セシリア・オルコットとイチャラブしたいッ!!   作:シシカバブP

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いつもより、ややソフトなイチャラブにしてみました。


第31話 イチャラブ・ウォータースライダー

 モノレールに乗っている間も俺の横でスヤスヤと寝ていたセシリアだったが、本土側に着いたとほぼ同時に目を覚ました。

 てっきりそのままお姫様抱っことか言い出すかと思ったんだが、

 

「さすがに人ごみの中でそれは、周りに迷惑ですから……本当はして欲しいですが」

「最後正直でよろしい」

「ですから、これで」

 

 そうしていつも通りセシリアと手を繋いで、ウォーターワールドまで歩き始めたのだった。

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

 ゲート前で券を見せて入場、プールエリアの入口に設置された更衣室でセシリアと別れる。

 で、水着に着替えて更衣室を出て、待つこと少しばかり。

 

「悠人さん、お待たせいたしましたわ」

「いや、そんなに待ってな――」

 

 セシリアの声に振り向いた俺は、一瞬固まった。

 

「ど、どうです? 臨海学校の時と違う水着にしてみたのですが……」

 

 そう言って恥ずかしそうにするセシリアは、確かに臨海学校の時と違う水着だった。

 ビキニタイプなのに変わりは無いが、布面積が少々減り、体の曲線美をより際立させている。

 ……セシリア、随分と色っぽい水着で攻めてきたなぁ……。

 

「控えめに言って、最高……」

「そ、そうですか……///」

 

 お互い赤くなっているのを、周りの人達が見ていて

 

「あの二人、初々しいわね」

「ホント、妬けるわぁ」

「あの女の子、すっげぇ可愛いじゃん!」

「けど男の方が全然釣り合ってねぇだろ。ああ羨ましい」

 

 と色々言われていた。そこのチャラ男、羨ましいだろ~! これが前世でガチ恋勢してた男が本気出した結果じゃい!

 

「ゆ、悠人さん。そろそろ移動しませんか?」

「そうだな。せっかくプールに来たんだし」

 

 そう言って手を差し出すと、セシリアがススっと手を握る。

 そのまま恋人繋ぎに移行すると、俺達はプールへと向かって行った。

 

 

 

 流れるプールで浮き輪を借りてセシリアとプカプカしたり、水上アスレチックでセシリアと競ってみたり。

 そうやってのんびり遊んでいると、時間の流れは早いもので

 

「もうお昼ですのね、早いものですわ」

「まったくだ。これならもう少し早く来ても良かったな」

 

 プールの端にある喫茶エリアで軽食を取りながら、セシリアの言葉に同意した。

 これでまだ半分も回ってないのだから、この施設の大きさが窺い知れるだろう。

 

「悠人さん、これを食べ終わりましたら、あれをやってみたいのですが」

「あれって、あれか?」

 

 セシリアが指さす先にあるのは、この施設一押しのウォータースライダーだった。

 テーブルに備え付けてある施設マップによれば、地上20mある柱の周りをグルグル回るツイストゾーンと、最大傾斜角90度の急降下が売りなんだとか。

 

「結構激しいな。大丈夫なのか?」

「あら、これまで散々ISに乗っているのですから、これくらいは平気ですわ」

「そうか。なら、次はあれにするか」

 

 ISとウォータースライダーは別じゃないか、とは思っても口にしない。

 何も無ければそれで良し、もしダメそうなら……セシリアの可愛い悲鳴が聞けるかもという(よこしま)な感情が湧いたのは秘密だ。

 

 

「大丈夫かセシリア?」

 

 セシリアの手を引いて、ウォータースライダーの乗り口までらせん状になっている階段を上っていく。

 さすがに20mも上がっていくのは大変だな。

 

「だだ、大丈夫ですわ。い、意外と高いんですのね、ブルー・ティアーズに乗ってる時とは違いますわ……」

 

 そりゃ、ISに乗ってる時とは感覚も違うだろう。最初に言わなかった俺も俺だが。

 

