セシリア・オルコットとイチャラブしたいッ!!   作:シシカバブP

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いつもより短めになってます。次回から本気出す。

それと、お気に入り数が1000を突破したのでお礼をば。
皆さまのご愛顧により、1ヵ月ちょっとでここまで来ることが出来ました。改めてお礼申し上げます。
前作のように定期的に更新するのが難しい状況ですが、今後ともお付き合いいただければ幸いです。

それと★1評価された方々には、暇を見つけて呪いをかけておきますねー(出来たらすごい)


第30話 イチャラブの素、買い取ります

 夏休みに入ったIS学園では、世界中からやってきた生徒の大半が帰省していた。

 そのため、学生寮も食堂などはやっているものの、テーブル席はいつもよりも空いていて、スタッフも通常の半分の人数で回しているらしい。

 そんな静かな食堂で、実家巡りから帰って来た俺とセシリアが、夕食を食べている時だった。Tシャツ短パンのラフスタイルな鈴がやって来たのは。

 

「あら鈴さん、どうかしましたか?」

「二人とも、お願いがあるんだけど……」

「お願い?」

「これなんだけど……」

 

 そう言って鈴が見せてきたのは、どこかの入場券が2枚……ああ、これ見たことあるな。

 

「これってもしかして、ウォーターワールドの入場券か?」

「へぇ、アンタ知ってたんだ。一夏に見せたら『なんだこれ?』とか言ってきたから、アンタも知らないかと思ったわ」

「あの、ウォーターワールドとは何ですの?」

「え?」

 

 セシリアの質問に、鈴は声を上げた。

 

「セシリア……悠人が知っててアンタが知らないってどうなのよ……」

「いや、セシリアには縁遠いもんだから仕方ないだろ」

「縁遠いって……まあセシリアの場合、もっと高そうなところに行きそうよね」

「あ、あの、わたくし、何かマズいことを言いました?」

 

 俺と鈴の反応を見て、アワアワしているセシリアが可愛い。

 知らない人のために説明すると、ウォーターワールドは今月できたばかりの、プールに特化したテーマパークだ。

 巨大な施設の中に様々なプールやウォータースライダー、水を使ったアトラクション、飲食店やショップなどが入ってると、クラスメイトが話しているのを聞いた覚えがある。

 今月分の前売りチケットは完売したっていう話も聞いたが、鈴が見せてきたのがその前売り券なんだろう。

 

「この券、急用が入った友達から引き取ったんだけど、使用期限が明日までなのよ」

「ほう」

「はぁ。それでしたら、織斑さんでもお誘いすればよろしいのでは? ちょうど券も2枚ありますし」

「本当はそうしようと思って引き取ったのよ! でもいざ誘いに行ったら……」

 

 券を持って意気揚々とワンサマーの部屋に行ったら、まーやんが先にいて明日の予定を入れた後だったと。

 

第二形態移行(セカンド・シフト)した白式のデータ取りって理由で、倉持技研の開発室から技術者が来るんですって。それに立ち会わないといけないから、明日は一日中学園から出られないって……」

「ああ、そういう理由か」

「それは仕方ありませんわね……」

「もー! せっかく箒やシャルロット達を出し抜けると思ったのにぃ!」

 

 原作ではワンサマーが券を受け取った後、上記の予定が入ってキャンセル連絡をしたものの、色々あって鈴は気付かず。翌日学園に戻ったセシリアに(まともな説明もなく)券を渡すということをしでかすのだが、この世界線では事前に鈴が気付いたらしい。とはいえ、大した慰めにもならないだろうが。

 

「それで本題なんだけど……」

 

 パンッと手を合わせて、鈴が俺達に向かって拝むように言った。

 

「この券、アンタ達に買い取って欲しいの!」

「わたくしと悠人さんに、ですの?」

「このままじゃ、明後日にはこの券は文字通りただの紙切れになっちゃうのよ! それじゃあたし、丸損になっちゃうわ!」

「ちなみにこれ、いくらしたんだ?」

「2枚で、5千円……」

 

 もごもごさせながら鈴が口にした金額は、確かに一学生にはそれなりの値段だった。

 いやでも、鈴だって中国の代表候補生だろ? それなりに国からお金をもらっているのでは?

 

「それはその……一夏に見せる服とか、一夏に食べさせる食材とか買ったりして……」

「「あ、はい」」

 

 まさかの惚気を食らったでゴザル。うわぁ、すっげぇイライラしてきた。少しは可哀想だなーとか思ったけど、やっぱ買い取りは止めるか。

 

「あ、アンタ達に言われたくないわよ! いっつも所構わず惚気てるじゃない!」

「はて?」

「なんのことです?」

「むがーッ!」

 

 おっと、あんまり揶揄い過ぎて、鈴が暴発しても困るな。仕方ない、買い取ってやるか。

 

「ほら、これでいいか?」

「う、うん、ありがとう……」

 

 5千円札を財布から取り出して、入場券2枚と交換した。そうそう、そうやって素直に感謝すればよいのだよ。

 

「というわけでセシリア、突然だが明日の予定は空いてるか?」

「もちろんですわ。臨海学校ではほとんど泳ぎませんでしたし、そのウォーターワールドとやらが、どのようなものか楽しみです♪」

 

 そうだな。少なくともテレビのニュースで見るような、人だらけでイモ洗いな状態にならないことを祈る。

 そう思いながら、ニコニコ顔で甘えてきたセシリアを膝枕+頭撫ぜしていると

 

「それが2組にも伝わって来てる悠セシ……エグイわぁ……」

 

 鈴がハイライトの消えた目でこちらを見てきた。

 

「お前も織斑とイチャイチャできるようになったら、どうぞ」

 

「死に晒せぇ!」

 

 やべ、揶揄い過ぎた。鈴が甲龍を部分展開して……って馬鹿野郎! こんなところで青龍刀をぶん回そうとすんな!

