セシリア・オルコットとイチャラブしたいッ!! 作:シシカバブP
(前回投稿時のUA増加数を見ながら)
「海っ! 見えたぁぁ!!」
トンネルを抜けてすぐ声を上げたのは、クラスの誰だったか。
臨海学校当日。バスの窓から見える海は、快晴だからか一層綺麗に感じる。
「綺麗ですわね」
「ああ、今日は普通に楽しめそうだな」
事前にあったまーやんの説明曰く、臨海学校は2泊3日で、初日は移動と自由時間、2日目にISの各種装備の試験運用とデータ取り、3日目に諸々片付けて撤収という流れになっている。
特に専用機持ちは本国から装備が山ほど送られてくるから、2日目は忙しくなるらしい。
つまり、セシリアとイチャラブ出来るのは実質初日だけになる。これは今日一日、まったく無駄には出来ないな……。
「それにしても、あっちはいつも通りか」
「ですわね」
俺達の座ってる席の斜め前、最前から2列目にワンサマーと篠ノ之が座り、その後ろにシャルロットとボーデヴィッヒが座っている。
そしてそこから聞こえて来るのは、
「嫁よ、シャルロットにだけプレゼントとは不公平ではないか?」
「そうだぞ! わ、私だって、その……」
「分かった分かった。二人にはまた今度の機会に、な?」
「本当か!?」
「う、うむ。そういうことなら、今は我慢しよう」
「む~……一夏ってば……」
ワンサマーにプレゼントの約束を取り付けた篠ノ之とボーデヴィッヒは満足気、それに対してシャルロットは面白くなさそうな顔をする。
奴が朴念仁なのが原因なんだが、あれもあれで大変そうだな。
「そろそろ目的地に着く。全員席に着け」
織斑先生の指示で、立ち上がっていた全員がそれに従う。統率力は高いんだよなぁこの先生。
そして程なくして、バスは目的地の旅館前に到着。俺達はバスから降りて整列、出迎えてくれた旅館の人に挨拶を済まして、荷物を持って旅館の中へ。
「え~っと部屋割りは……山田先生」
「はい、どうかしましたか?」
「部屋割りって、1部屋に対して3,4人ですよね?」
「そうですよ」
「これ、いいんですか?」
そう言って俺は、部屋割り一覧の一部を指さしてまーやんに見せた。
「俺とセシリア、二人だけで1部屋になってるんですが」
「はい、これで正しいです」
「マジっすか」
いやいやまーやん、さっき1部屋に対して3,4人だって言ったでしょ。
「だって、お二人と一緒になった子達が可哀想じゃないですか……」
「や、山田先生?」
なんか、途中からまーやんから良くないオーラが立ち昇って来た気が……
「誰が榊君とオルコットさんのイチャラブ見ながら寝たいって言うんですかぁ!」
「お、仰る通りで」
「ん、んんっ! なので、この部屋割りで正しいんです」
「もしかしてこれ……隔離ですか?」
「(ニッコリ)」
あ、そうですか。俺達隔離されましたか。
「それと大浴場ですが、学園と違って時間交代制になってるので注意してください」
「分かりました。女子が入ってる時に誤って入らないように気を付けます」
「はい、お願いしますね」
その後、細々とした注意事項を聞いてまーやんと別れると、セシリアと一緒に一覧にあった部屋へ。
「おおっ、こりゃいい部屋だ」
「和室というのは初めてですが、広々としてますわね」
本来は4人部屋だからか、俺とセシリアだけだと確かに広々と使えそうだ。
トイレとバスはセパレートで、洗面所もある。もし大浴場の時間を過ぎて入りそびれても、最悪シャワーは浴びれそうだな。
「それじゃあさっそく、遊びに行くか」
「はい。今日は1日自由時間ですから、忙しくなる2日目の分も目一杯楽しみますわ」
ーーーーーーーーー
別館の女子更衣室の前でセシリアと別れ、俺は男子用に指定された奥の更衣室に入ると、ささっと着替えて浜辺に繰り出していた。
「あっ、榊君だ!」
「榊君も織斑君に負けず劣らず鍛えてるね~」
先に浜辺へ出ていた女子達から声を掛けられる。今のセリフから察するに、ワンサマーはすでに海に出ているんだろう。今頃は鈴と競泳してる最中か。
「ゆ、悠人さん、お待たせしましたわ」
声が聞こえて振り向くと、ビーチパラソルとシート、そしてサンオイルを持ったセシリアが立っていた。
ブルーのビキニと腰に巻かれたパレオ。すでにレゾナンスで見てはいるが……
「やっぱり似合ってるな」
「うふふ、お褒め頂き光栄ですわ♪ それで悠人さん、実は……」
「ん?」
「わたくしに、サンオイルを塗っていただけますか……?」
頬を赤らめたセシリアが、上目遣いでお願いしてきた。うぉぉぉ……可愛いんだがぁ!?