「こ、これに乗るんですのね」

「みたいだな」

 

 乗り口で用意されていたゴムボートは、二人でもぎゅうぎゅうの押し合いになりそうなサイズだった。

 安全性は確認済みだとは思うが、ちょっと心配になってくるな。

 

 

 

「はーい、ご準備よろしいですか~」

「これは……」

「何と言いますか……」

 

 二人乗りのゴムボート――前にセシリアが乗って、その後ろに俺がセシリアを抱えるよう乗る。

 いつも学生寮の食堂でイチャラブしている時と変わらないはずなのに、肌の密着具合が段違いというか……。

 

「それでは、行ってらっしゃいませ!」

 

 係の人に押されたゴムボートは、ベルトでスタート地点までボートを持ち上げていく。

 

「こ、ここからさらに上がりますの!?」

「そうだが……セシリア、ちゃんと内容見てなかったのか?」

「たたた、ただ楽しそうだと思っただけなんですのぉぉぉ!」

 

 セシリア本日最大のPON、全容を全く知らずにウォータースライダーに誘う。そんなセシリアも可愛くて好きだがな。

 

「ゆ、悠人さん! わたくしのこと、離さないでくださいね!?」

「大丈夫だ」

 

 俺はセシリアの胸の下に後ろから両手を回している。後ろからのハグっていうのも新鮮でいいな。

 その時、ガクンッとボートが揺れる。

 

「開始点に着いたみたいだな」

「わ、わわわ……っ!」

 

 セシリアのアワアワした声が途切れる前に、ボートが水の流れるチューブの中を疾走し始める……!

 

「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

「うぉっ! 結構角度が……!」

 

 最大傾斜角90度の急降下、思ってたより浮遊感ががが!

 その後もチューブの中を右に左に、時に旋回しながらボートが滑り落ちていく。

 

「ゆゆゆゆ、悠人さぁぁぁぁぁぁぁん!!」

「大丈夫、ちゃんと捕まえてるから」

 

 ボートが左右に旋回する度に、セシリアの可愛らしい悲鳴がこだまする。

 捕まえている俺の腕にしがみ付いてるところを見ても、怖いのを堪えるのに必死なのが良く分かる。

 

「きゃあああ~~~~~~~!!」

 

 最後に浅瀬のプールに放り出され、ボートはようやく止まる。

 

「……はぁ。大丈夫か? セシリア」

「うぅ~、怖かったですわぁ……」

 

 ゴムボートを降りようとすると、セシリアが俺の腕から手を離さない。掴む手も震えてるように見えるし。

 

「大丈夫ですか? 立てますか~」

「だ、大丈夫ですわ!」

 

 ありゃ、係の人がボートを回収しに来ちまった。

 その係の人に心配されたセシリアが、シュバッとボートから立ち上がってボートを引き渡した。

 

「うぅ、恥ずかしいところを見られてしまいましたわぁ……」

「あはは……次からはよく説明を見てからにしような」

「そうしますわ……」

 

 顔を赤くしたセシリアだったが、少しして落ち着いたのか、俺の腕を引いて

 

「あ、あの……もう一度、乗っても構いませんか?」

「……ウォータースライダーを?」

「はいぃ……」

 

 あれだけ悲鳴を上げたにも関わらず、すっかりハマったようだ。

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

 その後俺達は、流れるプールとウォータースライダーを行ったり来たりして過ごした。

 原作であった水上ペアタッグ障害物レースだが、この世界線でも開催していた。

 そして原作と同じように、参加を希望した男は漏れなく受付で『お前空気読めよ』という無言の圧力に屈していた。

 

「悠人さんが参加出来ないのであれば、わたくしが出る理由がありませんわ」

 

 セシリアが参加しない考えを示したことで、俺達は前述のとおり馬鹿の一つ覚えのようにぐるぐると回っていた。

 思いのほかセシリアがはしゃいでいたこともあって、気付けば外は茜色に染まっていた。

 

