利団体の前身組織も興ったが

 

「偉いのはISを乗りこなせる人であって、アンタ達が偉いわけじゃないでしょ」

 

 という常識的な意見が圧倒的多数派であり、過激な女尊男卑主義者は淘汰されていった。なので、この世界では『ISを乗りこなせる人>IS適性者≧その他大勢』という図式になっている。ぶっちゃけ、国家代表以外はそこまで大差ないというのが世間一般の認識だ。

 さらに、アラスカ条約によってISが(表向き)スポーツになったのも原作通りだが、この世界ではさらに『宇宙開発用』、つまり、当初の目的にも使われているのだ。IS委員会から国連に貸与される形で、ごくごく少数らしいが。(教科書の冒頭『ISの歴史』に書いてあった)

 この調子なら、亡国機業――結局最後まで、組織の目的が分からなかった――も存在しないのだろう。

 

 

――ゴンッ!

 

「いっ――!?」

 

結構な音に意識が引き戻される。音の発生源である最前列(名字の関係上、俺の席は廊下寄りの最後尾だから正面)を向くと、

 

「げぇ! 関羽!?」

「誰が三国志の英雄だ。馬鹿者」

 

――ゴンッ!

 

 ファーストマン(織斑一夏)ブリュンヒルデ(織斑千冬)にゲンコツを落とされているところだった。

 その後は担任である織斑千冬の自己紹介、クラスメイトの黄色い声(津波)、姉弟であることがバレて追撃のゲンコツ。おそらく原作通り、少なくともアニメはこんな感じだったはずだ。

 

「さあ、SHRは終わりだ。諸君にはこれから、ISの基礎知識を半月、実習で基礎動作を半月で覚えてもらう」

 

 あ、俺の自己紹介はキャンセルですか、そうですか。

 

 

 

 

 

 

 

 SHRが終わり、次の1時限目が始まるまでの間、周囲はざわざわしている。

 

(さて困ったぞ)

 

 ファーストマン(織斑一夏)は篠ノ之箒に連れられて教室不在。(記憶では、1時限目の授業後だったと思ったんだが……)

 おかげで教室には、自己紹介をキャンセルされたセカンドマン()だけが取り残される形に。余計に声かけ辛いだろうね~……。

 

 

「ちょっとよろしくて?」

「はい?」

 

 突然真横から声を掛けられて振り向くと、そこには

 

(せ、せせせせ、セシリア・オルコット!?)

 

 金髪青眼の縦巻きロール。我らがチョロイン、セシリア・オルコットの姿が!

 あれ!? このイベントって2時限目の後に起こるイベントでは!? もしかして幼馴染再会イベントの前倒しと一緒に、このイベントも前倒しされた? そして織斑一夏がいないから、対象が俺に変更されたとか!?

 お、落ち着け俺! そそそ、素数を数えて落ち着くんだ……! 1,2,3,5……って1は素数じゃねぇ!

 

「あ、あの、聞いておりますの?」

「だ、大丈夫。急に声を掛けられて、ちょっとビックリしただけだから」

 

 少し怪訝な顔をされたが、ギリギリセーフ。

 改めて顔を見ると……うん、可愛い。それにしても、もうちょっと高圧的に話しかけられると思ってたんだが、特典の好感度アップが効いてるのかな?

 

「セシリア・オルコットさんだっけ? イギリス代表候補生の」

「ご存知ですの?」

「一応、入学前に少し調べたからね」

 

 それっぽいことを、努めて自然体に答えてみた。嘘です、前世からの推しです。

 

「それで、ええっと……」

「? ああ、俺の自己紹介キャンセルされたんだっけ。榊悠人だ、よろしく」

「は、はい!」

 

 普通に自己紹介したはずなんだが、すっごい上擦ったような返事が返ってきたぞ。

 

「さ、榊さん。あ、貴方に、お願いがありまして……」

「お願い?」

 

 あれ? こんなシナリオあったっけ? これも特典の影響か?……まさかこれは、好感度大量獲得のチャンス!?

 

「俺に出来る事ならいいよ」

「あ、あの……! わ、わたくしと……!」

 

 わたくしと? もしかして『わたくしとISで勝負なさい!』っていう流れ!? そんで負けたら好感度ダウン!? まずいまずい! ここでIS適性ケチったのが仇に!?

 

 

「わたくしと、付き合ってくださいまし!!」

 

 

 目を瞑り、握り拳を胸元に当てて叫んだセシリアに、教室中の視線が集まる。

 そして茹でダコのように顔を真っ赤にした彼女に、俺は

 

「俺で良ければ、喜んで」

 

 即行で返していた。

 断る? そんな選択肢はない!

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