セシリア・オルコットとイチャラブしたいッ!! 作:シシカバブP
今回もストーリー(オリジナル)部分が大半で、イチャラブ要素は終盤のみになってしまいました。色々期待してた方々、申し訳ないです。
m(_ _;)m
イギリスのオルコット邸で過ごした俺達は、帰りもプライベートジェットで日本に戻って来た。
イギリスとは打って変わって、湿度の高い蒸し暑い空港を降りて、そこから在来線に乗って1時間ほど。
やって来たのは首都圏から少し外れた郊外の住宅街。目の前には『榊』の表札がついた一軒家。そう、俺の実家だ。
「ここが悠人さんの御実家ですのね……」
「セシリアの実家に比べたら、小さいにもほどがあるけどな」
「い、いえ、そのようなことは!」
いやいや、実際俺もあの城?を見た後だと、そこそこあると思ってた実家が小さく見えてるんだから。
さて、親父とお袋には前日に連絡はしてあるものの、セシリアを紹介するとなると緊張しちまうな。
それはセシリアの方も同じなのか、さっきから視線があっちこっちに行っている。
「ゆ、悠人さんがお母様達と顔合わせをした際に、緊張していた理由が分かりましたわ……!」
「理解してもらえたようで何よりだ。ただいまー」
「悠人さん!? こ、心の準備が!」
勝手知ったる自分の家。セシリアの制止を流しつつ、チャイムも鳴らさずにドアを開けた。
すると、奥からパタパタとお袋が出てきた。
「あら悠人、おかえりなさい。そちらがセシリアさんね?」
「は、ははは、はい! セシリア・オルコットと申します!」
「落ち着けセシリア、そこまで固くならなくても大丈夫だぞ」
「そ、そんなこと言われましても!」
俺がセシリアの両親と顔を合わせた時に言われたことを返してみたが、セシリアはテンパったままだった。
「あらあら、とりあえず中に入ってちょうだい」
「そうだな。ほらセシリア」
「お、お邪魔いたしますわ……」
お袋に促されて、俺は堂々と、セシリアは恐る恐る家の中に入って行った。
そしてリビングに入ると
「悠人、おかえり」
「親父?」
いつもなら仕事に行ってるはずの親父が、ソファに座って待っていた。
「仕事はどうしたんだよ?」
「お前がIS学園から戻ってくると聞いてな、有休を使った」
「おいおい……」
「で、そちらが」
「セシリア・オルコットです。 ゆ、悠人さんとは、良くしていただいてまして……」
さっきよりは落ち着いたセシリアが自己紹介をすると、親父は大きく頷いて
「セシリアさんだね。僕は京介、悠人の父親をやってるよ」
「さっきは自己紹介してもらったのに遮ってごめんなさいね。悠人の母、美嘉よ」
「二人とも、まずは座って」
「ああ」
親父に勧められるまま、俺とセシリアは親父達に向かい合うように座った。
「まずは悠人、改めておかえり。IS学園の生活はどうだ?」
「女子校に通うようなもんだから色々大変だろうと思ってたけど、セシリアがいたから何とかなってるよ」
本当は何とかなるとは思ってたが、セシリアと一緒で助かった場面があったのは事実だしな。
「そうか。セシリアさん、ありがとう」
「い、いえ! わたくしも悠人さんとご一緒で、大変有意義な日々を過ごしておりまして……!」
「あらあら、悠人と仲良しなのね」
「はい! そ、それで、お二人にお願いがありますの」
「何かしら?」
お袋が首を傾げると、セシリアは突然立ち上がり
――ズサァッ
「お義父様お義母様、悠人さんを我がオルコット家にくださいませ!!」
「セシリアぁ!?」
かくも堂々たるジャパニーズ・DOGEZAをかましていた。いやそれ、本来は俺がセシリアの両親にやるべきもんだろ!