「んっ……ん……」

「寝ちまったのか」

 

 帰りのモノレールの中、席に着いて一息つくと、セシリアが俺に寄りかかって寝息を立てていた。

 

「ゆうとさぁん……離さないでくださいましぃ……」

「夢の中でもウォータースライダーに乗ってるのか。それぐらい楽しかったのな」

 

 帰る直前にシャワーを浴びて湿り気を帯びた髪と一緒に頭を撫ぜると、『うにゅ~』と言いながら肩に頬擦りしてきた。はぁ……可愛い。

 

「女神様の思惑でこの世界に転生して、セシリアと結ばれて……。本当に幸せ者だな、俺は」

 

 転生特典で好意を得た罪悪感も無くはないが、後悔は無い。

 引き続きセシリアの頭を撫ぜながら、俺はこれからもセシリアと共にいることを心に決めたのだった。

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

「それで、私に彼を鍛えて欲しいと?」

「ああそうだ。今のあいつでは、自分の専用機を守り切るには力不足だ」

 

 IS学園の生徒会室。そこで私と相対しているのは学園の生徒会長、更識楯無(さらしき たてなし)だった。

 そして私はこいつに、弟である一夏を鍛えることを依頼したのだ。

 

「確かにそうかもしれませんが……織斑君だけでよろしいので?」

「いや、篠ノ之も鍛えてくれないだろうか。奴が束から渡された第4世代機を巡って、各国が水面下で動き出している。ある意味、第二形態移行(セカンド・シフト)した白式と同じぐらい狙われているからな」

「そういう意味では……いえ、分かりました。引き受けます」

「? 頼むぞ」

 

 その後も更識と話し合い、夏休み明けから一夏と篠ノ之の特訓を開始することになった。

 

(とりあえずこれで、休み明けの問題が一つ減ったな)

 

 あとは倉持技研と日本政府が対応を決めさえすれば、何とかなるだろう。

 そう思うと心が軽くなった気がして、私は生徒会室を後にした。

 

 

 

 

 

「はぁ……織斑先生、貴女って人は……」

 

 生徒会室を出て行った織斑先生の背中を見送って、私はため息をついた。

 確かに一夏君や箒ちゃんが様々な組織から狙われているのは事実だけど、見逃していることがある。

 

(もう一人の男性操縦者、榊悠人君のことはどうするつもりなのかしら?)

 

 彼だって希少な男性操縦者として、各国から目を付けられてるというのに……。

 弟君にばかり気にして、彼の周辺にしか意識がいってないのかしら。

 

「どうしましょう……」

 

 二人と一緒に、榊君も私が面倒を見る? 確かにそれもアリだと思うけど……。

 だけど彼の場合、イギリス代表候補生の子――確かセシリアちゃんだったかしら――がいるし、大丈夫かもしれない。

 

「むむむ……とりあえず榊君については、本音ちゃんに任せます」

「承知しました、お嬢様」

 

 私の独り言に対して、生徒会室のどこからともなく返答が聞こえてくる。

 

「頼むわね、虚」

「はい」

 

 その返事以降、部屋の中で私以外の気配が消えた。

 

 対暗部用暗部「更識家」に仕える布仏家の人間であり、私の従者でもある布仏虚(のほとけ うつほ)。彼女の妹の布仏本音に、彼の護衛と監視を任せることにした。

 まずは一夏君と箒ちゃんの特訓を優先して、本音ちゃんが必要と判断したら彼も対象に含めましょう。あまりリソースをあちこちに割り振ると、中途半端な結果になりそうだしね。

 

「はい、今日のお仕事終了! 待っててね簪ちゃ~ん!」

 

 残っていた書類を片付けた私は生徒会室を出て鍵を閉めると、ルンルンでマイリトルシスター・簪ちゃんの部屋に突撃しに行くのだった。




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……セシリアはちょっとPONなぐらいが可愛いと思うよばっちゃ。
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