 

――スパァァンッ!

 

「凰、何をやっている」

「千冬さ(スパァァンッ!)お、織斑先生……」

 

 いつの間にか現れた織斑先生の出席簿が、絶対防御を貫いて鈴の頭を襲う――! いや、マジで絶対防御貫いてないよな?

 

「部分的とはいえ、食堂でISを展開するとはどういうつもりだ?」

「うぐっ! す、すみません……」

「今回は特別に見なかったことにしてやるが、今度やったら自室謹慎と反省文だからな」

「は、はい!」

 

 ギロリと織斑先生に睨まれて、鈴は直立不動で敬礼して、俺の方を一睨みすると食堂から逃げ去って行った。

 

「まったく……お前達も惚気は程々にしろ。余計な問題を起こすな」

「無理です」

「即答するな!」

「ですが織斑先生、悠人さんとイチャラブするなというのは、とても了承できるものではありませんわ」

「公衆の面前で控えろと言ってるだけだぞ!」

 

「わしにしね と いうんだな」

 

「どうしてそうなる!?」

 

 織斑先生との激闘の末、

 

「もういい、お前らどうにでもなってしまえ……」

 

 心の折れた織斑先生が、トボトボと食堂の出入り口に向かって歩いていった。

 それにしても最後の捨てセリフは酷いと思います。(自分棚上げ)

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

 あれから部屋に戻ったわたくし達は、明日朝早いからということで、そのまま就寝することになりました。ですが……

 

「悠人さん……」

「セシリア、寝坊しても知らないぞ」

「それでしたら大丈夫ですわ。悠人さんにモノレールまでお姫様抱っこで運んでいただく間、寝てますから」

「おいおい……」

 

 頬擦りして離れないわたくしに悠人さんが注意しますが、仕方ないのです。わたくし、この時間が至福の一時なのですから。

 ああ、学園に入学する前のわたくしでは想像も出来ないでしょう。今のわたくしは正真正銘、悠人さん一色に染め上げられているのです。

 

「悠人さん❤ 悠人さん❤」

「セシリア、さすがにそれ以上は……!」

「くんかくんか」

「おい馬鹿やめろ」

「きゃうっ!」

 

 さすがに最後のはダメだったようです。ペチンッという音と共に、デコピンをされた額が痛いですわ……。

 ですがこれも、付き合い始めたカップルではよくあることではないでしょうか。よく知りませんが。

 

「ったく……本当に朝起きれなくても知らないからな」

「きゅ~❤」

 

 軽くため息をついた悠人さんでしたが、最後には折れてくださったのか、わたくしを優しく抱き締めてくださいました。

 悠人さんの温もりと心音が、わたくしの頭の中を蕩けさせてくれますわぁ……幸せですぅ~……。

 

「悠人さん……きゃっ!?」

 

 と、突然のことに、つい声が出てしまいました。だって悠人さんが、わ、わたくしのお尻を掴んで……

 

「セシリアが悪いんだからな。こんなに俺を誘惑して、エロい子にはお仕置きだ」

「悠人さん……」

 

 ああ、そんな風に求められたら、わたくし、わたくしはぁ……!

 

「せ、セシリア・オルコットを、躾けてくださいニャン❤」

「セシリアぁ!」

 

 思わずやってしまいましたが、どうやらそれで悠人さんの理性が全て飛んでしまったようです。

 激しいキスをされて、わたくしの口内が悠人さんに征服されていきます。

 ああ、こんな幸せな時が、ずっと続けばいいのに。時間が止まってしまえばいいのに――

 

 

 

 

 

「セシリア、朝だぞ」

「うにゅ~……」

 

 ね、眠いですわ……。

 結局あれから悠人さんと、そ、その、ゴニョゴニョ……に発展しまして、気付けば外が白み始めていたと言いますか……。

 と言いますか、悠人さんは眠くないのでしょうか。悠人さんだって昨晩は、ゴニョゴニョ……。

 

「仕方ない、本当にお姫様抱っこでモノレールまで運ぶか。とはいえ、さすがに着替えぐらいはしないとな」

「分かりましたわぁ~……」

「ほら、髪梳かしてやるから」

「はぁい」

 

 むっくり起き上がるわたくしが着替えるのに並行して、悠人さんが髪を梳いてくださいます。

 これだけでも幸せなのに、この後お姫様抱っこでプールデートなんて、夏休みバンザイですわ~……。

 

「髪はこれでいいか。着替えも出来たな?」

「ふぁぁい」

「欠伸をしながら返事すんな。そんじゃ行くか」

「お願いしますわ~」

 

 軽い浮遊感を感じると共にお姫様抱っこされたわたくしは、悠人さんの首に腕を回します。その際、こっそり肩に頬擦りするのも忘れずに。

 ああ、悠人さんが歩くたびに、心地よい振動がぁ……。




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……センシティブなイチャラブばっかでなく、ソフトイチャラブも必要だと思うよばっちゃ。
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