「ああ、いいぞ」
「そ、それでは、お願いしますわ」
しゅるりとパレオを脱ぐと、セシリアはシートの上にうつ伏せに寝そべる。
セシリアにサンオイルを塗る……いい時代になったものだなぁ!
「それじゃあ、背中から……」
「はい……」
えっと、確かサンオイルって、少し手で温めるんだったか。
何となくの記憶で、サンオイルを手に取って少ししてから、セシリアの背中をマッサージするように塗っていく。
「ん……いい感じですわ。お上手ですわよ」
「そうか、それは良かった。初めてだからやり方が合ってるか不安だったんだが」
「大丈夫ですわ。悠人さん、もっと下の方も」
「下の方……」
少し考えて、注文通り背中から脚、そして尻へ……
「あん❤ ゆ、悠人さぁん、て、手付きが、いやらしいですわぁ……」
「そう言われても、普通にオイルを塗ってるだけなんだがなぁ。それとセシリア、そんなにエロい声出すと、周りに聞かれるぞ」
「そ、そんなこと言われましても……ひゃんっ❤」
もうセシリアは、どこにオイルを塗り込んでも甘い喘ぎ声を上げるようになっていた。
自分で頼んでおいて、こうなるって思ってなかったんだろうか。
「うわぁ、すごいことになってる……」
「セシリア、あんなに色っぽい声出して……」
「うぅ……直視できないよぉ」
周りにいた女子達も、セシリアの喘ぎ声を聞いて顔を真っ赤にしている。
みんなをこんなにしちゃうなんて。セシリア、罪な女だよ。
「これで後ろは塗り終わったな。前は自分で塗るか?」
「……」
「ん? なんだって?」
「ま、前も……塗って、いただけますか……?」
周りの女子に負けず劣らず顔を真っ赤にしたセシリアの口から、継続の言葉が。
これは……これを断るのは男じゃねぇ!
「そ、それじゃあ、次は仰向けに寝そべって――」
そう俺が言い切る前に、セシリアが俺に耳打ちを……うえぇっ!?
「出来れば、こうやって塗ってくださいまし」
「い、いいのか?」
「はい、お願いしますわ……」
こ、こうなったら俺も、覚悟を決めるか……!
俺はシートの上に座るセシリアの後ろに回ると
「「「「ええぇぇぇぇ!?」」」」
セシリアを抱えるように抱き締め、そのまま腹部や腕にオイルを塗り始めた。
「悠人さん……
「ま、マジか……ええい、ままよっ!」
「み――」
「「「「水着の中に手を入れて塗ったぁ!?」」」」
「みんなして実況すんな!」
「ならやめればいいよ!」
「それは断る」
「なんでじゃい!」
みんなの先頭でツッコミを入れてきた子に返しながらも、俺はセシリアの胸にもオイルを……
「あん……❤ 悠人さぁぁん❤」
「もうダメだぁ! 総員てったぁぁぁぁい!!」
とうとうセシリアが発する艶声に理性が耐えられなくなったのか、誰かの号令で全員が俺達の周りから走り去っていった。
「悠人さん……」
「あ~……とりあえず、全部塗り終わったぞ」
それは本当。顔以外、体全体にサンオイルが塗られた。というか塗った。
なんだろうな。セシリアの体は触ったことがあるのに、こうやってシチュエーションが変わるとドキドキが止まらんというのは。
「悠人さん、申し訳ありません」
「突然どうしたんだんっ!」
俺の言葉を遮るように、セシリアの方から唇を重ねてきた。
その時の動きで、さっき塗ったサンオイルが俺の前面にも塗りつけられていく。
「はしたないと思われるかもしれませんが……わたくし、我慢できませんの……」
「セシリア……」
せめてもの理性で、俺はセシリアを近くの岩陰まで引っ張っていった。そして――
「……セシリア、大丈夫か?」
「は、はい……」
がっつり致してしまいました。
ええ、それはもう、セシリアが足腰立たなくなって、俺がおんぶしてシートを敷いてた場所まで戻るぐらいには。