「悠人」
「何だよ親父」
「僕も母さんも反対はしない。でも、セシリアさんを悲しませるようなことをしちゃダメだぞ」
「そうよ、こんな良い娘さんと一緒になるなんて。というかセシリアちゃん、本当にウチの悠人でいいの?」
「もちろんです! むしろ、悠人さん以外あり得ませんわ!」
――ギュッ
DOGEZAから突然の抱き着きに、親父とお袋が目を白黒させている。
「……悠人」
「何だよお袋」
「孫はいつ抱けるのかしら?」
「何言い出すんだよ!?」
「そうだぞ母さん、まだ結婚式もやってないのに」
「あらあら、そうだったわね」
「親父まで!?」
「ご安心くださいませ。悠人さんとの結婚式には、お二人をイギリスまでご招待いたしますので」
「あらあら、それなら安心ね」
「ああ、その時はお願いしますね」
「はい!」
なんか、どんどん話が進んでいくな……。
「そうか、セシリアさんのご両親とも顔合わせは終わってるのか」
「ああ、昨日までイギリスに行ってたんだよ」
「お母様もお父様も、悠人さんとの仲を認めてくださいました。むしろ、孫を抱きたいと言われましたが……///」
「あらあら」
「あははは……」
あらあら言いながらニコニコ顔のお袋に、苦笑いの親父。まあ、そんな反応になるよな。
と思ってたら、親父が急に真剣な顔になった。
「実は悠人、僕が今日有休を使ってまでお前の帰りを待ってたのは、大切な話があるからなんだ」
「大切な話?」
「ああ、そうだったわね」
「あのぉ、わたくしは聞かない方がよろしいのでは?」
「いや、将来悠人と一緒になるセシリアさんにも聞いてほしいな」
「ゆ、悠人さんと将来一緒……はわわ~」
未来の生活を妄想し始めたセシリアを生温かい目で見つつ、親父は話を進める。
「悠人には、僕が何の仕事をしているか話してなかったな」
「そういえば、聞いたこと無かったな」
そこそこデカイ会社で働いているとは、それとなく聞いてたが。
「僕が働いているのは『倉持技研』っていうんだ」
「倉持技研……倉持技研!?」
まさかの企業名に、俺もセシリアも驚愕の顔をしていた。
「知ってるのか?」
「知ってるも何も……」
「倉持技研といえば、織斑さんの白式を優先させて、更識さんの打鉄弐式の開発を延期した……」
「そこまで知ってたのか……」
そう言って、親父は大きなため息をついた。心なしか、とても疲れた顔になった気がする。
「セシリアさんが言った通り、倉敷技研は白式の開発を優先させたために、先に委託されていた打鉄弐式の開発を後回しにしたんだ。アフターケアを何もせずにね」
「それは……」
「親父には悪いが、最悪だな」
アフターケア無しってことは、他の委託先も用意しなかったってことだろ? 国を代表する企業のすることじゃないな。
「僕もそう思うよ。それもあって――」
「倉持技研を辞めようと思うんだ」
「辞めるって仕事を!? 大丈夫なのか!?」
「大丈夫だ。実は前々から他のIS関連企業からオファーが来てたんだけど、今回の件で決心がついてね」
そう言って親父が出してきたのは、どこかの企業パンフレットだった。ここからオファーが来たってことか?
「この企業……アルヴィス・ヴィッカース社ではありませんか!」
「セシリア、知ってるのか?」
「知っているも何も、わたくしのブルー・ティアーズの開発元ですわ!」
「ええっ! 親父、そんなところからオファーが来てたのかよ!?」
まさかの展開に、さっきから大声あげてばっかだ。
親父が実はISを作ってて、しかもセシリアのISを作った企業に鞍替え。情報過多だろこれ。
「お袋は反対しなかったのか?」
「しなかったわ。ご近所さんとのお付き合いが無くなるのは残念だけど」
「ごめんな母さん」
「いいのよ、京介さんの気持ちも分かるから」
まあ、二人とも納得してるならいいか。……ん? ちょっと待てよ。
「お袋、今『ご近所さんとのお付き合いが無くなる』って言ったか?」
「ええ、言ったわよ」
それってつまり……
「だから、イギリスに移住することにしたんだよ」
「What!?」
「でしたら、我がオルコット家がサポートいたしますわ!」
「いいのかい?」
「はい! と言いますか、日本有数のIS開発企業の技術者で、しかも男性操縦者である悠人さんの親御さんが移住すると伝えれば、後は英国政府が動きますわ」
「お、おう」
その後はセシリアが英国政府の窓口に通話、親父が代わってあれこれ話をしていた。
どうやら向こうも乗り気らしく、親父が退職届を出した当日にイギリスへ飛ぶことになった。しかも、移住先の用意も向こうがしてくれるらしい。
「ところで、この家はどうすんだ?」
借家じゃないから、引っ越しますさようならとはいかないはずだ。
「それなら大丈夫だ。学生時代の後輩に売ることになってるんだ」
「そうなのか?」
「ああ。幸いローンは払い終わってるから、イギリスに行く前に権利証とかの名義を変えるだけだな」
もう完全に、イギリスに移住する準備万端か。
「すまんな悠人、お前に相談する前に色々決めてしまって」
「まあ、もっと早く教えてくれって気持ちはあるが……俺もセシリアのことを直前まで言わなかったからな、お互い様だって」
「そうか……」
「セシリアちゃん、向こうに行ったらそちらのご両親にご挨拶しようと思うんだけど」
「そ、そうですわ! 両家の顔合わせが必要ですわよね!」
そう言うと、セシリアがまたどこかに通話を……って、今の話の流れから通話先は決まってるじゃん!