仕方ないんだ。海という解放感が、俺達を狂わせたんだ! ……とりあえず、ごめんなセシリア。
「ですがこうやって、悠人さんと並んで海を眺めるというのも楽しいですわ。いえ、楽しいと言いますか、嬉しいですわね」
「そうか。俺もセシリアとこうしてて満足だな」
「悠人さん……」
そこで言葉は切れ、セシリアが俺に体を預けて来る。
そうして俺達はそのまま、昼食の時間まで海を眺めているのだった。
ーーーーーーーーー
昼食を挟み、午後は櫛灘さんからビーチバレーに誘われ、それに参加していた。
そこに途中から織斑先生が参戦。過熱した勝負は、遂に危険な領域へと突入した。
「織斑先生、恐ろしく強かったですわね」
「ああ。というか、あれについていけるヴィシュヌに驚きだった」
「いえ、あれは織斑先生が手加減されていたからかと」
「ええっ! あれで手加減!?」
「さすがブリュンヒルデだわ~……」
そんな会話がされているのは、大広間を三つ繋げた大宴会場……の隣の部屋。なお、現在時刻は午後7時半。夕食の時間である。
そしてこの部屋も含め、IS学園1年生全員が浴衣姿になっている。
これというのも、この旅館の決まりで『食事中は浴衣着用』らしい。なんでさ。
さらに、大宴会場の方は座敷なので正座必須。けれどIS学園は各国から入学してくるから、当然正座が出来ない生徒も出て来る。
「さすがに正座をしながら食事は無理ですわ……」
そんなセシリアみたいな生徒用にこの部屋、テーブル席なわけだ。
そして俺も、セシリアに付いていく形でテーブル席にいる。……本当は俺も、正座は得手じゃなかったから好都合だったんだが。
「それにしても、昼食も夕食も豪華だな」
「サシミ、ですか。エビなら生で食べたことがありますが、魚は初めてですね」
「へぇ、タイにも生で食べる習慣があるんだ」
「はい。とはいっても、一部の地域ですが」
ヴィシュヌ曰く、『クンチェーナンプラー』という、エビにニンニクの効いたナンプラーソースをかけた料理があるんだとか。ちょっと興味が湧いたな。
「イギリスの場合、お魚は焼くか揚げるかですわね」
「あ~、確かにイギリスって言ったら『フィッシュ&チップス』ってイメージだもんね」
「なので、日本に来てからですわね。わたくしが生のお魚を食べられるようになったのは」
「へ~。ちなみに、どうやって食べられるようになったの?」
「それは……」
「それは?」
「悠人さんに、お刺身を食べさせてもらってですわ♪」
「「「「ここで惚気かい!」」」」
全員の声が揃ったツッコミ。セシリア、そういうことは言わなくてもいいんだぞ?
え、俺がセシリアの立場だったら? 言うに決まってんだろマウント取るわ!
「そうですわ! 悠人さん、今回もお刺身が出て来ておりますので、食べさせて――」
「「「「やめぇぇぇい!」」」」
「お前達! 食事くらい大人しくしろ!」
やっべ。隣の宴会場から織斑先生の雷が落ちてきたぞ。
「まったく……織斑といい榊といい、どうしてお前達の周りはこう騒がしいんだ」
「織斑の周りが騒がしいのは、奴が朴念仁だからです」
「おまっ、……否定はできないが、ならお前はどうなんだ?」
「俺とセシリアが運命の赤い糸で結ばれてるからです!」
「悠人さん❤」
「死ね!」
はい、調子乗って惚気たら、セシリアからはキラキラした視線、織斑先生からは『死ね』をいただきました。教師が生徒に向かっていう言葉じゃないね。
とはいえ、あんまり馬鹿やって料理が冷めたら勿体ないし、織斑先生からまた雷を落とされたくないからか、俺を含めみんな大人しく食事を再開したのだった。
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……クラスが違うからか、圧倒的に鈴の出番が無かったよばっちゃ。