さらにセシリアがお袋に代わって
「初めまして、悠人の母です。はい……はい……いいえ、こちらこそ、セシリアちゃんとウチの悠人では釣り合わないとは思いますが――」
「はい……それでは、顔合わせの際にはよろしくお願いいたします。はい、失礼いたします――セシリアちゃんのお母様、気さくな人ね」
「そ、そうですか? お母様が気さく……」
お袋から返されたスマホを受け取りながらも、首を傾げるセシリア。俺も首を傾げてる。
ルイーザさんが気さく……だめだ、よー分からん。母親同士の何かがあるんだろうか。
ーーーーーーーーー
それから俺達は榊家を出て首都圏まで戻り、今は学園に戻るモノレールに乗っていた。
さすがにセシリアをあんな
「悠人さんの部屋を見てみたかったですのに……」
「見て面白いものは無いぞ」
前世の部屋みたいに、据え置きゲームのソフトがずらっと並んだ棚も無ければ、ゲームセンターで取ったフィギュア群も無いしな。
というか、再来月にはあの家は親父の後輩とやらに引き渡されるんだよな。親父も英国政府も即断即決が過ぎるだろ。
とりあえず俺の部屋の物は、全部段ボール詰めにして海を渡ることになった。今度イギリスに行った時に、改めて取捨選択すればいいか。
「それにしてもルイーザさん、色々喋り過ぎだろ……」
「うぅ、それに関しましては申し訳ありませんわ……」
まさかお袋に、向こうでの俺とセシリアのゴニョゴニョ……を話すとは。
おかげでこっちでも『孫はいつ見せてくれるの?』なんて言われるハメになったんだが。ウチの場合は揶揄い半分だったけど。
とりあえず気持ちを落ち着かせるために、セシリアを抱き締める。
「ゆ、悠人さん」
「セシリアは可愛いな~」
俺達以外に誰も乗っていないのをいいことに、髪を梳かすように頭を撫でる。
「もうっ、いきなり過ぎますわ」
「すまん。今日は(も?)色々あり過ぎて、少し落ち着きたかったんだよ」
「わ、わたくしを抱き締めると落ち着きますの?」
「ああ、すげぇ幸福感で気持ちが落ち着く」
「そ、そうですの……///」
俺の本音にセシリアは顔を赤らめると、おずおずと俺の背中に腕を回してきた。
「うぅ……ご両親にお会いするからと、わたくし我慢しておりましたのに……もう我慢するのは止めにしますわ!」
「うおっと!」
今度はセシリアが俺に抱き締め、頬擦り、キスの3点セットを仕掛けてきた。
「ふぱっ、悠人さん❤ 悠人さぁぁん❤ はむっ、ちゅぅ……❤」
「本当にセシリアはエロいなぁ。そこも好きだけど」
「なら、もっとわたくしを好きになってください❤ ちゅっ」
それからしばらくして、R18一歩手前の状態を続ける俺達を諫めるように、IS学園到着のアナウンスが車内に流れたのだった。
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……最近残業が多くて、書く時間を確保するのが大変だよばっちゃ。